あれこれ考えるよりも、まず行動に移したり実力主義のような考え方をする人は、四柱推命における偏官かもしれません。
もし自分が偏官だった場合、どんな性格的特徴があるのか、自分に合った適職は何か、どんな人と相性が良いのかが分かれば毎日が過ごしやすくなるのではないでしょうか。
それでは、 偏官格の性格的特徴・恋愛・適職・相性などについてご説明しましょう。
四柱推命占いで偏官・偏官格の意味とは?
四柱推命における偏官・偏官格の意味とは、野生と頭脳です。つまり、責任感があり、攻撃的な野生本能善かいな親分肌な一方で、冷静沈着に行動できる一面を持っています。
基本的に冷静沈着とはいえ、あれこれ考えるよりも身体が真っ先に動いてしまうのが偏官の最大の特徴であり、男明なら軍人気質であったり、名誉、権利、監督など様々な意味合いがあります。
偏官格の性格的特徴5個
■1. 考えるよりも行動が先
偏官格の人は、何事も頭で考えるより行動に起こさないと気が済みません。何かを考えるのは誰かに任せて、自分はさっさと行動に移すので非常に行動力が高いです。その行動力の高さはまさに軍人気質というべきか、周りの人を引っ張っていく存在にもなり得るでしょう。
理屈で物事を考えるのは苦手な方なので、誰かが的確に行動をサポートしてくれるようになると鬼に金棒かもしれません。何事にも積極的に動くため、行動力の観点からみれば周囲の人から一目置かれる存在になり得るでしょう。
男性なら親分肌、女性なら姉御肌というように、面倒見が良いことも特徴です。特に後輩に対する面倒見の良さはピカイチで、後輩にとっては何かと面倒を見てくれるとても頼りがいのある先輩として見られるでしょう。
■2. せっかち
偏官格は考えるよりも行動が先なので、誰よりも行動力が高くなりやすいです。しかし、逆に言えばせっかちということにもなります。自分は早く行動に移したいのに周囲の人が行動に移さないでいると、早く行動しようと急かしてしまうでしょう。
人を急かしてしまうというのは相手をイラつかせる可能性が高くなってしまうので、下手をすれば人間関係をこじらせてしまう恐れがあります。
積極的に行動するあまり孤立しやすいところもあるため、少しだけ周囲の様子に気を配って単独行動に走らないように注意する必要性があるでしょう。
■3. 物事をハッキリさせないと気が済まない
良く言えば曖昧なまま放置しないと言えますが、悪く言えば融通が利かない性格だと思われないのが偏官格の特徴です。偏官格は何事も曖昧なまま放置するのを何よりも嫌うので、全ての物事をハッキリさせてからでないと気が済みません。
相手が自分の意見と食い違うところがあった場合は、お互いにどちらが正しいのか納得いくまで意見をぶつかり合わせてまで結果を求めます。ただ、その行動はうやむやにしたままの状態が気持ち悪いというだけで、周りの心象を悪くしてしまう恐れがあるでしょう。
ただ、自分に興味がない物事だと驚くぐらい淡泊になることがあるので、周囲の人を困らせてしまうこともあります。
■4. 非常に短気
偏官格の最大の欠点とも言えるのが、ほんの些細なことでもすぐに腹を立ててしまうほど短気だということです。慎重に行動することを嫌っているわけではありませんが、自分が気に入らないことは全て口に出してしまいますし、積極的に行動できない状況に腹を立てて周囲をピリピリとさせてしまうことも珍しくありません。
思ったことを口に出してしまうことで相手をイラつかせてしまったり、時には相手を傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。
■5. 使えるものはなんでも使う
偏官格は何かを達成することに関して出し惜しみするのをとことん嫌います。このことから、使えるものはどんなことでも工夫を凝らして限界まで使用するを信条としています。一つの用途しか使い道がないことでも、応用を利かせて使い道を見出すことに長けているのが特徴です。
そのために他の人にお願い事をしたりすることが多々あるようですが、偏官格は自分の立場を弁えているので嫌味に思われることはほとんどありません。曖昧なまま放置するのが嫌いな以上、自分に対して驕るような態度を取ることもなければ勘違いさせるような行動をすることもないので好かれやすいのです。
この点に関しては相手が嫌がるようなことをしないので、頭脳面が働いて冷静な行動ができているのが特徴です。とにっかう代用品を見つけてきては物事を難なく前に進める姿は見ていて感心するでしょう。
偏官格の恋愛傾向
偏官格の恋愛傾向は極端です。相手を愛しているかそうでないかで非常にハッキリしているので、愛していなければ即刻離れますし、愛しているならとことん愛します。
非常に熱しやすく冷めやすいのが特徴で、ある日を境に急に相手にのめりこんでいったかと思えば突然冷めたような態度をとることもあるなど、相手を混乱させることも珍しくないでしょう。
ただ、自分と一緒に何かする人よりも、自分のやることに対して信頼を寄せ、いつまでも応援をしてくれる人に懐く傾向にあるでしょう。
偏官格の適職・仕事・職業
偏官格の適職は、なんと言っても誰かと競い合える仕事です。たとえばスポーツ選手だったり芸能人だったり、レポーターやカメラマンなど、誰かと一緒に仕事をする職業は向いていないでしょう。
偏官格は何事においてもまっすぐで実直、そして一分一秒を真剣に取り組みます。その中で自分の実力がどこまで通じるのかを日々試し、直感で物事を切り抜けていくので競争率が激しい職業でこそ猪突猛進な行動が輝くでしょう。
偏官格の人との付き合い方
偏官格と上手に付き合うなら、偏官格が思っていることをすぐに察知できるようにする必要性があります。何事も前に進みたがりの偏官格は自分が何か言わなくても通じる人に好感を持つので、感が悪い人と付き合おうとは思いません。
言葉よりも直感で動く偏官格のように、自分自身も直感で動かないとついていくのがやっとです。ただ、直感で動くと言うことは相手と衝突しにくくなるということでもあるので、慣れればうまく付き合っていけるでしょう。
偏官格の相性が良い人・悪い人
偏官格と相性が良い人は、偏財と印綬です。
偏財は相手を思いやれる性格なので、偏官格のことを理解しようとします。印鑑は繊細ではありますが、浮気をするようなことはまずないので、偏官格と一生を添い遂げる気持ちが強いです。
反対に相性が悪い人は、正官、傷官、食神です。
正官は真面目でプライドが高く、傷官は居心地が悪くなりやすく、食神はそもそもの考え方が合いません。食神ののんびりとした性格は偏官とまるで合わないので注意が必要です。
偏官格で身強の場合
偏官格で身強の場合、ただでさえ猪突猛進だった行動力がさらに磨きがかかります。その極端な行動力はかなりの突破力を生み出し、誰もが無謀だと思える無理難題にも果敢に挑戦していきます。
その行動力の高さは誰もついてこれない上に誰の意見を聞こうともしないので、いつの間にか身かが誰一人としていなくなってしまうことも少なくありません。
ただ、身強の時の偏官格は既に周りが見えていないので、そんな状況を意に介することなく切り抜けていくでしょう。
偏官格で身弱の場合
偏官格で身弱の場合、本来であれば一人で突っ走って物事を切り抜けることに特化していますが、身弱になっている時は一人で行動していることに不安を感じやすくなっています。
ところが不安に感じていても自分と一緒に行動してくれる人を求めているわけではないので、なかなか自分からは相談しにくいものです。
このような時に偏官格が求めるのは、こんな自分の状態を馬鹿にすることなく理解してくれる人や応援してくれる人です。そういった人がそばにいてくれるからこそ、偏官格は頑張って行動できるようになるでしょう。
通変星の年柱・月柱が偏官格の場合
◯年柱
通変星が年柱だった場合、弟か妹として生まれることが多く、珍しく先祖の徳を受けることが少ないのが特徴です。若干の浪費癖があり、何かとお金に不自由することが多くなる可能性があります。
◯月柱
通変星が月柱だった場合、やはりお金に縁がない傾向にあります。基本的に親の援助を受けることが難しく、兄弟にも恵まれない傾向にもあります。独自で道を切り開くことこそ偏官格の人生の突破口かもしれません。
蔵干通変星の年柱・月柱・日柱が偏官格の場合
◯年柱
蔵干通変星における偏官格の年柱は行動力や向上心が上がるとされていて、20代にその傾向が見られます。
◯月柱
蔵干通変星における偏官格の月柱は行動力や向上心が上がるとされていて、30代~40代にその傾向が見られます。
◯日柱
蔵干通変星における偏官格の日柱は行動力や向上心が上がるとされていて、50代以降にその傾向が見られます。
偏官格の芸能人・有名人
・松田龍平(俳優)1983年5月9日生まれ
⇒年柱が偏官
・優木まおみ(タレント)1980年3月2日生まれ
⇒年柱が偏官
・竹内結子(女優)1980年4月1日生まれ
⇒年柱が偏官
・ローラ(モデル)1990年3月30日生まれ
⇒年柱が偏官
まとめ
偏官格はとにかく猪突猛進という言葉がぴったり合います。偏官格の人を理解したり応援したりしてくれる人であれば、偏官格も喜んでくれるでしょう。
ただ、上手く付き合うためには高い察知能力が必要なので言葉よりも行動で示せるようになることが大切です。