偏印とは？偏印格の性格的特徴・恋愛・適職・相性［四柱推命］

何事に対しても熱しやすく冷めやすく、秘密主義で自分のやることを束縛されたくないと言う人は、偏印格かもしれません。

もし自分が偏印だった場合、どんな性格的特徴があるのか、自分に合った適職は何か、どんな人と相性が良いのかが分かれば毎日が過ごしやすくなるのではないでしょうか。

それでは、 偏印格の性格的特徴・恋愛・適職・相性などについてご説明しましょう。

四柱推命における偏印とは、ファイトと発想の意味を持ちます。努力する気持ちはありますが、基本的に熱しやすく冷めやすいので何事も長続きしにくい傾向にあります。価値観もその時の状況に応じてコロコロ変わるので、周囲の人たちは偏印に振り回されることでしょう。

ただ、その発想力の高さは目を瞠るものがあるので、いかに持ち前の発想力が活かせるかが人生におけるキーワードになります。

偏印格を語る上で外せないのが、自由を好んで束縛されることを嫌う性格です。風が吹くまま気の向くまま行動したいと常に考えているので、そもそもシステム上束縛される仕事すら嫌に感じてしまいます。何事においても自由を求めているので、仕事に身が入らないことも珍しくありません。

人によっては仕事をせずに一生誰かのヒモとして生活したいとまで考えているかもしれません。そうでなくてもプライベートを優先するあまり、経済面でひっ迫しやすくなるでしょう。

私生活がだらしないと言われがちな偏印格ですが、発想力に関しては群を抜いて高いのが特徴です。誰もが考え付かなかった斬新なアイデアによって大体の状況は乗り越えられるので、当然ながら仕事でも発想力が如何なく発揮されます。

この発想力で成功することはかなり多く、窮地に立たされたとしても発想力のおかげで難なく切り抜けられるでしょう。普段は仕事に身が入らない人に思われるかもしれませんが、重要なピンチヒッターとして重宝される存在になり得ます。

偏印格は何かと誤解されやすい性格でもあります。束縛されるのを嫌うので指図されるのも嫌ですが、本音を言ったらただでさえめんどくさいと思われてしまうのではと思ってしまうのです。

何も言わずに黙って成り行きを見ているだけなので、本心が分からないと思われて変に誤解されやすいのが欠点でしょう。

偏印格が常々考えているのは、『自分は何をやっても自然や運命を変えることはできないので、常に後悔しないようにしよう』ということです。一見無気力そうに見えますが、偏印格はほかの人と違ってどこか達観した考えを持っているので一度やることになった物事は最後まで悔いが残らないように行動します。

悔いを残さないということはやるだけやった結果をすんなり受け入れられるということでもあるので、それに至るまでの行動力は周囲の人からも好感を持たれることでしょう。

偏印格はあまり自分から誰かと話そうとするタイプではないので、黙って過ごしていると謙虚な人やミステリアスな人、不愛想な人など様々なイメージを与えるでしょう。しかし、そんなイメージとは裏腹に一時気になったことはとことん調べますし、知的好奇心が強い傾向にあります。

といっても実際はなかなか答えが出ないことで自問自答を続けるクセのようなものになるでしょう。現実的な考えも多少なりともありながら、スピリチュアルなことを考えるのが得意です。

偏印格の恋愛傾向は、とにかく波乱万丈になりやすいでしょう。普段の性格が熱しやすく冷めやすいように、恋愛にもその傾向が非常に強く現れます。ある日突然のめり込んだかと思えば、急に冷めた態度をとるようになったりと相手を混乱させかねません。

一人の相手に集中しにくいため、浮気や不倫に発展しやすくなるでしょう。相手にも左右されるところですが、つい他の異性にのめり込まないように最大限の注意を払う必要性があります。

偏印格の適職は、人と違うことができる仕事です。知的好奇心が旺盛で誰にもない発想力を持っているので、誰かと同じことをやる職業は向いていません。

専門性が高く、自分の発想力で世界を広げられるような職業であれば、自ずと定職となって自分の発想力が活かせる職業であれば、安心して働くことができるでしょう。

主にIT関連や宇宙学、発明家など自分の技術がどこまで通用するのかを試すという意味でも、より高みが臨める職業であるほどやる気が出せます。

偏印格と上手に付き合うためには、とにかく偏印格を楽しませるようにすることが重要です。喜んだり楽しんでくれるようなことであれば満足してくれるので、どんなに些細なことでも楽しめる状況を作り出すことが求められます。

逆に一緒にいて楽しくないと思われてしまうと離れてしまうので、楽しいこと、喜んでくれることで自分の気持ちが前向きになれるようなら、その人は友達の一人として大事にしてくれるでしょう。

また、たまに偏印格から話しかけてくれることもあるので、その時は旨く話に乗っかって乗り上げることが大切です。話を盛り上げて楽しい気分にされる人ほど、偏印格にとってこれほど嬉しいことはないでしょう。

偏印格で相性が良い人は、偏官、劫財です。

元々偏印は熱しやすく冷めやすい性格で、なんにでも興味を持つのであっちへフラフラこっちへフラフラと落ち着きがありません。偏官は何かと世話を焼きたがりなので、そんな偏印を放っておくことができません。偏印はそんな偏官に甘えがちですが、そこを少しでも抑えることでもっと良い関係になれるでしょう。

劫財も偏印と同じく自由奔放な性格なので、意気投合しやすいです。偏印は一度気に入った相手に対して優しく接するため、関係も長続きしやすいでしょう。

反対に相性が悪い人は、正財です。

正財は節約志向にありますが、偏印は散財傾向にあるので散財しがちな偏印を正財は許すことができません。偏印は自分の行動を束縛されたくないので、あれこれ指摘してくる正財とはやってられないでしょう。

偏印格で身強だった場合、思い立ったが吉日と言わんばかりに勝手にフラフラとどこかへ行ってしまうことがあります。特に放浪癖がついてしまうと、誰にも相談することなくどこかへ行ってしまうので何かと心配をかけることが多くなります。

もちろん本人にそのつもりはありませんが、変化がないことこそ苦痛な時間のでしかないので魅力を求めて旅立つのが偏印格です。

偏印格で身弱だった場合、自分一人で行動しようという気が起きません。特に初めて経験する物事に関しては友人等がいないと不安で仕方がないのです。

慣れれば十分対応できて次第に一人で行動しようとしますが、友人等を誘い出さないと一人で行動できないことは変わりありません。

◯年柱
通変星が年柱だった場合、祖先の恩恵に恵まれにくい生まれになります。長子であっても家督を継ぐことはほとんどありませんし、継いだとしてもなかなか上手くいきません。さらに元々束縛を嫌い自由を好む性格なので、定職に就きにくいという欠点もあります。

◯月柱
通変星が月柱だった場合、家庭環境が不安定になりやすいです。兄弟と疎遠になりやすく、偏印が他にもある場合は親との縁も薄くなりやすいので家庭環境で苦労することが多くなるでしょう。

◯年柱
蔵干通変星における偏印格の年柱はプライドよりも知的好奇心が非常に強く、20代にその傾向が見られます。

◯月柱
蔵干通変星における偏印格の月柱はプライドが少しずつ高くなりますが、人に迷惑をかけるほどではありません。、30代～40代にその傾向が見られるでしょう。

◯日柱
蔵干通変星における偏印格の日柱は50代以降も変わらず知的好奇心が強いままになっていきます。

・レオナルド・ディカプリオ（ハリウッドスター）1974年11月11日生まれ
⇒年柱が偏印

・国分太一（ジャニーズ・V6）1974年9月2日生まれ
⇒年柱が偏印

・ジェンソン・バトン（レーシングドライバー）1980年1月19日生まれ
⇒年柱が偏印

・広末涼子（女優）1980年7月18日生まれ
⇒年柱が偏印

・ダレノガレ明美（タレント）1990年7月16日生まれ
⇒年柱が偏印

・亀田和毅（プロボクサー）1991年7月12日生まれ
⇒年柱が偏印

・本田翼（モデル）1992年6月27日生まれ
⇒年柱が偏印

偏印格は一見すると何を考えているのか分かりにくく、何事にも消極的で飽きっぽいイメージがあるかもしれません。しかし、偏印格はそんな印象とは裏腹に好奇心旺盛で後悔がないように行動します。

誰もが思いつかないような突拍子もない斬新なアイデアを閃いて物事を解決に導いたり、職場のピンチヒッターになったりと何かと重宝される存在になり得るでしょう。

ただ、偏印格と仲良くなれたとしても振り回される可能性があるので注意が必要です。常に新しい変化や魅力などを求めてフラフラとどこかへ行ってしまうことがあるため、一度見失うと見つけるのは大変です。偏印格と上手く付き合うためにも、面白い話やためになる話などをストックしておきましょう。