四柱推命の通変星のひとつである「比肩」。
もし自分が比肩だった場合、どんな性格的特徴があるのか、自分に合った適職は何か、どんな人と相性が良いのかが分かれば毎日が過ごしやすくなるのではないでしょうか。
それでは、比肩格(建禄格)の性格的特徴・恋愛・適職・相性などについてご説明しましょう。
四柱推命占いで比肩・比肩格(建禄格)の意味とは?
比肩格は兄弟や身内、独立、活動といった星で、肩を並べるという意味です。
学問と名誉という意味も併せ持ち、他人と肩を並べがちなところがあります。
比肩格(建禄格)の性格的特徴5個
■1. 意志が非常に強い
比肩格の最大の特徴ともいえるのが、強大な自立心を持っているので初志を貫く気持ちが非常に固いです。よほどのことがない限り最初に決めた目標を変えることはなく、目標を達成するためなら努力し尽して全力を注ぐ姿勢を貫きます。
それがたとてどんな劣勢に追い込まれている状況だとしても、その状況を打破するために一生懸命努力するでしょう。こうした意志の固さは評価されるべき特徴です。
■2. 人の意見をなかなか聞き入れられない
目標を達成するという固い意志があるのは良いことですが、残念なことに人の意見をなかなか聞き入れることが難しい性格をしています。
比肩格は他の誰かから意見を言われたり指図をされるのをとことん嫌う性格で、たとえ正しいことを言っていても素直に聞き入れることはしません。
しかもその時の自分を自覚していないのも問題なので、時には人の意見に耳を傾けることも非常に大切なことです。
■3. 人に合わせられない
比肩格はどうしても自分一人で物事を完遂させようとする気持ちが強いため、誰かと一緒のグループになってもメンバーに合わせる気持ちが薄れやすいという欠点を持っています。
一人でできる仕事であれば無敵ですが、誰かと組んでこなす仕事となると連携が上手くできなくて衝突することも珍しくありません。
自立心が強いのは大きなメリットですが、誰かと組む場合は人に合わせる努力をすることが大切です。
■4. 主張できるところは必ず主張しておく
比肩格はいつどんな時でも自分の主張を述べておくことを信条としています。どんな場面でも自分の意見や主張を述べておくことで、いつの日か自分と同じ考え方を持っている人として声がかかるかもしれないからです。
比肩格はワンマンで目の前しか見えていないと思われるかもしれませんが、目標を達成することに関してはプロ級です。
目の前の問題だけでなく、その後のこともきちんと考えて行動しています。たとえ自分の意見や主張が聞き入れてもらえなかったとしても、その行動は決して無駄ではないと信じています。
■5. 勝ち負けをハッキリさせたい
比肩格はハッキリとした自分の世界を持っていて、非常に勝ち負けにこだわる性格をしています。自我が非常に強く、自分の考えを中心に物事を進める以上、誰かと衝突することも珍しくありません。意見の衝突によって言い争いに発展したとしても、比肩格は絶対に意見を譲りません。
ここで引いたら負ける、けど絶対に負けたくないという確固たる意志を持っているので、勝ち負けが発生する場面では絶対に引きません。勝敗がハッキリするまで相手と争う姿勢を崩さないため、余計な被害を生むこともあるでしょう。
比肩格(建禄格)の恋愛傾向
比肩格は情熱的ではありますが、熱しやすく冷めやすいタイプなので長続きするかどうかは難しいでしょう。
このことから婚期を逃しやすく、我が強くてトラブルになることも珍しくありません。異性との恋愛を上手くいかせるには、ある程度自分を抑えて行動することが大切です。
比肩格(建禄格)の適職・仕事・職業
誰かに意見や指図されたりするのが嫌いな以上、上下関係がある組織で働くのは非常に難しいでしょう。比肩格は自分の個性や強みを活かした仕事ができるので、今まで培ってきた個性や能力を活かしたフリーランスとして活動するのがおすすめです。
または営業やセールスなどのビジネス関連でも目標を達成するという信念が如何なく発揮されます。他人に意見されず、束縛されたりもせず、自分の意見を突き通してマイペースに生きていきたいと思っているならフリーランスが一番の適職かもしれません。
比肩格(建禄格)の人との付き合い方
比肩格と上手に付き合うためには、比肩格に頼りましょう。
比肩格は自分の信念や意見など、物事の全てを把握して何から何まで自分できちんとやらないと気が済みません。そんな人に何か意見を言っても聞き入れないどころか険悪なムードになりかねないので、ここは比肩格を信用して頼るのが一番上手な付き合い方です。
比肩格はいざ頼られると期待に応えてあげたくなるので、頼られていると思って頑張ってくれます。もちろん押し付けるのとでは全く違うので、比肩格ならではのやり方でいいから任せたいと言う気持ちで物事を頼むのが最適です。
自分が自分勝手に行動していることは自覚していても、何も文句を言わず信頼してやりたいことをやらせてくれる人であれば素直に心を開いてくれるでしょう。
比肩格(建禄格)の相性が良い人・悪い人
比肩格(建禄格)で相性が良い人は、比肩、食神、印綬です。
比肩はお互いの性格をよく理解し合える関係になり、必要以上に踏み込まずに共存できる相性の良さを持っています。男女の場合だと恋人というよりはソウルメイトのような関係になるでしょう。
食神は少し浮気性なところがありますが、気ままな性格を比肩がサポートする形になれば大変相性が良くなります。
印綬と比肩はお互いの考え方を尊重し合う抜群の相性を持っています。比肩は印綬の個性を大事にし、印綬は比肩のまっすぐで意見を曲げないところに憧れているので、お互いを認め合う関係になれれば言うことはありません。
反対に相性が悪い人は、偏官です。
比肩は誰にも頼らず自分で解決するのに対し、偏官は他人の意見を聞かず正しいと信じる意見を押し通します。当然比肩の考えも否定するため、お互いに衝突する関係になるでしょう。
比肩格(建禄格)で身強の場合
比肩格(建禄格)で身強だった場合、いつも以上に前へ前へ突き進む気持ちが留まることを知りません。
誰かが意見を言っても当然聞く耳を持ちませんし、自分が信じた道を突き進む以外の選択肢がないので、他の人は成り行きを見守るしかないかもしれません。
比肩格(建禄格)で身弱の場合
比肩格(建禄格)で身弱だった場合、普段の自信が嘘のようになくなることがあります。気持ちは目標を達成したい気持ちでいっぱいなのに、それをなかなか実行に移せない現状がもどかしく、イライラしてしまうこともあるほどです。
それでも前に進みたい気持ちは人一倍強いので、何かきっかけさえあれば前に突き進むことができるでしょう。
通変星の年柱・月柱が比肩格(建禄格)の場合
◯年柱
通変星が年柱だった場合、弟か妹として生まれる傾向にあります。または分家か養子として扱われることもありますが、いずれにしても持ち前の独立精神で家督を継がずに家を出ることがほとんどです。
◯月柱
通変星が月柱だった場合、独立しやすい傾向にありますが、養子になる傾向もあります。努力を怠らず、他人に頼らずに自分の力で生きることを信条としています。
蔵干通変星の年柱・月柱・日柱が比肩格(建禄格)の場合
◯年柱
蔵干通変星における比肩格の年柱は単独行動を好み、目先の目的を達成するために余念を許しません。
◯月柱
蔵干通変星における比肩格の月柱は単独行動が際立ち、それでいて自己主張が強くなります。
◯日柱
蔵干通変星における比肩格の日柱は年齢を重ねてくるにつれて自分の意見を曲げない頑固な一面が目立ちやすくなるでしょう。
比肩格(建禄格)の芸能人・有名人
・妻夫木聡(俳優)1980年12月13日生まれ
⇒年柱が比肩
・エマ・ワトソン(イギリスの女優)1990年4月15日生まれ
⇒年柱・月柱が比肩
・玉山鉄二(俳優)1980年4月7日生まれ
⇒年柱・月柱が比肩
・加瀬亮(俳優)1974年11月9日生まれ
⇒年柱が比肩
・陣内智則(お笑い芸人)1974年2月22日生まれ
⇒年柱が比肩
・松井秀喜(プロ野球選手)1974年6月12日生まれ
⇒年柱が比肩
・水川あさみ(女優)1983年7月24日生まれ
⇒年柱が比肩
・今井絵理子(歌手・政治家)1983年9月22日生まれ
⇒年柱が比肩
・小倉優子(グラビアアイドル)1983年11月1日生まれ
⇒年柱が比肩
・佐藤隆太(俳優)1980年2月27日生まれ
⇒年柱が比肩
・壇蜜(タレント)1980年12月3日生まれ
⇒年柱が比肩
・真野恵里菜(女優)1991年4月11日生まれ
⇒年柱が比肩
・前田敦子(女優・歌手)1991年7月10日生まれ
⇒年柱が比肩
まとめ
比肩格は非常にマイペースで、自分で決めたことを絶対に曲げない性格です。目標を達成するためなら絶対に諦めないという確固たる意志を持っているからこそ、何事も諦めずに行動できるところが評価できます。
しかし、自分で目標を達成しようとするあまり、誰の意見も聞こうとしないのが玉にキズです。本当は別の方法がいいのに、比肩格に言っても聞き入れないどころか険悪なムードになりかねません。ここは比肩格に意見するよりも、ここは全部比肩格のやりたいようにやらせるのが効果的です。
誰も介入しない方が比肩格にとって物事がスムーズに進むので、逆に信頼して任せてくれることにこそ信頼が生まれるでしょう。