黒色の持つイメージはどんなモノがありますか?強調する色ではなく、冠婚葬祭やリクルートスーツなどで個性を主張せず目立たないようにするために用いられることが一般的ですよね。
また、暗闇という言葉がありますが、夜が連想されるなど、光のない場所は黒いイメージを持つ人もいるでしょう。黒色が気になる時、黒色を選び、使う時などをご紹介します。
黒色の持つ意味の心理効果って何?
黒色には、「私を見ないでほしい」という意味が隠されています。溶け込むときや目立ちたくない時に選ぶ傾向になります。また、不安を抱えている時や悲しみを抱えている時に選ぶ色でもあります。
どんな色も吸収する黒色には、本音を隠したいときにも選ぶ傾向にありますが、一方で威厳を保ちたいときや高級感を出したいときにも選ばれます。
自信がない時に選ぶ人が多いようですね。気持ちの上で本音と違うことをベールで包むような心理が隠されているようですが、役割をまっとうする会社員には最適な色とも言えるでしょう。
黒色が人に与える印象
リクルートスーツと言えば、黒色が定番ですよね。気持ちが引き締まって見える印象とシャープに見える効果もありますよね。仕事や冠婚葬祭などに黒色を選ぶのは自然な事だと思いますが、プライベートの出会いの場ではお勧めしません。
例えば、お見合いや合コンなどで黒色のファッションは避ける方がいいですね。黒色は、クールに見えることで相手に与える印象として、馴染みにくい、声をかけにくい、壁を感じる、などのネガティブな印象を与えてしまうことがあります。
黒色の使い方でNG場面
冠婚葬祭でも、黒のワイシャツはNGです。ビジネスシーンでも、黒のワイシャツは絶対にNGです。
「清潔感」が必須になる社会人にとって、オシャレを強調する黒のワイシャツは不向きです。見る人によっては非常識な人だと見られることで、ルールを守れない人と受け取られてしまうことになります。黒色のワイシャツがOkなのはカジュアルなパーティーで着こなす分にはOKですが、だらしないイメージを与えてしまうので誤解されないように着こなすことが求められます。
ハイキングや自然の中で過ごすときも黒色は避けた方がいいですね。蜂や蚊は黒色によってきます。被害に合わない為にも黒以外の色をお勧めします。
黒色の持つ迷信
西洋では魔女狩りの時代、魔女の使いが黒猫と言われていた時代もあり、暗黒やダークなイメージというだけで罪のない黒猫が殺されていた時代もあります。一方で妖精の化身としての迷信を持つ国もあります。
日本では古くからカラスは不吉という迷信がありますよね。カラスが群れで旋回していると、身近な人が亡くなる等、死期を伝えにくると言われています。古代、カラスは神の使いと言われていたので、死期を伝えに来るという説が現在も残っているのだと思います。これも“ムシの知らせ”と関連しているのかもしれませんね。
黒色のイメージ
夜といえば、暗闇ですね。月の明かりが夜道を照らす光になり幻想的で美しさもありますが、暗闇は古くから恐怖というイメージが残っています。暗闇は見通すことが出来ないですよね。視界がない恐怖というのは、大昔し野生に襲われるなどの理由もあり、現在も夜道を歩くとき、特に女性は危険ですよね。
暗闇=黒色は死と隣合わせという事から、黒色のイメージはネガティブなイメージが残っています。また、深刻な話を夜にすると更に深刻さを増すとも言われています。
女性は黒色を避けた方がいい?
黒色は、実年齢より上に見られることがあります。若い女性が大人っぽく見られたいと思うのは別として、年齢を重ねた人がダークな黒色を使うと、老けてみられることがあります。デコルテ(首元から胸元にかけて)部分の服の色が顎に反映された色がくすんでぼんやりしている色は、マイナス部分になってしまうのです。肌のツヤも無くなると言われています。
また、男性のイメージとして黒色で固められた女性を見ると手ごわそう、頑固そう、暗い人?などと印象を受けられることもあるそうです。黒を使うなら、インナーなど面積の小さいところから取り入れるようなコーデを意識するといいでしょう。
黒色を使ったインテリア
黒色は、高級感があり会社の応接室などでも黒のソファーが緊張感を生み出すようなイメージがありますよね。
自宅で黒のインテリアを取り入れたい時のポイントとして、黒の面積が多すぎると、部屋が重たくなり狭く感じることもあります。また、心理面への働きかけとして、気持ちも暗くなってくるのでバランスが大切になってきます。黒は意外と汚れや傷が目立ちやすいこともあります。質感や面積モノなどを考慮することをお勧めします。
暖かさや汚れが目立ちにくいなどは、グレーや白、ビビットカラー(レッド、イエロー)などを一緒に取り入れると黒がより引き立ちバランスが取れた部屋になります。
黒色と相性の良い色は?
黒色と相性が良い色はズバリ白色です。黒色を好む人は独特な感性を持っていて、個性的な部分があります。他者に理解されないこともあり、人との付き合いは疲れることも多々ありますが、白色は、清純で何にも染まらない性質を持っているので、唯一理解してくれる色です。白色と混ざるとグレーが出現するように、どちらを正にしなくてはならないという押しつけがありません。
第3の選択があってもいいという選択肢を生み出すこともできるのです。またファッションでは他の色を引き立たせる色でもあります。ブランドなどでも黒色×ピンク色、黒色×レッド色などのコラボはよりインパクトを持たせる色として使われることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。黒色はビジネスシーンでは違和感のない色になりますが、プライベートになると意味や捉え方、見られかたも大きく変わってきますよね。また、黒色からイメージされる意味もネガティブな意味の方が多いのに、無くてはならない引き立たせる色として、多くの人に親しまれる部分もあります。
カラフルな色は、明るいポップなイメージがあるのに対して、妥当な色として選ばれるのも黒色の特徴ですよね。色から色んな事がコントロールできる場面があります。使い方を間違わなければ、上手に使えるかもしれませんね。