他人にとって知らないワンちゃんの大きな吠える声は、耳障りで迷惑になる場合もありますよね。そんな無駄吠え防止に役立つグッズが市販されています。
首輪タイプのものや、超音波を利用したもの、口輪、スプレー式など、色々ご紹介していきます。
犬が無駄吠えする原因
飼い主さんにとって、飼い犬が吠えるのは、そんなに気にならないかもしれません。しかし、他の方からは、周囲に響き渡る不快な雑音となることもあります。
習性として、犬の鋭敏な嗅覚が原因かもしれません。周辺を見回して特に何も見当たらない場合でも、犬がわずかな匂いから気配を感じ、警戒心から吠えることもあります。
もう一つ考えられるのは、飼い犬は、日常の習慣を人に合わせて生活リズムを整えているので、その習慣とは違う出来事や、環境の変化に敏感になっている場合です。
一般的に”犬のストレス”で片付けられることでも、犬には、他人の行動や言葉が理解しづらく、不安にかられて吠えることがあります。
しかしあまりに長時間、大きな声で時間を問わず吠えると、近所迷惑になりますから、対策しておくのがマナーかもしれません。
犬の無駄吠え防止グッズの選び方
一昔前に比べて、住宅密集地やマンションでも犬が飼える場合が増えていることから、犬の無駄吠え防止グッズは売れ行きが好調です。しかし、誤った使い方やグッズの役割に関して誤解したまま使うと、かえって犬へ余計な負担を強いることになります。そこで、犬の無駄吠え防止グッズの正しい選び方を考えてみましょう。
まず、自分の飼い犬の住環境を考慮にいれます。室内で飼い主さんと接しながら過ごす機会が多い場合は、忙しい家事の合間でも、無駄吠えを防止出来るグッズが便利です。犬の負担が軽いグッズなら、吠えたときに、ピッとスイッチひとつで合図を送信、ピタッと無駄吠えを防止する機能があると便利です。
犬の散歩で、他の犬に対して過剰に吠える場合は、犬はリードでがっちりガード、散歩中は犬が吠える口元を軽く塞いでおけば便利です。犬が環境に慣れてくれれば、道具に頼ることなく、犬の躾も手軽になります。
犬の無駄吠え防止グッズおすすめ11選
■1. 無駄吠え防止ペット用マズル・口輪
最初にご紹介するのは、ユニークな口輪です。装着するとまるでアヒルのような、可愛いスタイルになるのが特徴ですが、意外と機能的です。
ベルトで装着する仕様ですが、口を完全に塞ぐ形ではなく、前に大きく開いているので、犬にとっても圧迫感がありません。またシリコンゴム製でかなり素材は柔らかく、ワンちゃんへの負担も軽くなっています。
サイズ、カラーも豊富で、小型犬から大型犬まで、種類が揃っているので、すっぽりとワンちゃんの口を優しく包み、無駄吠えを防止できます。口輪のことを”マズル”と言いますが、古くからある無駄吠え防止グッズなので、出来るだけカンタンにトレーニングしたいのなら、このグッズはおすすめです。
■2. 犬用 無駄吠え 禁止くん
振動・警告音・静電気の刺激で無駄吠えを防止する、無駄吠え防止首輪です。最大の特徴はリモコンと本体の送信に、3つの周波数を使ってチャンネルを変えられることです。
一つの首輪を他の犬に付け替えて共用する際に、付属の本体の端子とゴムキャップを変えて、チャンネルごとに電波を切り替える事が出来ます。内蔵バッテリー、USB充電式です。
ワンちゃんを複数飼っていて、一個の首輪を使い分けたい場合に便利かもしれません。最初に犬が嫌がる警告音、次に振動、さらに効き目がないときに電気刺激という順番で機能します。電気刺激と振動は100段階で細かく設定できます。
振動・警告音・静電気の刺激で無駄吠えを防止する、無駄吠え防止首輪です。最大の特徴はリモコンと本体の送信に、3つの周波数を使ってチャンネルを変えられることです。
一つの首輪を他の犬に付け替えて共用する際に、付属の本体の端子とゴムキャップを変えて、チャンネルごとに電波を切り替える事が出来ます。内蔵バッテリー、USB充電式です。
ワンちゃんを複数飼っていて、一個の首輪を使い分けたい場合に便利かもしれません。最初に犬が嫌がる警告音、次に振動、さらに効き目がないときに電気刺激という順番で機能します。電気刺激と振動は100段階で細かく設定できます。
■3. 全犬種対応 ストップバークスプレー
日本では、以前から犬の噛みつき防止にシトラススプレーなどの、犬が嫌がる匂いや味を与えるグッズがありました。この商品は、犬の吠え声に反応して、犬の口と鼻に向けてスプレーを噴射する仕組みを備えた無駄吠え防止首輪です。
ブランドは海外製品ですが、安全な柑橘系に似た香りのスプレーを使うため、人にも犬にも安心して使えるのが特徴です。操作、設定は首輪の本体から行います。付属のスプレーを本体に直接注入し、充填して使います。
植物から抽出した香りの成分なので、犬には不快ですが、人には良い香りに感じます。もちろん犬にとっては無害です。マニュアルは英語ですが、図解ですぐわかるので心配いりません。USBで充電する仕様となっています。海外では人気のあるスプレー式ですね。
■4. 無駄吠え防止首輪 IP67防水 充電式
商品名のところに、国際防水規格であるIP67とありますが、IPX7防水仕様ということのようです。近年、非常に人気が出ている静電気の刺激と警告音、振動を組み合わせた、無駄吠え防止首輪です。
首輪に取り付けてある本体から設定して動作する仕様で、それぞれのモードを本体上部から設定できます。1年間保証付きで、価格はこの機能なら、かなり安いと言えるでしょう。
各モードは7段階まで設定でき、最初に本体テストをしてから使用するようになっています。ベルトは調整式で、首周り15~50センチまでと、ほとんどの犬種に対応できます。電源はUSBでパソコンから充電できる仕様です。
■5. VOOPH 犬無駄吠え防止 リモート ペットトレーニング しつけ用首輪
振動、音、静電気による微弱電流による、遠隔操作の無駄吠え防止首輪です。警告音はビープ音と呼ばれる電子音で、やや高いブザー音で犬がちょっとビックリするような音となります。
静電気は低周波治療機と似たもので、強さは100段階でリモコンから設定できます。この静電気の刺激を細かく設定できるのが特徴です。これと似た製品は数多いのですが、リモコン操作がわかりやすい点がおすすめできます。防水規格であるIPX7相当の密閉性があります。
電源はUSB充電可能で、リモコンは一回の充電で約30日間使えるようになっています。通販で人気の理由は、一年間保証がついていることのようです。ベルトの長さは、カットすることで自由に調節可能です。
■6. 犬トレーニング バークコントローラー
楽天のランキングで1位になったこともある家庭内設置型の超音波発信による、無駄吠え防止機です。玄関などに置いて、宅配業者や来訪者が来たときに、犬が警戒して吠えると、センサーが感知し、人には聞こえない超音波で、犬に不快な聴覚を刺激する製品です。
自宅でワンちゃんがお留守番をしている場合など、身近に飼い主さんがいない時など、ご近所迷惑を予防する意味でも役に立つ製品ですね。
感度を三段階で調整可能、大きな音に反応するようになっているので、玄関先に設置するなど、生活音がしない場所に設置するのがおすすめです。シンプルな機能ですが、犬にはよく聞こえる超音波の周波数なので、効果はかなり期待できます。
■7. ペット用マズル
先に紹介した、あひる口マズル同様、いわゆる”犬用口輪”と呼ばれる製品です。柔らかいナイロン製で犬の口と肌に負担が少なく、口周りをしっかりフィットして無駄吠えを防止できます。
こういった口輪は、よく散歩中で拾い食いをする犬にも役立つもので、昔からよく使われてきた製品です。ソフトな感触で口まわりを加工してあるので、犬もそれほど嫌がらないでしょう。
またカラーバリエーションも4色と、デザイン的にもオシャレで、犬を無理やり拘束している印象は薄いですね。サイズはS~XXLまで揃っていますし、マジックテープで取り付けるだけなので脱着も容易です。
■8. ノーバークトレーニングカラー S
付属のアルカリ電池3本で動作し、警告音と振動で無駄吠えを防止する首輪です。警告音は、一般的に”パルス”と呼ばれる高周波の音ではなく、人にも聞こえるように設計されているので、犬笛のような超音波とは違って、いつ作動したかが飼い主さんにもわかるようになっています。
音と振動という不快感で、無駄吠えをしない訓練をするというもので、この首輪と飼い主さんの声と動作によるトレーニングを組み合わせることで、高い無駄吠え防止の効果が得られるでしょう。サイズも小さく、7 × 3.2 × 2cmと手のひらサイズ。ペット通信販売大手の、ファンタジーワールドからリリースされています。
■9. 犬無駄吠え防止 首輪 リモコン 充電式
遠隔操作で無駄吠えを防止する無駄超え防止首輪です。トランシーバー型のリモコンとセットになっています。弱い電流を首に流すタイプで、レベルは1~100と、デジタルで変えられる仕様です。
首周りは、8インチ(約20センチ)となっているため、柴犬以上の中・大型犬向けの製品ですが、首輪の調整はカットすることで小型犬にも対応できます。
犬に装着する本体は約40グラム、リモコンは8 × 4.5 × 2cmの大きさで、画像で見るよりも小さい印象です。電源は付属のリチウムイオン電池、防水は完全防水、遠隔操作は約500メートルまで電波を受信できるようになっていますので、ドッグランでも便利な遠隔操作が可能です。
■10. 無駄吠え防止 首輪 振動 警告音 LCDディスプレー 充電式
無骨になりやすい無駄吠え防止首輪の中では、比較的可愛いデザインを採用しているのが特徴です。警告音・振動・静電ショックという3つの機能を組み合わせて、それぞれ感度を調節できます。つまり、犬の声の大きさに合わせて、7段階調整出来る仕組みを搭載しています。
1回充電して、無作動なら60日間電力を維持できる他、防水となっていますから、激しい雨や水遊び以外の雨天時のお散歩には重宝するでしょう。
電源は付属のリチウムイオン電池で、最小は首周り6cm、最大で首周り35cmと、ほとんどの犬種で使うことが出来ます。価格も手頃なのが良いですね。
■11. むだぼえ防止バークコントロール
こちらもやはり、電気による刺激で無駄吠えを防止する首輪です。非常に販売実績が長い製品でおすすめです。現在発売されている、無駄吠え防止首輪で、最も早くから犬の音声を感知し、パルス(低周波振動)を出す機能を搭載しました。
人に使う低周波治療機と似た機能を搭載することで安全なのと、50秒間に15回以上吠えると、自動で3分間、機能を停止させる安全装置が搭載されています。
デザインは無骨ですが、全犬種に使えます。ペット業界では、昔から知られている製品です。
犬の無駄吠え防止対策3個
グッズ以外にも無駄吠え防止対策はしておいたほうが習慣化できます。それほど頻繁に吠えない犬であれば、手軽な対策から始めるのもいいでしょう。
■1. 部屋にいるときは、ケージを活用する
毎日忙しくて、自宅に夜はいられない飼い主さんの場合は、買い物も通販を利用し、日常的に家に配達するケースがあります。その時、犬にとっては、突然知らない匂いと他人の気配を感じることになって吠えることがあります。
その場合は、事前に時間を指定しておき、来る時間の前になったら、玄関から離れた来客から見えない部屋などにケージを置くのが良いでしょう。
ケージは普段から犬の安心できる居場所として積極的に利用すると、犬が不安を感じるときに自分からケージに入るようになるので、しつけとしても有効です。
■2. 散歩は空いている時間帯に行く
犬の散歩は、運動不足解消の他に、習性である自分のテリトリーを確認したいといった、本能が関係しています。
海外では広い庭全部が、飼い犬のテリトリーですが、日本では散歩コースも含めて自分の領域です。
まとまった散歩時間が取れるときは、犬を遊ばせることができる広い場所へ移動したり、普段は、他の犬が通らない時間帯に散歩を行うことなどが有効です。
犬は昼夜関係なく、テリトリーの確認が出来ればそれなりに満足するので、無理に犬の生活リズムに合わせて一定にする必要はありません。要はあまり他人の目に触れないことがコツなのです。
散歩時間は時間帯を気にせず、人通りの少ない時間帯や、他の犬が散歩しない時間帯に行くのが良いでしょう。
■3. 叱ることをなるべく控える
しつけは「ダメでしょ!」「コラッ!」など、強い声で叱るのが普通だと思っている犬の飼い主さんが多いと思います。意外に思うかも知れませんが、逆効果の場合もあります。犬の行動訓練には、こうした声による訓練はあまり効果がなく、声に出して良いのは、犬に行動のきっかけを与える場合だけです。
犬の名前を呼ぶ、合図を出して犬をコントロールする際には声が必要、でも犬の行動を抑止するのに声は必要ありません。むしろ飼い主さんが大きな声をかけてしまうことで、それが本能的に犬の合図となって、さらに吠え方が激しくなる場合があります。
吠えた場合に最も効果的なのは、”犬の視界から外すこと”です。具体的には、吠えた対象とは正反対に犬の顔を向けたり、対象と犬の間を大きく離したりすることです。
怒りに任せて吠えているというより、相手に「あっちへいけ!」と伝えている警戒なので、飼い主さんから怒られても、その意味は犬には伝わりません。あくまで飼い主さんを守ろうとしているだけなので、犬にとってはごく普通の本能なのです。
叱るより「こっちに来なさい」と合図をして、別室、あるいは離れた場所に一緒に移動して様子を見るのが正しい対処の仕方です。
まとめ
飼い主さんにとって、良い子であってほしいから、おとなしくして欲しい、確かにその気持ちはよくわかります。近所のご迷惑になる無駄吠え、やっぱり工夫して防いでいきたいものです。近所とも仲良く、犬は末永く可愛がっていきたいものですよね。