犬を飼うにあたって悩むのが名前です。できれば縁起のいい名前をつけてあげたいものでしょう。
しかし、知らないうちに縁起の悪い名前をつけてしまうことも考えられます。そんなことにならないように、事前にどんな名前がNGかを知っておくことが大切です。
今回は、つけてはいけない犬の名前を詳しく紹介します。
犬の名前の付け方
犬の名前をつけるときにポイントとなるのは、犬が覚えやすい音を選ぶことです。しつけのときに使う「おて」や「おすわり」といったコマンドからもわかるように、犬は2〜4文字程度の音を覚えやすい傾向にあります。
名前をつける際も同じで、あまり長い名前にすると自分が呼ばれているとわからない可能性もあるでしょう。長い名前を選んだときは、普段は短縮してあだ名をつけてあげると、犬も覚えやすくなります。
複数飼っている場合は、犬同士が混同しないように、印象の違う名前をつけることも大切です。
また、犬に名前をつけるのは飼い主の自由ではありますが、名前をつけるときは、よく考えてからつけることをおすすめします。後々になって、こんな名前にするのではなかったと後悔しないようにしましょう。
つけてはいけない犬の名前10個
■1. 犬が聞き取れない音を用いた名前
人間には認識できたとしても、犬には聞き取りづらい音があります。例えば母音は犬にも聞き取りやすい音ですが、反対に子音は認識しづらいようです。
そのため「ココ」という名前をつけていたとすれば、「オオ」と聞こえている可能性があります。聞き取りにくい名前をつけてしまうと、犬が覚えてくれません。「アン」「イチ」など母音が頭に来る名前にした方が覚えやすいでしょう。
■2. 家族の名前と似ている名前
犬は、人間のように名前の違いをはっきりと認識することができません。そのため、家族や身近な人の名前と似たような名前をつけてしまうと、犬が混同してしまいます。
例えば家族に「かなこ」という名前の人がいたとして、普段から「かなちゃん」と呼ばれていた場合、犬に「ハナ」と名付けて「はなちゃん」と呼べば、母音が同じことから間違えやすくなるでしょう。自分が呼ばれているか判断できずに、結局名前を覚えられなくなる可能性もあるので注意が必要です。
■3. 縁起の悪い名前
犬に名前をつけると、頻繁に呼ぶことになります。そのため、縁起の悪い名前をつけてしまうと、読んでいる自分はもちろん、周りにとっても不快な印象を与えかねません。
また、言葉には言霊が宿ると言われており、縁起の悪い言葉を頻繁に発してしまうと、よくないことを引き寄せてしまう可能性もあるでしょう。
毎日のように呼ぶ犬の名前は、日本語でも外国語でも、できるだけ縁起のいい言葉をつけることが大切です。
■4. 長すぎる名前
犬はあまり長い音は覚えられません。せめて4〜5文字程度におさめることが大切です。
あまりにも長くて難しい名前にしてしまうと、自分が呼ばれているとわからないまま過ごすとことになるでしょう。
また、家族としてもフルネームで呼ぶことは少なく、結果的に短く略して愛称で呼ぶようになることも目に見えています。犬のためを思うと、初めから犬が覚えやすい長さの名前にしておく方が良いでしょう。
■5. 見た目に寄せた名前
犬を飼い始めた幼犬のころのイメージに合わせて名前をつけるのも要注意です。例えば、小さい頃は濃い茶色の毛色だったため「チョコ」と名付けたところ、大きくなったら毛の色が変わりベージュ色になってしまったというようなことがよくあります。
また、小さい頃は小さくて可愛かったから「ミニ」とか「ちび」といったサイズにちなんだ名前をつけたのに、どんどん大きくなったということも考えられるでしょう。あまりにも見た目に寄せすぎると、結果的に見合わない名前になりかねません。
■6. 日常言葉に似ている名前
普段の会話に出てくる言葉に似ている名前もつけない方がいいでしょう。例えば食べ物にちなんだ名前にしてしまうと、家族の間で食べ物の話題が出た時に、犬が反応してしまいます。また、自分の名前と認識せずに、おやつだと勘違いすることも考えられるでしょう。
そのほかにも、日常的に使う言葉を名前にしてしまうと、犬が混乱してしまいかねません。家庭で使う言葉や単語は名前に用いないことをおすすめします。
■7. しつけに使うコマンドに似ている名前
犬を飼っていると「おすわり」や「おて」といったコマンドを利用してしつけをすることが一般的です。
そのため、コマンドと同じような音を持つ名前にすると、犬が混乱しやすくなります。混乱してしまうと、しつけにも影響が出てしまい、スムーズに学習することができません。
名前をつけるときは、しつけに使うコマンドと比較しながら、犬が混同しないような音選びをするようにしましょう。
■8. 性別がわかりにくい名前
最近はドッグランが充実しており、他の犬と遊ぶ機会も増えています。そのため、できるだけ他の飼い主に犬の性別がわかるようにしておくことが大切です。特に発情期などは、オスとメスが近づかない方がいい場合もあるでしょう。
性別がわかりにくい名前をつけてしまうと、愛犬家の間でトラブルになる可能性も否めません。誰が聞いても性別がわかるようにしておくと安心です。
■9. 呼びにくい名前
犬と飼い主はしっかりとコミュニケーションをとることで、愛情を深めていきます。しかし、呼びにくい名前をつけてしまうと、コミュニケーションが阻害されてしまうでしょう。
また、動物病院に連れて行った時に、呼びにくかったり読み方がわからないような名前をつけるとケアがしづらくなります。あまりにも呼びにくい名前は避けて、誰もがすんなりと呼べるシンプルな名前にしましょう。
■10. 宗教にちなんだ名前
最近は、日本でも外国の方が多く暮らしており、それぞれに宗教観が異なり信仰も違います。そのため、あまりにも宗教的な名前を犬につけてしまうと、外国の方に不快な思いをさせてしまう可能性があるでしょう。
また、音がかっこいいからといった安易な考えで名付けてしまうと、知らないうちにトラブルに巻き込まれかねません。宗教に関する知識がない場合は、特に注意するようにしましょう。
犬のNGで縁起が悪い名前は?
外国語でかっこいいと思いつつも、悪い意味の名前や印象の悪い名前には注意が必要です。
映画好きな飼い主が、ホラー映画やサスペンス系の映画を元に、かっこいいなというイメージで「キラー」という名前をつけることも考えられます。しかし、「キラー」には殺し屋という意味があり、あまり好ましい名前ではありません。
また「テロ」というネーミングも要注意です。テロリストを連想させ、他人に誤解を与えかねません。
そのほか「ヒトラー」とか「スターリン」など、政治的にインパクトのある名前も要注意でしょう。特に、外国語は音だけで選んでしまうと、実は縁起の悪い言葉だったということもあります。
例えば「ドレッド」という言葉は、ドレッドヘアーなどを連想させてかっこいい印象がありますが、実は、英語では「恐怖」とか「怖がる」といった意味があり、犬の名前としてはあまりおすすめしません。
このように、日本で捉えている印象と、外国語が持つ意味が大きく異なるケースも多々あるので、名前をつけるときは外国語でどんな意味があるかを確認しておくことが大切です。
まとめ
何の気なしにつけた犬の名前が、実は縁起が悪いものだったというケースは少なくありません。せっかくの新しい家族として迎え入れた犬に対して、縁起の悪い名前をつけるのは悲しいことです。名前をつけるときは、事前にしっかりと意味合いを確認してつけるように心がけましょう。