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犬の嫌いな音10選!嫌がる周波数は?しつけに使える?

犬の嫌いな音10選!嫌がる周波数は?しつけに使える?

犬が急に吠えたり興奮したりすることがありますよね。犬の嫌いな音はどんな音なのでしょうか。犬の聴力や嫌がる周波数があるのでしょうか。またしつけに使えるのか、犬がパニックになったときの対処方法なども解説します。


※愛犬雑誌で編集者をしていたライターが書いています。

人間の4~5倍も耳がいいという犬たち。聴力がいいゆえに人間が聞き取れない小さな音や高い音までしっかりと耳に届いているのです。

人間にとって不快な音は、犬にとっても不快な音なのでしょうか?

今回は犬がニガテな音&嫌いな音をご紹介します。

犬の聴力とは?

まずは犬の耳の仕組みについて調べてみましょう。犬の耳は犬種によってそれぞれ違います。大きく分けて立ち耳、たれ耳、半立ち耳の3種類、細かく分けていくと8~10種類にも及ぶともいわれています。

人から見て見えている大部分は「耳介」と呼ばれる部分です。この部分で音を拾い聞き取りやすくしているのです。外耳道は人間と違ってL字型になっており(人間の外耳道はまっすぐ)、これが大きな特徴です。

よく耳をぴくぴく動かしている姿を見るかもしれませんが、これは遠くの音を聞こうとして動かしているようです。1キロ先の音を聞き取ることができるので、人間には聞こえない地震の音や遠くの雷の音などが耳に入ってきます。人間の約4~5倍の聴力を持つ犬だからこそできることですね。

家に帰ってくる飼い主さんの足音や、ちょっとした物音にも反応するのは、この優れた聴力を持っているためなのです。

犬が嫌がる音の周波数は?超音波?

周波数とは「1秒間に繰り返す音の波の回数」のことをいいます。人間に聞き取れる周波数はおよそ20〜20,000Hzです。そして、わたしたちが日常的に聞いている周波数は250~4000Hzくらいです。

これに対して犬が聞き取れる周波数は65~50,000Hz。8000Hz付近の音が、最も聞き取りやすい音だといわれています。

犬は、人間にくらべてかなり高い音域の音を聞き取りやすくなっているのがわかっています。体の大きさや耳の形、犬種によってさほど違いはなく、どんな犬も同じような可聴域なのです。

そんな犬がニガテな音域は13,500~20,000Hzあたりのもの。人間が嫌な音に例えると、黒板をつめで引っ掻いた音……に近いかもしれません。自然界に存在しない音をとても嫌がるといわれています。

では具体的にどのような音を嫌がっているのか、見ていきましょう。

犬の嫌いな音10個

日常生活の中に潜む「犬が嫌いな音」とは、いったいどんな音なのでしょうか?ここではそんな音をピックアップしました。チェックしてみてくださいね。

1. 踏切の警報音

カンカンカン……と高くなる警報音。人間でも「ちょっとうるさいな」「音が大きいな」と感じることがありますよね。しかも警報音が鳴っている時間が比較的長く、時間が読めないところも恐怖心が増すポイントかもしれません。

聴覚がすぐれている犬にとっては、わたしたちが感じている以上の不快な音だといわれています。

2. 工事の音

地面を削る音、大型の車が乗り入れる音、頭上を飛び交う人の大声……など、犬にとって怖い音が凝縮されているのが工事現場。

わたしたちも不快に感じることがある工事音は、犬にとっても嫌な音とされています。突発的に起こる大きな音がニガテなので、工事現場などの近くを通るときは注意が必要です。

3. 雷が鳴る音

急に鳴る雷を怖がる犬はとても多いもの。ひどい場合はショック状態になってしまう犬もいるのだそうです。

雷は自然界にある音ですが、犬は「雷」がどういうものなのか理解できていません。終わりが見えず原因もわからず、ただただ怖い……という心理状態といえるのではないでしょうか。

4. 花火やバクチクの音

バン!っと何かがはじけたかのような花火やバクチクの音。普段聞くことがほとんどない音ということもあいまって、音に慣れることができないのも理由の一つかもしれません。

普段と違うこと状況や環境に戸惑う犬が多いので、花火やバクチクが鳴るような場所には連れて行かないほうが無難でしょう。

5. 掃除機の音

突然ブオーっと鳴り始める掃除機の音がニガテな犬はとても多いとされています。掃除機の中でファンが回る音や空気を吸い込む音などが高い周波数で、犬にとって耳障りな音なのだといいます。

しかも掃除機の場合は縦横無尽に動き回りますよね。この要素も犬がニガテとする所以かもしれません。

6. ドライヤーの音

ほとんど毎日のように聞いているヘアドライヤーの音は、じつは犬にとっては嫌な音なのです。

花火や雷のように恐怖を伴うものではないですが、警戒心が強い性格の子にとっては不快な音だといわれています。風が吹き音も大きい……という要素もあいまって犬たちがニガテとしているようです。

7. 高い周波数の音と低い音

モスキート音のような、人間には聞こえにくいキーンと響くような音が嫌いな一方で、男性の低い声のような音もニガテだといわれています。

高い周波数は耳の奥まで届くような音なので聴覚が優れている犬にとっては不快な音。低い音を怖がる犬も多いのですが、これは経験に基づくものが多いかもしれません。

たとえば男性の声で「うるさい!」と怒られた経験がある犬は、低音を恐怖と結び付けて覚えてしまうので、ニガテになってしまうということもあります。

8. パトカーや救急車のサイレンの音

大きな音を出して目の前を走り去っていくパトカーや救急車……。わたしたちでもびっくりすることがあるくらいなので、聴覚が4~5倍ともいわれる犬にとっては腰が抜けるほど驚いても仕方ない音かもしれません。

お散歩時にサイレンの音が聞こえてきたら、パニックになる前に抱きかかえたり、オスワリなどをさせて落ち着かせてあげることが必要です。

9. チャイムなどの電子音

一般的に「突発的」な音がニガテだとされていますが、来客を知らせるチャイムは犬にとって“宿敵”なのかもしれません。

突然鳴る音にパタパタと動く飼い主さん、玄関をあける音など、犬にとってニガテなイレギュラーがたくさん続くからです。

チャイムの音が鳴る=外から人が入ってくる、というイメージができているので、怖がったり吠えたりするのだそうです。

10. 金属音などの高い音

金属を硬いものでたたいたような、キーンと響く高い音もニガテ。耳の奥まで届くような金属音は、聴力が高い犬にとってはとても嫌な音だといわれています。

金属音を嫌うことからしつけ用のツールとしても販売されているほど。その音の大きさと高さゆえに一度驚き、冷静さを欠いてしまうのかもしれません。

犬が嫌いな音はしつけに使える?音をしつけに使う方法は?

無駄吠えや本気噛み、飛びつきなどの、犬の“困った”は日常生活の中にたくさんありますよね。そこで犬がニガテとする音を利用して、しつけやトレーニングに応用できるのでしょうか。

最近はスマートフォン用のアプリで犬が嫌いな音を出し、ダメな行動を矯正するという方法があります。動物だけに聞こえる周波数の音を出して、無駄吠えをやめさせたり、噛みつきをおさえたりするもの。

ここで大切なのは“タイミング”。やめさせたい行動をとった直後に音を出して、「この行動をしたら嫌な音が出る」と学ばせていきます。何度も根気よく続けることがコツです。長いスパンでトレーニングをしてきましょう。

ほめるタイミングについても注意が必要です。たとえば無駄吠えをやめさせたい場合、嫌な音を出して無駄吠えをやめたときにほめるのはNG。

本当にほめていいのは「嫌な音を出さなくても吠えなかったとき」です。飼い主さんと愛犬、二人三脚でよりよいワンコライフを過ごせるようにがんばりましょう。

しかし、このしつけ方法は「天罰方法」と言われ、いわゆる“悪いことをしたら罰がくる”というもの。飼い主さんとの信頼関係が成り立っていないまま行うと、関係性が悪化してしまうこともあります。きちんとパートナーシップができてからおこなうことをおすすめします。


嫌な音を出してトレーニングをする方法もある一方、「音」をプラスに働かせるしつけ方法もあります。それは、「クリッカー」という道具を使ったしつけ方法です。

クリッカーは人間の手におさまるくらいの小さな道具で、ホチキスのように押すとカチッと音がなります。その音を利用してトレーニングをしていきます。

こちらは犬がいい行動(きちんとオスワリができた、飛びつきをガマンできた、など)をした際に音を鳴らしてご褒美のおやつを与える、という方法です。もともとはイルカのトレーニングで使われていたのですが、犬にも応用ができ、一般の飼い主さんも簡単に使うことができるので、多くの人に取り入れられています。

このように、音はトレーニングやしつけに役立ちます。愛犬に合うものを探していければいいですね。

犬が嫌いな音でパニックになったときの対処方法5個

怖い音や嫌いな音を聞いたとき、ぶるぶると震えたりその場から逃走してしまったり……などと思いがけない行動をする犬もいます。実際に花火大会の日には犬の逃走案件が増えるというデータもあるといわれています。

「愛犬がパニックになっているかも」と思ったとき、飼い主さんはどのような行動をすればいいのでしょうか?愛犬を守るため、いざというときのためにチェックしておきましょう。

1. まずは飼い主さんが落ち着く

愛犬がパニックになると飼い主さんも慌ててしまい、いつもと違うことをしてしまいがち。過剰な反応を見て「やっぱりいつもと違う!」と、犬はさらに不安になってしまいます。

心配になってしまう気持ちはわかりますが、その気持ちにそっとふたをして落ち着いてくださいね。

もし犬が震えていたり、よだれを垂らしたりしている場合は、やさしくなでてあげるといいでしょう。抱っこして落ち着かせてあげるのもいいかもしれません。

ただし、抱きしめられるのが嫌な子もいます。その場合はよりパニックになって「抜け出そう」として暴れてしまうことも……。愛犬の様子を見ながら合った対処方法を探していきましょう。

2. 雷や花火のときは部屋のカーテンを閉めて防音

雷が近づいてきた、花火大会がある――など、事前に大きな音が鳴るのがわかっている場合はお部屋の窓をしめて、カーテンをしめましょう。カーテンを1枚しめるだけでも防音効果は抜群に上がります。

それでも怖がる場合はバスタオルなどの大きな布を用意して、愛犬をくるんであげるのもおすすめです。

屋外犬の場合は、パニックに陥ってしまい逃走するなど、通常では考えられない行動を起こしがちなので細心の注意を払ってください。お部屋の中に入れてあげるのが一番安心です。

3. オヤツやおもちゃで犬の気を逸らす

愛犬が好きなオヤツやおもちゃを与えて、犬の気を逸らすのもポイントです。だれでも簡単にできるのも◎。

犬が好きなこと&楽しいと思うことで注意を引き、一緒に遊んであげるなどして恐怖心を紛らわせてあげるのもよいでしょう。

4. 安心できる場所を確保する

普段から犬が落ち着いて休める場所を作ってあげるようにしましょう。自由に出入りできるようにしておき、不安になったときサッと自分の身を隠すことができるようにしてあげましょう。

専用のハウスやベッドではなくてもOK。クレートやこたつの中など、犬が好きな場所で大丈夫です。少し薄暗くて頭が隠れるような作りだと、より安心感を与えられるはずです。

5. 過剰な声かけはせずに見守る

愛犬がパニックになっているときは、ついつい「大丈夫だよ」、「怖くないよ」などと声をかけてしまいますよね。

しかし犬は言葉の意味がわからないため、ただただ何かを言われているとしか受け取れません。飼い主さんがたくさんの声をかけてあげてもあまり意味がないのです。むしろ余計に頭が混乱してパニックになってしまう可能性が高まります。

そのため、飼い主さんはいつも以上の声かけはしないように。いつも通りでOKです。

まとめ

人間には聞こえない音がたくさん聞こえており、その中には犬が嫌い&不快な音がたくさんあります。しかしその音を利用してしつけやトレーニングに活かすこともできます。

問題行動の矯正にも、良い行動をほめる意味合いにも、どちらにも使うことができるのです。無駄吠えや噛みつきなどの問題行動を直していくために応用してみてください。

犬を落ち着かせる方法はいくつかありますが、一番大事なのが飼い主さんの落ち着きです。犬は人間のちょっとした行動や無意識な動きから感情を読み取ることができるため、焦りは禁物。愛犬が落ち着きを取り戻すまで、冷静に観察しつつもかまいすぎることなく見守ってあげてくださいね。

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