引いたおみくじは当たり前のように結びますが、意味や理由を知らない人も多いでしょう。おみくじは持ち帰った方が良いという説もあり、意外とわからないのがおみくじのルールです。
そこで今回は、おみくじを結ぶ理由について解説!持ち帰る際の注意点や結び方、おみくじが切れた時の対処法などをお話しします。
おみくじは結ぶ?結ばない?
おみくじを引いた後、「結ぶべき?結ばずに持って帰るべき?」と、扱い方がよくわからない人も多いでしょう。
良い結果はお守りにしたいけど、寺社の大半はおみくじを結ぶ場所が設置してあるので「結んだ方が良いのかな?」と、これまた迷ってしまいます。また、結果が悪いときも、「結べば良いことあるのかな?」と、結ぶ意味について知りたくなりますよね。
日本人に馴染みの深いおみくじですが、実は詳細なルールはありません。寺社によっておみくじの考え方にも差があります。明確なのは、おみくじは神様からあなたに贈られるありがたい助言ということ。どんな結果でも内容を良く読んで、願い事を叶えるヒントにし、気を引き締めるのが大切です。
おみくじを結ぶか結ばないかは、本人の自由。どちらにしても、おみくじは丁寧に扱い、役目を終えたら寺社に返納すると良いでしょう。
おみくじを結ぶ理由は?意味と効果
おみくじを結ぶ理由には諸説あります。
・おみくじを結ぶ行為は、神様との縁を結ぶことを意味し、願掛けの効果がある
・おみくじを結ぶことで、人との良縁を結ぶおまじない効果がある
・結果の良いおみくじを結ぶと、さらに運気が上昇する
・結果の悪いおみくじを結ぶと、悪い運気がそこに結ばれて運気が良くなる
実は、「おみくじを結ばなければならない」というルールはありません。最終的にはおみくじは寺社に返納するものですが、納札所に結ばずに出しても良いのです。
なぜ、おみくじを結ぶようになったのか、明確な起源は謎につつまれています。日本古来から「結ぶ」という行為は、おもてなしの気持ちが込められていたり、人とのつながりを表していたり、深い意味がありました。神様との良縁を願い、感謝の気持ちを込めて結ぶようになったのかもしれませんね。
おみくじを結ぶ基準・ルールはどこから?
「大吉はお守りとして持ち歩いた方が良い」「凶は縁起が悪いから結んだ方が良い」と聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、おみくじを結ぶ基準やルールは決められていません。どんな結果でも、あなたが思うようにすれば良いのです。
大吉でも、結果を胸に刻み込めば結んで構いません。大凶でも「自分への戒めとして読み返したい」と持ち帰っても良いのです。
前述した通り、良い結果でも悪い結果でもおみくじを結ぶ理由はあります。あなたなりの解釈をして、結ぶ基準を決めましょう。大事なのは、おみくじに感謝の気持ちを持ち、丁寧に扱うことです。
おみくじを持ち帰るのは大吉?
大吉だからと言って、持ち帰った方が良いというルールはありません。おみくじにはさまざまな解釈があります。お守りとして持ち帰るのも良いですし、「さらに運気を上昇させ、願いを叶える」という意味を込めて、結んで帰っても良いでしょう。
おみくじは紙なので、持ち帰る際には特に丁寧に扱わなければなりません。家に置くなら、飛ばされて行方不明になったり、日焼けでもろくなったりしないように、封筒や箱に入れると良いでしょう。持ち帰ったら時々は読み返したいので、手に取りやすい場所に保管するのがおすすめです。
持ち歩きたい場合も、綺麗な和紙などに包み、破れないように気を使いましょう。「ここに入れた方が良い」というルールはありませんが、常に持ち歩くお財布やスマホケースなら、「持ち歩きたいのに家に忘れた」という事態を防ぎやすいでしょう。
おみくじを結ぶ場所の名前は?木の枝が良い?
少し前までは、悪い結果のおみくじは神社の木々に結ぶ人が多かったですよね。おみくじを寺社の木々の枝に結ぶのは、「木の生命力が悪い運気を浄化してくれる」という意味があったようです。
しかし、木々におみくじを結ぶと成長を阻害したり、景観を損なったりしてしまいます。また、木々からおみくじを外す手間もかかるため、現在はおみくじを結ぶために何本もロープが張られているような場所を、寺社が用意しています。この場合、木々におみくじを結ぶのはマナー違反となりますので、注意が必要です。
ちなみに、おみくじを結ぶ場所の名称は「おみくじ結び所」と言います。おみくじ結び所が見当たらない場合は、どこに結べば良いのか、念のため寺社に問い合わせると良いでしょう。
尚、「生きた木じゃないと、悪い気が浄化されないのでは?」という心配は不要です。感謝を込めておみくじを結べば、神様にあなたの思いは届きます。
おみくじの結び方は?表裏どっち?
お参りにはさまざまな決まりがありますが、おみくじについては細かなルールはありません。結び方も「こうしなければならない」という決まりはありません。
表裏については、結果が書かれている表が見えないように折る人が多いようですが、どちらでも構いません。
おみくじを結ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
・感謝の気持ちを込めて丁寧に扱う
・結んだおみくじが外れるとゴミになってしまうため、しっかり結ぶ
おみくじは縦の方向に2回(幅が4分の1程度になるように)折ると、破れにくく結びやすくなります。結ぶ際は、折り紙のように折り目を付ける意識をしながら、おみくじ結び所の紐にしっかり結びましょう。
おみくじを片手・左手で結ぶべし?
おみくじの結び方にルールはありませんが、「聞き手ではない片手(多くの人は左手)だけで結ぶと良い」という説があります。
利き手ではない片手でおみくじを結ぶのは、相当困難な作業ですが、だからこそ「困難を達成した=難しい願い事も叶う」という願掛けになるそうです。
片手でおみくじを結ぶ際は、最初に折り目をつけておくと結びやすくなります。落とさないように、薬指と小指でおみくじの片方の端を挟み、残りの親指、人差し指、中指で反対側をくるっと巻き付けると、比較的上手く結べます。
もちろん、両手で結んでもご利益に変わりはありませんが、願掛けとして片手でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
おみくじを結ぶときに切れる・破れる・ちぎれたら?
おみくじは紙ですので、丁寧に扱っても破れてしまうこともあるでしょう。「せっかくの大吉を破ってしまった!ご利益がなくなるかも!?」「凶のおみくじが破れて縁起が悪い」と、信心深い人ほど心配になりますよね。
しかし、神の御心はとても大きいので、そんなことでは罰は当たりませんから安心してください。おみくじで大切なのは、神様からの言葉を真摯に受け取り、感謝することなのです。
おみくじを結ぶ際、少し切れたり破れたりするくらいならば、そのまま結んでしまえば良いでしょう。外れそうなら、縦にさらに細く折れば強度を高められます。
思いっきり破れてしまって、おみくじ結び所に結べない状態ならば、寺社の納札所に納めれば問題ありません。
おみくじを別の違う神社で結ぶのはダメ?
おみくじは引いた寺社に結ぶのが理想的ですが、持ち帰ると「おみくじを引いた寺社が遠方でなかなか行けない」という事態が起こりますよね。
この場合、違う神社の結び所におみくじを結んでも問題ありません。できれば神社で引いたなら神社に、お寺で引いたならお寺に結ぶのが良いですが、それも難しければ、行ける寺社で結べば良いでしょう。
「やっぱり引いた寺社におみくじを返納したい」と思うならば、郵送で受け付けているか問い合わせしてみましょう。必ず許可をとってから郵送してくださいね。いきなり送りつけるのはマナー違反です。
まとめ
おみくじには厳密なルールはなく、結ぶ理由にも複数の説があります。しかし、日本人にとって結ぶのは特別な行為。昔から願いを込めておみくじを結び、達成できるように気を引き締めていたのかもしれませんね。
おみくじはあなたが書かれている内容をしっかり受け止めるのが最も重要です。神様の言葉を聞き、謙虚に努力を続ければ、きっと願いが叶うでしょう。