沖縄県宜野湾市にある「普天満宮」へ取材に⾏ってきました。「ホームページの情報だけではよく分からない」「インターネット上の⼝コミや評判だけではよく分からない」という⽅は、ぜひ参考にしてください。
取材先の神社名：普天満宮
取材する方：権禰宜 田場聡さん
Q. 普天満宮はどのような場所ですか？
普天満宮は別称を普天満権現といい、琉球八社の一つとして、沖縄中部最大の聖地とも言われている神社です。琉球古神道神を普天満の洞窟に祀ったことから歴史が始まり、その後、熊野三山に祀られている熊野権現との合祀を経たことで、様々な高い御神徳があります。
具体的には、航海安全や豊漁、五穀豊穣。そのほか、交通安全や安産、縁結びの祈願に参拝いただくことも多いです。また近年では、建築に関する諸祈願や商売繁昌、学業成就祈願など、諸願成就の神様として県内外から多くの方にお参りいただいています。
普天満宮の始まりとなった鍾乳洞は、現在も奥宮として存在しており、通常時であれば無料で拝観が可能です。色々な伝説が残る霊石のある奥宮は、全長280メートル程の幻想的な雰囲気の空間。そのうちの約50メートル程度をご覧いただけます。
ちなみに奥宮にある霊石の一つに「こひつじ岩」と呼ばれる陰陽石があり、男女のシンボルのような形状から縁結びや子宝の御利益があるといわれているんです。神前式をお考えの方にも人気のスポットですので、ご参拝の際にはぜひ足を運んで、神気溢れる空気を感じてみてください。
また、世界平和や人々の健康を祈願して行う例大祭も、ほかでは見られない当社ならではのものです。琉球国王の御参詣があったとされる、旧暦9月15日に毎年行っており、古くから伝え続けられている雅楽や神楽舞などをみることもできる祭祀となっています。歴史を感じられることはもちろん、沖縄ならではの雰囲気を感じられますので、時期が合えば是非ご覧になってください。
当社は国道330号沿いにありながら、雄大な自然を感じることもできる神社です。一般的に狛犬のある場所ではシーサーが守護するなど、沖縄ならでの雰囲気を感じられる中で、御結婚後の生活の支えになる御神徳を授かり、静かに誓いを立てて頂ける環境となっています。遠方の方も歓迎しておりますので、ぜひ一度参拝にお越しください。
Q. 普天満宮の結婚式の特徴を教えて下さい。
普天満宮では一般的な流れに従って神前式を進めていますので、式自体の特徴はほとんどありません。しかし沖縄らしい環境のもと、伝統衣装を纏うこともできる点が他の地域にはない特徴となっています。伝統衣装である琉装以外にも、和装やスーツでの式も可能です。意外と難しいしきたりなどはありませんので、ご希望などがあれば事前にご相談ください。
また、多くの方の参列が可能な点も特徴のひとつです。一般的に神前式の場合は、親族のみの参列となる場合も多いですが、当社の場合はご友人や知人の御参列も歓迎しております。広々とした拝殿でございますので、多くの方に見守られながら式を執り行うことが可能です。
そのほか、式次第として”新夫婦と親との盃”を行うことも珍しいと思います。当人だけでなくご家族と繋がることを儀式を通して実感できますので、心にもしっかりと残るものとなるはずです。地元の方はもちろん県外や海外の方からのご依頼も承っておりますので、ぜひお気軽にお声掛けいただければと考えています。
Q. 普天満宮の結婚式でこだわっているところはありますか？
結婚式は、どなたにとっても一生に一度の大切な儀式です。私たちはそのことをしっかりと心に留め、丁寧に想いを込めてご奉仕することを大切にしています。ご要望やご希望もすべて叶えられるわけではありませんが、できるだけご奉仕したいと考えているんです。
例えば、通常は神主2名・巫女2名の計4名程度の式となりますが、ご希望によっては雅楽の演奏なども行っております。事前にしっかりとお話を伺っていますので、ご要望なども気兼ねなくお話しいただければと思います。
Q. どんな方が結婚式を挙げていますか？
沖縄県内の方がほとんどですね。当社は普段から比較的多くの参拝をいただいており、地域に親しまれる場所となっているのもその理由かもしれません。また、地域柄米軍基地もありますので、アメリカ人の方からの御依頼も少なくないんですよ。
Q. 結婚式の流れを教えて下さい。
当社では、伝統的な日本の神前式の流れに沿って式を進めています。式の時間はゆったりと40分程度を確保し、丁寧に進行することも特徴です。式の流れは、下記の式次第を基本としております。
・入場
・開式の辞
・修祓（お清めお祓い）
・献 饌
・祝詞奏上
・新夫婦誓飲（三三九度）
・新夫婦と親との盃
・指輪の交換
・誓詞奏上
・玉串奉奠（二礼二拍手一礼）
・親族固めの盃
・撤 饌
・斎主挨拶
・閉式の辞
・退下
貸衣装・ヘアメイク・写真は当社では承っていませんが、境内にある写真館にて対応が可能です。そのほか、気になる点やご要望などがあれば事前に承っていますので、気軽にお声掛けいただきながら不安なく進められる神前式としています。
Q. 結婚式の初穂料はいくらですか？
当社の神前式は、3万円をお納めいただいております。そのほかご用意できる内容であれば、ご希望を汲むことも可能です。
Q. 申し込み後の挙式までの流れを教えて下さい。
神前式は約1年前までからお受けしておりますが、直前もできるだけご希望に合わせて対応可能ですが、なるべく早めのご予約をいただけると嬉しいです。お申込みやご質問はお電話で承っておりますし、ホームページ内の問い合わせフォームからもできます。
直接ご参拝の際にご質問いただくことも可能ですので、気になることがあれば、お気軽にお声掛けください。
Q. いつまでに申し込む必要がありますか？
挙式までの流れとしては、電話にて仮予約いただいた後に神前式のご説明をしております。その後、ご質問などを承り、問題がなければ本予約となる流れです。本予約をしましたら、実際の式の打ち合わせなどを進めて参ります。
当社では最大約70名と比較的多くの方のご参列が可能となっておりますが、当日のサポートもしておりますのでご安心ください。ご要望や不安点も事前にしっかりとお話いただけますので、不安なく式をお迎えいただけます。
Q. 印象的だった結婚式はありますか？
アメリカ人の新郎様と日本人の新婦様の結婚式は、今でも印象に残っています。アメリカ人の新郎様は新婦様の想いを汲み、琉装を纏って神前式を執り行われました。日本独自の作法や文化にもしっかりと配慮をして、一生懸命式を進められるお姿がとても微笑ましかったです。
新婦様の生まれ育った日本文化を積極的に学び、素直に吸収されるお姿から、一生を共にされる決意を感じることもできました。今でも忘れられない、非常に素敵な結婚式です。
Q. これから結婚式を考えている人へメッセージをお願いします。
現代では結婚式を挙げられない方も多いですが、結婚式は家や世代を繋ぐ大切な儀式だと考えています。新郎様新婦様、それぞれの家を繋ぐことが中心となりますが、親から子に世代を繋ぐことを意味する重要な儀式です。ご自身が結婚式を行うことで、これまでの人生が、両親や祖先のお陰のうえになりたっていたことを改めて実感できることも、結婚式の大切な役割なのだと思います。
神前式を行うほとんどの方は非常に緊張をされます。その味わったことのない緊張も、ただ「あぁ、緊張した～」で終わる訳ではなく、その感覚が決意の固さになるのだと考えているんです。決意をしっかりと固めて、次の世代へ繋ぐ役割を担う。人生に一度の大切な儀式を素晴らしいものにできるよう、私たちもしっかりとご奉仕していきたいと思います。
普天満宮の情報・営業時間・定休日
神社名：普天満宮
住所：沖縄県宜野湾市普天間1-27-10
電話番号：098－892－3344
営業時間：9:30～18:00
URL：http://futenmagu.or.jp/
お問い合わせ⽅法：お問い合わせフォーム、またはお電話にてお問い合わせください。
ご予約方法：お問い合わせフォームかお電話、またはお越しいただいた際にご予約ください。
