和歌山県伊都郡にある「丹生都比売神社」へ取材に⾏ってきました。「ホームページの情報だけではよく分からない」「インターネット上の⼝コミや評判だけではよく分からない」という⽅は、ぜひ参考にしてください。
取材先の神社名:丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
取材する方:権禰宜 西川秀周さん
Q. 丹生都比売神社はどのような場所ですか?
丹生都比売神社は、豊かな自然のある神聖な天野盆地に鎮座し、1700年以上もの長い歴史をもつ「朱の女神」を祀る神社です。天照大御神の妹神でもある丹生都比売大神をお祀りする、全国180余社の総本社としても知られており、平成16年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして世界遺産にも登録されました。
「紀伊山地の霊場と参詣道」とは高野・熊野・吉野地域をさし、毎年多くの参拝者が訪れる地域です。その昔、弘法大師は当社の神様から社地を借受けて、1200年前に高野山を開山しました。その折、弘法大師を高野山に導いたのが神様のお使いである白黒2頭の犬であったと伝わっています。
当社にはこの伝説にちなんで、親子2頭のご神犬、白犬「すずひめ号」と黒犬「大輝号」がいます。二頭は親子で参拝者様に好評でホームページにて成長の記録をみられるようにしており、月次祭の毎月16日に公開をしています。
歴史に話を戻しますと、弘法大師が丹生都比売大神と高野御子大神を高野山の壇上伽藍の御社に守護神として祀りました。祖先を大切にし自然の恵みに感謝する、日本古来の神道の教えが新しく日本に入ってきた仏教に取り入れられ、神仏が共存する日本ならではの宗教観が生まれることとなりました。
当社は随筆家白洲正子さんの『かくれ里』のなかで「天の一角に開けた広大な野原・・・もしかすると、神々がおられる高天原もこういう地形の所をいったかもしれない」と天野の里のことを書いています。
本殿四殿や楼門など国の重要文化財にも指定される当社の境内は神々しい雰囲気が感じられます。四季折々の表情を楽しみつつ、また歴史を感じる事もできる、融和の心を思い出すことができる場所です。ぜひ一度ご参拝ください。
Q. 丹生都比売神社の結婚式の特徴を教えて下さい。
丹生都比売神社の神前式では手水でお清めいただいた後、巫女を先導として新郎新婦・ご親族がご神前への参進を行います。その後は、重要文化財に指定されている楼門内にご着席いただき、日本最大規模を誇る春日造りの本殿を前に神職・巫女が心を込めてご奉仕をいたします。
Q. 丹生都比売神社の結婚式でこだわっているところはありますか?
当社は「朱の女神」をお祀りする神社です。“朱”とは古来から、良縁を結び、災いを払い除け、幸福へと導く大神様として知られています。荘厳な朱塗りの本殿が木々の緑にも映える美しいご神前で、御二人の良き門出になりますよう、ご奉仕いたします。
Q. 結婚式の流れを教えて下さい。
当社のご神前式の所要時間は、約40~60分です。式が始まる前に新郎新婦と列席者に
は身を清めていただき、巫女の先導にてご神前に参進していただきます。楼門内にて着席
したのち、神職によるお祓いやお二人の末永い幸せを祈る祝詞を奏上します。
そして三々九度の盃・誓いの詞・指輪の交換を行い、巫女が豊栄の舞を舞います。舞の後、新郎新婦
、ご親族の皆様で親族固めの盃にてお祝いの乾盃をしていただきます。当社での式次第は下記のような流れとなっております。
・新郎新婦、親族参進
・報鼓
・開式
・修祓
・斎主一拝
・献饌
・祝詞奏上
・三献の儀(三々九度の盃)
・新郎新婦 誓いの詞奏上
・豊栄の舞 奉奏
・指輪の交換
・斎主 玉串を奉りて拝礼
・新郎新婦 玉串を奉りて拝礼
・親族代表 玉串を奉りて拝礼
・親族神酒拝戴(親族固めの盃)
・撤饌
・斎主一拝
・報鼓
・閉式
Q. 結婚式の初穂料はいくらですか?
結婚式の初穂料として10万円をお納めいただいております。また、衣装や着付け、化粧などの手配については、当社専属の衣装業者がございますのでご案内致します。他の業者に依頼し、お持込みいただいても構いません。要望にあわせて雅楽の生演奏などを行うこともできますので、打合せの際にお気軽にご相談下さい。
Q. 申し込み後の挙式までの流れを教えて下さい。
ご来社いただいたうえでお申込みを行っていただきます。その際に当日までの流れや、結婚式について、御説明いたします。式の1から2週間程度前に再度ご来社いただき、神前式の習礼を行っています。
習礼とはリハーサルのことで、本番の式次第に従って行いますので、必要な作法を覚えたり一連の
流れを把握していただけます。また衣装については持ち込みいただくこともできます。ご用意がない場合は当社専属の衣装業者の紹介もしておりますので、お気軽にご相談下さい。
Q. いつまでに申し込む必要がありますか?
遅くとも1カ月前にはお申込み下さい。早くお申込み頂いても祭典行事の日程によってご希望に添えない場合もございます。
Q. どんな方が結婚式を挙げていますか?
当社へもともとご参拝いただいていた方や新婦になられる方が普段から参拝に来られ、当社の四季折々の景色や神々しい境内の雰囲気などを気に入られるなど色々な方々が式をあげられます。年齢層も20代から60代と非常に幅広く、県内外問わずさまざまな方々から御依頼がある印象です。
Q. 印象的だった結婚式はありますか?
これまでご奉仕させていただいた結婚式は、どの式も印象的で素敵なものでした。その中でも心に残っている式としては、還暦をむかえられる方々の式や御二人だけの挙式などあります。
また、外国人の新郎様と日本人の新婦様の御二人も素晴らしい式でした。印象に残っているのは、新郎様が誓いの詞を読み上げられる際に、新婦様に教わりながら読まれていたことです。微笑ましい光景でとっても素敵でしたね。
Q. これから結婚式を考えている人へメッセージをお願いします。
当社は「朱の女神」をお祀りする世界遺産の神社として、みどころが多くあり、重要文化財の社殿や楼門、淀君公寄進の輪橋がある境内をはじめとして、日本遺産となった葛城修験の開祖である役行者の石厨子や修験者の峰入りの碑もございます。
この歴史を感じながら、四季折々の自然の中で挙式をしていただけます。また弘法大師を高野山開山へ導いた猟犬にちなみ、毎月16日には当社のご神犬である、白と黒の親子の紀州犬「すずひめ号」と「大輝号」が境内で公開されます。ご参拝の際はぜひ会ってみて下さい。
そして当社では、新郎新婦様またご両家様にとって、いつまでも心に残る最高の神前結婚式となるよう、1日に1組限定として心を込めてご奉仕させていただいております。これから結婚式をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
丹生都比売神社の情報・営業時間・定休日
神社名:丹生都比売神社
住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
電話番号:0736-26-0102
営業時間:8:45~16:30
URL:https://niutsuhime.or.jp/
お問い合わせ⽅法:お電話またはご参拝の際にお問い合わせください。
ご予約方法:お電話またはご参拝の際にご予約ください。