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箱根ラリック美術館の徹底レポ!入館料・評判は?

箱根ラリック美術館の徹底レポ!入館料・評判は?

神奈川県箱根町にある「箱根ラリック美術館」。⼈気観光場所として⼝コミで評判の美術館ですが、ホームページなどだけでは分からないところがありますよね。そのため、徹底取材を⾏ってきました。旅行や来訪前の参考にしてください。


Q. どんな施設ですか?

2005年にオープンした箱根ラリック美術館は、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスのジュエリーとガラスの工芸家、ルネ・ラリックの作品を収蔵している美術館です。

作品の収蔵数は約1500点ございまして、その中で約230点を常時展示しています。

箱根のこの自然豊かな場所で、自然を愛したラリックの作品をご覧頂きたいと思っております。

Q. どんな展示物がありますか?

※写真は、ブローチ「シルフィード(風の精)あるいは羽のあるシレーヌ」(1897-1899年頃)

ルネ・ラリックの初期から晩年の作品約230点を展示しております。

ラリックは工芸家として、前半生はジュエリー作家、後半生はガラス工芸家へと転身しています。弊館では初期のジュエリー作品から後半のガラス作品までお楽しみいただけます。

ジュエリー作家時代には植物や昆虫、蝶々、鳥たちの美しさを七宝や獣角など多様な素材で表現し、ネックレスやブローチ、櫛やティアラ、髪飾りなどを制作しました。

後半ガラス工芸家へと転身したあとは、香水瓶、花器などを制作しました。天井のシャンデリアもラリックの作品です。

また、面白いものでいいますと車のラジエーターキャップや、当時出始めだったクラシックカーのボンネットを彩っていたガラスのカーマスコットなども展示しています。

ラリックは空間装飾も手がけていまして、ジャンヌ・パキャンという当時のファッションデザイナーの邸宅のダイニングルームに飾られた噴水を当館へ移築して展示しており、空間装飾もお楽しみいただけるようになっています。

Q. 見どころを教えて下さい。

初期から晩年にかけてのラリックのジュエリーとガラスの作品に出会える美術館で、数多くの作品を一度に見ることができます。

また1929年、ラリックが69歳の時には、パリから南フランスを目指した豪華列車コートダジュール号の内装を手掛けました。この車両は後にオリエント急行としても活躍するんですが、その実物車両もご覧いただけます。

この車両はカフェとして営業をしているので、オリエント急行の車両に乗って、空間を楽しみながらお茶やスイーツを召し上がっていただくことができます。

Q. 人気の企画やイベントについて教えて下さい。

年に2回企画展を行っておりまして、現在は『ルネ・ラリックの水のかたち』という企画展を行っております。常設展示室とは別に企画展示室が館内にございまして、常設展の入館料でこちらもご覧いただけます。

この企画展はラリックが水からインスピレーションを受けた作品をご紹介している展覧会になります。

ラリックは水辺の生き物であったり、かたちを持たない水をシレーヌやナイアードといった水の妖精の姿に変えて水の神秘性を表現しています。

水辺の生き物としてはトンボやカエル、白鳥や魚などをペンダントやブローチ、花器にしていたり、また水の妖精たちの写真立てやシャンデリア、灰皿や香水瓶などガラスの作品も多数ございます。

噴水塔「フランスの水源」(1925年)

また、1925年に開かれたアール・デコ博覧会でラリックが高さ15mの噴水を手掛けました。

水を作品の一部に取り込んだ噴水塔は、ラリックのガラス工芸家としての集大成の一つでもあるんですが、この噴水塔を構成していたのが水にまつわるモチーフを持った16種類の女性像です。合計128体の女性像が制作されました。

今回弊館では2種類2体の女性像を展示しております。またこの女性像とともに、実際の噴水塔を1/15の高さ1 mの模型にして、そちらも合わせてご覧頂いております。

魚を描いた作品やカエル、白鳥など水辺の生き物を描いた作品から、水の妖精の姿で、かたちを持たない水の神秘性などを表現した作品、そして最終的には水そのものをも作品の一部として取り込んだ噴水塔の作品など、水と言っても幅広い作品があるという事をご覧いただけます。

企画展『ルネ・ラリックの水のかたち』は11月28日(日)まで開催しております。

Q. 併設施設について教えて下さい。

美術館は一番奥になりますが、施設に入りましたら左手にカフェ・レストラン「LYS(リス)」がございます。

こちらではモーニングからランチ、カフェの営業を行っておりまして、朝のモーニングも季節によっては行列ができるほど人気です。カジュアルなフレンチをご提供しております。

そして右側にはショップ「パッサージュ」がございます。

ラリックのここでしか買えないグッズももちろんのこと、生活を彩る、豊かにする雑貨をたくさん取り揃えております。何かしら気に入るものを見つけていただけるのではないかなと思っております 。

あとは先程申し上げました、オリエント急行として活躍したサロンカーも特別展示「ル・トラン」としてレストランに併設されています。

「ル・トラン」は1時間の交代制で季節のスイーツを提供しておりまして、こちらはレストランのメニューとは別になります。お飲み物はコーヒー・紅茶・ハーブティーからお選び頂いております。予約制で人気のカフェですので、ご利用になりたい方は現地にて先に予約をされることをおすすめしております。

また現在開催中の企画展『ルネ・ラリックの水のかたち』にちなみまして、カフェ・レストラン「リス」では水のかたちをイメージしたスイーツをご提供しております。

箱根山の天然水で作った水まんじゅうにきな粉と黒蜜とあんこを添えて、鮮やかなブルーのお皿に盛り付けてご提供しております。

こちらのスイーツも毎回ご好評を頂いておりまして、企画展と併せてお楽しみいただいております。メニューは展覧会に合わせて毎回スタッフが試行錯誤しながら考案しております。

カフェ・レストラン、ショップ「パッサージュ」は、美術館にご入館いただかなくてもご利用いただけます。

Q. どんな利用者が多いですか?

ジュエリーやガラス作品が多いためか女性のお客様が多いですが、男性のリピーターさんも多くいらっしゃいます。

年齢層は幅広くて、様々な方にご覧いただいております。

美術館目当てにいらっしゃる方のほか、オリエント急行のサロンカー「ル・トラン」の中でお茶をしたい、インスタ映えする写真が撮りたいということでいらっしゃる方も多いです。

Q. 料金を教えて下さい。

花器「つむじ風」(1926年)

入館料は大人が1500円、大学生・高校生とシニア(65歳以上)のお客様が1300円、小学生・中学生のお客様が800円になります。未就学児は無料です。

Q. 付近のおすすめ観光スポットを教えて下さい。

弊館から徒歩7分程のところに「箱根湿生花園」という施設があるんですが、湿地に生育している様々な植物を中心とした植物園で、青い空と合わせて山と緑のコントラストがとても素敵で心が開放される場所です。

美術館へお越しの方が立ち寄るスポットにもなっていて、自然を満喫したい方にはオススメの
場所です。

Q. これから利用したい方へメッセージをお願いします。

現在、企画展『ルネ・ラリックの水のかたち』も開催しておりますので、自然豊かな箱根で非日常のひとときをお楽しみいただければと思います。

レストランとやショッピングも合わせて、ぜひ箱根ラリック美術館をお楽しみください。


(学芸員 林田 早代さん)

箱根ラリック美術館の基本情報

・事業者名:箱根ラリック美術館
・住所:〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
・電話番号:0460-84-2255
・営業時間:9:00〜17:00 (美術館の最終入館は16:30)
・定休日:無休
※開館時間ならびに営業時間は変更の可能性あり、最新情報は公式HPでご確認ください。
・URL :http://www.lalique-museum.com/

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