仕事ができない人には、共通の口癖や特徴があるといわれています。
今回は、仕事ができないといわれるような人の特徴や口癖を紹介し、正しい接し方など対策方法も解説していきます。
仕事ができない人が嫌い…
職場に仕事ができない人がいると、本当に迷惑ですよね。一緒に仕事をすれば余計な仕事が増えるし、関りがなくても見ているだけでイライラします。
決して口には出せませんが、「仕事ができない人が嫌い…」と、同じ空間にいるだけで不快になる人もいるでしょう。
それでも、同僚として付き合わなければなりません。友達なら選べますが、仕事関係は自分の意思や好みに関係なく付き合う必要があるので、とても辛いですよね。
仕事ができない人の口癖20個
仕事ができない人の口癖は、あいまいで具体性がなく、それでいて強い保身が込められているのが特徴です。まずは、仕事ができない人の口癖を紹介していきましょう。
■1. 忙しい
一事が万事「忙しい」が口癖なのは、仕事ができない人の特徴です。仕事のスピードが遅い、あるいはギリギリにならないと動き出さないため、常に仕事に追われています。また、忙しい状況を打破する工夫ができないのも特徴です。
■2. 手が離せません
仕事の話をしたいのに、「手が離せません」と、すぐに対応しないのも、仕事ができない人の口癖です。しかも、ほとんどは本当に手が離せない状況ではなく、勝手にテンパっているだけ。
要領が悪く仕事が遅いので、「ちょっと手を止めて人の話を聞く」という動作が、本人にはとても負担なのです。
■3. わかりません
即答で「わかりません」と言うのも、仕事ができない人の特徴です。「わかりません」の次に「こうしてみては?」などの提案もありません。確かに、わからないことを考えても、答えが出ない可能性はあるでしょう。
しかし、即答の「わかりません」は、考えることを放棄しています。これでは、いつまで経ってもスキルアップは望めません。
■4. 知りませんでした
仕事で重要なことを、いとも簡単に「知りませんでした」と済ませようとするのも、仕事ができない人の特徴です。「知りませんでした」には「きちんと教えてくれない環境が悪い」という責任転嫁が込められています。自発的に仕事ができない人の典型的な口癖です。
■5. 〇〇さんが言ってました
仕事ができない人は、自ら考えません。そのため、自分の仕事なのに、「〇〇さんが言っていました」と、まるで他人事。自分で考えて行動せず、人に言われたことしかやらないのです。
ミスをすれば、「〇〇さんが言っていた通りにしただけです」と、しれっとした顔で責任を擦り付けようとするでしょう。
■6. どうすればいいですか?
「どうすればいいいですか?」も、自分で考えない人の典型的な口癖です。仕事ができない人の中でも指示待ちタイプで、具体的な指示がなければ動けません。
トラブルが起こればオロオロするだけ。周囲が忙しくて手をかけられないと、デスクで忙しいふりをしてしまいます。
■7. どうしたらいいんだろう?
「どうすればいいですか?」よりも質が悪い口癖が「どうしたらいいんだろう?」です。やることがわからないのに、人に聞けず、独り言で周囲に気づいてもらおうとします。周囲が気付かないと、「周囲に見放された…」と被害妄想が爆発するタイプです。
■8. もう少し待ってください
最初に明確な納期を伝えていても終わらず、「もう少し待ってください」と言うのも、仕事ができない人の口癖です。仕事は常にギリギリアウト。間に合わないのは「少しくらい遅れても大丈夫」という気のゆるみがあるからです。
■9. 後で対応します
仕事ができない人は1分で終わる作業でも「後で対応します」と、すぐに後回しにします。即やることができません。その場でやってしまえばいいものも、一旦寝かすのが特徴です。一事が万事そうなので、仕事ができない人は常にたくさんの作業が残っています。
■10. どうしてできないんですか?
仕事の難しさを理解していない人の口癖が「どうしてできないんですか?」です。無理難題を軽く放り投げ、真面目な人を追い込んでいきます。
仕事の知識がないため、相手に求める困難さに気づけず、「できないなんて怠慢だ」と、自分を棚に上げる悪質なタイプです。
■11. あなたにはわからないですよ
仕事ができないのにプライドが高い人は、仕事に必要な質問を投げかけても「あなたにはわからないですよ」と、具体的な内容を言わずに拒否します。詳しい話になると、自分が不利になることがわかっているため、仕事を抱え込むのが特徴です。
■12. 様子を見ましょう
トラブルが起こってもすぐに対応せず、「様子を見ましょう」と言ってその場逃れをするのも、仕事ができない人の特徴です。面倒事を引き受けたくない心理からの口癖になります。様子を見ているだけで、状況は一向に改善されません。
■13. このままで良いです
改善点や画期的な提案をしても、「特に問題があるわけでもないので、このままで良いです」「今までのやり方がありますから」と、前例主義の発言も、仕事ができない人の口癖になります。仕事ができない人は工夫せず、どんなに面倒でも今までのやり方を通したがります。
■14. 仕方ないよね
思うような結果が出せなくても、仕事ができない人は「仕方ないよね」で済ませます。何かとできない理由を見つけて「仕方ないよね」と逃げるので、すっかり口癖になっているのです。優しいようで、とんでもなく無責任な発言です。
■15. なるはやで
人に仕事を頼むとき「なるはやで」が口癖なのは、仕事ができない人の典型です。具体的な計画がなく、場当たり的な仕事のやり方をします。「なるはやで」も「早い方がいざという時自分に得」と思っているだけ。仕事を引き受ける人の立場を考えていません。
■16. 自分には無理だから
スキルアップのチャンスがあっても、仕事ができない人は「自分には無理だから」と努力を惜しんで逃げてしまいます。謙遜ではなく、本当に自信がないのです。チャレンジ精神ゼロなので、いつまで経っても仕事ができないままになります。
■17. もう少し経験を積んでから
同じく逃げる理由として、「もう少し経験を積んでから」が口癖になっている人もいます。常にできない理由を探して逃げ回る、仕事ができない人の口癖です。
「自分には無理」と言い切らず、やる可能性を残しているところが、往生際が悪くめんどくさい性格を表しています。
■18. 頑張ります
仕事ができない人ほど、やる気や努力をアピールする傾向が強いです。そのため、「頑張ります!」が口癖になります。頑張ることは美徳ですが、仕事は結果が全て。仕事ができない人の「頑張ります!」は「頑張ったけどダメだった」という言い訳が前提になっています。
■19. 精一杯やりました
仕事が上手くいかないとき「精一杯やりました」と言うのも、仕事ができない人の口癖です。「全力を尽くした自分」を評価して欲しい心理があります。仕事ができない人は、努力しかアピールするところがないのでしょう。
■20. 辞めたい
仕事ができない人ほど、「会社辞めたい…」と良く言います。しかし、「辞めたい」が口癖の人は、簡単に会社を辞めません。仕事が辞めたい状況を改善できる力があるなら、仕事ができない人にはなっていないのです。いつまでも愚痴を言いながら、現状に甘んじます。
⇒自分に合った職場、自分がもっと働きやすい職場で仕事がしたい人は、自分の強みや性格を把握する診断チェックをしておくのがおすすめです。
仕事ができない人に疲れる理由
仕事ができない人がいるだけで疲れる理由は、あなたがとても気を遣うタイプだからです。仕事ができない人を放っておけず、以下のような行動に出てしまいます。
・仕事ができない部分を直そうと、一生懸命指導する
・期待をかけて親身に接する
・自分の仕事じゃないのに、仕事ができない人のフォローをして仕事量が増える
・仕事ができない人を心配して、常に気を配り、いつでも相談に乗る
「同じ職場の仲間だし、仕事ができない人をそのままにはできない!」という優しさで、自ら関りを増やします。そのため、必要以上に仕事や厄介事を抱える羽目になるのです。最悪、仕事ができない人に足を引っ張られて、自分の仕事にまで悪影響が出ることも…。
それでも、「もう知らない!」と切り捨てることができません。自己犠牲精神で仕事ができない人のために動くのですから、疲れるのは当然でしょう。
仕事ができない人が迷惑や邪魔に感じる理由
「仕事ができない人なんて放っておけばいい」と割り切っているのに、迷惑や邪魔に感じるのは完璧主義だからです。直接的な被害があれば、自分の仕事が完璧な状態でできない状況にイライラするでしょう。
しかし、「あの人がいない方が、よっぽど仕事が捗る」と口に出せば、イジメになってしまいます。マナーや常識があるからこそ邪険にできず、ストレスが溜まってしまいます。
また、直接的な関わりがなくても、完璧主義者だと仕事ができない人の存在が許せません。「なぜ、できない状態で平気なのか」「会社の利益に悪影響を与えて、最悪感はないのか」と、自分とあまりにも違い過ぎることに、イライラを募らせていきます。
自分が完璧にできてしまうからこそ、仕事ができない人が理解不能です。相手にも苦労がある可能性を考えられず、「仕事ができない人=迷惑で邪魔な存在」と、厳しく評価してしまいます。
仕事ができない人への接し方・対応方法7個
仕事ができない人への接し方は、適切な距離感を保つのがポイントです。具体的にどうすれば良いのか、仕事ができない人へたの対応方法を伝授します。
■1. 仕事以外は関わらない
仕事ができない人に疲れたりイライラしたりして、「嫌い」と思う場合、実は仕事のできるできないに関係なく、性格の相性が良くありません。
「嫌ってはいけない」「同じ職場なんだから、仲良くするべき」と考えると、益々ストレスを感じてしまいます。ですので、「仕事以外は関わらない」と、キッパリ割り切りましょう。
過度に嫌って避けるのは当然NGですが、気を遣って話題をふる必要もありません。仕事ができない人との関わりは全て「仕事上必要か否か」を基準にすれば良いのです。すると、必要な関りが明確になるので、ストレスを最小限にできます。
■2. 観察して相手を知る
仕事での関りが生じる場合、仕事ができない人への攻略法を見つけるのが、快適な関係を築く秘訣になります。ですので、仕事ができない人をこっそり観察しましょう。相手を知ることで、付き合い方のヒントがわかります。
観察する際は、長所と短所、両方に着目するのが良いでしょう。「仕事ができない」「嫌い」というフィルターがあると、短所ばかりに目が行きますが、人には必ず長所があるものです。
直接仕事と関係なくても、仕事ができない人の長所を見つければ、活用のチャンスがあるかもしれません。
■3. 仕事で必要なら丁寧に教える
迷惑ばかりかけられれば、「仕事ができない人は、むしろ何もしてほしくない」と思うときもあるでしょう。しかし、仕事を与えない完全放置はパワハラに相当してしまいます。少しでもミスを減らし、円滑に仕事を行うために、仕事で必要ならば、あなたが丁寧に教えましょう。
仕事ができない人に何かを教える際は、以下の点を心がけると良いでしょう。
・マニュアルがない場合、あなたが作成して渡す
・一緒にマニュアルを見ながら、1つずつ理解を確認しながら教える
・一度教えたら終了ではなく、慣れるまでは進捗状況をチェックする
・教える際は、10歳でも理解できる文法で話す
スローステップで確実に習得させてから次に進むのが、仕事ができない人を教えるコツです。
■4. 被害に遭わないよう役割分担を明確にする
仕事ができない人が責任転嫁をして周囲に迷惑をかけるタイプならば、自衛が必要になります。被害に遭わないよう、最初から役割分担を明確にしましょう。可能な限り、2人で協力する仕事を減らすのです。
また、役割分担は2人の間だけで行わず、チームで情報共有するのも重要です。「Aは自分、Bは〇〇さんが担当です」とアナウンスすることで、仕事ができない人に緊張感が生まれます。責任転嫁できない環境を作りましょう。
■5. やり取りはメールなど文字に残す
仕事ができない人は自分の発言をすぐに忘れます。また、人の発言を曖昧に記憶し、間違った解釈をしてしまうことも…。
自衛のためにも、仕事ができない人との仕事上のやり取りは、メールなど文字に残すようにしましょう。
なお、仕事ができない人はメールを良く読み飛ばします。ですので、重要事項は文字を大きくしたり、赤字にしたりして、一発で目を惹く書式にするのがポイントです。わかりやすい伝え方は、仕事ができない人とのコミュニケーションをスムーズにします。
■6. 一人で抱え込まずチームで対応する
仕事ができない人の悪影響が大きい場合は、一人で抱え込まずにチームで対応しましょう。何が問題なのか、どう対処すべきなのか、仕事ができない人のためにも、チーム全体で考えて支えた方がお互いのためです。
自分への害を最小限にし、仕事ができない人が職場できちんと働くためには、チーム全体で仕事の分配から考えた方が良いかもしれません。仕事ができない人の問題に関わらず、情報共有は仕事の基本中の基本です。
■7. どうにもならなければ上司に相談する
いろいろと対処しても改善せず、どうにもならない状態ならば、上司に相談しましょう。管理職は仕事と部下を管理するのが仕事ですので、チームで問題点をまとめて報告すれば、何かしら手を打ってくれるでしょう。頼りにならない上司でも、部下から正当なルートで報告があれば、動かざるを得ません。
まとめ
仕事ができない人を嫌う心理はよく理解できます。しかし、職場に嫌いな人がいると、それだけで毎日が不快です。仕事ができない人を理解して、上手に付き合った方が、あなたの精神衛生上良いでしょう。