兵庫県淡路市にある「淡路市立 中浜稔 猫美術館」へ取材を⾏ってきました。「ホームページの情報だけではよく分からない」「インターネット上の⼝コミや評判だけではよく分からない」という⽅は、ぜひ参考にしてください。
Q. どんな施設ですか?
「淡路市立 中浜稔 猫美術館」は、猫をモチーフとした墨絵のみを展示している美術館です。すべての作品を中浜稔画伯が手掛けており、墨ならではの雰囲気により引きたてられた様々な猫の表情や動きを、作品を通して楽しんでいただける場所となっています。全国はもとより海外からの来館者も多い美術館となっており、お子様からお年寄りまで年代を問わずゆったりとした時間を過ごすことが可能です。
また、独特の外観をもつ美術館の建物自体のデザインも、建築にも携わった経験をもつ中浜画伯の作品となっています。お車でお越しの際には目印にもなる外観ですし、お写真にもしっかりと映える雰囲気がありますので、建物自体も非常に人気です。ご来館の際はぜひ間近でみて、建物や空間も楽しんでいただければと考えています。
美術館自体にはたくさんの作品が常時展示されておりますが、当館の2Fには人気の高い「猫浜物語」というストーリー形式の続き絵もあり見どころも豊富。そのため鑑賞時間としては、早くみて回られる方なら20分程度、ゆっくりみられる方なら1時間以上掛けてみられるのが目安です。なかには「一日中みていられる」と言って下さる方もいらっしゃいますね。ぜひご自身のペースでゆったりとした時間をお過ごしいただければと思います。
Q. 見どころを教えて下さい。
まずは墨で描かれた猫の、ひとつひとつの表情や動き、雰囲気などにも注目して欲しいです。中浜画伯の技術によって生き生きとした猫の姿が感じられますので、色々な角度から楽しんでもらえると思います。作品ごとにはそれぞれの味わいがありますので、多くの方にぜひ間近でご覧いただきたいですね。
また、先程も少しご紹介しましたが美術館の2Fには「猫浜物語」というストーリー形式の続き絵があり、こちらも見どころとなっています。その一連の絵の長さは約30メートルもの長さ。ライトアップもしておりますので、ストーリーに入り込みながら鑑賞できるようにしているんです。
時代背景としては奈良時代後期の物語。政争により淡路に追放された淳仁天皇の飼っていた猫が主人公となっており、名前は「こま」と言います。ストーリーとしては、この淳仁天皇とこまとの愛情溢れる内容となっており、作品と共にお話が進んでいきますので短編映画をみているような気分にもなるはずです。
当美術館の入り口には、このストーリーをもとにした「こまチヨ神社」もありますので、こまとチヨの石像を写真に収めることもできます。物語を堪能した後に立ち寄られる方も多いスポットですので、観賞を終えられた際の参拝もおススメしています。
Q. 人気の企画やイベントについて教えて下さい。
当美術館で一番人気のあるイベントとしては、中浜先生による墨絵教室があります。お子さんから参加できる体験教室となっていますので、和気あいあいと楽しみながら墨絵の基礎が学べるんです。毎回参加される方もいらっしゃる教室で、好評いただくことの多いイベントとなっています。
参加の際は事前予約いただけると大変スムーズですが、枠が空いている場合は当日の参加も可能です。絵を描かれる先生と普段お話する機会も少ないと思いますが、中浜先生は時折小学校で授業もされている優しい雰囲気。わからない部分を質問しながら、リラックスして墨絵体験することができる点も人気のポイントです。
また、こちらは小学生が対象になりますが毎年「全国こども絵はがきコンクール」を実施しており、こちらも非常に人気のイベントとなっています。1月末ごろまでに全国から猫の絵葉書を募集し、中浜先生が審査された後、2月に美術館に招待し表彰を行っているんです。
受賞作品はホームページでも見ることができますが、猫好きの子が多く、どの絵も力のある絵ばかり。『猫美術館大賞』『中浜稔大賞』『淡路市長賞』を受賞されたお子さんには、中浜稔先生の直筆画を副賞としてお渡ししています。最近は感染症の兼ね合いで開催できない年が続いていますが、ぜひ今後も続けていきたいイベントのひとつです。
Q. おすすめの回り方を教えて下さい。
そうですね、おすすめのまわり方としては、ゆったりとご自身のペースで鑑賞いただくのがいいと思います。先ほどもご紹介した2Fにある「猫浜物語」を含めて、色々な角度から作品を楽しんでいただけるのが当美術館の魅力のひとつです。
美術館の敷地には「こまチヨ神社」のほか、顔出しパネルなどもありますので、フォトスポットとしても楽しんで貰えると思います。最近では美術館のインスタグラムやYOUTUBE、Twitterなどを通して、施設内の雰囲気や先生が描かれている様子なども発信をしていますので、ぜひそちらもチェックして欲しいですね。今後もイベント情報などを発信していく予定ですので、登録して貰えると嬉しいと思っています。
Q. 併設施設について教えて下さい。
当美術館の隣には同じ淡路市の施設である、淡路市立陶芸館があります。たくさんの陶芸作品の展示のほか、陶芸の体験教室も実施している施設です。こちらの施設についても取材を受けましたので、詳しくはスピコミ内の取材記事をご覧になっていただけると嬉しいです。
また、猫美術館はバスターミナルの一部となっており、「東浦バスターミナルパーク」として道の駅のような観光スポットにもなっています。向かいにはタコの姿焼きなどがおいしい、淡路の味覚を味わえるお店もありますので、鑑賞の前後にお立ち寄りいただくのもおススメです。
そのほか、美術館内にはグッズショップもあります。墨絵の入った、中浜稔猫美術館オリジナルの茶碗やハンカチなども大変人気です。お土産やご来館いただいた思い出に、オリジナルグッズもぜひご覧になっていただければと思います。
Q. どんな利用者が多いですか?
淡路島の方を中心に、関西の各地から足を運んでいただける方が多いです。また、年齢層もお子様からお年寄りまで幅広く、「猫ではなく犬好きだが楽しめた」というお声もいただいています。淡路島にドライブに来られてフラッと立ち寄られる方も多く、気軽にアートを楽しめる点も魅力となっているのかもしれませんね。
Q. 料金を教えて下さい。
入館料は、大人620円・学生310円・児童210円となっております。団体割引等のご用意もありますので、まとまった人数でのご旅行や学校行事での来館も非常に便利です。今回はスピコミを見ていただいた方向けの特典もご用意しておりますので、ぜひ最後までご覧になって下さい。
Q. このインタビューを見た人への特典はありますか?
「スピコミのインタビューをみた」と入館の際にお声掛けいただいた場合には、入館料を10%割引させていただきます。
Q. これから利用したい方へのメッセージをお願いします。
淡路市は観光スポットも増えていることもあり、休日にはたくさんの方が来られる街になってきました。周囲には自然もあり海もありますし、地域で採れた食材をつかったご飯を食べられるお店も増えつつあります。ドライブするだけでも心地よい地域ですので、まずは淡路島へ足を運んで欲しいですね。
そのなかで、当美術館にお立ち寄りいただき、猫の愛らしさや表情をみながらほっこりとして欲しいと思っています。美術館周辺のお店や陶芸館などをまわられるのも、いい気分転換に。休日の過ごし方としても非常におススメですね。
そして、「自分も墨絵を書いてみたい!」という方や「先生に教えてもらいたい!」という方は、ぜひお気軽に体験教室にも参加していただければと思います。ご家族やカップル、お友達との参加も可能ですので、ご旅行やお休みの際の思い出作りにもなるはずです。たくさんの猫たちと一緒に皆様のご来館を心からお待ちしております。
淡路市立 中浜稔 猫美術館の基本情報・営業時間・定休日
施設名:淡路市立 中浜稔 猫美術館
住所 :兵庫県淡路市浦668-2
電話番号:0799-75-2011
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※市の感染拡大防止対策方針に従った営業となります。
定休日:毎週月曜日(祝日は翌日)
URL :https://www.nekobijyutsukan.com/