スピリチュアルなことに興味のある方は、「占いが好き」「タロットカードが面白い」という方も多いと思います。占い師の方に占ってもらっているうちに、自分で占いたい!という思うようになり、自分のタロットカードを手に入れた!という方も少なくないのではないでしょうか。
実は、筆者もその一人でした。そして、カードに慣れて来た頃に困ったのがスプレッドです。どんなスプレッドがあるのかわからなかった上に、カードが増える程に並びを覚えるのが難しくて・・・。
筆者と同じように、カードの意味だけでなく、スプレッド自体も覚えるのが大変と言う方もいらっしゃるかと思うので、今日は比較的取り掛かりやすい「ヘキサグラムスプレッド」をご紹介します。
ヘキサグラムスプレッドとは
何か悩み事がある時に、自分一人では答えが出せそうにない時は友人に相談する方も多いと思いますが、何か不思議なチカラに頼りたくなるときもありませんか?そんな時は、タロットカードの力を借りてみましょう。
今回ご紹介するヘキサグラムスプレッドとは、7枚のタロットカードを使用して、六芒星の形に展開をしていくリーディング法で、とても頼れるスプレッドです。
なぜ「頼れる」かと言うと、聞きたい質問の種類を選ばずにリーディングできる、応用範囲の広いスプレッドだからです。恋愛に関することも、仕事の関することも、様々な悩みに対する答えを導き出してくれます。ヘキサグラムスプレッドでは、その状況の過去、現在、未来や、自分の気持ちなどのリーディングができます。
注意する点は、質問内容の問題となる点がどこにあるのかが明確でないと、カードの出す答えが曖昧になってしまうということです。自分と相手の気持ちや、仕事における関係性の現状を知るだけではなく、近い未来のことや対応策について知りたい時に、すっきりと答えの出るオススメのスプレッドです。
ヘキサグラムスプレッドの意味
次に、その展開した7枚のカードがどんな意味を持っているのかをご紹介します。
①過去
②現在
③未来
④対応策/問題解決のヒント
⑤周囲の状況/相手の気持ち
⑥質問者の願望/質問者の気持ち
⑦最終結果
ひとつの事柄を、過去から未来までリーディングできることも嬉しいですが、自分の気持ちだけでなく、周囲の状況や相手の気持ちも見ることができるというのは、とても心強いですね。
対応策がわかるのも、最終結果を前向きに捉えることができるスプレッドだと感じます。
このような点で、ヘキサグラムスプレッドは、ついつい使用したくなる、頼れるスプレッドだと言えるかもしれません。
また、ヘキサグラムは二つの三角形が交わっている形から、男性性と女性性の調和や、4つのエレメント(火、水、風、土)の調和を表していると言われています。ヘキサグラムは、不思議な力や神秘的なエネルギーを引き出す形とも言われていますから、そのようなことを頭の片隅に置きつつリーディングをするのも、楽しいかもしれませんね。
ヘキサグラムスプレッドのやり方5ステップ
次に、ヘキサグラムスプレッドをどの様に展開していくのかをご紹介します。ヘキサグラムスプレッドは六芒星の形をしているので、三角形と逆三角形が重なったレイアウトになります。
■ステップ1:フルデッキでリーディングする
「フルデッキ」とは大アルカナと小アルカナを合わせた78枚全てのカードのことを指します。ヘキサグラムスプレッドは大アルカナ22枚だけで占うことも可能ですが、レイアウトに最低でも7枚は使用しますので、より詳細なリーディングを望むのであれば、フルデッキでのリーディングをオススメします。
■ステップ2:シャッフルする
カードを裏返しに伏せて、時計周りによくかき混ぜます。ただかき混ぜるだけの簡単な動作に見えるシャッフルですが、タロットカードにおけるシャッフルとは、神聖で大切な動作となっています。
タロットカードは、何度か繰り返されるシャッフルによって、カードの中に神秘的なエネルギーが発動するようにプログラミングされています。その神秘的な力は、当然のことながらリーディングの結果に影響しますので、真剣に誠意を持ってシャッフルするようにしましょう。
その際、他のことは考えずに、カードに質問したいことを意識し、心の中でつぶやきながら、シャッフルしていきます。自分の気持ちがタロットカードにググッと入り込むようにシャッフルするのが一番なので、決まりに囚われずに、その時の直感に従い、自由にシャッフルしていきましょう。
■ステップ3:カードを裏に向けたままひとつの山にまとめる
もう十分だと感じるまで一通りシャッフルができましたら、全てのタロットカードを1つの山にまとめます。カードや手の大きさにもよりますが、カードがバラバラとこぼれることもありますので、慎重にまとめていくようにしましょう。
■ステップ4:タロットカードを三つの山に分ける
タロットカードのシャッフルには「カット」と呼ばれる手法があり、タロットカードを山に分けることを指します。このシャッフルからカットまでの一連の動作は、できれば左手で行うことをオススメします。なぜなら、左手は直感や無意識を「受け取る手」と言われているからです。
ここで、ステップ3で一まとめにした山を左手で3つの山に分けます。三等分に分けるように心がけましょう。3つの山を一まとめにして、カードの準備は完了です。
■ステップ5:タロットカードをヘキサグラムスプレッドに展開する
ヘキサグラムスプレッドは、基本的には全部で7枚のカードを使用します。レイアウトしていくカードの選び方は色々とあります。
十分にシャッフルとカットをし、一つの山にまとめたタロットカードの上から順番に選んでいく方法や、直線状や扇状に広げたタロットカードの中から、順番に好きなものを選んでいく方法です。厳密な決まりはありませんので、その時の気分で色々と試してみて下さい。
では、ヘキサグラムスプレッドの展開方法をお伝えします。
ヘキサグラムスプレッドは、先にお伝えした通り、全て並べ終えると六芒星の中に、1枚タロットカードが置かれている形になります。ですので、正三角形と逆三角形が重なったレイアウトをイメージしながら、裏向きに並べていきましょう。
①タロットカードを1枚置きます。
②先程置いた、1枚目のタロットカードの右斜め下に2枚目のカードを置きます。
③2枚目に置いたタロットカードの左側の位置に3枚目のカードを置きます。
(つまり、3枚目のカードは1枚目のカードの左斜め下に置くということになります。)
※今並べた3枚のタロットカードの並べ方は、正三角形のイメージになります。
④2枚目と3枚目に置いたタロットカードの真ん中の少し下の位置に、4枚目のタロットカードを置きます。
⑤4枚目のタロットカードの左斜め上、3枚目に置いたタロットカードのすぐ上の位置に、5枚目のカードを置きます。
⑥5枚目のタロットカードの右側、2枚目に置いたタロットカードのすぐ上に6枚目のカードを置きます。
※今並べた3枚のタロットカードの並べ方は、逆三角形のイメージになります。
⑦正三角形(最初に並べた3枚)と逆三角形(次に並べた3枚)の真ん中に7枚目のカードを置きます。
これでヘキサグラムスプレッドのレイアウトは完了です。
カードの読み方
では次に、ここまでで並べられているカードをリーディングしていきます。
タロットカードの位置が示す意味は、並べた順番で下記の意味になります。
1枚目 過去:過去はどのような状態であったか。
2枚目 現在:現在はどのような状態であるか。
3枚目 未来:近い未来(1ヶ月ほど先の未来)の状態はどのようになりそうか。
4枚目 対応策/問題解決のヒント:問題解決に向けてどのように行動したら良いか。
5枚目 周囲の状況/相手の気持ち:環境や相手がどう思っているか。
6枚目 質問者の願望/質問者気持ち:質問者の気持ちや望み。
7枚目 最終結果(3ヶ月ほど先の未来):結果としてどのようになるか。
それぞれの位置に置かれたカードの意味を、ただ読み取るだけでは、タロットカードのリーディングというのは、なかなか成立しません。
リーディングというのは、目の前に展開されたカード達の中に、何かしらの「物語を読むことができるかどうか」ということなのです。あなたの直観力にかかっているということです。カードから受け取るインスピレーションが、とても大切になってきます。
例えば、「過去はこうでした、現在はこうでした、未来はこうなります。」と読むのではなく、現実の過去、現在、未来と言う時の流れがある中で、展開されているタロットカードの中にも、時の流れがあるという風に読み取れるかどうかということです。そして、一枚ずつではなく、全体を通してリーディングすることがとても大切です。一枚だけ見ているうちは理解できなかったカードが、全体を見渡した時に、しっかりとした意味を持って物語を作り出すことが、とても多いからです。
そして、リーディングするうちに、どうしても並べられているカードの意味のヒントが欲しい時や、この位置のカードは一枚では物足りないと感じる時には、補助的にカードを引いてみてください。これは、どのスプレッドの時にも有効です。
それぞれのスプレッドのデフォルトの枚数はありますが、それは絶対ではありません。
あなたの直感が「もう一枚!」「これだけでは、どうしてもよくわからない!」と感じる時には、ぜひ、もう一枚カードを引いてみてください。そのタロットカードは、きっとあなたの味方となり、あなたの読む物語を深めてくれることでしょう。
恋愛をヘキサグラムスプレッドを占うときのポイント
お互いの気持ちがレイアウトにあることから、2人の気持ちの温度差がわかりやすく、近い未来や問題への対応策も読み取ることができます。
①過去
二人の「過去」についてのカードになるので、二人の初対面での印象や、そこに至るまでの事情、相手から質問者には知らされていない、相手の過去の事実といった点について読むことができます。
②現在
現在というのは、過去からの流れでの時間です。
さらに、現在の事柄が、どのような近い未来をつれてくるのか?インスピレーションを働かせてください。
③未来
二人の関係が、近い未来(1ヶ月ほど先の未来)にどのような関係にになっていのるかを見ます。
④対応策
タロットリーディングを含めた様々な占いの中で、知りたいのは結果と対応策だと思います。この位置に出たカードはとても大切な意味を持ちますので、しっかりとリーディングするようにしてください。
⑤相手の気持ち
質問者に対する相手の気持ちや、質問者が知らない相手の状況についてのカードになります。
⑥自分の気持ち
自分の気持ちというのは、知っているようで知らないものです。顕在意識ではなく、潜在意識において、質問者が相手のことをどう思っているかを知ることができます。
⑦最終結果
二人の今後の関係性がどうなるのか、途中経過の未来も踏まえた結果を見ます。
最終的な未来ですが、ずっと先のことまで暗示するのではなく、大体3か月~6ヶ月先くらいの未来を指しています。
仕事をヘキサグラムスプレッドを占うときのポイント
自分が本当はその仕事に対してどう感じているのか?ということや、質問者を取り巻く周囲の状況などを読むことが出来ます。自分を含めた状況を見ることができますので、冷静に行動するのに役立ちます。否定的な質問をしたり、質問者自身の選択した事柄の責任を避けるような質問は避けて下さい。
「問題を解決するためにはどのようにすればいいのか」と、前向きな気持ちでリーディングに臨んでください。
①過去
その仕事を始めた時の過去の状況などを読むことができます。
②現在
過去からの時間を流れを合わせて読んでいきます。
③未来
このまま何も行動を起こさなかった場合の、1ヶ月程先の未来の予測です。
④対応策
仕事の問題に対する対応策です。
例えば、転職で迷っていることがあれば、どのようにすれば天職を見つけることができるのか、ということや、希望の職種に就くための行動などの暗示が出ますので、カードからの重要なメッセージとなります。
⑤周囲の状況
質問により様々ですが、就活中であれば希望の会社の質問者に対する印象や、会社の状況を表します。会社内の問題でのリーディングであれば、質問者を取り巻く周囲の人の気持ちや状況を表しています。
⑥自分の気持ち
顕在意識ではなく、潜在意識における質問者の思いが表れます。質問者が考えていることとは違う結果が出るなど、意外なカードが選ばれている場合もあります。例えば、希望していると思っている職種が、実は少し違っていたり、現在勤めている会社に対して問題を感じていて離職を考えていても、実は会社のことを愛しているというカードが出る場合です。先入観なく読むことがポイントです。
⑦最終結果
3枚目の「未来」や4枚目で読んだ「対応策」などを踏まえ、行動した結果の3ヶ月~6ヶ月ほど先の未来の暗示が出ます。
まとめ
ヘキサグラムスプレッドは7枚というカードの中で過去から未来、さらには自分だけでなく相手の気持ちまで読むことができる、とても便利なスプレッドでしたね。
あなたもぜひ、ヘキサグラムスプレッドを展開して、タロットカードライフを楽しんでくださいね。