大きな決断をする時や、人生の岐路に立たされると迷いや不安が生じ、何らかの占いに頼りたくなります。努力だけでは、どうにもならない運勢などを知るために昔から信じられてきた知恵にアドバイスを求めるわけです。
この占いの中で、活用する人が多く広く知られているものに手相があります。しかしその信憑性やどの程度信じるかは人それぞれのようです。
それでは、この手相の当たる確率などについて詳しく解説していきます。
手相占いとは?
発祥は5000年程前のインドとされています。西洋手相は中近東を経てヨーロッパへ伝えられたもので、東洋手相は仏教と共に中国などに伝えられたものです。
日本では江戸から明治初期あたりまで、陰陽五行や易経の考え方に強い影響を受けた東洋手相が主流で、明治末期から大正初期にかけて西洋手相が知られるようになりました。現在、日本で手相と言えば西洋手相になります。これは西洋占星術の影響を強く受け、性格や才能、生命力や感情、
運命や仕事運、恋愛結婚運などが読み取れます。利き手に未来、利き手でない手に生来のものや過去が現れているとされています。手相の観点には、掌の色合いやシワなどによる線、各部の肉付きやツヤ、紋と呼ばれる形や関節のシワなどがあります。
手相はデタラメで当たらない?信憑性なし?
手相は当たらないと根拠がないデタラメと思われがちですが、必ず当たるといったものではなく、その傾向を見るといった方が正確かもしれません。
本来、手相はその人の価値観や考え方が掌に反映されるものなので、鑑定した時と考え方が変われば、容易に手相も変化します。そこに示された意味合いは異なったものになるわけです。
古代から代々語り継がれてきた統計学的な傾向が手相となります。こういった掌の特徴の人は、このような性格の人が多いとか、強運になりやすいと言った感じです。
また手相は鑑定の仕方によって結果が異なります。線の太さや濃さなどは鑑定者の見方一つで変わり、これが「当たる」とか「当たらない」といった差になります。手相師として名の知れた人は、この鑑定眼が優れているので当たりやすくなるわけです。
手相の科学的根拠や統計学的根拠は?
手相は古代から伝わるものなので、現代科学的な根拠には乏しいかもしれません。しかし経験値としての統計学的な傾向には、ある程度根拠があると言えます。数千年間における手相と人の性格や運勢などとの関連性について蓄積された膨大な事例に基づいた意味合いを持つからです。
また科学的に全く根拠がないわけでなく、手や指の動きによってシワなどが刻まれ、それは脳の動きに連動しているとされています。その人の性格などによって手の動かし方に違いが生じるわけです。
手相の当たる確率は?なぜ当たる?
手相の当たる確率は、大地震がいつ起こるかの確率に似ているかもしれません。過去何年間に地震がなかったり、何年周期で起こったりするから、統計学に確率が高いといったものに近いからです。
手相もこういった掌の線を持つ人は、こういった性格になったり、このような結婚をしやすいといったもので、ある程度の予測がつくと言ったことになります。時期的にズレたり、際立つ度合いが違ったりで100%とそうなるわけではないのです。
手相は考え方や気持ちが如実に反映され、変化があればすぐに変わります。ピタリと当たりその通りになる場合は、その人の考え方や行動にブレがなく、鑑定時のままの状態でいるから手相の意味合いと一致して、その通りになることが考えられます。
手相の当たる確率調査結果
Spicomiでは、占い師の手相鑑定を受けたことがある123人にアンケートをとったところ以下の結果となりました。
・当たっていた :30.1%
・一部当たっていた:63.4%
・外れていた :6.5%
※約93.5%の人はある程度当たっていたという評価でした。
当たる確率に関しては、手相鑑定を行う占い師の実力によっても変わります。複雑な内容に関しては、占い師によって鑑定結果が変わるためです。
結婚線が当たらない時の理由
結婚線はいろいろな現れ方をし、それらから結婚に関わる傾向や結婚後の幸福度が読み取れます。結婚の時期などは、小指の付け根の線と感情線の間を4等分して、そのどの位置に結婚線があるかで推察します。女性では4等分した下から一段目の線を20才とするのが目安です。
特に結婚線は日々変化しやすい線として知られ、周りの環境や結婚観などにすぐに影響されます。手相の中では比較的当たりやすい線ですが、当たらないこともあるようです。
時期が当たらない理由のひとつには平均寿命の伸びがあり、目安としている年齢にズレが生じているからで、一割増にした方が適切という説もあります。
生命線が当たらない時の理由
生命線は張り出しが良かったり、濃く現れていると生命力が旺盛とされています。この生命線の張り出しが良いと言うことは、生命線が囲む親指の付け根の領域に膨らみがあることになります。しかし太っている人も膨らみがあります。この場合、不摂生で太っていると健康とは言えなくなります。
手相が生まれた当初は、栄養がいきわたらないと太ることがなく、栄養がいきわたると健康と見なされていました。
しかし近年では栄養がいきわたり過ぎて不健康ということもあり、生命線の意味合いが当たらないことにつながります。またスマホのメールのやり過ぎで張り出しが良くなったり線が濃くなることもあるようです。
恋愛運が当たらない時の理由
恋愛運は、運命線や感情線、あれば恋愛線や結婚線などいろいろな手相を見て判断します。このどれか一つを見落としたり、判断を誤っても意味合いが違ってきます。ここに相手の恋愛運や互いの感情なども関わってきます。
この他、時間経過的なことも視野にいれると短期的に見ると無理な恋愛でも、長期的に見ると上手く行く恋愛もあります。より正確さを求めるなら、自分と相手の手相を詳細に見る必要があります。
また恋愛線は、恋愛をしている最中に現れることが多く、結婚線は恋愛に関わるものとそうでもないものとあり、様々な要素が入ってきます。それらの関わり合いをどう判断するかで示す意味が異なります。これらのことが当たらない理由として考えられます。
金運が当たらない時の理由
金運は、主に財運線や太陽線を見ますがこれらが必ずあるとは限りません。財運線や太陽線があっても、ネガティブな意味合いを持つ場合は、金運を低迷させることになります。この他の金運と関わりがある手相と共に読み取ることになります。
またどれか一つの手相が金運に良くても、もう一つが悪いものだと打ち消し合ってしまい、金運は良くも悪くもない状態になったりします。
さらに金運は高い状態にあるからといって、何もしなくてもどんどん入ってくることはほとんどありません。何らかの行動が伴ってお金につながるとされます。
金運が高まっている際に努力を重ねれば、大金がつかめるチャンスと考えた方が良いようです。捉え方が重要とも言えます。これらの判断を誤ると、示す意味合いと異なることになります。
仕事運が当たらない時の理由
仕事運は運命線で見ることが多くなりますが、運勢などの意味も示す線なので読み取りが難しくなります。
その人が仕事で何を望んでいるかも考えなければならず、成功を望むなら太陽線、出世を望むなら希望線や昇運線を見なければなりません。何か一つの線で一喜一憂しても意味がないと言えます。
仕事に関わることは、社交性や積極性、体力や才能など幅広く見る必要があるので、手相全体を見て総合的に判断する必要があります。長年手相鑑定をしているプロでも、ピタリと当てるのは難しいようです。
また仕事運が高まっていても、向き不向きといった職業の適性もあり、その相性が悪いと、いくら努力しても成功にはつながりません。これらのことが当たらない理由として挙げられます。
健康運が当たらない時の理由
健康運は主に生命線や親指の付け根の領域の金星丘、あれば健康線や放縦線、手首線で読み取ります。
生命線の張り出しや濃さは、太っていたり、メールのやり過ぎで変わるので、一概に判断できない面があります。一般的にネガティブな生命線として知られる途切れや切り替わりがあっても、位置によっては二重生命線の要素があることも考えられます。
金星丘では横線などが多く見られると繊細さが際立ち、精神的なストレスを溜め込みやすくなり、健康を害することもあります。詳細に見ていく必要があります。
また手首線はその数で健康の度合いが変わるので、あれば良いというものでもなく、健康線や放縦線はなければ健康とされるので、他の手相とは違った捉え方になります。これらのことが当たらない理由として挙げられます。
まとめ:良い意味は信じ悪い意味はちょっと気にかける
手相は当たらないと迷信やデタラメと思われがちですが、統計学的な意味合いとしては人生の指針となります。古くから伝わる傾向を示す意味なので、占いの中では信憑性が高いと言えます。
結婚線が当たらない理由には目安の年齢に平均寿命の伸びによるズレがあること挙げられ、金運や仕事運が当たらないのは、見るべき手相の種類が多いことが挙げられます。手相は良いことは信じ、悪い面はちょっと気に掛ける程度が良いかもしれません。