あなたの周りに感情の起伏の激しい人はいませんか?感情的になりやすい人、いわゆるキレやすい人というのは、前頭葉の発達が遅れていることが原因だと言われています。つまり、年齢は大人であっても、脳は大人の対応ができないということなのです。
近年、食事による影響や近代的な世の中になったことで、一旦相手の意見やその場の状況を飲み込む、という捉え方に欠けているとも言われていますよね。また、女性の多くはホルモンのバランスにより、感情の起伏に悩まされている人もいるようです。
そこで、感情の起伏の激しい人の特徴や、上手に付き合うためにどうすればいいのかまとめたので参考にしてくださいね。
感情の起伏が激しいときの心理状態
自分で制御できていない人、つまり自分の感情をコントロールすることが出来ないタイプの人と、感情的になることで周囲が思い通りにしてくれるから敢えて感情の起伏が激しくなるタイプの人がいます。
そもそも起伏というのは、高低差が激しいという意味ですよね。感情が一定ではなく、周囲の空気を読まずに、自分の感情の赴くままに、ハイテンションになって気分が良い場合もあれば、周囲が心配せざる得ない程、落ち込んでいたり、笑っていたかと思ったら、突然泣いていたり、イライラしたり周囲を振り回す状態をしてしまうのです。
感情の起伏が激しくなる原因4個
人間は、快や不快という感情は誰もが持っています。その感情を表に出すか、どうかは別の話です。TPOをわきまえて行動することが一般的ではありますが、感情の起伏が激しい人はそれがどうも上手くいきません。そこには、いくつかの原因があるからなのです。心の問題と繋がっていることなので、まずは、感情の起伏が激しくなる人の原因を参考にしてくださいね。
■1. 性格的なもの
持って生まれた性格というのは、なかなか変わるものではありません。また、生活してきた環境により感情の起伏が激しい人になってしまうケースもあります。いわゆる感覚のマヒですね。マヒした感覚は、周囲とのズレに気づきにくく、自分がおかしいということを理解していないケースがあるのです。
つまり、同じ状況にいても捉え方が人それぞれなので、ポジティブな思考で捉えることができる人とは真逆で、ネガティブな思考を全力で持ってしまう人でもあります。人は人、自分は自分で育ってきた人というのは、他者とバランスを取ることが難しいということもあるのです。
■2. ストレスによるもの
極度なストレスや疲れが原因で、自分をコントロールできないケースがあります。日常の中のノンストレスであることはありえませんよね。大なり小なりストレスと向き合っているのが一般的で、多少のプレッシャーを感じながら社会生活を送ると思います。
しかし、ストレスは精神心的なことだけとは限らず、体感温度による調節がスムーズでない時もストレスを感じることってあるのです。例えば、猛暑の時ほどちょっとしたことでイライラすることってありますよね。この様な体と心の警告信号が感情の起伏に繋がるケースもあるのです。
■3. 身体の変化によるもの
代表的なのがホルモンの乱れによる感情の出方です。女性が圧倒的に多いのですが、ホルモンの崩れる原因を見直さない限り、毎月イライラして感情を抑える事ができなくなるのです。
ホルモンのバランスを整えることで、穏やかで心に余裕を持てるようになりますが、現代社会でのジャンクフードの摂取、カフェインの大量摂取、過度なダイエットや、睡眠不足などによる原因で、感情の起伏が激しい状況を作り出してしまっているのです。女性だけに限らず、身体の冷えなどが原因でホルモンが崩れるケースもあるようです。
■4. 病気によるもの
心の病で代表的なのが「うつ病」や「対人恐怖症」「統合失調症」などのあらゆる精神に関わる病気による、感情の起伏の激しい人になってしまうことがあります。
ひと昔前までは、精神病を聞くと、突然奇声を挙げて周囲を驚かせるなど、行動が不信な人という印象を持っていた時代ではなくなり、精神に関わる病を抱えている人が非常に多くなったとも言われています。
ある一説に、我慢することが幼少期から無かった事で、社会に出て順応できずに精神の病にかかってしまうという人がいます。この様に病気によるもので、感情の起伏が激しくなるケースもあるのです。
感情の起伏が激しい人の特徴20個
社会生活の中で、周囲の人との協調性というのはとても大事なものです。人と違うことや馴染めない事も安易に個性だと言うのは、ちょっと違いますよね。受け取り方によっては、自然な人だと捉える方もいると思いますが、できれば人の感情に振り回されるのは嫌だと思う人の方が多いのではないでしょうか。
そこで、感情の起伏が激しい人の特徴についてまとめました。
■1. 自己顕示欲が強い
自分の存在を社会の中で確立したいという思いが強く、自分をアピールしたいという欲求が強い傾向にあるため、周囲に自分の気持ちを第一優先にして欲しいという思いがあります。
アピールも大事なことですが、周囲との協調性を取るというバランスを上手に取ることができずに、相手に気持ちを押し付けてしまうところがあります。そのため、周囲から煙たい存在になっていることもあるようです。
■2. 神経質
人が気にならないようなことがいちいち気になってしまい、感情的になってしまうところがあります。相手と自分の価値観が違うことを理解するのに時間がかかるため、自分の神経質な部分を、人に強要してしまうところもあるようです。
そのため、周囲が距離を置こうとするところもるようです。人間関係においても神経質に考え込んでしまうところがあります。
■3. 柔軟性に欠ける
予測しない出来事や問題が起きた時に、柔軟に対応することができません。いわゆる、頭でっかちになってしまうところがあります。他者の心情を考えることや、創造することに欠けているため、物事の判断は全て自分になってしまっているようです。
仕事においても、サークルやグループなどの他者と共同で行うことに対しても、考えていたことと少しでも違うと解ると、受け入れることができないという特徴もあります。
■4. ネガティブ思考
何か事が起きても、ポジティブに捉えることができません。予測しないことが起きた時や、不測の事態が起きた時は、ネガティブな思考になり、周囲に気を使わせてしまうところがあります。
これまで、活発なように見えていたとしても、突然消極的になり、自分自身を否定してしまうところがあるのです。物事がスムーズでない場合や、順調でない場合など、気にかけて欲しい時にこそその想いが強くなるので、周囲の人も振り回されてしまうところがあります。
■5. 責任感が低い
社会生活の中で、年上だから、上司だからという理由で、頭を下げなくてはいけない場面というのが出てきます。しかし、感情の起伏が激しい人は、人に迷惑をかけられたり、他人が行なったことで謝罪をすることができません。
また、自分に迷惑が降りかかるのを極端に嫌うところがあります。しかし、自身の尻拭いは、上司や目上の人にさせることは平気な態度で居るケースもあります。
■6. 空気が読めない
場の空気を読むことができません。周囲の反応や態度や言動などは一切、気にならないようです。その為、周囲のことを見えておらず、場違いな言動や行動して、場をしらけさせてしまうこともあります。
いわゆるバランスが取れていない人なのです。相手の気持ちを考えずに、傷つけることを言うこともあるので、その場の空気を変えてしまい雰囲気を悪くさせることもあります。
■7. 我慢ができない
大抵の大人は、自分の気持ちが先に立つというより、深呼吸をしたりして気持ちを落ち着かせるなどの工夫をしながら、大小問わず我慢をするものです。
しかし、感情の起伏が激しい人は、我慢することができないので、周囲がドン引きするほど、明らかに自分より立場の弱い人に対して、例えばお店の定員さんに怒鳴ったり、電車で肩がぶつかったなどと、小さなことも我慢することがなく、周囲を巻き込むこともあるのです。
■8. 思考力が低い
考える力が足りません。これは、常に言われたことだけをやってきた人は特に、自ら考えて行動することができずに、常に周囲の意見を煽るところがあります。
チャレンジ精神も欠けているので、自分で考えることに対しての執着もないし、今後の事がどうでも良いと思っているところがあるようです。また、パニックになりやすく、感情手になれば何とかなると思っている一面もあります。
■9. ホルモンバランスが崩れている
女性は特に、月経前症候群などの病気もあるほど、普段気にならないよう事でもイライラしてしまい、周囲に対して感情的になってしまうところがあります。
感情の起伏なので、テンションが上がっている時と、そうでない時のギャップもホルモンのバランスによってあるようですね。また、男性でも更年期というのがあって、ホルモンのバランスが崩れるようなので、女性と同じ様に感情的になるケースもあります。
■10. 幼稚な思考力
キレやすい、怒りやすい人というのは、単純に物事を広い視野でみることができません。相手に気を使わせることが体に染みついているので、思考力のレベルは幼稚園レベルであることもあります。
脳の発達によるものとして考えられますが、基本は自分の感情を抑える事ができずに、思ったことや見たことをそのまま伝える傾向があります。その為、文脈に違和感があったり、説明も結論から伝える事が苦手なタイプでもあります。
■11. 想定力に欠ける
プロジェクトをする時や、何らかの変化が起こる時など、大抵はあらゆることを想定すると思います。
物事の良い側面と、悪い側面を定義し、どのように解決をしていくのか、良い事ばかりではなく多方面からの想定が必要になるのですが、感情の起伏が激しい人は、基本的にあらゆる問題に関する想定をすることができないところがあるのです。
■12. 心が狭い
単純に心が狭いので、許せないと思うことや、受け入れられる許容範囲というのが狭い傾向にあります。ちょっとでも許せないと思うと、相手にチャンスを与える事はせず、完全にシャットアウトしてしまうところもあります。
そして、物事を狭い視野の中で決めつけてしまうところもあるのです。おおらかな捉え方もできないので、自分にメリットがないと思うと付き合わないことも珍しくありません。
■13. 計画通りに進まないとダメ
基本は自分の思い通りに物事が、運ばないと苛立ちを感じてしまうところがあるようです。何においてもプランを立てる事が好きで、自ら進んで計画をするなどの熱心な一面もあります。しかし、自身の計画した通りに進まないと、感情を抑えることができないところがあります。
例え、プロセスが多少異なったとしても、結果的にできていれば良いと思うのですが、プロセスも結果も自分の計画した通りでないと感情的になります。
■14. わがままで自己中心的
他人のことを考慮することや、配慮することに難しい一面があります。大抵の人は、周囲の人の反応や言動などを気にするところがありますが、感情の起伏の激しい人は、周囲に反して、周囲の人が諦めてしまうこと、無理だと思い見送るようなことでも、周囲のことを考えずに、自分のやりたいように勧めようとする強引なところがあるのです。
■15. 自分のことが大好き
何よりも自分が一番大切で、自分のことが大好きな人なので、自分の感情を何よりも優先する傾向にあります。機嫌を損ねると周囲の人に対して攻撃的になる傾向もあり、人を陥れようとすることもするのです。
人前で笑われる事を嫌い、冗談なども苦手なので、少しでも恥じをかかされたと思うと、周囲に対しても無理難題を押し付けて、理不尽になることもあります。
■16. 理論的な話合いができない
感情の起伏の激しい人は、感情の赴くままに行動や言動を繰り返すところがあるので、理論的な思考がありません。ひとたび都合が悪くなると、建設的な話合いもできないというところがあります。
自分の感情を上手にコントロールできないのが、感情の起伏の激しい人の特徴でもあり、周囲を振り回すことに抵抗を感じていません。
■17. 感情の制御ができない
人と接するうえで、感情が左右される事は誰にでもありますよね。感情的になることを抑えて深呼吸をしてみるなど、もめ事にならないための工夫は、一般的な考え方をしている人はそのように配慮します。
しかし、感情の起伏が激しい人は、感情的になって、冷静に物事を判断することができません。イラッとしたら、そのままの感情を表に出し、悲しい時や悔しいと思った時も人前であろうと、涙を流して感情をアピールするのです。
■18. 余裕がない
基本的に、心にゆとりがありません。人の気持ちを考える事というのは誰もが難しいと思うでしょう。しかしある程度、関わる人の気持ちというのを予測することができると思います。
顔色を伺ったり、相手にも考えがあることを考える余裕を持っているものですが、感情の起伏が激しい人は、気持ちに余裕がなく他者のことを考えるなど到底できません。
■19. 学力が低くプライドが高い
自分が他人に比べて劣っていると思うところがあり、学位に関してはコンプレックスに感じているところもあるようです。感情の起伏が激しい人は、何かを知りたいという欲求より、自分を理解してほしいという気持ちの方が強いのです。自己主張により周囲を巻き込むこともあり、プライドが高いので自尊心を傷つけられると、厄介な一面もあります。
■20. 感情に身を任せる
思ったことをすぐに口に出すところがあります。感情の起伏の激しい人は、感情に身をかませるので、周囲の状況や、相手のことなど一切気にしません。
それどころか、周囲と感情のバランスが合っていなくても、気にならないところがあるので、思うままに行動するし、顔に出やすいので、周囲に気を使わせるところもあります。
感情の起伏が激しい人との付き合い方・対処方法12個
あなたの周りにも感情の起伏の激しい人がいるでしょう。予めその人の情報がないと、どの様に付き合っていけば良いのか分からないですよね。自分とあまりに異なる人は、友人関係になることはないとしても、社会生活の中で、避けては通れない関係というのも生じてくるものです。
そこで、感情の起伏が激しい人との上手な付き合い方をマスターして、対処していってほしいと思いますので、参考にしてくださいね。
■1. 適度な距離を置く
いきなり、距離を置くことはできませんが、慣れ親しむことが必ずしも良いとは言い切れないところがあるのです。とは言え、感情の起伏の激しい人と密接な関係にあることで、心身共に疲れてしまうことが考えられます。
そのため、必要以上に距離を縮めずに、一定の距離感を大事にすることがよいでしょう。身近な人こそ、振りまされることが予測できるので、一方的に感情をぶつけてくる人とは、付き合い方を考えるほうが身のためですね。
■2. 徹底的に性格を熟知しておく
感情の起伏の激しい人と一緒に仕事をしなくてはいけない場合や、避けては通れない関係性の場合、適度な距離を置ける場合は良いのですが、そうでない場合、相手を理解しておくことが一番の近道になるでしょう。どんな時にイラッとするのか、どんなことがあるとネガティブになり、周囲を振り回す結果になるのか、相手の行動パターンなどを理解しておくことがポイントになります。
■3. 聞き流す上手な受け取り方
構ってほしいので、ネガティブになっている時は、心にもないことを平気で言います。例えば、「死にたい」「私は、生きていても誰も相手にしてくれない、意味のない存在なの」などと、誰もが聞いていて構わずにはいられない状況を作るのです。
ですから、いちいち本気にしたり、まともに対応をすると疲れてしまうので、上手に聞き流すようにしてください。何かネガティブなことを言っても、「そんなことないよ」なんて返答してほしいだけなので、程よく聞き流す術を身に付けてくださいね。
■4. 諦めるのも肝心
まともに付き合えるタイプだと期待はしないことです。感情の起伏の激しい人は、感情をコントロールすることができません。その為、感情の赴くままに行動したり、言葉を発することが当たり前であり、穏やかな付き合いができないものだと初めから理解しておくことも肝心です。相手に期待をして、いずれ変わってくれると期待をしないことですね。世の中には、変わらない人もいると思っていた方がいいですね。
■5. 振り回されないこと
相手の感情の浮き沈みに振り回されないようにしてください。優しい人は、何とかしてあげなくてはいけないと思って色々と手を差し伸べてしまわないようにしてください。
初めてのうちは、相手に必要とされていることに、しっかり見守ってあげなくてはと思わせるのも上手なので、振り回されている実感はないと思います。感情の起伏が激しい人は、色んな意味で自立させることが一番よいので、振り回されないように心がけることです。
■6. 自分には何もできないことを知ること
話せば分かる、落ち着いているときならコミュニケーションが取れると思う人もいますが、感情の起伏が激しい人に関しては特に、分かり合えることはありません。何とかなると思わないことです。
なぜなら、何とかなると思っても、相手が変わりたいと強く願って努力して行動しない限り、現実的には難しいのです。そのため、相手が変わろうとしない限り、あなたには何もできないのだと知っておくことが大事です。
■7. こちらもコントロールしない
感情の起伏が激しい人は、自分の気持ちを理解してほしいという気持ちが強すぎる為、自己主張が強くなる傾向にあります。主張が強く、相手をコントロールしようとすることを自然に行います。
むしろその道ではプロですね。社会生活の中で、こちらが主張を抑えて協調性を主張させようと、コントロールすること自体が無駄になります。それどころか、良くなることはなく状況は、悪化するでしょう。
■8. 反論や否定をしないこと
どんなにこちらが正論を言ったとしても、無駄にプライドが高いので、周囲に否定されることを嫌います。そこで、感情の起伏が激しい人が、間違っていても突っ込まないこと良いですね。つまり、本当の事や事実を伝えないということです。それで、相手が満足するなら、余計な波風を立てない事が良いのです。
■9. 受け入れてあげる
愛情が不足していることが原因で、感情の抑えが利かない人でもあるので、例え、本気でなくても一旦相手を受け止めてあげる姿勢を見せるだけでも違いますよ。
自己受容ができずに、他者から必要な存在だと思われたいという願望が非常に強いのです。なので、相手を受け入れてあげることが大切です。例え本気でなくても。
■10. ポジティブさを貫く
ネガティブなった時に、その考えもあったと一緒にネガティブならないように、相手の思考はそうでも、自分の思考はポジティブであるものだと貫くことがよいですね。ポジティブを押し売りしようとせずに、どんな返しがきてもポジティブさをモットーにしていると良いですね。
■11. 褒めてあげる
感情の起伏が激しい人は、一定の気持ちを保つことができないのです。つまり、自分自身を褒めてあげることや認めてあげるという作業は、他者に求める傾向があります。ちょっとしたことで、褒められると人は嬉しいですよね。感情の起伏が激しい人は、褒められると、普通の人より嬉しいのです。なるべく褒めてあげてくださいね。
■12. 手紙やLINEも使うこと
感情の起伏の激しい人は、言葉一つでも気になる傾向にあります。そして、感情を爆発させることもあるので、その場で丸く収める事ができないケースもあるでしょう、その場合、手紙やLINEなど、感情が一旦落ち着く時に気持ちを伝える方法を考えておくのもよいですね。
まとめ
感情の起伏の激しい人であろうと付き合わなくてはいけない状況に居る人にとって、振り回されるところが多いように思います。また、自覚がない事で迷惑をかけているという意識がない人も中にはいます。色々な人と社会生活の中で共存していかなくてはいけないので、あなたにとって、少しでも参考になれたらと思います。