人生を意欲的に自分の意思を持って生きている人を見て、「自分は何をしたいのだろうか」と考え、その答えが出ない時、「このままで良いのだろうか」と焦った気持になることがありますよね。自分が何をしたいのかわからないと、何となく毎日を過ごしてしまいます。
そこで今回は、自分が何をしたいのかわからない人のために、人生を見い出す方法を紹介します。
何がしたいのかわからない人の心理
自分が何をしたいのかわからない人の心理は、他力本願とは違います。
・目の前の課題を真剣にこなしてきた
・周囲の評価を得るために努力してきた
・自己犠牲の精神で人のために動いてきた
このように、むしろ何かの為、誰かの為に頑張った人が、「何をしたいのかわからない」と、自分の気持ちを見失いやすいのです。その理由は、今までの行動が自分主体ではなく、周りに合わせてきたから。何がしたいのかわからない人は、常に「周囲の期待に応えなければ!」という心理が働いているのです。
何をしたいのかわからない人が人生を見い出す方法15個
何をしたいのかわからない人が、今までの自分を変えて人生を見い出すためには、段階を踏む必要があります。人は急には変われません。でも、強い意志を持てば、いつだって今の自分から変わることができます。そこで、何がしたいのかわからない人が人生を見い出す方法を紹介します。
■1. 自分の人生を振り返る
「なぜ自分は何をしたいのかわからない人になってしまったのか」その原因を考えるのが、まずあなたが真っ先にするべきことです。そのために、自分の人生を振り返ってみましょう。そして、次のようになったのがいつなのか、なぜなのかを考えてください。
・自分の気持ちを正直に言えなくなった
・人の評価ばかり気にするようになった
・自分より人を優先するようになった
人生を見い出すためには、あなたはあなたのために行動しなければなりません。あなたが自分以外を優先するようになった原因を少しでも理解できれば、周囲に合わせてしまいそうな自分をコントロールしやすくなります。
■2. 自分主体で物事を考える
自分が何をしたいのかわからない人は、たった今から、自分主体で物事を考えるようにしましょう。周囲がどう思うか、何を求めているかは、とりあえず横に置き、「自分はどうしたいのか」を考えるのです。
もちろん、今まで人に合わせてきたあなたは、自分がどうしたいのかすぐにわからないかもしれません。でも、それで良いのです。これは、「最初に自分の心に何をしたいのか問いかける」という癖をつける練習です。
■3. 自己肯定感を高める
あなたが常に周囲の目を気にしているのは、自己肯定感が低いからです。自己肯定感とは、「自分は価値のある存在だ」「自分は無条件に愛される存在だ」と思い、無意識に自分を肯定する感情です。自分が何をしたいのかわからない人は、自己肯定感が低いから、自己決定よりも周囲の意見や評価を気にして合わせてしまいます。
自己肯定感は成育歴に大きな影響を受けると言われています。だけど、今からでも自己肯定感は高められます。自分の人生を振り返った時、自己肯定感が低い人は、「親や友人から自分が望む形の愛情をあまりもらえなかった」という過去に辿り着くことでしょう。その気持ちを今、解き放つのです。
「自分はこれが原因で自己肯定感が低く、何がしたいのかわからない人になったんだ」と自覚し、誰かにその気持ちを吐き出してください。信頼できる相手がいなければ、ブログに書き綴ったり、カウンセラーに話したりしても良いです。負の気持ちを吐き出せば、自己肯定感を高めることにつながります。
■4. 自己効力感を高める
今何をしたいのかわからないあなたも、過去「こんなことがしてみたい」と思ったことがあるはずです。だけど、何かを理由に自分のやりたいことを断念し続け、そして結局何をしたいのかわからなくなってしまったのでしょう。自分が何をしたいのかわからない人は、自己効力感が低く、やりたいことが思い浮かんでも「どうせできない」とすぐに諦めてしまうのです。自己効力感とは「自分はやればできる!」という感情を意味します。
だから、「これがやりたい!」と強い気持ちをキープするために、自己効力感を高めることが必要です。自己効力感は以下の方法で今から充分高めることができます。
・どんなに小さくても良いので成功体験を積み上げる
・成功者の真似をする
・周囲から褒めてもらう
・「自分はできる」と言葉に出し、成功した自分を想像する
これらの行動をコツコツと繰り返し、自己効力感を高めれば、「こんなことができるかも」と、たくさんの発想が生まれて、やりたいことが見つかりやすくなります。
■5. 余計なことから手を引く
やることに追われる生活をしていると、それを処理するだけでいっぱいになり、自分が何をしたいのかもわからなくなってしまいます。じっくりと考える時間も余裕もなくなってしまうのです。
だから、自分が何をしたいのかわからない人は、可能な限り予定なことから手を引くべき。「どうしてもやらなければならない事項」以外は、一旦手を引いてみましょう。案外それでも大きな支障なく、生活は回っていくものです。
■6. 嫌いなことを回避する
「どうしてもやらなければならない事項」の中に、あなたが本当は嫌いで、できればやりたくないと思っていることがあれば、それが回避不能かどうか良く考えてみましょう。自分が何をしたいかわからない人は責任感が強く、「これは自分がやらなければ!」と、自分に課しているケースが少なくありません。しかし、世の中の殆どは代わりがきくもの。本当に嫌なことは、別の誰かに投げるという手段もあるのです。
どうしても嫌いなことをすると、強いストレスがかかります。ストレスは思考を鈍らせ、自分が本当はどうしたいのかがわからなくなります。できるだけ心を軽い状態にするのが、したいことを見つけるコツです。
■7. 小さなやりたいことから探す
余計なことから手を引き、嫌いなことを回避すると、心と時間に余裕が生まれます。そうしたら、小さなやりたいことから探してみましょう。どんなに些細なことでも構いません。
・新商品のアイスを食べてみたい
・漫画を大人買いして読みふけりたい
・一人カラオケをしたい
・とことん惰眠をむさぼりたい
こんな感じで良いのです。「あなたがしたいことは?」と問われた時、つい「人生の目標」を連想てしまい、それが見つからない時「自分が何をしたいのかわからない」という悩みに陥りがちです。でも、人生の大きな目標とは、日々の積み重ねから生まれるもの。その前に、「自分は何が好きか」「今どんな欲求があるのか」を考えて、実際に行動していくうちに、大きなやりたいことが見つかるのです。
■8. とことん娯楽を求めてみる
「自分が何をしたいのかわからない」という状態は、あなたが自分を喜ばせていない状態です。毎日をこなしていく内に、「自分は何をしたら嬉しいのか」「どんなことを心底楽しいと思うのか」がわからなくなっているのです。
そんな時は、とことん娯楽を求めてみましょう。とりあえず興味のある娯楽は片っ端からやってみるのです。いざ体験したら「大して楽しくなかった」と思うかもしれませんが、「これだ!」というものが見つかるかもしれません。
人は経験して初めて自分に合うか合わないかがわかります。頭の中で「あれがしたい」「これは自分に向いている」と思っているだけでは、その真意はわかりません。体験することこそ、自分が何をしたいのか見つけるために必要なのです。
■9. やってみたいことリストを作成する
自分が何をしたいのかを見つけるには、とにかく行動あるのみ!だけど、自分が何をしたいのかわからない人は行動力が弱いです。心の中で思っていることを実行するのに慣れていません。
だから、やってみたいことリストを作成しましょう。自分が何を考えているのかを文字化するのは、考えをまとめるのにとても有効です。また、いつでも自分の気持ちを目で確認できるので、意欲の維持効果もあります。やってみたいことリストを作成したら、簡単に実行できるものからどんどんやってみましょう。
■10. 言い訳をやめる
「やってみたいけど、でも…」と、何かと言い訳をして実行に移せないのも、自分が何をしたいのかわからない人がやってしまいがちな行動です。「何をしたいのかわからない」と悩みつつ、自分がやりたい小さなことですら、理由を作ってトライしないのです。これでは、大きなしたいことを見つけるのは困難です。
今日から言い訳は一切禁止。やりたいことがあるなら、それを実行できるよう最大限の努力をしてください。きっと、周囲に流されるよりも、自分の意思をもってしたいことを実行する方が、パワーが必要だと実感できるでしょう。
■11. 人のためをやめる
自分が何をしたいのかわからない人が陥りがちなのが、「自分の行動で周囲が迷惑する」という自己犠牲の負のスパイラルです。したいことがあっても、周囲との調和を考え過ぎて、自分の気持ちを封印してしまいます。そしていつの間にか、自分よりも周囲を優先する癖がつき、自分の気持ちを見失ってしまうのです。
でも、あなたは自分が何をしたいのかを知りたいんですよね。ならば、「人のため」と自分以外を中心において物事を考えるのを止める必要があります。自分がしたいことを貫き通すには、周囲の目を気にしていてはダメなのです。「周囲が望むことと自分がしたいことが同じでありたい」というのは、「自分のしたいことを周囲がお膳立てする」という状況。そんな虫の良い話はなかなかありません。
■12. 外に出て人と話をする
自分がしたいことを見つけるには、見聞を広げるのがおすすめです。人は自分の知識の中でしか選択ができません。あなたが何をしたいのかわからないのは、自分がしたいと思えることに、まだ出会っていないだけかもしれません。
だから、外に出て色々な人と話をしてみましょう。接した人の数だけ、人生観を学べます。世の中には色々な人がいて、皆それぞれの人生を歩み、悩みを抱えているのだとわかれば、その中からあなたが手本とすべき人生観が見つかるかもしれません。
■13. 自己啓発本を読み漁る
自分が何をしたいのかわらない人には、読書もお勧めです。書店や図書館に行けば、たくさんの自己啓発本があるので、少しでも「読んでみようかな」と思える本があったら、どんどん読み漁ってみましょう。本はたくさんのことをあなたに教えてくれます。
ただし、本に書かれている内容を全て鵜呑みにする必要はありません。「この方法は自分に合っている」「これは試してみても良いかもしれない」「この内容は共感できる」と、心に残った部分だけど拾って行けば良いのです。
■14. 日記をつける
自分が何をしたいのかわからない人に是非やって欲しいのが、日記です。日記帳でも、ネット上のブログでも構いません。今日起こった出来事と、あなたが感じたことを、毎日記録していきましょう。その中には、あなたが感じた心の真実が記されることでしょう。
日記を毎日続けて、度々読み返すと、「何をしたいのかわからない」という悩みの根本が見えてきます。何をしたいのかわからないのは、あなたが自分の心を見失っている状態でもあるのです。だけど、日記を書くことで、毎日自分の心とゆっくり対話する時間が生れます。少しの時間でも、自分の気持ちを見つめれば、徐々に本当にやりたいことが見えてくるのです。
■15. 占いに頼ってみる
人生に迷った時、占いに頼るという方法もあります。自分が何をしたいのかわからない時は、自分主体で物事を考えるべきだと書きましたが、孤独に自分と向かい合うよりも、人に相談した方が上手くいくこともあるのです。
ただし、自分が何をしたいのかわからない人が近しい人に相談すると、どうしても「この人に良い印象を持って欲しいい」という思いが働き、自分を優先できなくなりがちです。だから、日常生活で関りがない占いがおすすめです。占いは昔から人の人生の道しるべになってくれました。あなたも、自分が何をしたいのかわからない時、占いに頼ことで、道が開けるかもしれませんよ。
恋愛・結婚で自分がどうしたいのかわからないときの対処法4つ
恋愛や結婚で、自分がどうしたいのかわからないときってありますよね。「本当にこの人と一緒にいたいのか」「このまま結婚して良いのか」「そもそも自分は結婚したいのか」。
特に人生の岐路である結婚は、決断に慎重になり、益々自分がどうしたいのかわからなくなるときがあります。そこで、恋愛・結婚で自分の気持ちを見失ったときの対処法を紹介します。
■1. 愛か打算かを考える
まず、あなたが考えるべきは、「この恋は愛か打算か」を真剣に考えること。そもそも「どうしたら良いのかわからない」と恋愛や結婚で迷っているのは、100%相手に自分を委ねていない状態であり、いざという時相手の為に自分の身を切る覚悟ができていないことを意味します。
恋愛や結婚で迷う人は、愛情と自分の利益を結び付けようとしています。しかし、愛と実益を両立できる相手ではないからこそ、自分がどうしたら良いのかわからず悩んでいるのです。だから、「自分はこの人に愛情を求めているのか。それとも付き合うことで得られる利益を求めているのか」を考えるべきなのです。
■2. 「この人と一緒にいたいか?」と改めて自分に問う
愛か打算かを考えた後は、「自分はこの人と一緒にいたいのか?」を、改めて自分に問いましょう。恋愛と結婚は、「一緒にいたい」という気持ちが基本です。この気持ちがなくなれば、恋も終わります。しかし、人は現状維持を無意識に求める心理があるため、「もう一緒にいる気持ちはない」と思っていても、それに気付かずに付き合い続けようと努力してしまうものなのです。
恋愛や結婚に迷うのは、相手への愛情に自信が持てなくなっているから。だから、一度心を真っ白にして、余計なことを取っ払い「この人とずっと一緒にいたい?」と自分に聞いてください。即答できないならば、なぜ即答できないのか、自分の心を掘り下げる必要があります。
■3. 恋人に何を求めるのかを考える
「一緒にいたい」と思っても、問題が残ることもあります。「心から好きでずっと一緒にいたいけど、ここがどうしてもひっかかる」、「自分は相手に満足できていない」という思いがあると、純粋に一緒にいたい気持ちがあっても、今後の交際をどうするか悩んでしまいます。
そんな時は、恋人に何を求めるのかを考えましょう。「好きなら何もいらない」というのは、綺麗事でしかありません。与えるだけの関係は長続きしないのです。これは、与える側だけではなく、与えられる側にも言えます。恋人や夫婦は「お互い与え合っている」という実感があってこそ、長く一緒にいたい気持ちを継続できるのです。
だから、具体的に恋人に何を求めるのかを考え、列挙していきましょう。もちろん、あなたの希望を全て叶えられるとは限りません。でも、それで良いのです。恋人に求めることを考えれば、相手の過不足がわかります。同時に、自分が相手に何を与えられているかを知ることもできるでしょう。その上で、「それでも一緒にいたい」と思えれば、その気持ちは本物ですから、心のままにいれば良いのです。
■4. 結婚に求めるものを明確化する
恋愛感情がなければ結婚は難しいですが、恋愛感情があれば結婚生活が上手くいくとは限らないのが、結婚の難しいところです。結婚は生活ですから、恋愛の相性が良いだけでは成り立たないのです。だから、「恋人のことは好きだけど、このまま結婚して良いのか悩む」という人は少なくありません。
そんな時は、あなたが結婚に何を求めるのかを明確化してください。そうすることで、このまま結婚するべきかどうかの見通しを立てられます。結婚生活こそギブアンドテイク。お互い支え合って乗り越えなければならない壁が、結婚生活にはたくさん待ち受けています。
仕事・就職で自分が何をしたいのかわからないときの対処法3つ
「天職」という言葉がありますが、「仕事が楽しくてたまらない」「今の仕事は天職だ」と言いいれる人は、かなり恵まれています。皆何かしら、仕事や就職では悩みを抱えているものです。そこで、仕事・就職で自分が何をしたいのかわからないときの対処法を紹介します。
■1. 「好きな事を仕事に」という呪縛を解き放つ
子供時代「将来何になりたいですか?」という質問を何度もされた経験がありますよね。親や社会は子供に期待し、「将来自分のしたいことを仕事にして、その上で生計をしっかり成り立たせて欲しい」という、とても高い期待をかけるものです。そのため、日本人には「好きなことを仕事に」という呪縛がかけられています。
この呪縛は、度々人生を迷わせる原因となります。そもそも、仕事の目的は金銭を得るためであり、生活するために不可欠だから、仕事をしているのです。「宝くじで億万長者になったらどうする?」という問いに、「今の仕事は絶対続ける」と答える人の方が少数派。お金のために仕事をしている人が大半なのです。それなのに、頭の片隅にある「好きなことを仕事に」という呪縛が、「自分の人生はこのままで良いのか」「この仕事を続けるべきなのか」という迷いを作り出してしまいます。
だから、「好きなことを仕事に」という呪縛を解き放つ必要があります。「仕事は金銭を得るための行為」と頭に置くことで、シンプルに物事を考えられるようになります。
■2. 「やりたいこと」ではなく「やれること」を考える
仕事や就職で迷った時は、「やりたいこと」ではなく「やれること」を考えてください。「やりたいこと=やれること」なのが、最も理想的ですが、そうであればそもそも仕事や就職で「何をしたいのかわからない」と悩まないはずです。
そして、「やれること」の中から仕事を選択するのが正解です。「やりたいこと」をどうしても仕事にしたいなら、「やれること」を仕事にして金銭を得ながら、「やりたいこと=やれること」にできるよう、並行して努力するしか道はありません。
■3. 感情と収入を秤にかける
「やりたいこと=仕事になる」とは限らないのが人の人生です。また、やりたいことを仕事にしたら、必ず幸せになれるとも限りません。仕事には必ず責任が伴います。やりたいことを仕事にしても、やりたいことだけやっていられるわけではないのです。だから、人によっては、仕事は仕事、やりたいことはプライベートな趣味、と完全に棲み分けした方が、人生を楽しめるケースもあります。
それでも、「やりたいことを仕事にしたい」という気持ちが強ければ、安易にその道を選ばず、感情と収入を秤にかけてください。しかも、短期間で物事を考えず、長期的に先を見越して考えるのが重要です。やりたいことを優先して人生のリスクをとるか、安定した生活を優先してやりたいことと自分の感情をコントロールしていくか、どうするのがあなたの人生のためになるのかをじっくり考えて答えを出してくださいね。
まとめ
「自分が何をしたいのかわからない」というのは、心をモヤモヤさせますよね。目標を持って充実した毎日を送っている人と比べて、自分はなんてつまらない人生だろうと、つい落ち込んでしまうこともあるでしょう。
だけど、自分のしたいことを実行している人は、必ず努力をしています。自分の意思を持って決断するのは、自分の人生に責任を負う行為なのです。だから、あなたも自分がしたいことを見つけたいなら、強い意志を持って、周囲に流されず様々なリスクを背負う覚悟をつけてくださいね。人生を思い通りに生きるのは、決して簡単ではないのですから。