四柱推命の一種である甲子は、「こうし」、「きのえね」、「かっし」などと呼ばれ干支の一つです。四柱推命の歴史は古く、中国の戦国時代に生まれたとされる陰陽思想と、五行思想が発展したことから、「陰陽五行説」をベースとした人間の恋愛や仕事や財産といった命運を占うものとして広がりました。
生年月日が甲子であるかどうかを知れば、その人の性格的な特徴や恋愛傾向、結婚観や適職に関する事まで、見ていくことが可能となっています。そこで、甲子についてまとめたので参考にしてください。
甲子の読み方と意味は?
甲子は、「こうし」、「きのえね」、「かっし」という読み方をします。
十干(じっかん)は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素からなり、十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12の名前が付けられています。
この十干(じっかん)と、十二支(じゅうにし)の組み合わせは60通りあります。生年月日で60通りある組み合わせのどれにあたるのかを調べる事ができ、それぞれの持つ性格的な特徴などが分けられているのです。
甲子は、60通りのあるうちの一番はじめの組み合わせであり、吉日であるとも言われています。
甲子生まれの男性の性格的特徴5個
■①曲がったことが嫌いな真面目タイプ
誠意があって曲がったことを嫌う傾向があり、何事においても真面目な気質を持っています。また、六十干支の1番目であるため、トップでいたいという思いが強く、目標決めたら、結果を出すまで強い意志でやり遂げる特徴があります。
■②人望がある
あらゆる経験と知識も豊富ため、周囲から頼りになる存在でもあります。頼られることも好きなので、自然と周囲から人望を集めるタイプでもあります。困っている人を見て見ぬふりすることはできないタイプなので、チームの中に甲子がいるとまとまる傾向があります。
■③オシャレで洗練されている
野暮ったい印象を持たれることもありますが、基本的にとてもオシャレでセンスが良いのです。性格的に周囲に気を配るタイプで、外見においても気を配るということがあるようです。服装だけでなく、髪型などにも不快さを与えないオシャレに気を使えるのも甲子の特徴です。
■④倹約家
無駄遣いが嫌いで倹約家としても知られているのが甲子です。金銭感覚は優れており、浪費ができない性格でもあります。甲子男性は、数字に強く、計算も早い理数系です。更に記憶力もよく、お金には几帳面なところがあります。
■⑤理想主義
理想が高く、人と争う事が苦手なタイプです。感受性が豊かで、直感やひらめきを大切にしている反面、責任感も強く、思い描いたことは実現するために努力を惜しまないところもあります。「こうであったらよい」とか、「こうあるべき」という思いを常に持ち続けて行動に移すタイプでもあります。
甲子生まれの女性の性格的特徴5個
■①几帳面で真面目なタイプ
つい、細かいことが気になり、神経質になってしまう一面があります。準備は念入りに行い計画性を持って行動するところがあります。行き当たりばったりなど、その場のノリで行動することができないという特徴があります。
■②プライドが高い
甲子は、一番が好きというところがあり、負けず嫌いな一面もあります。自分が好きな分野や、得意なジャンルであればあるほど、その傾向は強くなり負けた時の敗北感は立ち直るに時間を要するほどです。また、自分の考えを大事にするので、融通が利かないと思われるところもあるようです。
■③自尊心が強い
自分の非を認めないところがある頑固なところがあります。自身の中で強いこだわりがあるため、他人からの干渉は受け付けなところもあり、反感を受けることもあります。見栄っ張りで、意地を張る可愛げのないところもありますが、他人からの承認欲求が強いという特徴もあります。
■④マイペースで確実派
とにかくミスや失敗をすることを嫌うので、時間をかけても確実に進めたいと思うタイプでもあります。自分のことしか考えていないと言われることもあるようですが、甲子の女性にとって、人に流されて粗末な結果に終わる事を一番嫌うというところが強いのです。急かされても、自分のペースで確実に進めていくことができるともいえます。
■⑤頭の回転が速い
会話をしていても、話の要点をすぐに理解することができるところがあります。頭の回転が速く、何事にも優先順位をつけて行動に移すことができるので、無駄がありません。情報収集をつねにしているので、知識も豊富で、効率主義なところもあります。
甲子の年柱・月柱・日柱・時柱別の意味と性格的特徴
四柱推命の四柱には、それぞれ尊い意味があり、年柱は赤ちゃんから20歳くらいまでの運勢、月柱は20代と30代の運気、日柱は40代と50代の定め、時柱は60歳以降の天命を教えてくれています。今の年齢と照らし合わせていくと「どんな課題を全うしていけば良いのか」その答えが見つかる場合も。幸運な明日を紡ぐためのヒントにしてみて下さい。
〇甲子の年柱
せっかちになりやすく、焦りやすい時です。理解しているのに体が思い通りに言う事を聞いてくれず、苛立ちやすくなります。苦しんでいる時が多い時こそ、成功のチャンス。慌てず1歩ずつ歩んでいきましょう。
〇甲子の月柱
頭上の雲が取れて、気持ちが和やかになっていきます。何をやっても楽しく思える、とても喜ばしい毎日になります。「やってみない?」と持ち掛けられたら、裏を読み過ぎずにまずはトライしてみること。挑戦すると道は開けていきます。
〇甲子の日柱
お付き合いが増えて、とても忙しくなっていきます。冠婚葬祭の費用が増えて、不満を抱きやすい時期に。「人の為に払ったお金は、後から大きく回収できる」見通しです。苦労は後から必ず報われる運勢になっているので、決してケチになり過ぎないこと。自分より周囲を立てていくと、幸せの神様も微笑んでくれそうです。
〇甲子の時柱
多方面から良いニュースが届いて、生きている喜びを実感していきます。これまで他人のお世話に明け暮れていた日々から解放されて、やっと自分の時間が楽しめるように。喜びが増えていきます。
甲子生まれの男性の恋愛傾向5個
■①世話好きで異性からも人気
甘えられることや、頼られることを好むのが甲子の男性の特徴です。その為、とにかく世話を焼いてくれるという特徴があり、人の役に立ちたいという思いが強い傾向にあります。女性へのもてなし方が上手なため、異性から好印象を持たれる傾向にあります。一見優しい印象を持っていますが、少なからず見返りを求めているところがあります。
■②リードするタイプ
自分が主導権を握っていたいという思いがあるので、何事も自分が決めてしまいそれに従ってほしいというところがあります。元々、知識欲旺盛なタイプなので、好きな女性の好みや趣味嗜好を抑えているところがあり、喜んでほしいという思いが強くでるタイプでもあります。
■③愛情表現はストレート
恋愛の駆け引きなどが苦手でとてもシンプルなタイプです。愛情表現は非常にストレートで、遠回しなこともしないし、不安にさせるようなこともありません。「愛している」や「好き」などという言葉を惜しみなく使うので、慣れてくると言葉に重みを感じないというデメリットもあります。
■④頼られることを好む
女性からは特に頼られる事で、自分の価値を見出すところがあります。頼られるとその期待に応えたいと思うところもあります。また、一緒にいたり、傍にいるだけで安心感を持たれると喜ぶのも甲子の男性の特徴です。
■⑤浮気性
女性への気遣いがあり、センスもよくオシャレで頼りがいがあるので、彼女がいても、奥さんがいても周囲の女性がほっておけないというところがあります。甲子の男性は一途というわけではないので、求められると期待に応えてしまうところがあり、浮気をしてしまう傾向にあります。
甲子生まれの女性の恋愛傾向5個
■①受け身タイプ
好きな男性がいても、自分からアプローチをすることはなく、常に受け身の姿勢でいます。好かれているほうが幸せだと思うタイプでもあるので、積極性には欠けます。付き合い始めたとしても常に、リードしてくれることに喜びを感じるタイプでもあります。
■②理想が高い
ハイスペックな男性を好む傾向にあり、誰もが羨むような人を好みます。その為、なかなか理想の人が現われないということも珍しくありません。とにかくイケメン好きで、社会的地位や名誉を持ち、まるでおとぎ話にでてくるような王子様のような人をタイプとしている人が甲子の女性でもあります。
■③包容力のある男性を好む
わがままなところがあり、それらを全て包んでくれるような人を好む傾向にあります。とにかく、尽くされる事を好むのも甲子の女性なので、自分に意識が向いていないと思ったら、気持ちが離れてしまう特徴を持っています。
■④甘えん坊
甘え上手で男性を上手に操るところがあります。甲子の女性は直ぐに人に頼ることをするので、それに応えてくれる男性でないと、一緒にいる意味を見いだせなくなります。感情の起伏が激しいところがあるので、へそを曲げたら厄介な一面もある甘えん坊です。
■⑤モテる
男性の心を掴むのが得意で、モテます。自身のことに気を使い、常に女性であることを意識しているというところが強く、仕草や会話など相手への配慮を怠らない部分があり、男性からの支持を集めるようです。
甲子生まれの男性の結婚運
実直な性格のわりには見通しが甘いところがあり、楽観主義的な傾向から、結婚をしても落ちつくというタイプではないようです。
常に周囲を意識していることから、浮気ぐせのある人も多く、妻がいても他の女性から頼られると、ついその気持ちに応えようとするところがあります。キレイ好きで優しいところがある男性なので、結婚後も人気があるのも甲子の男性の特徴かもしれません。
甲子生まれの女性の結婚運
婚期が遅れるところがあります。なぜなら、理想が高いからです。なかなか自身が思い描くような男性に巡り合う事がないというところがあります。また自分からアプローチをしないということもあり、なかなか理想の人を手に入れるチャンスを掴みにくいこともあるようです。
しかし、周囲を上手に使って気になる意中の人を振り向かせることができることもあります。結婚に関しては、恋愛よりこだわりを強く持つので、周囲から羨まれるような結婚をするでしょう。
甲子生まれの男性の仕事運・適職・職業
マスメディアなど、人前にでて目立つような仕事は向いています。ただし、マイペースさを保てない仕事には、多大なストレスを抱えるため、スピードを求められるような職種などには向いていません。むしろ、自分のペースで進めて行ける仕事などが合っています。持ち前のセンスを活かして芸術の世界で活躍することもあるでしょう。
甲子生まれの女性の仕事運・適職・職業
歌手や画家などアーティストとしての才能があります。また、人を魅力するような仕事にも興味があるようで、コツコツと影で行う仕事よりは、表にでて新しい風を吹き込みながら進めていく仕事を好む傾向にあります。洞察力があるので、それを活かす仕事に就くとよいでしょう。独裁的で一面がありますが、弱音を吐かずに苦境を乗り切る根性を持っているという特徴を持っています。
甲子生まれの男性の相性
男性は、正しくまじめに人生を歩む人は才能をフルに活用してすばらしい社会的地位や、財産を自力で獲得できる手腕があります。しかし、浮気性であることや悪の道に染まる人も少なくないので、付き合うには苦労してしまうところもあります。
恋人でも、夫婦でも相性が抜群なのは、乙丑、丁丑、己丑、癸丑、甲辰、丙辰、壬辰、甲申、丙申、壬申、乙亥、丁亥、己亥です。逆に相性が合わないのは、辛卯、戊午、庚午です。
甲子生まれの女性の相性
女性は勝気な性格ため、家庭だけにおさまることはできません。家庭と仕事をうまく両立させて忙しく動き回ることで、生きがいを感じるところがあります。
男性同様、息がピッタリの相性は、乙丑、丁丑、己丑、癸丑、甲辰、丙辰、壬辰、甲申、丙申、壬申、乙亥、丁亥、己亥です。犬猿の間柄になるか、付き合ったとしてもすぐに別れてしまうのは、辛卯、戊午、庚午です。
甲子生まれの有名人・芸能人10人
1、田中裕二さん 1965年1月10日
2、工藤静香さん 1970年4月14日
3、紗栄子さん 1986年11月16日
4、草刈民代さん 1965年5月10日
5、手越祐也さん 1987年11月11日
6、樋口可南子さん 1958年12月13日
7、TERUさん 1971年6月8日
8、吉岡秀隆さん 1970年8月12日
9、皇后美智子さま 1934年10月20日
10、東ちづるさん 1960年6月5日
まとめ
いかがでしたでしょうか。四柱推命は、一見難しいですが自分を理解し、今後を設計していくうえでの判断材料としては良い占いであります。あなたのこれからの人付き合いにぜひ活かしてみてください。