デリカシーのない人と関わると、疲れますよね。カチンとくることを言われたり、自分まで仲間だと思われてしまったり、場合によっては迷惑をこうむるケースもあります。
特に日頃から気を配っていると、デリカシーのない人が全く理解できず、あなたばかりストレスが溜まるでしょう。
そこで今回は、デリカシーがない人の特徴を徹底解説!上手に付き合う方法も伝授します。
デリカシーがないの意味とは?語源は?
「デリカシーがない」の意味は、繊細さ、上品さ、優美さがない様子のこと。動作や発言だけではなく、気遣いに対しても使われ、気配りができない人や、平気で人が傷つく発言をする人を表現する言葉です。
デリカシーがないの「デリカシー」の語源は、英語のDelicacyです。直訳すると「繊細な」という意味になります。その他、「上品な」「優美な」といった意味も含みます。ちなみに、DelicacyはDelicate(デリケート)の形容詞です。
デリカシーがないの類義語
「デリカシーがない」の類義語には、以下のものが挙げられます。
・配慮に欠けている
・無神経
・下品
・考えなし
類義語からもわかるように、「デリカシーがない」とは、低い評価の時に使われる表現です。
デリカシーがない人は無神経を自覚している?
困ったことに、デリカシーがない人の多くは、自分のデリカシーのなさを全く自覚していません。それどころか、「自分は気配り上手」「親切な人」と思っているケースもあります。
そもそも、自分の言動が周囲を不快にさせている自覚があるなら、デリカシーがない人にはなれません。自覚があれば、デリカシーがない言動に気をつけるようになるからです。中には悪意を込めて、あえてデリカシーがない言動に走る人もいますが、この場合は「デリカシーがない人」ではなく、「性格が悪い人」となります。
デリカシーがない人と関わると、かなりムカッときたり、うっとうしくてたまらなかったりしますが、相手の気持ちに気付かないからこそ、デリカシガーがない人はいつまでもデリカシーがないままなのです。
デリカシーがない人の特徴10個[性格編]
デリカシーがない人が、どんな心理でデリカシーがない言動になってしまうのかを理解すれば、上手な付き合い方が見えてきます。まずは、デリカシーのない人の心理、性格的特徴を解説します。
■1. バカ正直
デリカシーがない人が歯に衣を着せぬ発言をするのは、バカが付くほど正直だからです。普通の人なら心の声で留めるところを、デリカシーのない人はそのまま発言してしまいます。また、行動もバカ正直で、「やりたい」と思ったことは、法に触れなければ、周囲の迷惑を考えずにやってしまいます。
バカ正直なので、商談の場など必要に迫られない限り、お世辞や謙遜もしません。だから、もしも彼らが誰かを褒めたなら、それは心からの称賛です。正直過ぎて困りの種になりますが、裏表がないのは、デリカシーがない人の長所でもあるのです。
■2. 良くも悪くもポジティブ
デリカシーのない人は、自分が「そうしたい」と思えば、場の空気を読まずに前へ出てきます。周囲が迷惑だと思っていても、本人は堂々としたものです。とってもポジティブなので、自信を持って行動できます。これも、デリカシーがない人の長所です。
しかし、自信満々の言動でもデリカシーに欠けるので、周囲を困惑させたり、迷惑かけたりしてしまいます。ポジティブ思考は長所ですが、転じて短所にもなってしまうのが、デリカシーのない人の特徴です。
■3. 自分大好き
「なぜそこまで自信あり気なのか」と、デリカシーのない人に驚いた経験もあるでしょう。普通の人なら、周囲の目が気になってできないことを、デリカシーのない人は平然とやってのけます。自己肯定感と自己評価が非常に高く、自分大好きなので、自分の言動を周囲が否定的に受け取るとは、夢にも思っていないのです。
■4. 羞恥心が薄い
デリカシーのない人の中でも、特に行動にデリカシーが欠ける人は、羞恥心が薄いのが特徴です。人前で平然とゲップやおならができるのは、それを「恥ずかしい」と思わないからです。
■5. 洞察力が弱い
どんなに気を使っても、デリカシーのない言動を目の当たりにすると、多かれ少なかれ「イヤだな」「相手にするのが疲れた…」という思いが表情に出ますよね。
しかし、デリカシーのない人は洞察力が弱いので、自分と接している相手の変化に気付けません。羞恥心が薄いのも、洞察力の弱さゆえに、人の目が気にならないからです。
■6. 想像力が弱い
デリカシーのない人は、想像力も欠けています。自分の言動で相手が何を思い、どんな対応をしなければならないのか、全く想像できません。いえ、正確には想像しているのですが、自分大好きポジティブ全開なので、「喜ぶに違いない」「更に自分の評価は高まる」と、見当違いになってしまいます。
■7. 空気が読めない
普通の人に比べて、洞察力や想像力が弱いため、デリカシーがない人は空気を読むのがとっても苦手です。元々自分基準の考え方をしている上に、超ポジティブなので、空気を読む必要性を感じていないのです。
日本では、空気が読めない人は敬遠されがちですよね。実際、デリカシーがない人は度々周囲から冷ややかな目で見られます。しかし、空気が読めないので、自分がどんな目で見られているかがわかりません。わからないから、ポジティブに突き進めます。周囲は迷惑ですが、この鈍感さは本人にとって幸いなことです。
■8. マイペース
デリカシーのない人は、自分基準なので当然マイペース。自分が思った行動を、思ったタイミングで実行します。デリカシーがないと、次のようなマイペースな行動になります。
・皆が盛り上がっている話題を突然変えようとする
・明らかに多忙で時間に追われている人に雑談を持ちかける
・平気で人を待たせる、なんならドタキャンをする
これはほんの一例です。デリカシーのない人は周囲の迷惑を考えず、どこまでも自分のペースで突き進みます。
■9. 大雑把
デリカシーのなさは、物事を細かく考えず、大雑把な性格によるところが大きいです。周囲の目が気にならないのは、デリカシーのない人が相手の言動を気にしないからに他なりません。大雑把=大らかであり、これもデリカシーがない人の長所です。小さなことは気にないので、細やかな気遣いは不要。多少雑に扱っても問題ありません。
■10. 無神経
良い所も悪い所もひっくるめて、デリカシーのない人を一言で表すなら、無神経が最もしっくりくるでしょう。色々な面において、デリカシーのない人は無神経で鈍感です。失敗をしてもあっという間に立ち直り、怒られても叱られてもへこたれません。
デリカシーがない人の特徴8個[会話編]
デリカシーのない人の特徴は、特に言葉や会話に表れます。良くあるセリフと共に、デリカシーがない人の言葉や会話にどんな特徴があるのか、解説していきましょう。
■1. 口が軽い
デリカシーがない人は、口が軽いです。普通なら、口止めされなくても「周りに言うべきではない」とわかる内容を、「黙ってろと言われてないから」と、すぐに話してしまいます。
また、口止めされていても「誰にも言っちゃダメだよ」と、簡単に秘密を洩らします。話を広められた相手がどう思うか、デリカシーがないから想像できないのです。
■2. 自分の話ばかりしたがる
デリカシーがない人は自分本位なので、会話も「自分」が基本です。自分が話したいと思ったら、積極的に行動できるので、どんな場面でも、どんな相手でも「聞いて聞いて」と自分話を始めます。
自分が話したいことが話せれば満足なので、聞かされる方は、延々と相づちをうつ羽目になります。デリカシーがない人との会話は、キャッチボールではなく一方通行なのです。
■3. 自慢話する
デリカシーのない人は自分大好き。当然自慢話も大好きです。誰でも自慢話したくなる時がありますが、普通の人なら「この辺でやめて、そろそろ相手の話を聞こう」という気遣いができます。
しかし、デリカシーがない人はそれができません。しかも、お世辞の概念がないので、相手がお義理で「すごいね」と褒めると、「もっと聞きたいでしょ?」と、気分良くどこまでも自慢話を続けます。
■4. 見たままの感想をそのまま言う
デリカシーのない人はバカ正直なので、見たままの感想がそのまま口から出ます。
・「最近太った?」
・「今日の服、すごい色してるね」
・「髪切っちゃったの?なんか似合ってないよ」
・「うわっ!それって100均一の安物でしょ」
言われた相手は、確実に気分を害する発言ですが、デリカシーがない人に悪気はありません。ただ純粋に、思ったことを感想として言っているだけなのです。
■5. お金の話をする
デリカシーがない人の中には、マウンティングを目的に、根掘り葉掘りプライベートな質問攻めをしてくるタイプもいます。その中でも、特徴的なのがお金の話です。
・「それ、いくらしたの?」
・「マイホーム買ったの?良くローン組めたね」
・「家買う時、親からの援助もらったんでしょ?」
・「今の彼氏、年収どれくらい?」
・「今回のボーナスどうだった?」
・「旦那さんのお勤め先ってどこ?」
ごく普通の常識を持っていれば、親子の間ですらはばかる話題です。デリカシーのない人は「知りたいから」という理由だけで、平然と踏み込んできます。
■6. 年齢の話をする
年齢の話をするのも、デリカシーがない人の会話の特徴です。特に、女性の年齢を聞く男性は、デリカシーゼロ。もしも、初対面の男性がいきなり年齢を聞いてきたら、それだけでデリカシーのない男決定です。長く会話を続けると、「早く結婚した方がいいよ」「女性はやっぱり若くないとね」と、かなりの高確率で不快な発言が飛び出します。
■7. 共感を強制する
「自分が世間の標準」と、デリカシーのない人程思っているため、「君もそう思うよね?」「これって当たり前だろ?」と、聞いている相手に共感を強制します。こう言われたら、普通は「違う」とはなかなか言えませんよね。
あいまいな笑顔で聞き流すのが精いっぱい。それでも、デリカシーがない人は「否定されない=共感」と受け取り、「やっぱり自分は正しい」と満足します。
■8. 人の意見を簡単に否定する
自分は共感を強制するくせに、自分と違う人の意見には一切共感しないのが、デリカシーがない人の特徴です。
・「それって変じゃない?」
・「絶対違うよ」
・「え~!ありえない~!」
バカ正直なので、オブラートに包むことなく、ストレートに否定します。自分が違うと思ったら違うので、相手がなぜそう思ったのか、そこに至るまでの経緯などを考慮してくれません。
デリカシーがない人の特徴4個[仕事・職場編]
同僚や上司にデリカシーのない人がいると、仕事のストレスは倍増しますよね。職場でデリカシーのない人が見せる特徴を解説します。
■1. アドバイスするのが好き
デリカシーのない先輩や上司は、聞いてもいないのにアドバイスしてくるのが特徴です。人それぞれ仕事のペースもやり方も違いますが、デリカシーがない人はそれに気付きません。
自分の知識やテクニックが最高と思っていて、職場にそれを広めようとするのです。善意ある行動なのですが、一方的なアドバイスな上に、的外れな場合も度々あり、うっとうしがられてしまいます。
■2. 自分のやり方を押し付けてくる
特にデリカシーがない上司に多いのが、仕事で自分のやり方を押し付けてくるタイプです。「これが一番早いから」「上手くいくやり方だから」と、細かなマイルールを勝手に作り、それを周囲に押し付けます。
しかも、このタイプは妙にマメで、度々仕事の進捗具合を聞いて、自分のやり方をしていないと「この前教えただろう?」と、訂正を入れてくるので厄介です。
■3. ダメ出しだけでフォローがない
デリカシーがない人は鈍感なので、仕事でもダメ出しをするだけで、その後のフォローがありません。ダメ出しが正論だったとしても、言われた方は傷つくので、職場の人間関係を良くするにはフォローが必要ですよね。
しかし、デリカシーのない人は「ダメな部分をダメと言っただけ」で、相手が傷つく心理まで考えが及びません。そのため、言いたいことを言って、職場の雰囲気を気まずくさせてしまいます。
■4. うわさ話は大好物
職場でも、デリカシーのない人は自分話が大好きで「聞いて聞いて」が基本ですが、うわさ話だけは別。職場のあらゆるうわさ話が大好きです。
持ち前のデリカシーのなさで、社内恋愛や出世競争、人事異動など、聞きづらいことでも「ここだけの話で聞かせてよ」と、食いついてきます。そして、ここだけの話にせず、うわさを広めてしまいます。
デリカシーがない人の特徴4個[恋愛編]
恋人がデリカシーのないタイプだと、無神経な言動に度々傷つくことになります。好きな人だからこそ、傷ついて「別れたい」と思っても、簡単には決断できないものです。
だけど、デリカシーがない恋人にはあなたを傷つけている自覚がないので、今後も以下のような仕打ちを受けるかもしれません。
■1. 人前で恋人を悪く言う
デリカシーがない人は、人前で恋人を悪く言います。しかも、謙遜でではありません。普段から常々思っている小さな不平不満を、恋人がいる目の前で発信します。例えば「足が臭いんだよね」とか「頭悪いんだよ」といったように、わざわざ人に言う必要のない内容です。
デリカシーがない人は、相手を選ばず思ったことを口にしてしまうので、それで恋人が傷つくとか、言われた相手が反応に困るとか、考えられないのです。
■2. 他の異性を褒める
自分の容姿が普通だとわかっていても、恋人が自分以外の異性を褒めたり、比較してあなたを貶めたりしたら、イヤな気持ちになりますよね。だけど、デリカシーがない人はそんなこともわかりません。
目の前にいる異性に魅力を感じれば褒めるし、比較してあなたの劣っている部分を見つけたら、ズバリそのまま指摘します。決して天邪鬼なのではなく、本心をバカ正直に言葉にするので、言われると本気で凹みます。
■3. 聞いてもいないのに元彼・元カノの話をする
普通は、恋人に元彼や元カノの話をするのはタブーですが、そんなのはお構いなし。デリカシーのない人は自分大好きで、過去の恋愛を武勇伝だと思っているので、恋人にも過去の恋愛を自慢話として披露します。
聞いてもいないのに過去の恋愛話をするのは、あなたを嫉妬させたいわけではなく、ただただ自慢話を聞いて欲しいだけです。
■4. 平気でお金を借りようとする
恋人の前では、素敵な自分を見せたいと思いますよね。だけど、デリカシーがない人は「そのままの自分最高」「飾らない自分でも愛される」と自信満々で、「親しい人にも礼儀あり」の精神は皆無。何かと無神経な態度を恋人に見せます。
その中でもデリカシーがない極みなのが、平気でお金をかりようとすること。「手持ちがないから貸して」「あ、消費税分、細かいのある?」など、何の遠慮もなく当たり前のようにお金を借りようとします。金額の大小関係ではなく、悪びれないところがデリカシーのない特徴です。
デリカシーがない人の原因
デリカシーがないのは、世界の基準が自分になっているのが原因です。デリカシーがない人は、物事を全て自分基準に考えます。
・自分はこう思っているから、相手もそうだろう
・自分は全く気にしないから、相手もそうだろう
・自分はやりたいことをやっているだけ、相手もそうすれば良い
しかも、他人への興味が薄く、「どう思われても構わない」という思いがあるため、ストレスを溜めてまで、周囲に気を配ろうとしません。これは、デリカシーがない人の短所であり、長所でもあります。不用意な言動で度々周囲を傷つけるのが短所、どんな時も自分を信じられる自己肯定感の高さが長所となります。
デリカシーに欠ける人は男性や彼氏に多い?
女性は元々共感を求められる性で、容姿の美しさも評価を大きく左右するため、デリカシーのある言動を意識しながら成長します。子供の頃から、空気を読み、周りと強調することを求められるのが女性です。
一方、男性は女性ほど外見に囚われません。ガサツな行動も、「男の子だし」という理由で、黙認されやすく、デリカシーがない言動も、むしろ子供の頃は「元気だね」「積極的だね」と、ポジティブに受け取られます。そこへ、「女性よりも察する能力が弱い」という性差も重なり、全体的に見ると、デリカシーに欠けるのは男性の方が多くなります。
欠点として囚われやすいデリカシーのなさですが、遠慮なく女性を口説けるので、恋愛ではプラスに働きます。押しに弱い女性は、ガンガンアプローチされると、つい応じてしまうからです。そのため、「彼氏にデリカシーがない!」と悩む女性は少なくありません。
デリカシーがない人はモテる?モテない?
デリカシーがない人は、相手の気持ちを汲み取れていないことが多いため、モテづらいでしょう。
ルックスがよければ、デリカシーがなくてもモテますが、付き合った後にトラブルになったり、喧嘩したりすることが多くなるはずです。
モテたいなら、接している相手のその時の心理や感情を読み取りながら、臨機応変に対応しましょう。そうすれば、もっとモテるはずです。
デリカシーがない人と結婚して大丈夫?
デリカシーがない人には困った点も多いですが、裏表がないのは最大の長所です。「結婚したら豹変した」という事態にはならないので、結婚生活を想像しやすくなります。
付き合っている時から、あなたも本性を出して、それでも交際が順調なら、結婚後もそれなりにうまくやっていけるでしょう。1つ注意点があるとしたら、お金です。恋人がお金にだらしないなら、あなたがお財布をガッチリ掴まなければ、家計が火の車になるかもしれません。
一方、今あなたが無理をしてデリカシーのない恋人に合わせているなら、結婚は慎重になるべきです。デリカシーのなさは結婚後も変わりません。あなたが察して欲しいタイプなら、ストレスフルな結婚生活が待っています。言わなきゃ伝わらない、何なら言っても伝わらないのが、デリカシーがない人なのです。
デリカシーがない人の対処法5個
身近にデリカシーがない人がいて、最低限どうしても接しなければならない…。そんな時の対処方法と使い方を伝授します。
■1. 「こういう人だ」と割り切る
国民性が以心伝心な日本において、デリカシーがない人は少数派です。だからこそ、あなたは「どうしてこんなに気が回らないんだ!」とイライラするのでしょう。あなたの感性は極普通です。だけど、それをデリカシーがない人に求めると、尚更イライラするだけ。あなたが求めたくらいで、デリカシーのなさが直るなら、もっと昔にデリカシーのある人になっています。
デリカシーのない人に対しては「こういう人なんだ」と、あなたが割り切った方がずっと早いです。簡単に変われないからこそ、デリカシーがないまま、ここまできたのだと理解しましょう。
■2. 適当にスルーする
愛情を抱いている相手なら、あなたが一生懸命デリカシーのない言動について注意し、一緒に修正していくのも1つの方法です。しかし、そこまでする義理も思い入れもない相手なら、適当にスルーするのが賢明です。
まともに取り合うと、あなたのストレス値が上がるだけ。「この人はデリカシーがない」と割り切った上で、あなたのスルー力を磨いていきましょう。
・適当な相づちをしながら右から左へ聞き流す
・面倒臭い会話になったら、素知らぬ顔で話題を変える
・仕事や用事(トイレなど)を理由に立ち去る
デリカシーのない人は、相手の気持ちを読むのが下手なので、多少雑に扱っても気にしません。真剣に向き合わずスルーした方が、ストレスなく付き合えるでしょう。
■3. 適度な距離感を保つ
デリカシーのない人は、グイグイ踏み込んできます。そして、親しくなったと認識した相手には、更にデリカシーのなさを発揮してしまいます。そこまで親しくない相手には、一応デリカシーのない人なりに、気配りはしているのです。
だから、誘われても頼られても下手に仏心を出さず、適度な距離感をとりましょう。当たらず触らず、適当にスルーしながら、職場なら「単なる同僚」「今たまたま部下」、学校など仲間内なら「時々行動を共にする程度の関係」をキープすれば、不快な思いを最小限にできます。
■4. イヤなものはイヤと言う
察する能力が著しく弱いのが、デリカシーのない人の特徴です。あなたが最大限配慮して、「傷つけないように態度に示しているから、どうか察して」と思っても、徒労に終わります。明確な拒否がないと、「まさかイヤだと思っているはずがない」と、本気で思うのがデリカシーのない人です。
だから、あなたがイヤだと思ったら「それはできません」「やりません」「イヤです」と、勇気を出してストレートに言いましょう。なぜイヤなのか、理由を伝えてあげるのがコツです。理由がわかれば、デリカシーがない人も「それなら仕方ない」と引き下がってくれるでしょう。
「傷つけちゃうかも」という気遣いは不要です。そんな程度で傷つく繊細さがあるなら、デリカシーがない人にはなれません。
■5. しつこい場合は周囲を味方につける
前述した対処法が通用しない強者で、しつこくあなたに食い下がってくるなら、1人で対応してはいけません。周囲を味方につけましょう。そこまでのデリカシーがないなら、周囲も日頃から鬱憤が溜まっているでしょうから、あなたに協力してくれます。
・可能な限り2人きりにならない
・周囲に「デリカシーのない人に困っている」と相談する
・周囲にデリカシーのない人と組まないよう配慮してもらう
・グループになってデリカシーのない人に意見する
ただし、デリカシーがない人には悪意もないことを忘れてはいけません。周囲を味方につけつつ、デリカシーのない人が孤立しないようにしましょう。
デリカシーがない人の改善方法・克服方法
相手の感情を汲み取る努力をしましょう。あなたがデリカシーのない言葉を言ったときに、相手の反応をよく見ると、嫌な顔をしていたり、その後の人間関係が悪くなったりしているはずです。
そんなときは自分の行動を振り返り、改めていくことでデリカシーのなさを改善することができます。会話中は相手の言ったことをしっかりと聞いてあげて、本心を理解するようにしましょう。
また、初対面やまだ関係の浅い相手の場合は、何も言わずに去っていくので、礼儀を覚えて失礼のない態度を取れるようにしましょう。
デリカシーのない友達への対処方法
友達を続けるかどうかは、あなたに選択権があります。デリカシーのなさにムッとしながら友達関係を続けているのは、良いところがあるからですよね。今後も友達でいたいなら、長所に着目して、楽しい時間を満喫することです。
とは言え、デリカシーのない友達には、度々イラっとさせられます。そんな時は、次のように対処しましょう。
・自分も遠慮しない
・言葉の裏を読まない
・わかりやすく伝える
・改めて欲しい時は誠意をもって注意する
デリカシーのない友達は、決してあなたを不快にしようとは思っていません。ちょっと考えが至らないだけなのです。だから、友達のあなたが気を回し過ぎる必要はありません。友達は対等ですから、あなたも遠慮しなければ良いのです。
その上で、表現がストレートな友達にわかりやすい言葉をチョイスし、どうしても改めて欲しい時は、注意してあげましょう。きっと、あなたの気持ちが伝わります。
まとめ
デリカシーがない人は、その言動で周囲を不快にさせたり、迷惑をかけたりしてしまいます。だけど、そこに悪意はありません。どこまでも自分に正直なだけなのです。だから、デリカシーがない人は、度々「性格が悪い」「イヤな奴」と誤解されます。
だから、「この人デリカシーがない!」と思ったら、本当にデリカシーがないだけなのか、それとも実は性格がひねくれているのか、客観的に観察して冷静に判断しましょう。デリカシーがない人と、天邪鬼や性格が悪い人とでは、厄介さが同じでも対処法は全く変わってきます。
周囲を戸惑わせ、困らせるデリカシーがない人には、実は長所もたくさんあります。上手に付き合うためには、相手の長所を見つけて嫌いにならないことです。