不要不急の意味とは?外出を控えるとは?対義語・使い方・英語表現

不要不急の意味とは?外出を控えるとは?対義語・使い方・英語表現

緊急事態には「不要不急の外出を控えてください」と言われますが、不要不急とはどんな意味なのでしょうか?わかりやすく意味を説明するとともに、同義語・対義語・使い方・英語表現なども徹底解説します。


新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、国でも自治体でも「不要不急の外出」を控えるようにという要請が出ています。これに対しては当然、市民の側から「不要不急とはどんな場合か」という疑問が出ています。

国や自治体の説明はやや抽象的で具体性に欠けるところがあり、最終的には状況に応じて個人が判断するように、という形になっています。これは、例によって後々責任を取らなくて済むようにという思惑もあるでしょう。

しかし、外出の理由と、経路、目的地の状況などは余りにも多様で、組合わせの数も膨大になります。あらゆる場合に適応できる判断基準は、現実的に策定できないのも事実です。「不要不急」の意味に正解はあるのでしょうか。

不要不急の意味とは?

不要不急という四字熟語の意味は、辞書だと「重要でなく、急ぐ必要もない」「大したことではない」になります。この意味を最も極端に適用すれば「最低限の衣食住以外のこと」ということになります。

しかし、一般的に「それは不要不急だろう」というときには、それほどシビアな状況は想定されていないでしょう。最低限の衣食住以外のことはすべて諦める、というのは、もはや全く余裕のないサバイバルな状況ですから、不要不急どころではなく、食べられるか、寒さが凌げるか、雨風を避けられるか、という問題になってきます。

不要不急という言葉が使われるのは、危機的状況ではあるけれども、少し日常性が残っている場面で、判断が迫られる場面です。

まず最初に切り捨てられるのは、趣味、嗜好、娯楽です。ゲームや飲み会、旅行などですね。次いで文化的なこと、スポーツや芸術、一部の学問などが対象となります。

不要不急の外出を控えるの意味・基準とは?

何が不要不急の外出かは、状況によって変わります。日本は韓国や欧米に比べると、都市部でも感染拡大が少なく抑えられています。

井戸敏三兵庫県知事は記者会見で「仕事、通学、決まっている用事などは『不要不急』には当たらない。自分で判断してもらいたい」と言っています。東京都の小池百合子都知事も、最終的な判断は市民に委ねています。

一方、感染拡大がより深刻なイギリスでは、ジョンソン首相が演説で「外出は、食料の購入や通院、自宅勤務ができない場合の通勤などに限られる」とし、違反すれば罰金を取られます。また、居酒屋やレストラン、映画館、スポーツジムなどは閉鎖されました。

国内の死者数が2500人を超えたイタリアでは、移動制限が設けられ、葬儀は一切禁止されています。

このように、何が不要不急の外出かは、状況によって変化するのです。日本でも、葬儀は身内だけでするようにという要請も自治体などから出始めています。

※日本国内も深刻化する中で、美容院・外食・ゴルフ・デート・ジョギング・歯医者・アルバイトなどが不要不急の外出自粛の中に含まれるようになってきています。

不要不急の出張の意味とは?

出張の辞書的な定義は「仕事で勤務地から離れた場所に出向くこと」です。つまり、不要不急の出張の意味とは、「重要な用事ではない仕事で勤務地から離れた場所に出向くこと」となります。

一般的には、一日以上職場を離れる場合を出張と呼び、一日以内なら外出と呼びます。しかしこれはあくまで一般的な言葉遣いで、細かい出張と外出の意味は業種毎、会社毎に違います。

営業や打ち合わせ、顔合わせなど、出張業務の多くは、工夫すればスマートフォンやインターネットで、最低限の業務はできるものです。もちろん、直接会って話すことは、ビデオ会議では得られない微妙なニュアンスや息遣いが感じられるし、それが必要だと感じている人もいるでしょう。

しかし、国や自治体から不要不急の移動の自粛が要請されている状況では、ある程度の制限は止むを得ないでしょう。

それでも、製造業やサービス業の一部は現場に行かなければできません。また、製品や商品の一部は、画面の映像や音だけでは品質が判断できず、実際に触ったり味わったりしなければなりません。

不要不急の類義語・同義語

◯「必要性がない」
⇒なくても済むということです。それをしないとどうなるかを考え、結果が我慢できるものなら、不要不急と考えて良いでしょう。

◯「急を要しない」
⇒後回しにできるということです。どうしても今やらないと、困ったことが起きるかどうかが判断基準になるでしょう。

◯「間に合っている」
⇒同じ機能を果たすものをすでに持っているということです。何かで代用できるかが判断基準になります。

◯「優先順位が低い」
⇒他に先にやらなければならない、もっと重要なことがある、ということです。慌てているときは優先順位が混乱しがちです。するべきこと、必要なものを紙に書いて、見比べてみましょう。

不要に似た言葉に「不用」と「無用」があります。

不要が、最初から役に立たない必要のない物事を指すのに対して、「不用」は、場合によっては役に立つが今は使わないものを指します。

「無用」も、役に立たない、要らない、という意味ですが、天地無用というように、どちらでも良いという意味にもなります。

不要不急の対義語・反対語

単純に考えると、不要不急の反対語は「重要至急」ですが、郵便物に赤い文字で書かれる以外に、この言葉はあまり使いません。

不要の反対語は「必要」ですが、備えていることが必要であるのを強調した言い方に「必須」があり、必須条件などと使います。必要や必須よりは弱い印象の言葉には「入用」があります。読み方は「にゅうよう」あるいは「いりよう」です。欲しい、手に入れたい、という意味で使います。

不急の反対語は、至急の他に「火急」があります。火がそこまで来ている、という焦りの気持ちが良く出ている熟語です。「尻に火がつく」という言い方もしますね。ちなみに「火急的速やかに」というのは誤用です。正しくは「可及的速やかに」。猶予がないという意味では「緊急」という言葉もあります。また「差し迫っている」という言い方もします。

優先順位が高い、という意味なら「喫緊」という言葉を使います。「喫緊の課題」などです。

不要不急の使い方・例文

◯「○○国への不要不急の渡航は控えてください」
⇒テロや紛争が起こったときなど、外務省が出す通達です。

◯「大雪のため、自家用車での不要不急の外出は避けるようにお願いします」
⇒雪国でおなじみの要請ですが、いつも立ち往生する車が現れますね。

◯「緊急性の低い不要不急の通報で救急車を呼ぶのは止めましょう」
⇒タクシー代わりに使って問題となりました。

◯「感染拡大を防ぐため、特に週末は不要不急の外出を自粛してください」
⇒各地の自治体の長が異口同音に言った言葉です。

◯「持病のある人が病院に通うことや、食料品や医薬品など生活必需品を買うためにスーパーやコンビニに行くことは、不要不急ではない」
⇒東京都の小池百合子知事の発言です。

◯「花見は不要不急なので控えて欲しい」
⇒ノーベル賞医学者の中山伸弥教授は「桜は来年も必ず咲くが、死んだ人は帰ってこない」と言いました。

不要不急の英語表現

「不要不急」を英語で訳すと、「nonessential and nonurgent」となります。

さらに「不要不急の外出」を英語に訳すと、「nonessential and nonurgent outings」となります。

「outing」は外出を意味する名詞で、可算名詞です。

さらに、「不要不急の外出を控える」を英語に訳すと、「refrain from unnecessary urgent outings」「avoid going out unless absolutely necessary」となります。

そのため、他の人に英語で「不要不急の外出を控えてください」と言うときは、
「Please refrain from unnecessary urgent outings」
「Please avoid going out unless absolutely necessary」
となります。

不要不急線とは?

不要不急線は不要不急路線とも呼ばれました。第二次大戦中、日本政府が命令して撤去した鉄道の線路のことです。

武器生産のための金属を強制的に取り立てたのです。軍事輸送上、重要でない、つまり不要不急と判断された鉄道が選ばれました。手続き上はその鉄道は休止扱いでしたが、実質的には廃止でした。

ちなみに、同じ目的で銅像やお寺の鐘なども取り立てられました。一般家庭からは、鍋釜や子供のベーゴマまで取り立てたそうです。

まとめ

結局、何が不要不急かは状況を見て個人個人が判断するしかないようです。それでは統一性を欠く、という人もいるかもしれません。

しかし、多様な判断がある、というのは必ずしも悪い事ではありません。重要なのは「根拠のない判断をしない」ということです。

「根拠はないけど自分は感染しないと思う」とか「根拠はないけどトイレットペーパーは買いだめしておく」というような判断は止めましょう。どうしても根拠となる情報がない場合は「直観」という根拠なき根拠で決めるしかありませんが、選んだのは自分だと自覚することが大事です。

自分が判断したのだから結果に対しては自分が責任を負う、ということなのですが、日本人はこれが苦手なんです。

当サイトは、情報の完全性・正確性を保証するものではありません。当サイトの情報を用いて発生したいかなる損害についても当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。当サイトの情報を参考にする場合は、利用者ご自身の責任において行ってください。掲載情報は掲載時点の情報ですので、リンク先をよくご確認下さい。

関連するキーワード


用語解説 四字熟語

関連する投稿


親ガチャとは?当たりハズレのランクと人生の成功失敗

親ガチャとは?当たりハズレのランクと人生の成功失敗

親ガチャとは?言葉の意味や語源・由来は?親ガチャの当たりハズレのランク基準と、人生の成功や失敗の関係性、やり直しするための方法などについて説明しています。


ミーハーの意味とは?語源・由来・類義語・対義語・使い方

ミーハーの意味とは?語源・由来・類義語・対義語・使い方

ミーハーという言葉を聞いたことはありますか?意味や語源・由来について知っていますか?どんな意味でどんな使い方をする言葉なのか、ミーハーな人の心理や理由を詳しく解説します。


あたおかの意味とは?元ネタ・使い方は?見取り図の流行語?

あたおかの意味とは?元ネタ・使い方は?見取り図の流行語?

「あたおか」という言葉を聞いたことはありますか?どんな意味なのでしょうか。元ネタ・使い方は?さらに見取り図の作り出した流行語なのかについて詳しく解説します。


トナラーとは?病気・怖い?心理15個と撃退・対策方法!車・電車

トナラーとは?病気・怖い?心理15個と撃退・対策方法!車・電車

トナラーという言葉の意味を知っていますか?トナラーは怖いと感じる人が多いですが、病気なのでしょうか?トナラーの心理・理由と撃退対策方法を説明します。さらに駐車場、電車、トイレ、飲食店、パチンコなど場所別の対処方法も説明します。


食い気味の意味とは?食い気味に話す人の心理・特徴・対処方法

食い気味の意味とは?食い気味に話す人の心理・特徴・対処方法

食い気味という言葉はどんな意味なのでしょうか。語源や由来は?さらに類語や使い方は何でしょうか?食い気味に話す人の心理・特徴・対処方法なども徹底解説します。