痛客とは？特徴・あるある16個！キャバやホストとのLINEがヤバい!?

接客を伴う夜の仕事は、客が選べないのが辛いところ。中には痛～い客もいるものですよね。運悪く痛客に掴まると、その日の疲労度とストレスは半端ありません。

そこで今回は、痛客の特徴を解説し、あるある話も紹介！痛客への対処法とストレス発散法も伝授します。

痛客とは「いたきゃく」と読みます。言葉の通り、店員側にとって痛い客を意味します。特に夜の接客業であるキャバ嬢やホストの中で、良く使われる言葉です。類義語、同義語として「ウザ客」「クソ客」が挙げられます。

お金を払っているのに酷い言われようだと思うかもしれません。しかし、痛客の大半は「お金を払っていれば何でも許される」という勘違いをしているのが特徴です。親しき仲にも礼儀ありと言いますが、それは客と店員にも当てはまります。度を過ぎた非常識な言動は、店側から嫌がられ、裏で痛客と囁かれて然るべきなのです。

しかし、痛客でも店の利益になるため、余程のことがない限り出入禁止にはなりません。また、痛客は嫌われ者ですが、その分皆が避けて通るので、上手くコントロールすると自分の上客になる可能性を秘めています。

痛客は男性女性両方存在しますが、性格や気質に共通点があります。まずは、痛客の特徴について解説していきましょう。

痛客は基本的に自己中な性格をしています。実生活でも自己中なので、周囲から相手にされません。その鬱憤をキャバクラやホストクラブで発散しているのです。

根っこから自己中なので、「自分はお客だからキャバ嬢（ホスト）は仕方なく相手をしてくれているのだ」という発想ができません。客だから仕方なく相手をしている心境などわかるはずもなく、どこまでも自己中な言動を撮り続けます。

「お客様は神様」と本気で思っているのが痛客の特徴です。お金を払っている自分の方が格上だと信じて疑いません。そのため、非常に高圧的な態度をとります。キャバ嬢やホストへの思いやりはゼロ。「おまえら、金が欲しいんだから自分をもてなすのは当然だ」と、上から目線で偉ぶっています。

態度はもちろん、口調や言葉も高圧的です。「もっと飲め」「近くに来い」など、命令は当たり前。偉ぶるだけではなく、キャバ嬢やホストをバカにする発言もします。愚痴っぽくキレやすいのも特徴です。

自己中、高圧的といった性格的に難点がある痛客は万人に嫌がられますが、それでも金払いが良ければお客として成立するので、嫌々ながらも適度に対応してもらえます。キャバ嬢やホストが本当に嫌がるのは、ケチな痛客です。

夜の店のセット料金のみを払い、ちまちまとお酒を飲んで、決して追加注文をしません。指名料もケチって誰も指名せず、いつも違うメンバーでも全く気にしません。そのくせ、お金のかからないトークなどのサービスを強く要求します。お店にとってもキャバ嬢やホストにとっても旨味がないので、目立った悪行がなくても痛客と認定されてしまいます。

夜の店は疑似恋愛を楽しむ場所と言っても過言ではありませんが、思い込みが激しく、疑似ではなく本気の恋愛だと勘違いするのも痛客の特徴です。単なるサービストークを真に受け、「自分に惚れているのでは…！」と勘違いします。それだけなら可愛いのですが、本気で口説こうと行動に移すと痛客認定です。

思い込みが激しいので、いつの間にか付き合っていると認識されるケースもあります。完全に痛客の勘違いなのですが、そこで否定されると「たぶらかされた！」「だまされた！」と、烈火のごとく怒り狂ったり、突然嫌がらせをし始めたりします。下手をすると警察沙汰の事件を起こしかねないので、最も警戒すべき痛客です。

しつこい性格でアプローチの仕方が重いのも痛客の特徴です。自分は客だとわきまえていても、何とかプライベートで関係を築けないかと、しつこくアプローチしてきます。軽くあしらってもめげません。

しつこくて重い痛客はLINEが異常に多く、断っても断っても誘ってきます。また、指名をすれば「君のため」と恩着せがましく、「君が全て」「君がいないと生きていけない」など、言動が非常に重いです。根底が粘着質で、お金を貢いだ分執着が強くなるので注意が必要です。

痛客は如何にしてキャバ嬢たちを不快にし、迷惑をかけるのでしょうか。まずは、キャバクラの痛客あるあるエピソードをお届けします。

痛客は自己中で自分良ければすべてよし。キャバクラでは現在過去関係なく自慢話をさく裂させます。普通の男性でも「自分をすごいと思ってほしい」という心理から、少々自慢に走ってしまうときもありますが、痛客の場合は自慢オンリー。常にオレ様自慢です。

それでも、現在進行形で実力ある自慢ならば、内容にも変化があるしためになるところもあり、興味深く聞いていられます。しかし、痛客の多くは過去の武勇伝で、しかもネタが限られているので毎回内容も似たか寄ったか。聞いている方はとっくに飽きているのに、毎回新鮮な反応を求められるので辟易します。

とは言え、自慢話しかしないのは痛客の中でもかなりライトで扱いやすい部類です。ニコニコしながら聞き流していれば、上機嫌で帰ってくれます。

自慢話は承認欲求が高い男性が良くしますが、同じく自己顕示欲が強い男性の中には、自慢ではなく説教に走るタイプがいます。特に男尊女卑思想が多く、自分が好きでキャバクラに来ているのに、キャバ嬢の仕事を完全に下に見ては説教をしてきます。

「こんな仕事続けてて大丈夫？」「人生真剣に考えてないんじゃないの？」と、相手の事情も知らないのに勝手な想像を膨らませては、「だから女は…」「キャバ嬢なんて…」とケチをつけては長々と説教を続けます。

ちょっとでも反発すると「生意気だ！」と怒り、中にはクレームをつける痛客も…。一方、きちんと聞くキャバ嬢はお気に入りで、毎回指名してはクドクドとお説教して、自分のプライドを満たします。

「なんか面白い話してよ」と、何の脈絡もなく無茶振りしてくるのも、キャバ嬢にとっては痛客です。会話はキャッチボールで、お客側にもコミュニケーション力がなければ盛り上げるのは至難の業。それを、「こっちはお金払ってるんだから、キャバ嬢は楽しませて当然。さあ、やってみな」と、上から目線で無茶振りしてくるのです。

しかも、無茶振りする痛客ほど、異常に評価が厳しく、ちょっとした話では全く笑ってくれません。それどころか、「そんなのでキャバ嬢って言えるの？」「高いかね払って、その程度のサービス？」と嫌味を言ってきます。無茶振りと説教をセットで行う痛客も多いです。

キャバクラとは、女性が客を接待する飲食店です。キャバ嬢は会話を中心にお客様をおもてなしするだけで、基本的にお触りはNGです。お触りOKはセクシーキャバクラ、略してセクキャバと呼ばれます。どちらも「キャバクラ」という言葉が入りますが、サービス内容は完全に異なります。

それを理解しているのかいないのかは別として、一般的なキャバクラで度を過ぎたお触りをしてくる客は、一発アウトの痛客認定です。しかし、痛客ほどきわどいギリギリのラインを触り、言い逃れできるように注意深くお触りしてくるので厄介です。

キャバ嬢と恋愛気分を味わいたい客は多いですが、ほとんどは来店してそれなりにお金を落としながら楽しんでくれます。しかし、痛客にはケチが多く、同伴しないのに店外デートしたがるケースが多いです。キャバ嬢とのデートは同伴とセットという暗黙のルールを平気で無視します。

好きでもない客とプライベートでデートしても、キャバ嬢には何の得もありませんから同伴を求めます。すると、痛客は「お店ではなく、プライベートで会いたい」と訴え、それでも断ると「結局金か」と非難します。キャバ嬢にとって客はお金ありきの関係なのに、自分は特別だと勘違いしているのです。

勝手に自分が彼氏になったと錯覚する痛客も多いです。このタイプの痛客は、キャバ嬢に送ったLINEの既読返信が遅いだけで怒ります。しかも、送ってくるメッセージ量がえげつなく多いのも特徴です。

当然すべてに対応できるはずもなく、キャバ嬢は冷たい態度であしらいます。すると、今度は「騙された！」と騒ぎ始め、ストーカー化することもあります。思い込みが激しい勘違いな痛客は、扱いを間違えるとキャバ嬢にとって大きなトラブルの種になるのが恐ろしい点です。

痛客は男性だけではありません。ホストクラブからは女性の痛客報告が続々となされています。次は、ホストクラブ痛客のあるあるエピソードを紹介します。

「男性が女性に触るのは大問題だけど、逆はあり」という良くわからない理念の元、当たり前のようにホストに触りまくり、多大なスキンシップを求める痛客がいます。「スタイルいい～」とか言いつつ胸板を触るのは序の口で、イチャイチャを通り越して際どい場所を触ったり、時にはキスの強要をしたりします。

ホストは客のお触りを許容して当然と思っており、丁重に断っても怒るので性質が悪いです。自分の欲求を満たすために触りまくり、気にったホストがいると枕営業を求めます。断られるとプライドが傷つき、可愛さ余って憎さ百倍。嫌がらせが始まるケースもあります。

酒癖が悪いのも、ホストにとっては痛客です。絡み上戸、怒り上戸、泣き上戸など、パターンはさまざまですが、お酒が入ると人格が変わってホストを困らせます。

酒癖が悪く人格が変わるだけではなく、痛客は毎回飲み過ぎてベロベロになり、吐いて店内を汚したり、ホストが介抱せざるを得なくなったりします。限界を無視して飲むので、急性アルコール中毒になって救急車を呼ぶ騒ぎになることも…。綺麗なお酒の飲み方ができない客は、ホストにとって厄介な痛客です。

売り上げをあげるために、お客様から勧められたお酒を飲むのはホストの仕事でもあります。常識的な客はホストのお酒の強さや体調を見ながら、適量で調整するものです。しかし、痛客は酔いつぶれそうなホストに更に飲ませたり、一気飲みを強要したりします。

アルハラの典型行動でもある「飲酒の強要」「一気飲み」「意図的に良いつぶす」を網羅し、更に自分が酔っていることを理由に、悪ふざけや暴言を行う痛客もいます。アルハラタイプの痛客は「私は太い客だから何をしても良い」という思い込みがあり、迷惑行為が助長する傾向が強く、非常に厄介です。

好きでホストクラブに来ているくせに、お高く留まってホストを見下す嫌な客も、ホストから痛客認定されます。実害は小さいものの、このタイプの痛客につくと、ネチネチと嫌味を言われたり、的外れなお説教をされたりしてストレスが溜まります。

それでも、お金をたくさん落としてくれるなら我慢する甲斐もありますが、ケチな上にお高く溜まった痛客は最悪です。キャバクラ同様、ケチで性格が悪い痛客はホストたちからも大いに嫌われます。

ホストにとって最も扱いが困難なのは、精神的に病んでいる痛客です。最初は普通のお客の顔をしてきますが実はメンヘラで、指名狙いで優しくするとあっという間に依存されてしまいます。

ターゲットオンすると、メンヘラな痛客は次々に自分の心の闇を暴露。悲惨な人生やトラウマをひたすら聞かされて慰めを強要されます。LINE数も異常に多く、常に痛客の未読メッセージで溢れるように。返信を怠ると「なんで無視するの？」「私への優しさはウソだったの？」と、追求メッセージでパンパンになります。

精神的に病んでいる痛客は、ホストで心のバランスを図ろうとするので、依存体質でストーカー化しやすいのも特徴です。しかも、邪険に扱うと自殺未遂を起こすこともあり、ホストにとっては最も近づいてはいけないタイプの痛客になります。

痛客は万人から嫌われますが、逆を言えば競争がないので自分の太客にしやすいのがメリットです。扱い方次第で、あなたに大きな利益をもたらす可能性を秘めています。そこで、痛客の対処方法を伝授します。

自慢、説教が好きな痛客は、会話の「さしすせそ」で華麗にスルーしましょう。ご存知かもしれませんが、念のため会話のさしすせそを説明します。

・さ「さすがですね！」
・し「知らなかった！」
・す「すごいですね！」「すばらしいですね！」
・せ「センス抜群！」
・そ「そうなんですね！」

つまらない話をする客は、とにかく自分の方を向いて話を聞いてほしいのです。

上から目線でエラそうにあれこれ語ったり命令したりする痛客には、ニコニコ笑顔で腰を低くして神対応しましょう。横暴で横柄な痛客は、承認欲求の塊みたいなもの。ひたすら承認、共感することで満足してくれます。

ただし、神対応は上から目線の痛客に有効ですが、メンヘラ痛客は自分への依存を促す行為なので注意が必要です。痛客にもいろいろなタイプがいるので、相手に合わせた対応で乗り切りましょう。

どうにもならない痛客は、とにかく距離をとりましょう。特に、精神的に病んでいる痛客は、相手にわかるようにタテマエを使って、決して付け入る隙を与えてはいけません。

執着されると大変なので、営業を控えるのは当然として、過剰に盛り上げたり、親身になって話を聞いたりするのも危険だと心得ておくのが大切です。

１人で対応できない痛客と関わってしまったら、上司に相談しましょう。酷い痛客はあなた以外も被害を受けている可能性もあるので、相談することで入店禁止等の対応をしてくれるかもしれません。

痛客と関わると、最悪警察沙汰になります。店側としても事件は避けたいので、協力してくれるでしょう。問題が大きくなる前に対応するのが、痛客への正しい接し方になります。

ライトな痛客の場合は、あなたの手腕で乗り切って、上手く売り上げにつなげるのが良いでしょう。しかし、稼ぎになっても痛客との関りは非常にストレスフル！そこで、痛客で溜まったストレスの発散方法を紹介します。

最も手っ取り早くストレス発散できるのは、美味しいものを食べることです。痛客から与えられたストレスは、仕事が終わった後、あなたが好きなものを食べて発散しましょう。

ただし、暴飲暴食が続くとスタイルが崩れてしまいますので、やり方には工夫が必要です。１週間に１回の特別デーにする、量ではなく質で選ぶなどして、体形と体調管理はしっかり行いましょう。

痛客で溜まり溜まったストレスは、自分へのご褒美でパーッと発散するのがおすすめです。「これが欲しい！」という物があれば目標にして、お金が溜まったら一括払いで購入しちゃいましょう。

欲しかったものを手に入れたときの達成感は素晴らしく、スカッとしてストレスが解消されます。また、目標を設定すると「痛客が払ったお金が自分の報酬になるのだ」と思えるので、冷静に対応しやすくなります。

痛客との関りは精神的にも肉体的にも疲れますので、マッサージやスパへ癒されに行きましょう。心地よさのリラックスでき、凝り固まった体がほぐれます。疲れがとれてリフレッシュできれば、ストレスも解消されるでしょう。

痛客は万人から嫌われます。あなたの仕事仲間も痛客は大嫌いです。共通の敵の話題は盛り上がるので、痛客をネタにしない手はありません。

仲間と痛客の話題を酒の肴にして、悪口大会で大いに盛り上がってしまいましょう。共感が共感を呼び、鬱々とした気持ちが晴れていきます。

また、「ネタにするぞ！」と思えば、痛客の嫌な言動を正面から受け取らずに済みます。痛客に嫌な行為をされたら、「今日もネタをありがとう」と心の中で思っておけば良いのです。

痛客は根が腐っているため、正論で攻めても効果はありません。それどころか、逆ギレされて更に厄介な事態を招いてしまいます。そのため、痛客とは可能な限り関りを避けて、上手くやり過ごすのがポイントになります。

痛客を上手にスルーしてストレスを最小限に抑え、上手く発散しながらお仕事頑張ってくださいね。