心がしんどい時の対処法26個！人生・仕事・恋愛・精神的にしんどい

「何だか上手くいかないけど、疲れてるのかな…」と思うことが続くなら、体だけではなく心がしんどいのかもしれません。無理を続けると、心身の調子を崩す可能性があります。

そこで今回は、心がしんどい時の心理や原因を解説！心がしんどい時の対処法をシチュエーション別に伝授します。

「しんどい」には、「辛い」「疲れた」「やりたくない」という意味があります。三省堂「新明解国語辞典第六班」では、しんどいの意味について以下のように書かれています。

以下引用

しんどい〔西日本方言〕（「しんど」は「辛労」の変化「しんどう」に基づく）
①くたびれた。
②めんどう（で、するのがいやだ）

出典：三省堂「新明解国語辞典第六班」

「しんどい」は元々西日本の方言ですが、今は全国で認知が広がり、各地で使われる言葉です。「しんどい」の語源は辛労（しんろう）で、「しんろう→しんどう→しんどい」と変化したと言われています。

しんどいには、以下のような同義語・類義語があります。

・苦しい
・きつい
・困難
・やっかい
・かったるい

語源の「辛労」は酷い苦労という意味ですが、「しんどい」は大小さまざまな苦労や疲労に対して使われる言葉です。

心がしんどい時の対処法を紹介します。まずは、人生全てに疲れてしんどい時の対処法から説明していきましょう。

人生にしんどさを感じているときは、とにかく休息を最優先にしましょう。やるべきことは最低限とし、時間のある限り休息に費やすのです。

眠れなくても、体を横にするだけで体力は少し回復します。肉体的に回復すると、少しだけ気力も回復します。心がしんどい時は、何よりも休息が重要です。

あなたがしんどさを抱える原因がわかっているなら、可能な限り全力で逃げましょう。例えば、苦手な人がいるなら、仕事で必要に迫られない限りは全力で避ければ良いのです。

差し支えなければSNSをブロックするなど、徹底的な逃げの策を取りましょう。苦手な場所や環境も、避けられる限り避けましょう。

義理や人情を重んじると、しんどいとわかっている場所に自分を送り込んでしまいます。「これは自分を守る戦略だ」と考え、時には冷徹な程に損切りをすることも必要です。

何か少しだけやりたい気持ちになったら、楽しいことから手を付けましょう。心がしんどいときに「今ならできそう」と義務的なものに手を付けてしまうと、少し回復した精神力を削ってしまいます。元気なうちに物事を進めたい気持ちはわかりますが、やるべきは楽しいことです。

少しやる気があるときに楽しいことに取り組めば、気持ちが明るくなります。ちょっとでも気持ちが晴れると、その分心も軽くなります。良いサイクルで気持ちを上向きにして、効率よく心を回復させていきましょう。

心がしんどい時は、とにかく手を抜くのが重要です。やらなければならないことの取捨選択を行い、「絶対にやるべきこと」だけに手を付け、残りは可能な限り先送りにしてしまいましょう。なんならやらない選択肢もありです。

手抜きの仕方がわからない場合は、「やるべきか否か」の基準を「やらなければ死ぬか否か」で判断すると良いでしょう。例えば、重度の喘息でもない限り掃除をサボっても死にませんから、やらなければ良いのです。あなたは頑張り過ぎですから、もっと自分を甘やかしましょう。

心のしんどさを軽くするために、自分にご褒美を与えましょう。自分を喜ばせる回数が増えれば、心は少しずつ回復していきます。ご褒美の大小は問いません。今あなたが自分にあげられるご褒美をどんどんあげれば良いのです。具体的なご褒美をいくつか挙げましょう。

・食べたかったお菓子やスイーツを買って食べる
・忙しい時でも時間を区切って自分にご褒美タイムを与える
・ずっとほしかった物を思い切って買う
・行きたかった場所に出かける

自分へのご褒美は「自分の行動が自分の状態を良くした」という成功体験にもなり、気持ちもポジティブになります。頑張っている自分に、たくさんご褒美をあげてくださいね。

人生がしんどい時は、同時に孤独を感じることが多いです。しかし、人はあなたが思っている以上に優しく親切。「迷惑をかけてはいけない」「厄介だと思われたくない」という気持ちを抑えて、思い切って人に頼って甘えてみましょう。

あなたが「助けて！」と訴えれば、きっと誰かが手を差し伸べてくれます。誰かに頼ることで、あなたの精神的負担は軽くなるでしょう。それだけではなく、人の優しさに接することで孤独感から解放され、人生を前向きに考えられるようになります。

悲観的になると、人生のしんどさは大きくなっていきます。「自分はダメだ」という自己嫌悪は、しんどさを助長するだけだと心得て、無理やりにでも自画自賛するのが大切です。どんなに些細なことでも、自分を褒めてあげましょう。具体例を挙げます。

・今日も１日生きていた
・ちょっとだけ栄養バランスを考えて食事を選んだ
・自分のためにしっかり休んだ
・少しだけ笑顔になる時間があった

「そんなことで？」と思うことでも誉めてください。ハードルを低くして自画自賛を続けて、「自分イケてる」と自己暗示をかけていきましょう。

自分が世界で一番不幸だと思うほどしんどいときは、あえて下を見てみましょう。インターネットを使えば、今は様々な人の気持ちや状態を知れます。

しんどいときはキラキラしたリア充はシャットダウンし、自分より不幸な人に目を向けて「まだ自分はマシかもしれない」と思って気持ちを浮上させるのです。

体力的な心配がないなら、思い切って旅に出るのもおすすめです。心がしんどい時は、今自分の目の前にあるものだけに注目してしまいがちです。視野が狭くなり、どこに行っても不幸な場所しかないような気持になってしまいます。だからこそ、視点を切り替えるのです。

旅に出て、今あなたが置かれている場所から離れるだけで、全く違った景色が見えて純粋に気分転換になります。旅がもたらす癒しの効果は、メンタルヘルスツーリズムとして心理学でも推奨されています。

実際に旅に出るのが難しい場合は、計画を立てて脳内旅行をするのもおすすめです。旅の計画は前頭葉を刺激し、やる気の向上効果があります。また、幸福感アップやリラックス効果があるとも言われています。旅の予定を考えている間は負の思考からも解放されるので、心の一時避難にもなります。

少しだけ気力が回復したら、人生の目標を立ててみましょう。道しるべのない人生は、自分がどうするべきか漠然とするので、返って心がしんどいものです。達成感も得られず、人生に意味を見出せない辛さを感じるかもしれません。小さな目標があるだけで、ポジティブに人生と向き合えるようになります。

心がしんどいときの人生の目標は、思いっきりハードルを低くして達成が簡単なレベルに設定するのがポイントです。どんなに小さなことでも「自分で目標を立てて達成した」という成功体験になります。成功体験は自己肯定感を高めて、「自分もできる」という自信につながります。

目標は心のしんどさに合わせてレベルを設定し、元気を取り戻すにつれて高めていきましょう。ゆっくりと焦らず、時には後退しても落胆せず、長い目で少しずつ前に進んでいけば良いのです。

仕事にはしんどいことがたくさんあります。心がしんどい原因が仕事にあるケースは多いでしょう。しかし、仕事だからこそ具体的対処法で乗り切れる可能性は高いです。仕事で心がしんどい時の対処法を解説します。

仕事の人間関係で心がしんどい場合、「なんとかして人間関係を良くしよう」と思いがちです。しかし、人間関係に問題を抱えているときこそ、仕事の完成度に目を向けることが大切です。なぜならば、仕事の評価が高まると、周囲から認められて人間関係が楽になるからです。

考え方を「職場は仕事をする場所」「人にどう思われるかより、仕事をしっかり行おう」に変えると、仕事中の煩わしい人間関係があまり気にならなくなります。また、人との関りが「仕事上必要か否か」が基準になるので、「今は話しかけるべきだろうか」といった余計な悩みがなくなります。

もちろん、職場の人間関係は良い方が快適です。しかし、心がしんどいときはあれもこれもと手を出さず、「仕事第一」と割り切った方が楽になれます。

常に繁忙期のような職場だと、心も体も休まらずにしんどくなってしまいます。ですので、職場における仕事の負担は可能な限り軽くするのが得策です。そのために必要なのが、徹底的な仕事の効率化。無駄を排除し、どこまでも合理的になりましょう。具体的な方法は以下の通りです。

・今自分が抱えている仕事内容と仕事量をリストアップして把握する
・どのような順序で行えば最も効率が良いのか考え基本的な手順を決める
・もっと効率的なやり方がないか考える
・ルーティーン化できるものはする
・人に投げられる作業は全部投げる

仕事の効率化には、一時的に手間暇をかけなければなりません。しかし、一時的な負担を背負うことで、この先ずっと今より楽になれるのだと考えて、工夫していきましょう。

職場に苦手な人がいるなら、可能な限り関わらないようにしましょう。仕事さえ滞りなければ、プライベートな誘いや雑談に応じる必要はありません。仕事で必要なときのみ関わりましょう。

ただし、あからさまに避けないように気を付ける必要があります。社会人としての一般的なマナーはしっかり守るのがポイントです。挨拶はあなたから明るく爽やかに行い、話しかけられたらきちんと応えましょう。苦手な人に何かを感づかれないような気遣いが大人の対応です。

あなたが仕事で抱える心のしんどさは、もしかしてハラスメントが原因ではないでしょうか。ワンマンやブラックな職場は明らかなハラスメント行為でも、職場全員の感覚が麻痺しているためにまかり通ってしまいます。自分を守るために以下のようなハラスメントの知識を一通り身に付けておきましょう。

・ハラスメントの定義と種類
・厚生労働省が掲げる「パワーハラスメント対応導入マニュアル」の内容
・実際にハラスメントに遭ったときの相談窓口や対処法

知識はあなたを守る武器になります。ハラスメントの被害にあって心がしんどいなら、解決に向けて動き出しましょう。

仕事に問題を抱えているなら、可能な限り早期に相談することが大切です。「周囲に迷惑をかけてしまう」「自分の評価が下がる」と、問題を抱え込んでも解決できません。抱え込む時間が長ければ長いほど、問題は大きくなり周囲に悪影響を与えます。

仕事の基本は報告・連絡・相談です。仕事上のトラブル、職場の人間関係など、問題のジャンルを問わず、早期に然るべき人に相談をしましょう。例えば、業務上の問題ならば同僚や上司に、パワハラ等を受けているなら職場のコンプライアンスを扱う部署に、心身に疾患が出るほどしんどく休職も視野に入れているなら人事部に。

早めに相談すれば、その分被害は小さく済むのでしんどさも軽減されます。仕事を通じて助け合うことで、人間関係も良くなっていくでしょう。

就業時間中は仕事に集中するべきではあるものの、ずっと緊張していると精神的にしんどくなってしまいます。仕事中でも上手に息抜きを取り入れましょう。上手な息抜きは集中力を回復させ効率もアップします。仕事中の息抜き方法をいくつか紹介します。

・軽くストレッチする
・小さな飴やチョコで糖分摂取する
・昼休みの内10分だけ仮眠する
・気分転換に場所を変えて仕事をする
・頭を使う仕事の次には無になれる手作業を取り入れる

職種によってできる息抜きは違いますが、自分なりのリフレッシュ法を見つけてこまめなガス抜きをしましょう。

対処しても仕事のしんどさが解消できない場合は、根本的な考え方を変えて、発想の転換をしてみましょう。別の角度から自分を観察して、ポジティブな材料を見つけていくのです。心がしんどいときの発想の転換方法の例をいくつか挙げます。

・苦手な人と関り必須ならば「人間スキルを磨く機会だ」「鍛えてくれてありがとう」考える
・仕事の責任がしんどいならば「自分はそれだけ評価が高い」と受け取り自信をつける
・仕事のタスクを数値化してゲーム感覚で取り組んでみる

ちょっと見方を変えて新たな発見があると、しんどさも変化します。ポジティブに物事を捉えて、少しでも心の負担を軽くしていきましょう。

仕事で心がしんどい時こそ、プライベートは重要です。プライベートには決して仕事を持ち込まないように徹底しましょう。仕事を家に持ち帰ると、常に仕事ON状態で心が安らぐ暇がありません。

一方、どんなに仕事中にしんどくてもプライベートを死守すれば、ONとOFFが明確になり、心から休める時間を確保できます。

仕事に対する心のしんどさは、プライベートの時間を使って癒していきましょう。プライベートに楽しみを見つけるのです。「仕事が終わったらこれをやりたい」という趣味や楽しみを見つければ、それを励みに頑張れます。

プライベートの充実にはONとOFFの切り替えが必要ですが、楽しみがあるからこそ「時間内に仕事を終わらせよう」という気持ちが強まります。プライベートの充実は結果的に仕事の充実にもつながり一石二鳥です。生活にメリハリができるので、心も軽くなっていきます。

仕事の問題完結が難しかったり、何をしても心がしんどかったりする場合は、仕事が辛いのではなく、今の職場が辛い可能性がありますので、転職も視野に入れましょう。

ただし、転職をする場合は、慎重に行わなければなりません。次の職場で心のしんどさを抱えず働くためには、転職先で同じ過ちを繰り返さない対策が必要です。

自分が何に対して辛く感じるのか、今の職場でどんな問題が起きているから追い詰められているのかをしっかり分析しましょう。また、金銭的な損をしない辞め方ができるように、会社の制度も調べておきましょう。

恋愛をしていると、楽しいことばかりではなく、しんどいこともあるものです。心に大きな傷ができるほどしんどい時もあるでしょう。そこで、恋愛ならではの心がしんどい時の対処法を伝授します。

「失恋した」「恋人と上手くいかない」など、恋愛で心がしんどいときは、友達を誘ってパーッと発散しましょう。持つべきものは友達です。

好きな人のことばかり考えると、どんどん辛くなってしまいますので、一度恋愛から離れて友達と思いっきり楽しめば、その時だけは恋愛のしんどさから解放されます。

恋愛でしんどいときは、あえて別の方向に目を向けるのがポイントです。

相手の気持ち次第の恋愛は、考えても解決策が見つからないことが多く、むしろ恋愛以外に目を向けた方が、新たな発見があるものです。恋愛以外のことなら何でも良いので、仕事や趣味、自分磨きなどに力を入れていきましょう。

恋愛がうまくいかず、何をする気にもなれないほどしんどい時は、あえて泣くのも良いでしょう。なかなか涙が出ないなら、泣ける映画を観たり歌を聴いたりして、思いっきり悲しみに浸りましょう。

涙にはストレスを軽減させる効能があります。根本的な解決ができなくても、思いっきり泣くことで気持ちがスッキリして、少しだけ前向きになれるでしょう。

恋愛のしんどさは、先が見えないしんどさでもあります。相手あっての恋愛ですが、当然のことながら相手の気持ちをあなたはコントロールできません。そのため、「相手が何を思うか」「相手がどう行動するか」を考えれば考えるほどしんどくなります。

恋愛のしんどさから抜け出すには、相手ではなく自分がどうしたいのか、あなた主体で考えて行動するのが大切です。自分で考えて決断し行動するのは勇気が必要ですが、その分結果に納得できるでしょう。

恋人との関係に悩んでしんどいならば、とことん話し合うのも１つの方法です。相手の気持ちを想像するだけでは何も進展しません。相手に合わせるだけでは、不満が溜まり尚更しんどくなる一方です。

「話し合いが決裂するなら、別れても仕方ない」という決意を持って、あなたから話し合いを求めましょう。上手くいけば問題解決し、今よりも恋人との絆が強まります。

好きな人、もしくは恋人との間にしんどさを抱えているなら、別の人との恋愛に目を向けるのも良いでしょう。別の人と恋愛したら、今のようにしんどい思いをせず、とても幸せになれるかもしれません。

また、別の人と実際に恋愛をしなくても、目を向けるだけで今の問題点が見えてくることもあります。どうしてしんどいのか、どうすれば解決できるのかの答えを見つけるためにも、視野を広げていきましょう。

心がしんどい時に読むと元気になれる言葉と名言を紹介します。

・人生に失敗がないと、人生を失敗する。（斎藤茂太）
・人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず。（徳川家康）
・悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。（松下幸之助）
・辛い思いはすべてプラスになる。苦しかったこと、悲しかったことが、いつか必ず花開く時が来る。（美輪明宏）
・何も後悔することがなければ、人生はとても空虚なものになるだろう。（ゴッホ）

・自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。（ゲーテ）
・自分に欠けているものを過大に考えると不幸になる。（スタンダール）
・終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているかが大事なんだ。（スティーブ・ジョブズ）
・休息とは回復であり、何もしないことではない。（ダニエル・W・ジョセリン）
・逃げた者はもう一度戦える。（デモステネス）

心がしんどいと、改善しようという気力もわかず、とても辛いですよね。辛い時は無理をせず、何よりも休息を優先してください。休むと少しだけ心が回復するので、調子に合わせてできることから取り組んでいきましょう。

「自分は頑張り過ぎるところがある」と自覚し、もっと自分を甘やかせることも大切です。ゆっくり休んで、元気を取り戻してくださいね。