人と食事をするのが好きなタイプは、気軽に「今度ご飯どう?」と誘ってきますが、特に親しくもない人と一緒に食事をするのが苦手な人もいますよね。
この時、サラッと断れれば良いのですが、相手に気を遣うあまり、本当は断りたいのに断れずに応じてしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、食事の誘いの断り方を、相手別に例文付きで解説します。
今度ご飯に行こうと誘われたけど行きたくない…
「今度ご飯に行こう」と誘われたけど行きたくない…、でも本音を言いづらい…。気が乗らない誘いに対して、具体的な断る理由がないと、どのように断って良いのかわかりませんよね。結局相手の押しに負けて応じてしまい、お金と時間を費やした挙句に心底疲れるのは不本意でしょう。
「気が乗らない誘いに応じたら楽しかった」という展開なら良いのですが、結局疲れるだけの場合、あなたの中で相手への印象は悪くなります。すると、頑張って誘いに応じたのに結局ギクシャクしてしまったり、「喜んでくれた」と相手に誤解されて誘われ続けたりして大変です。
自分のストレスを軽減し、しかも良好な人間関係を築くには、断るテクニックも必要です。気が乗らない食事の誘いを上手に断るには、どうすれば良いのでしょうか。具体的な断り方を知って、自分の環境を整えていきましょう。
ご飯の誘いの断り方の例文8個[興味のない男性から]
まずは、興味のない男性から食事に誘われたときの断り方を紹介します。
1. ごめんなさい。食事はちょっと行けないです。
合コンなどその場限りの男性からご飯に誘われたら、「食事はちょっと行けないです」と、サラッと断ってしまいましょう。理由を伝える必要はありません。「食事は行けない」に、今後関係が深まる可能性がゼロだという意図までが含まれていますので、大抵相手は即退いてくれます。
2. ありがとう。でも彼氏に悪いからごめんね。
知人や友達の友達など、頻繁には合わないけどうっすら関係が続く相手には、彼氏を理由にして食事を断るのがスムーズです。あなたのプライベートを良く知らない相手なら、嘘の理由としても使えます。
3. ごめん。好きな人以外とは2人で食事に行かない主義なんだ
「好きな人意外とは2人で食事に行かない主義」は、男性からの誘いをシャットアウトする魔法の言葉です。男性があなたを恋愛対象として見ているか否かは関係なく、今後も含めた食事の誘いを断れます。好意を匂わされている場合は「私はあなたに脈なし」と牽制にも使えます。
4. 誤解されるとマズいからごめんね。
「あなたと恋愛関係だと思われたら困る」という意図を感じさせる断り方なので、アプローチが明確な男性に有効です。あえて誰に誤解されるのかをあいまいにすることで、多くの意味を含められます。
5. 先約があるの。
「これから食事行かない?」と誘われたときに使える断り方です。一言でバッサリと断れます。「じゃあ、別の日はどう?」と言われたら、「わからない」と答えれば、大抵はあなたに食事をする気がないと伝わります。
6. 食事?いいよ。他に誰が来るの?
「他に誰が来るの?」と間髪入れずに聞けば、「2人で食事はダメ」という意味として伝わります。相手が鈍感で、「誰も来ないよ。2人だよ」と言われたら、「え?2人はダメだな~」と明るく断ってしまいましょう。
7. 一人時間優先だからごめんね。
誰かとの約束がなくても、「一人時間」を理由に食事の誘いは断れます。当たり前の顔をして「一人時間優先」と言い切れば、男性は「自分の優先順位は低い」と察してくれるでしょう。
8. 最近疲れてて…ゆっくり休みたいのでごめんなさい。
疲労も食事の誘いを断りやすい理由です。「ゆっくり休みたい」と言えば、男性も強引にあなたを誘えなくなります。同時に「疲れを押してでも行きたい相手ではない」と感じ取ってくれるでしょう。
ご飯の誘いの断り方の例文6個[興味のない女性から]
男性が興味のない女性からご飯に誘われたときの断り方を紹介します。
1. 仕事で疲れてるからやめておくよ。
男性の場合は、仕事が断る理由として最も使いやすいでしょう。女性があなたの仕事状況を熟知していない限り、「仕事で疲れてるから」で大抵は引き下がってくれます。
2. 仕事が忙しくて先の予定がわからないんだ。
女性があなたの予定に合わせようとしてきたら、仕事を理由に「予定がわからない」と断りましょう。「仕事」+「予定がわからない」で、多くの女性は脈なしだと察してくれます。
3. 皆と一緒ならいいよ。
優しい笑顔でこのセリフを言うと、しつこい女性も黙るしかありません。否定的な言葉を使わず、「2人で食事は無理」と伝えられる断り文句です。
4. 彼女が心配するからごめん。
彼女の存在を理由に断るのもスムーズです。女性が「そういう意味じゃないよ」と言ったら、「わかってるけど、彼女やきもち焼きで普通の食事でも不安になるんだよ」と返せば良いでしょう。あなたのプライベートを良く知らない相手なら、嘘の理由としても通用します。
5. 悪い。お金なくて。
あなたを誘った女性を一気に幻滅させることができる断り文句です。男の見栄は張れませんが、「お金ない」と言えば、女性のテンションは下がります。万が一「私が驕る」と言われたら、「女性にお金出してもらってまで食事に行きたくないから」と断りましょう。
6. 外食好きじゃないんだ。
「外食苦手」を前面に出せば、誘った女性が原因ではなく、あくまでも「外食」が嫌ということなので、女性のプライドをいくらか守ることができます。それでもしつこく誘ってくる女性を排除したいなら、「誰にも言わないでほしいんだけど、ママのご飯じゃないとダメなんだよ」と言ってやりましょう。一発で引いていきます。
ご飯の誘いの断り方の例文7個[友達から]
友達からご飯に誘われたとき、穏便に断れる例文を紹介します。
1. 金欠なんだ…。
友達の誘いを最もスムーズに断れるのは金欠です。「お金がない」と言えば、友達も無理には誘えません。「今日は驕るよ」と言われたら、「友情を壊したくないから、お金あるときにまた誘って」と言えば完璧です。
2. ダイエット中だからごめんね。
ダイエット中という理由も、友達だからこそ通用する断り方です。「えー!細いから大丈夫だよ」「ダイエットする必要ないじゃん」と言われても、「誘惑しないで~!」と逃げきってしまいましょう。
3. 残念…この後予定が入ってるんだよね…。
当日の誘いには、予定が入っていてもいなくても「この後予定が入っているから」と断ってしまいましょう。「え?誰と?」と友達が突っ込んで聞いてきたら、「学生時代の友達」など、誘った友達とは関わりのない交友関係をざっくりと言っておけば良いでしょう。
4. 勉強しなきゃならないからごめんね。
学生なら勉強を理由に断るのもありです。「たまいはいいじゃん」「今日くらい大丈夫でしょ?」と言われたら、「いや、マジでやらないとヤバイから」「親が鬼になるから」と、自分の成績の危機をアピールして逃げましょう。
5. 親から早く帰ってこいって言われてるんだ…。
実家に住んでいるなら、親を理由に食事を断る方法もあります。「最近遊びすぎて、親がピリピリしてるんだよね」「突然夕食いらないって言うと、親が超怒って面倒なんだわ」と、親を悪者にして断りましょう。
6. 最近休日出勤が多くて、ドタキャンしたら悪いからやめておくね。
休みの日の食事の誘いには、休日出勤を理由にするとスムーズです。「ドタキャンしてもいいよ」と言われたら、「いや、自分が気になって溜まらないから、落ち着いたらまた今度ね」と答えれば良いでしょう。
7. 実は風邪気味で、遷したら悪いからまた今度ね。
「風邪気味で」と体調不良を理由に断るのもスムーズです。コロナもあり風邪気味に敏感な人は増えていますから、熱がなくても「ちょっとのどに違和感がある」という軽い症状で断れます。
ご飯の誘いの断り方の例文5個[上司から]
上司からの誘いは断り辛いですよね。なるべく角を立てずに断る方法を紹介します。
1. お誘いいただいてるのに残念なのですが、この後予定があるんです。
上司からの誘いには、可能な限り丁寧な言葉で丁重に断りましょう。当日の誘いの場合は、先約がある旨を伝えるとスムーズです。
2. すみません。最近体調が優れないので、辞退させてください。
体調を理由にするのも、角が立たない断り方です。「頭痛」「腹痛」「寝不足」「疲労」など、状況に合わせて体調不良の内容を臨機応変に選びましょう。
3. お誘いいただき光栄ですが、お気持ちだけ頂戴いたしますね。
上司が話のわかるタイプならば、「お気持ちだけ」と言うことで、プライベートな誘いはオールNGだという意図が伝わります。仕事上のコミュニケーションを可能な限り良好にした上で、笑顔で断りましょう。
4. 今日は仕事終わったら家で〇〇するんです。
強気に出ても差し支えないタイプなら、「家で〇〇するんです」と、具体的な内容を伝えた上で断るのもありです。家の用事なら別の日に変更できそうですが、「自分のプライベートな時間を優先する」という姿勢を見せることで、今後の誘いを牽制できます。この時、家の時間を優先するのが当然の顔をして、当たり前のように断るのがコツです。ジェネレーションギャップを感じて引き下がってくれます。
5. 食事しただけなのにすぐ不倫のウワサがたつって知ってますか?
既婚上司が下心をチラつかせて誘ってきたら、「不倫」のワードを出して断りましょう。如何にも周囲に言いふらしそうなポーズをとれば、誘ってこなくなります。
ご飯の誘いの断り方の例文4個[同じ職場の先輩から]
職場の先輩からの誘いは、関係が近しい分無理をして応じると後から大変になります。穏便な断り方を紹介していきましょう。
1. ありがとうございます。でも今日は急いで帰らないといけないのでごめんなさい。
先輩からの当日の誘いには、「急いで帰らなければならない」という理由で断りましょう。「何かあるの?」と聞かれたら、「はい…」と言葉を濁すのがコツです。プライベートと仕事を切り分けたい気持ちが伝わります。
2. すいません…。最近あまり寝てなくて…、今日は帰らせてください。
今まで頑張って誘いに応じていたけど、今日はもう無理という時に使える断り方です。「今日は帰らせてください」とお願いする形で、そのまま逃げるように速やかに帰りましょう。
3. 嬉しいんですけど、どうしても都合がつかないんです。
「今度ご飯行かない?」と、予定が未定のまま誘われたら、「どうしても都合がつかない」で通して断ると良いでしょう。この場合も、細かな理由を伝える必要はありません。「嬉しいんですけど」と付け加えて、先輩のメンツをつぶさない気遣いも忘れずに。
4. 行きたいのは山々なのですが、お金がなくて…。
どんな相手にでも有効なのが「お金がない」という理由です。先輩なら「驕るぞ!」と言ってくれるかもしれませんが、「迷惑かけたくないんです」で通して逃げ切りましょう。
断るときの伝え方はLINE・電話・直接?
誘われたときに「断る」と決まっている場合は、時間を空けずにその場で断るのが基本です。不必要に間を持たせても、お互い時間を無駄にするだけです。
どのように断るかは、相手とケースバイケースになります。誘われた方法に合わせて、対面なら対面で、LINEならLINEで、電話なら電話でそのまま断りましょう。
即断るのが不自然なシチュエーション、例えば「今度食事に行こう。予定合わせるから空いてる日教えて」といった場合は、毎日顔を合わせる相手ならば対面で断るのがマナーです。
毎日会っているのに、あえてLINEで断られると、「直接言えないほど嫌?」と相手が無意味に傷つきます。一方、毎日会わない場合は、LINEや電話で断りを入れるか、もしくは相手から「その後どう?」と聞かれたタイミングで断れば良いでしょう。
上手にご飯の誘いを断るコツ5個
ご飯を誘ってくれるのは、「あなたと仲良くなりたいです」という好意があるからです。上手にご飯の誘いを断るコツは、好意を無下にしないこと。具体的にどうすれば良いのか、ご飯の上手な断り方を伝授します。
■1. まずは誘ってくれたことに感謝する
誘ってもらったら、まずは相手に対して「誘ってくれてありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるのがコツです。相手はあなたを誘うとき、「誘いたいけど、迷惑かな…」と、不安に思っているかもしれません。
「ありがとう」を言わずに断ると、「やっぱり迷惑だったんだ…」と凹み、あなたとのコミュニケーションを恐れるリスクがあります。
ですので、まずは「ありがとう」と言葉に出して伝えましょう。たったそれだけで、相手は「断られたけど、迷惑ではないのだ」と、ポジティブに考えられます。
■2. 社交辞令は封印する
相手を傷つけないように気を遣いすぎて、今後誘われたくないのに社交辞令を言うと、相手に期待を与えてしまいます。その後何度もあなたを誘い、何度も断られる…というお互いにとって不毛なやり取りを繰り返さないように、以下のような社交辞令は封印しましょう。
・また誘ってくださいね
・予定がなかったら絶対に行きたかったのに
・次の機会に是非
特に、今後も関係が続く相手への社交辞令は、大きな期待を抱かせておきながら最終的には打ち砕くので、ダメージが大きくなります。下手をすると「もてあそばれた」とあらぬ噂を広められるリスクがあるので、特に注意が必要です。
■3. わかりやすく簡潔な言葉で断る
せっかくの誘いを断るのは気まずいでしょう。しかし、あいまいな表現で断ると、相手に意図が通じず、誤解が生じる危険性があります。ご飯の誘いを断るときは、以下のようにわかりやすく簡潔な言葉を選びましょう。
・行けないです
・ダメって言われています
・どうしても無理です
断られるのは多かれ少なかれショックです。ショックな時間は短い方が良いので、誰が聞いてもわかる断り文句でサクッと断りましょう。
■4. 謝罪の言葉で締めくくる
ご飯の上手な断り方は、謝罪の言葉で締めくくるのがコツです。定型文のように、以下の謝罪の言葉を覚えておきましょう。
・〇〇だから行けません。申し訳ありません。
・〇〇で都合が悪いです。ごめんなさい。
・〇〇なので無理です。本当にすみません。
謝罪の言葉そのものが断り文句になります。誘った相手に謝られれば、どんな人でも「あ、断られた」と察します。しかも、誘った相手は申し訳なさそうに頭を下げているのですから、それ以上は追求できません。締めくくりを謝罪にすることで、意図を明確に伝え、話を終了できます。
■5. 誤解されると困る相手には明確な一線を引く
異性関係や、今後一切誘って欲しくない苦手な人など、「また誘っていいんだ」と誤解されると困る相手には、断るときに明確な一線を引くと良いでしょう。「ありがとう。〇〇だから行けません。ごめんなさい」だけではなく、間に「今後誘っても応じられない」という内容を含めるのです。一例を挙げましょう。
・恋人に悪いので2人の食事はできないんです。
・誤解されるとマズいですよね。だから食事はやめときましょう。
・当分仕事(勉強)が忙しいから、誘われても行けないです。
・食事したくなったらこっちから連絡します。
ビシッと一線を引き、相手を突き放した断り方ですが、「感謝」と「謝罪」をセットにすれば表現はやわらかくできます。相手が異性なのか、上司なのか、同僚や仲間内なのか、シチュエーションによって、臨機応変に対応しましょう。
まとめ
断るスキルはコミュニケーション力に比例します。普段から適度に交流し、良好な関係を築けていれば、ご飯を断ったくらいで関係が壊れたりはしません。上手な断り方をマスターして、快適な人間関係を築いていきましょう。