周囲にすぐ嘘をつく人がいると、振り回されて疲れてしまいますよね。「嘘をつかないでほしい」とお願いしても、大概裏切られ、辛い気持ちになったことがある人も多いでしょう。
そこで今回は、平気で嘘をつく人の心理と特徴を徹底解説!嘘つきとの付き合い方や対処法も伝授します。
嘘つきは病気?嘘をつく人が嫌い…
相手の話を信じていたのに後から嘘だとわかると、とてもショックですし「また嘘をつくのでは?」と信用できなくなりますよね。「嘘は嫌」と、相手に正直さを求めるのは当然の心理です。
しかし、よく考えてみてください。相手を貶める目的ではない小さな嘘は、誰もが一度や二度はついたことがあるのではないでしょうか。
例えば、友達が髪を切った時「前の方が良かった」と思っても、「似合うよ」「サッパリしていい感じだね」と、思いやりからお世辞と言う嘘をつく人は多いでしょう。
ですので、あなたに害のない嘘なら、極端に嫌わず適度にスルーした方が、ストレス値は少なくなります。実害がない限りは、「なぜ、そんな嘘をつくのか?」と追及したり、嘘をつかれた相手に怒りを持ったりせず、「そういう人なんだ」と受け流しましょう。
なぜならば、「嘘つきは病気?」と思うほど嘘を嫌う人とウソをつく人は、相容れない程思考も心理も違うからです。
平気で嘘をつく人の心理・原因5個
平気で頻繁に嘘をつく人は、どのような心理をしているのでしょうか。原因と一緒に解説します。
■1. 叱られたり責められたりするのが極端に恐い
すぐに嘘をついてしまう人は、実はとても気持ちが弱く、叱られたり責められたりするのを極端に恐れる心理があります。親に叱られたくなくて、子供がバレバレの嘘をつくのと良く似た心理です。
少し考えれば「嘘がバレたときの方が、もっと怒られる」とわかるのですが、嘘つきは目先の恐怖に耐えかねて、嘘で何とか逃れようとあがいてしまいます。考えが浅はかで、嘘をついてはバレて叱られるのを繰り返すのですが、それでも一時的に回避できた経験が積み重なるため、なかなか嘘を止められません。
■2. 自分を大きく見せたい
自分を大きく良く見せようという見栄っ張りな心理も、嘘つきには良くあるケースです。周囲からの注目を集めて、実力以上の評価を得たいという気持ちが強いのです。
この手の嘘つきは一見社交的。初対面でも臆せず自ら積極的にコミュニケーションを取りに行きます。自慢が好きなのは辟易しますが、明るくノリが良く、人の懐に入り込むのが上手いです。
しかし、率先して出会いの場に行くのは「嘘がバレにくい」というのが理由です。見知らぬ相手に嘘をついては、気を遣わせ誉めさせ、自己顕示欲を満たそうとします。
■3. 自分の本質を見せたくない
自己肯定感が低く、「そのままの自分では受け入れられない」という心理から嘘をつくタイプもいます。自信満々に見えて、実は全く自分に自信が持てず、嘘の張りぼてで弱い自分を必死に隠しているのです。
このタイプの嘘つきは、相手を貶めるような嘘はつきません。むしろ、相手の言葉には意外と素直に従います。なぜならば、周囲の期待に応えることで受け入れられようとするからです。
そのため、既にキャパオーバーでも「大丈夫」「一人でできる」と嘘をついてしまいます。そして、乗り越えられなかったとき、周囲を巻き込んだ大きなトラブルを起こしてしまうのです。
■4. どんな手段を使っても得をしたい
とことん利己的で、どんな手段を使っても得をしたい心理で嘘をつく人もいます。詐欺などその典型です。もちろん、詐欺は犯罪なので「嘘つき」で済まされるレベルではありませんが、心理的には非常に酷似しています。
得をするために嘘をつくタイプは、相手の気持ちを一切考えない冷酷さがあります。「自分良ければ全て良し」の心理で、人を道具のように扱うサイコパス気質です。
■5. 本当のことを言うのが面倒
極度な面倒くさがり屋も嘘つきの原因になります。本当のことを言うのが面倒で、適当な嘘でその場をやり過ごそうとしてしまうのです。
例えば、週末旅行に行ったのに、「土日何してた?」と聞かれると「家でゴロゴロしていた」と嘘をつきます。その理由は、「旅行の話をするのが面倒」「お土産を期待されるのが面倒」という心理が働くからです。
同じような心理で良くあるのが家族間の嘘です。疲れて帰宅したのに、「勉強したの?」「あれはちゃんとやった?」と親に聞かれたとき「やってない」と真実を言うと「やれ!」と言われて面倒なことになります。だから、「やったよ」とその場限りの嘘をつくのです。
嘘つきの特徴5個[性格]
嘘つきの性格的特徴について解説します。嘘つきへの正しい対処は、相手がどのような性格なのかを知ることが欠かせません。しっかり押さえておきましょう。
■1. 見栄っ張りでプライドが高い
嘘つきは例外なく見栄っ張りでプライドが高い性格をしています。何が原因で嘘をついているかに関わらず、根底には「自分を良く見せたい」という見栄と、「自分の弱点を認めたくない」「相手より上に立ちたい」というプライドの高さがあるのです。
自分のプライドを満たすために、嘘つきは平気で嘘をつきます。相手を騙してでも、自分が下になることを回避したいのです。見栄を張るのも、自分のプライドを守るための行動です。
■2. 理想は高いが努力が苦手
嘘つきは高い理想を持っています。しかし、理想を叶えるための努力が非常苦手です。理想ばかりが高く、行動が伴わないので、当然ですが嘘つきは理想と現実の大きなギャップを抱えています。しかし、見栄っ張りでプライドが高いため、「理想からかけ離れた自分」を受け入れられません。だから嘘をつくのです。
嘘つきは周囲だけではなく、自分にも嘘をつきます。ダメな自分を認められず、嘘の理由を固めて「自分ができない理由」を責任転嫁します。頭の片隅では「努力が必要」とわかっているのに、それが嫌で自分を騙し、更に周囲を騙して苦労から逃げ続けているのです。
■3. 自分に自信が持てない
嘘つきはウソが上手なので、まるで自信満々のように見えますが、実は自分に自信が持てません。努力と継続ができないので、当然実績がなく、成功体験も少なくなります。いつもは嘘で自分の能力の低さを隠していますが、「できる」という実感を持たずにきているため、自信がありません。
「成功したい→努力したくない→嘘をつく→経験が積めない」の負のループに陥った嘘つきは、いつまで経っても能力を高められません。それがわかっているため、「実力を知られたらバカにされる」「周囲から相手にされなくなる」と恐怖し、必死で嘘をつき続けます。
■4. 承認欲求が強い
努力が嫌いなのに承認欲求が強いのが、嘘つきの困った性格的特徴です。バランスの悪さが嘘をつく原因になります。本来ならば、承認してもらうために努力し、実績を残して周囲から認められる工程を踏むのですが、嘘つきは努力せず承認を得ようとします。ありとあらゆる嘘を使って、能力の高さを演出し、賞賛を得ようとするのです。
自慢話系の嘘はその典型です。嘘をつく必要性がないのに、「自分を良く見せたい」「構ってほしい」「こっちを見てほしい」という一心で、どうでも良い嘘をついてしまいます。嘘で注目集めが成功すると、一時的ですが満足感を持ち、再び嘘をつくうちに嘘が止められなくなるのです。
■5. 自己防衛本能が強い
どんな嘘つきも、自己防衛本能が強い性格が共通しています。嘘の目的に関係なく、「自分の身を守る」という意識が、以下のように強く働いているのです。
・見栄っ張りやプライドを守るための嘘→下に見られる屈辱に耐えられないから嘘をつく
・理想は高いが努力したくないための嘘→努力できないダメな自分を正当化するために嘘をつく
・自分に自信が持てない故の嘘→本当の自分を見せて拒否されるのが耐えられないから嘘をつく
・承認してほしいがための嘘→価値のない自分を受け入れたくないから嘘をつく
とにかく、嘘つきは傷つくのが嫌なのです。傷ついたら精神が耐えられないため、一生懸命嘘をついて自分を守ろうとしています。
嘘つきの特徴3個[顔の表情・目線]
嘘つきは顔の表情や目線に特徴が表れます。具体的な内容について解説していきましょう。
■1. 視点が定まらない
人は嘘をついている時、「相手に悟られてはいけない」という意識が働き、視線が泳ぐ傾向にあります。嘘に対して後ろめたさを感じていると、相手を真っ直ぐ見つめられません。本人も無意識の内に視線が泳ぎ、定まらないのが特徴です。
人の視線はとてもわかりやすいので、「嘘つきかもしれない」と思ったら、相手の目の動きに注目すると良いでしょう。また、いつもと違った視線の不安定さを感じたときは、嘘をついている可能性が高まるので要注意です。
■2. 不自然なほど目を合わせてくる
嘘つきも上級者になると、むしろ目をばっちり合わせてきます。「視線を泳がせると嘘を勘づかれる」という知識があり、相手を騙すための罪悪感を持たなくなっているためです。
しかし、その考え方は返って不自然さを助長させます。「嘘がバレたくない」「完璧にだましてやる」という気持ちが強すぎて、不自然な程相手の目を見てしまいます。また、目力で圧をかけて相手をねじ伏せようと、作戦として目を合わせてくるケースもあります。どちらにしても、嘘をつかない自然な会話とは視線が違います。
■3. 顔の表情にズレがある
嘘は矛盾です。嘘つきは「自分の言葉は真実と違う」とわかりながら、口からは嘘を紡いでいます。この矛盾は表情のズレとして表れるのが特徴です。
具体的には、表情がゆがみ顔の左右非対称が目立つ、口は笑っているのに目が冷たいなどです。表情のズレは違和感を感じさせるので、「なんだかスッキリしない」と思ったときは、表情全体を観察しましょう。
嘘つきの特徴5個[行動・仕草]
嘘をついている時、人は特徴的な行動や仕草をついやってしまうものです。嘘つきの行動や仕草の特徴について解説します。
■1. 口周辺を触る仕草が多い
人は嘘をついていると、無意識に口周辺を触ってしまう傾向にあります。特に、口元を隠すように手が位置している場合は、「嘘を悟られたくない」「相手に気持ちを見せたくない」と、心を閉ざしているサインです。
■2. 体のどこかが落ち着きなく動いている
嘘をついていると、「バレたらどうしよう」と落ち着かない気分になり、気を紛らわせるために体のどこかを動かしてしまうのが特徴です。手元や足元をせわしなく動かしたり、ソワソワした感じで体を揺らしたりしてしまいます。
ただし、緊張時にも同じような動作をしてしまいがちなので、動きだけではなく話の内容など総合的に嘘かどうかを判断しましょう。
■3. 体の動きが極端に少ない
「落ち着きない様子を見せると嘘がバレる」と、逆に体を動かさないように気を付ける嘘つきもいます。しかし、意識的に動きを止めているため、ごく一般的な人よりも極端に動作が少なくなるので、良く観察すると不自然さがわかるでしょう。
特に微動だにせず姿勢を崩さないのは、「隙を見せたくない」という気持ちの表れでもあります。話をふった時に「カチーン」と音がするほど動作が止まるのも、嘘をついている時に良く表れる仕草です。
■4. 言葉の繰り返しが多い
頭の回転があまりよろしくない嘘つきの場合、言葉の繰り返しが非常に多くなります。脳内で嘘の内容がまとまっておらず、考えながら話しているので、つい同じ言葉を繰り返してしまうのです。
■5. 会話の主導権を握ろうとする
会話はキャッチボールなのに、自分ばかり主導権を握ろうとするのも嘘つきの特徴です。自分に都合の悪い話題にならないよう、主導権を握ってコントロールしたいのです。
特に、人の話を遮るように話題転換をするなら、追求されると困る何かを隠している可能性が高くなります。一方的に自分の話ばかりをする人、相手に質問ばかりして秘密主義に徹する人など、会話バランスが偏っている人も要注意です。
平気で嘘をつく女性の特徴
嘘つきの女性は非常にプライドが高く、承認欲求が強い構ってちゃんが多いのが特徴です。「自分を良く見せたい」という気持ちが強いので、美意識はかなり高く、お金を最新のファッションやコスメに費やしたり、ブランド品に強いこだわりを持ったりする傾向が強くなります。
このタイプの女性が嘘をつくのは、「ちやほやされたい」「すごい女性だと思われたい」といった承認が目的ですので、相手を貶める嘘よりも自分を大きく見せる嘘、例えば「芸能人と友達」「先週3人に告白された」といった内容が中心です。ある意味人畜無害なので、嘘だとわかっていても「そうなんだ」とニコニコ聞き流せば良いでしょう。
しかし、承認欲求が斜めに暴走すると、自分を認めさせるために相手を貶める嘘をつくようになるので注意が必要です。特に、自分の嘘を追及されると、防衛本能から相手に対して攻撃的になり嘘の噂を流そうとするので、関わらないのが賢明な判断です。
平気で嘘をつく男性の特徴
男性も女性と同様、プライドの高さと見栄からくる嘘つきが多いです。しかし、男性の一部には相手をコントロールして、自分の利益を得ようとする嘘つきがいるので注意が必要です。
このタイプは非常に頭の回転が早く、自分の得のためなら相手の気持ちなど一切考えません。例えば、嘘つき男の代表例であるヒモ男は、女性に貢がせるためにありとあらゆる嘘をつきます。欠片も思ってないのに女性を褒め、愛を囁き、学歴も仕事も簡単に詐称します。自分の利益のために相手に損が生まれても、全く心が痛みません。
嘘つきの男性は徹底的な利益主義で、損得勘定によって行動が決まります。また、相手の気持ちを想像する能力が低く、サイコパスな部分があるので、息をするように嘘をつくのも特徴です。ごく自然に、かつ頻回に嘘をつく男性は、相手から搾取することしか考えていないので、上手い言葉に踊らされないようにしましょう。
嘘つきの旦那・夫の特徴
嘘をつく夫の最たる特徴は、「事なかれ主義の面倒くさがり屋」です。妻の細かなチェックや質問攻撃を面倒に思い、かと言って向き合って是正する気もなく、適当に嘘をついてのらりくらりと逃げ回っているのです。
また、あなたが「嘘」と思っていても、「ただ聞いていないだけ」「覚えていないだけ」というケースも多々あります。家では完全スイッチオフ状態で、妻の話も聞いているようで聞いていないのは夫あるある話。ですので、他愛のない小さな嘘は、細かく追求せず改めて確認すれば良いでしょう。
しかし、浮気やお金に関わる重大な嘘は別です。家族の利益を侵害する嘘をつく夫は、自分が一番かわいい人。自分が得するなら家族が辛い目に合っても構わないと思っています。
これらの嘘を放置すると付け上がるだけなので、あなたがきっちり管理しなければなりません。特に金銭管理は夫の任せず、お小遣い制を導入して使える範囲を制限した方が良いでしょう。
職場・仕事で嘘をつく人の特徴
職場や仕事で嘘をつく人は、2つのタイプに分かれます。
・能力が低く自分を守るために嘘をついて墓穴を掘るタイプ
・非情に狡猾で自分の利益のための嘘をつき手段を択ばず結果を出すタイプ
前者と一緒に仕事をする場合、可能な限り簡単な仕事を与えて、嘘をつかれて重大なトラブルにならないよう自衛しておけば良いでしょう。勝手に墓穴を掘るので、自分に害がないよう一線を引けばOKです。
一方、後者は最大限注意しなければなりません。弁が立つので、嘘をあたかも本当のように発言し、時には嘘を本当に思わせるためのアリバイ工作までします。用意周到で用心深く、コネ作りにも余念がありません。あらゆる手段を使って成果を横取りし、社内の評価が高いことも多いです。
嘘つきが周囲の力を利用しながら出世するのは、見ていて気分が悪くなるかもしれません。しかし、いたずらに敵に回すと危険ですので、適度な距離感を保った方が良いでしょう。
嘘を見破る質問は?魔法の言葉?
嘘を見破りたいなら、具体的に質問をするのが一番です。ただし、詰問だと気付かれると、嘘つきは逃げの一手に出てしまいます。相手の話を楽しく聞いている演技をしながら、「もっと聞かせて!」と、次のような質問を自然にしていきましょう。
・いつ
・どこで
・誰と
・何をした
・動機
・感想
相づちも重要です。質問しながら「さすがだね」と褒めて、相手の気分をアゲアゲにしてください。整合性がなければ、高確率でその話は嘘になります。
また、同じ質問をもう一度するのも良いでしょう。この時、わざとあなたが間違えて「〇〇と一緒だったんだよね」と言ってみましょう。即座に訂正が入らなければ、嘘の可能性が出てきます。
質問をする際は、相手の動きや表情を見ることも重要です。目が泳いだり、ソワソワと落ち着きがなかったりするなら、嘘をついているのかもしれません。不自然さがなくても嘘を疑う場合は、詳しく聞き出し後で事実確認をすると良いでしょう。
嘘をつく人間を見抜く方法
人は嘘をつくとき、言葉の選び方に兆候が出るものです。「この人、嘘つきかもしれない」と思ったら、言葉に注目してみましょう。
相手への思いやりやサービス精神からくる嘘以外は、否定的な言葉が増える傾向が強いと言われています。これは「自分は嘘をついている」という罪悪感から、ネガティブなワードを無意識に選ぶのが原因だと推測されます。図星を刺されると「うるさいな!」と逆ギレするように、嘘をついている人の心理は穏やかではなく、自衛のために攻撃的になりやすいのです。
また、「詳しく話して嘘を見抜かれたくない」と無意識に思い、「多分」「だったと思う」「気がする」など、あいまいな言葉を選びがちになります。また、話を大雑把にまとめて誤魔化そうとして、「誰が」「いつ」といった具体的な言葉が減るのも特徴です。
相手の嘘を見抜きたいなら、言葉と表情、行動を良く観察しましょう。
嘘つきとの付き合い方・接し方
あなたの周囲に嘘つきがいて、完全に関係を遮断できない場合は、以下の点に気を付けて付き合っていきましょう。
・相手を頼りにしない
・話は適当に聞き流す
・適度に距離をとる
大事なのは、張り合わないこと、そして嘘を追求しないことです。嘘つきがいると非常に気になりますが、注目を可能な限り相手から外しましょう。そして、あなたは自分のことをしっかり行い、嘘つきがいようがいまいが影響を受けない環境を作り上げるのです。
また、嘘つき以外の人間関係を良好に築くのも重要なポイントです。周囲の良心と常識を信じ、コミュニケーションを積み重ねていきましょう。万が一嘘つきがあなたに害を成す嘘をついたとしても、周囲が嘘つきよりあなたを信じれば、何ら悪影響はありません。
スルースキルを身に付けて、相手が嘘をついても「またやってる」程度に流せれば、一挙一動に心を乱されることもなくなります。
嘘つきへの対応・対処方法
あなたととても近しい人、例えば恋人や家族、親友などが嘘をつく場合は、糾弾よりも深い愛情で対処するのがカギとなります。
まずは、相手が嘘をつかずに済むよう環境調整をしましょう。ハードルを限りなく低くして、嘘をつかなくても達成できることだけを与える、猶予を与えず最低限のことは「今すぐやる」という状況に持って行くなどの工夫をするのです。
そして、相手の良い部分も悪い部分も丸ごと受け入れる覚悟をつけましょう。「嘘さえつかなければいいのに」という思いを捨てるのです。あなたにとって嘘をつかないのは当然でも、相手は今まで嘘で自分を守ってきたので、簡単に嘘を捨てられません。
その上で、溢れんばかりの愛情表現を尽くしましょう。「嘘をつかなくても自分は愛される存在なのだ」と相手が実感できれば、徐々に嘘は減ってくるでしょう。追い詰めず、大らかな気持ちで包み込んでください。
嘘つきの治し方は?一生治らない?
反射的に嘘をつき、その度に自己嫌悪に陥るのに、再び嘘をついてしまう…。悪循環に陥るのは、今まで嘘を使って自分を守り、自分の利益を得てきた歴史があるからです。「嘘を治したい」と思うなら、自分は何のために嘘をつくのか向き合う必要があります。
あなたが嘘をつくのは、愛情や評価が欲しいから?楽をして得したいから?果たして、嘘をつくことで本当にそれらが手に入っているのでしょうか?違うから「嘘つきを治したい」と思っているはずです。
では、どうすれば本当に欲しいものが手に入るのでしょうか。それを考え、自分と向き合い、目標達成のために行動と努力を続けるのが、嘘つきを治す第一歩となります。
また、咄嗟に嘘をついてしまうならば、会話する際、自分がしゃべるときには一呼吸間を置くよう意識すると良いでしょう。思考を働かせ、嘘をつきそうになったらブレーキをかける練習を繰り返せば、反射的な嘘を減らせるでしょう。
平気で嘘をつく人の末路
平気で嘘をつく人の末路は、良いものにはならないでしょう。周りの人たちは裏切られる体験を重ねて何も信じられなくなります。
そうすると、平気で嘘をつく人が何を言っても真剣にとらえなくなります。また、嫌な思いをして離れていく人も多いでしょう。
最終的に平気で嘘をつく人の周りには、その人のことを心配したり、愛情をもって接したりしてくれる人がいなくなります。
まとめ
「嘘つきは泥棒の始まり」ということわざがあるように、嘘をついて相手から搾取するのは詐欺のようなもの。嘘には害のあるものとないものがありますが、嘘つきだとわかっている相手には、警戒を緩めず自衛の体制を整えることが重要です。
関わらないのが最も簡単な対処法ですが、それができない場合は、相手の心理や性格を理解し、どうすれば被害を受けずに済むのか、あるいはどうすれば関係を良くできるのか、論理的に考えていきましょう。嘘を暴き糾弾するのではなく、お互いが良い方法に進めるよう工夫を凝らせば、新たな関係性を築けるでしょう。