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怖い妖怪ランキング25選!一番強い最強最悪の妖怪は?

怖い妖怪ランキング25選!一番強い最強最悪の妖怪は?

怖い妖怪一覧をランキング形式で紹介します。一番怖い最強最悪の妖怪は何でしょうか。あなたの知らない妖怪がいるかもしれません。イラスト画像付きなので見たことがあるか確認してみてください。


日本ほど妖怪の多い国はないと言われています。古代の時代から、「古事記」や「日本書紀」にも妖怪の話が出てきます。

神話の世界では、生物だけでなく無生物にも精霊が宿っていると信じられていました。山には山の精霊、水には水の精霊、海には海の精霊が存在し、人間の間違った行いに対して、精霊たちは怒りや呪いを妖怪という姿に変えて、人間を襲ってきました。

本記事では、その中から選んだ最強最悪の妖怪についてご紹介致します。

1. 八岐大蛇(やまたのおろち)

八岐大蛇(やまたのおろち)妖怪図鑑

八岐大蛇は、「古事記」(こじき)や「日本書紀」(にほんしょき)にも登場する妖怪です。高天原(たかまがはら)を追放された須佐之男命(すさのおのみこと)が、出雲の国に降り立つと、櫛名田比売(くしなだひめ)という美しいお姫様に会いました。

ところが、八岐大蛇に食べられる運命にあると言います。そこで、須佐之男命は、8つのカメに酒を満たし待ち構えました。そうとは知らない八岐大蛇は、カメに入った酒をガブガブと飲み干すと、すっかり酔いつぶれてしまいました。

須佐之男命は、8つの頭を切り離し、命を絶ちました。この時、尾の中から、立派な剣が出て来たので、天照大神(あまてらすおおみかみ)に献上しました。この剣が有名な「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)です。

2. 崇徳天皇(すとくてんのう)

崇徳天皇(1119~1164)は、父親の鳥羽天皇から、悲劇的な扱いを受け、終には妖怪となりました。その物語とは、1123年、崇徳天皇は、鳥羽天皇が病弱のため、満3歳の時に天皇に即位しました。

それから18年後、1141年に鳥羽上皇は、崇徳天皇に対し、突然、近衛天皇に譲位するように迫りました。近衛天皇は腹違いの弟になります。しかたなく天皇の位を譲りました。ところが近衛天皇は、1155年に病弱であったため、17歳で亡くなりました。

1156年には、鳥羽上皇が病死したため、天皇の跡継ぎをめぐって争いが起きました。この騒動が保元の乱です。崇徳院は捕らえられて、讃岐に流罪となりました。

仏教の経典を書き写し、都に送ってお寺に収めようと願い出ましたが、「呪いの言葉が含まれている」という疑いをかけられ、送り返されてしまいました。崇徳院は激しく怒り、「日本国の大魔王となり、天皇家を滅ぼす」と血で経文に書き足しました。

8年後、悲しみと怒りのうちに46歳で亡くなったとされていますが、実は京から送られた刺客によって暗殺されたとも言われています。その後、都では、疫病や天変地異が起き、崇徳院の祟りであると噂されました。

3. 青頭巾(あおずきん)

青頭巾(あおずきん)妖怪図鑑

青頭巾は、下野の国(現在の栃木県)に伝わる妖怪です。ある寺の僧侶が妖怪となった話です。その僧侶は生真面目で、ひとりの稚児(ちご)と呼ばれる小僧を大変可愛がりましたが、重い病気にかかり亡くなってしまいました。

僧侶は稚児を失い嘆き悲しみました。肉は腐り白骨化していきますが、僧侶はその腐った肉を食べ、骨を舐めるように愛おしみました。とうとう僧侶は鬼と化して、妖怪になり、村人を襲い始めました。

たまたま、その村に立ち寄った高僧の快庵禅師(かいあんぜんじ)が、この話を聞き寺に行き、僧侶を教化(きょうげ)し、青頭巾を被せて成仏させました。愛欲も過ぎれば、人も鬼のような妖怪となる恐ろしいお話です。

4. 人さらい地蔵

人さらい地蔵[妖怪図鑑]

人さらい地蔵は鳥取県に伝わる妖怪です。人さらい地蔵は、山奥に住み、時々村里に降りてきます。村々の人家に忍び込み、幼い子どもや女性をさらっていきます。いったい誰の仕業か全く分かりません。

子どもや娘、妻を失った村人は、悲しみで泣くばかりです。終に村の庄屋は、腕の良い猟師に頼んで、退治してもらうことにしました。ある晩、物置小屋で物音がしたので、猟師が鉄砲を撃つと、「うーん」と唸り声をあげて、ドタンと倒れる者がいました。

明かりで照らして見ると、そこには、血だらけの地蔵が倒れていました。びっくりして猟師が駆け寄ると、地蔵は死んだ後、供養をしてくれと頼みました。村人も山のお堂を綺麗に建て直し、お供え物もして地蔵を拝むようになりました。それ以後は、人さらいはなくなりました。

5. 髪切り(かみきり)

人々の髪を暗闇で切るという妖怪です。姿は、くちばしが長く、手がハサミのようになっている妖怪です。江戸時代は人々の髪の毛は、男性も女性も髷(まげ)という髪型をしていました。男性は「ちょんまげ」という髪型でした。

元禄時代に、髪切りの妖怪騒ぎが起きました。夜中に道を歩いている男女かまわず髪を元結(もとゆい)から、スッパリと切る事件が多発したのです。奉行所では、事件の解決に修験者やカツラ屋を逮捕して処刑しました。証拠などなく、騒動を鎮めるための策として行われました。

6. 烏天狗(からすてんぐ)

烏天狗(からすてんぐ)妖怪図鑑

烏天狗は、山伏姿でカラスのような嘴(くちばし)をした妖怪です。自在に空を飛び、剣術が得意です。鞍馬山の烏天狗は、牛若丸に剣術を教えたという話が残っています。

実際に牛若丸に剣術を教えたのは、鞍馬寺の勇敢な僧兵だと言われています。僧兵を持つ寺は、朝廷にも平家にも反抗的でした。

牛若丸は、後に大人になり源義経(みなもとのよしつね)となり、平家を壇ノ浦(だんのうら)に追い詰め平家は滅亡してしまいます。この時、幼い安徳天皇も祖母と共に海中に没しました。烏天狗の妖力が平家を滅亡に導いたと言えます。

7. 土蜘蛛(つちぐも)

土蜘蛛は、古くから妖怪の代表的なもののひとつです。姿は巨大な蜘蛛の形をして、毒や糸を吐きかけて自由をなくし、人間を殺してしまいます。平安時代の源頼光(みなもとのよりみつ)の土蜘蛛退治の話は有名です。

ある時頼光が熱病にかかり、寝ている時の事でした。夜中に巨大な法師が現れ、縄をかけようとしました。頼光は枕元の刀を抜き、切りつけると法師は逃げていきました。翌日、血痕をたどると、北野天満宮の裏手にある大きな塚に行き当たりました。

そこを掘り返すと、傷ついた土蜘蛛が現れ襲い掛かってきました。頼光は、荒れ狂う土蜘蛛と戦い、ついに退治しました。それ以来、頼光の刀は、「蜘蛛切り」(くもぎり)と呼ばれるようになりました。

8. 牛鬼(うしおに)

牛鬼(うしおに)妖怪イラスト画像

西日本に伝わる妖怪です。残忍で人を食い殺すという恐ろしい妖怪です。姿は、頭が牛で首から下が鬼の胴体を持つというものと、頭が鬼で胴体が牛というものがあります。その他には、牛の首と蜘蛛の胴体を持つものがあります。

愛媛県宇和島の牛鬼伝説では、牛鬼が村人や家畜を襲ったという話が残っています。山伏が退治を頼まれ、牛鬼と対決しました。ほら貝と真言の魔力のために牛鬼はひるみ、山伏は刀で牛鬼を切り裂きました。

愛媛県の宇和島市の和霊神社(われいじんじゃ)では、毎年7月に牛鬼を祀る「宇和島牛鬼祭り」が行われています。

9. 酒呑童子(しゅてんどうじ)

酒呑童子は、丹波国(たんばのくに)にある大江山に住んでいると言われる妖怪です。伝説では、平安時代、一条天皇の時代に酒呑童子が現れ、都を荒らしまわりました。源頼光(みなもとのよりみつ)に退治の命令が下りました。

酒呑童子は、酒好きで有名です。頼光は大量の酒を持ち込み、酒呑童子に酒を飲ませて酔いつぶれたところを、首を刎ねましたが、その首は死なずに頼光に襲いかかりました。

兜をかぶった頼光は、なんとか助かり、刀で何度も切りつけたので、酒呑童子の首もついに霊力を失って、地上に落ちました。その首を都に持ち帰り、天皇の検分をすませて、宇治の平等院の宝蔵に収めました。

10. 鵺(ぬえ)

鵺は、得体のしれない妖怪として昔から恐れられていました。姿は、顔が猿、胴体が狸、手足は虎のように太く獰猛な爪を持っています。声は、「ヒョー、ヒョー」という鳥のトラツグミのような鳴き声に似た気味の悪い声です。

「平家物語」に出て来る鵺は、御所の清涼殿に毎晩のように現れ、弓の名人であった源頼政(みなもとのよりまさ)に鵺退治の命令が下りました。夜になると、鵺が現れ、黒煙を吐きながら暴れていました。

源頼政は、得意の弓矢で見事に鵺を退治しました。鵺の死体は、淀川に流され下流に流れ着きました。付近の住民は祟りを恐れ、鵺を京都府の清水寺に埋め祟りが起きないように弔いました。

明治時代に間違って塚を壊したところ、鵺が復活したと言われています。千年後でも鵺は生き返る生命力の強さがあります。

11. ぬらりひょん

ぬらりひょん[妖怪イラスト画像]

ぬらりひょんは、「ぬうりひょん」とも言います。日本の各地に伝承があります。特徴がなく、どこにもつかみどころが無いという妖怪です。知らぬ間に家に勝手に入り込み、家の者と同じようにタバコを吸ったり、お茶を飲んだりするという妖怪です。

姿は、頭の大きな隠居した老人姿で、口元に笑みを浮かべています。人々は忙しいので、「あれは誰か」とも確かめる余裕はなく、いつの間にか消えてしまうので、その存在は謎のままです。

12. 海坊主(うみぼうず)

海坊主(うみぼうず)妖怪イラスト画像

海坊主は、海に住む妖怪です。「海法師」、「海入道」とも言います。突然、海中から現れて、船を襲う妖怪として恐れられています。

大きさは、数メートルから数十メートルと言われ、多数の海坊主が現れることもあると言います。「ヤア、ヤア」と声をあげて泳ぎ、櫓などでたたくと「アイタタ」と言って逃げます。

苦手なこととして、タバコの煙が嫌いです。海坊主が出たら、タバコを吸うというのが、一番効果的な撃退方法です。

13. 隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)

隠神刑部は、愛媛県に伝わる妖怪です。狸の妖怪で、四国の狸の中で最高の神通力を持っていると言われています。「刑部」(ぎょうぶ)とは、松山の城主から、守護神としての役職名を与えられました。

ところが、お家騒動に巻き込まれ、捕らえられて、久万山(くまやま)に封じ込められてしまいました。しかし、封印された後も、隠神刑部とその仲間たちの八百八狸は、人々の人気を集め、四国は狸の妖怪の伏魔殿(ふくまでん)となりました。

14. 河童(かっぱ)

河童(かっぱ)妖怪イラスト

河童は、川や池に住む妖怪です。姿は子どものようで、全身が緑色をしています。頭に皿があり、いつも水をためています。お皿の水がなくなると力をなくし、死んでしまいます。

背中にはカメのような甲羅があります。手足は、カエルのような水かきがあります。キュウリが大好物で、川でキュウリを流すと河童が出て来ると言われています。

お寿司屋さんで、キュウリを巻いたものを河童巻きというのは、河童の好物がキュウリであることに由来しています。

15. 玉藻前(たまものまえ)

玉藻前は、平安時代の狐の妖怪です。伝説上の玉藻前は、美しい女性であったため、宮中に入り、鳥羽上皇に愛されました。その後、鳥羽上皇が原因不明の病にかかり、陰陽師(おんみょうじ)の安倍泰成(あべのやすなり)が念じたところ、玉藻前の仕業と分かりました。

玉藻前は9本の尾がある狐の姿と変わり、宮中を脱走しました。鳥羽上皇は、退治のための軍勢を出し探索を行いました。

那須野まで追い詰められた玉藻前は、許しを請いましたが、受け入れられず、とうとう殺されてしまいました。恨みを残した玉藻前は、「殺生石」になり、その後も人々を困らせました。

16. 海鹿(うみしか)

海鹿(うみしか)妖怪イラスト

海鹿は鹿児島県の屋久島に伝わる妖怪です。海鹿は南の海洋に棲み、しばしば漁船を襲ったという話が残っています。鹿児島県はカツオ漁が盛んで、多くの漁船が枕崎から出港して、カツオ漁に向かいます。

ある時、海から真っ黒な海鹿が現れました。海鹿は漁船を沈めようと荒れ狂っています。「海鹿だ」と漁師は大声で叫び、仲間の漁船にも伝えました。一斉に漁師たちは、獲ったカツオを海に投げ入れ、時間をかせぎながら枕崎港に帰り着きました。

このようなことがあってからは、正月、5月、9月の16日に行われる山の神様の日に合わせて漁師たちも神事を行うことにしました。

17. 小豆洗い(あずきあらい)

小豆洗いは、川で小豆を洗う妖怪です。茨城県や佐渡島に伝わる小豆洗いは、背が低く、法師姿で、笑いながら小豆を洗っていると言われています。

新潟県に伝わる話では、日顕(にちげん)という若い僧が、小豆を数えるのが得意で、大量の小豆でも一粒も間違わずに数えることができたと言います。そのため寺では大事にされ、将来の寺の住職の地位も約束されていました。

それを羨んだ円海(えんかい)という僧侶が、寺の井戸に日顕を投げ入れてしまいました。その晩から、恨みをいだいた日顕の妖怪が現れ、寺の雨戸に小豆をぶつけました。円海は、日顕を殺したことで、死罪となりました。寺の井戸からは、毎晩、日顕と円海が言い争う声が聞こえて来ると言われています。

18. 垢なめ(あかなめ)

垢なめは、風呂場に出る妖怪です。姿は、赤い顔をして、足に鷹のような鉤爪(かぎつめ)を持ち、頭髪は短く、風呂場で長い舌を出して垢を舐めると言われています。荒れた家に住み着き、汚い所を好む妖怪です。深夜、人が寝静まると現れる妖怪です。

垢なめは、垢を舐める以外に悪いことをする妖怪ではありません。垢は心のけがれや煩悩を表すことから、心を清浄に保つ意味で、風呂場をいつも清潔にしておかないと、垢なめが出て来ると言う教訓となっています。

19. ダイダラボッチ

ダイダラボッチは、巨大な妖怪です。ダイダラボウとも呼ばれています。山や湖を作るという力の大きな妖怪です。茨城県水戸市の「大串貝塚ふれあい公園」には、高さ15メートルの巨大なダイダラボウ像が置かれています。

水戸市の伝説では、昔、大足町(おおだらまち)の村にダイダラボウという大男が住んでいました。大きい山があり、日陰になっているために作物が取れませんでした。村人は山がなければ良いのにと願っていました。ダイダラボウはそれを聞き、山を動かしました。すると今度は大きな穴ができ、水が溜まり、洪水のもとになったので、川や沼を作りました。

山の名前は朝房山で沼は千波湖です。その他にも海岸でハマグリを食べた巨人が残した「大串貝塚」なども遺跡として残っています。

20. 山姥(やまんば)

山姥は、山の奥に住む老女の妖怪です。山道を行く旅人を家に、美しい女性に化けて油断させ、家に誘い込んで食べてしまうと言う恐ろしい妖怪です。別名を「山母」、「山姫」とも呼ばれ、山姫は良い声で歌うと言われています。

ルーツは、山の神やそれに仕える巫女(みこ)であり、その後は、鬼のような姿に変化して山姥となったと言われています。

最近は夫婦の間で、妻のことを「山の神」と呼ぶ男性は、少なくなりました。しかし、浮気などをして妻を怒らせると、最強の妖怪以上の怖さになるので、世の男性は、くれぐれも妻を裏切るようなことは慎みましょう。

21. 一つ目小僧(ひとつめこぞう)

一つ目小僧(ひとつめこぞう)

一つ目小僧は、額の真ん中に大きな目がひとつある妖怪です。豆腐が大好きなので、豆腐小僧の別称もあります。一つ目小僧は、比叡山延暦寺の第18代天台宗座主の良源(りょうげん)の化身とも言われています。

良源は、元三大師(がんざんだいし)の名前で知られています。都に疫病が流行った時に、良源は病気で苦しむ人々のために祈りました。その結果、身体はやせ細り、あばら骨が見え、顔は鬼のようになりました。さすがに病魔も良源の恐ろしさに負けて退散しました。

良源の姿のお札は、現在でも「元三大師降摩札」として、東京都調布市の深大寺や日光山輪王寺などで、授与されています。

22. ろくろ首(ろくろくび)

ろくろ首(ろくろくび)妖怪イラスト画像

ろくろ首は、首が伸びるものと首が抜け頭部が飛び回る2種類の妖怪があります。この首の抜けるものは、魂が肉体から抜けたものとする説があります。

首が飛んで怨霊となったことで有名な平将門(たいらのまさかど)の首塚は、現在でも東京都大手町に祀られています。この土地は、時価40億円以上になる一等地ですが、首塚を移すと祟りがあるので、再開発もできないままになっています。

関東大震災の後、この場所に大蔵省の建物を再建しようとしたところ、大蔵大臣が急死をしたため、工事は中止となりました。戦後はGHQの関連施設を作ろうとした時に、重機が横転し運転士が死亡する事件が起きました。

またもや将門の怨霊説が復活しました。ろくろ首も強力な怨霊ともなるような妖怪は、現代の科学の時代でも怖い存在です。

23. 雪女(ゆきおんな)

雪女(ゆきおんな)妖怪イラスト

雪女は、雪国に伝わる妖怪です。白い着物を着て、冷たい息を男に吹きかけると、凍え死んでしまいます。雪女は小泉八雲(こいずみやぐも)の「怪談」にも出てきますが、とても美しい女性だというところに不気味さがあります。

雪女は、若い男性には甘いところがあります。2人の木こりが、雪女に出会い、年寄りの方は殺されてしまいますが、若い男は許されます。但し、そのことは秘密とする約束を交わします。その後、若い男は美しい女性と結婚します。

年月が経つと、男はすっかり油断して、雪女のことを妻に話してしまいました。すると妻は形相が変わり、「私が雪女よ」と言って、恐ろしい雪女の姿を現しました。

男性は女性との秘密の約束をしばしば忘れるものなのかもしれませんが、命にかかわることもあり、女性と交わした約束は、絶対に守りましょう。

24. 座敷童子(ざしきわらし)

座敷童子(ざしきわらし)妖怪イラスト

座敷童子は、岩手県を中心に東北地方に伝わる妖怪です。姿は赤い顔をした5歳ぐらいの子どもで、女の子は綺麗な小袖とか振袖の着物を着ています。男の子はカスリの着物か縞の着物を着ています。

小さな子どもがするようなイタズラが好きで、座敷に汚れた足跡を残し、夜中に小太鼓を叩き、大きな音を出して遊んだりします。東北の古い旅館などに現れ、泊り客が部屋で小さな子どもを見たという話を聞くこともあります。

座敷童子を見た者には、幸運が訪れるという言い伝えがあり、家に富をもたらす妖怪と言われています。そのため、子どもがいなくても、子ども部屋をつくりオモチャなどを置いて座敷童子が来るようにしている家もあります。

25. アマビエ

アマビエ[妖怪イラスト画像]

アマビエは、海中にいて光を放つ妖怪です。昔、肥後の国(熊本県)の海に毎晩、光を放つものがあると漁民が騒ぐので、役人は船を出して探索に出ました。役人の前に、アマビエが出てきて、「今年から6年間は豊作だ。しかし、疫病が流行するので、私の姿を描き写し人々に配るように」という恐ろしい予言を言い残して消えてしまいました。

2019年に世界的に発生した新型コロナウィルスの対策として、アマビエの力を借り、疫病を撃退しようというブームが起きました。そのため、アマビエのイラスト、漫画、動画、ぬいぐるみ、刺繍やフィギアなどたくさんのグッズが出ています。

厚生労働省も新型コロナウィルス感染症のウェブに使うアイコンとして、アマビエのイラストを用い始めました。交通機関でも、アマビエをマークにした電車が走りだし、飛行機にもアマビエのイラストを描いたものが現れました。現在のところ、新型コロナウィルスに対抗できる最強の妖怪は、アマビエだけです。

まとめ

地震や噴火などの自然現象が妖怪化するものや動物が妖怪となったものなどは、厳しい自然環境と戦うところから出て来たものですが、現代は、猟奇殺人事件などを見るとバラバラ殺人事件や、切り裂き殺人事件など、妖怪以上の残酷な事件が起きています。

ふだん何でもない普通の人間が、実は妖怪以上の恐ろしい人間であったりします。どんなに怖い妖怪が出てきたとしても、妖怪たちから見れば、一番怖いのは人間たちだと言うかもしれません。

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