九星気学において吉方位の恩恵を受けるために旅行という手段があります。吉方位旅行と呼ばれ開運に繋がるとされています。
今回は吉方位旅行について詳しく解説します。
吉方位旅行の意味とは?
吉方位とは自宅を中心に八方位のなかで良い気が出ている方位を意味します。
その吉方位に旅行に行くことで良い気を体内に取り込み開運や人生の変化が起こると言われています。
吉方位は日々変化し、距離や滞在時間によっても選び方が変わるため注意が必要です。
吉方位旅行の効果は?毒出し開運?効果なし?
吉方位旅行の効果は様々です。各方位や方位を担当する九星の意味によって効果が異なるため、特定した願望がある人はタイミングと方位を厳選する必要があります。
また、人によって目に見える形で効果が出る人と「なんとなく調子が良い気がする」といった雰囲気のような効果を感じる人で感想が分かれるようです。
希なケースですが、人生を良い方向に軌道修正するために「強制縁切り」といった毒だしのようなことが発生し、乗り越えることで開運するというパターンもあります。全く効果を感じないという人もいます。
「金星の吉方位に行ったからお金持ち!」といった直接的で過剰な期待をしていて裏切られる人や、「事件やトラブルもおこらず健康で平和」といった幸運を手にしている人がいます。
吉方位の出し方・調べ方
吉方位の出し方は本命星と月命星に共通する相性の良い星を特定します。この共通の星を最大吉方と呼びます。また本命星と相性が良い星も大吉方として見ることができます。五黄土星だけは吉方になることが出来ません。
最大吉方と大吉方が特定出来たら方位盤を確認します。そのなかで五黄土星がいる方位とその対角の方位は、五黄殺と暗剣殺と呼ばれ、凶方位となります。
その他に本命星がある方位とその対角、月命星がある方位とその反対側の四箇所も凶方位となります。さらに方位盤の上で干支が配置された方位の反対側も破壊殺となり凶方位となります。
凶方位だけで五黄殺、暗剣殺、本命殺、本命的殺、月命殺、月命的殺、破壊殺と7つもありそれぞれがバラバラに配置された場合、一つしか空いている方位がありません。
タイミング次第では吉方位が存在しない場合があります。流派によっては相克の関係にある星がある方位も凶方位として考え、複雑なものもあります。
吉方位旅行のやり方
吉方位旅行は普段の旅行よりすこし手順が増えます。手順や確認するポイントを紹介します。
①行き先方位の決定
仕事運アップなど特定の効果を狙う人は方位の意味を把握して行き先方向を限定する必要があります。とくに無い人でも旅行の予定期間でどこが吉方位になるか確認が必要です。
②宿泊先を選ぶ
吉方位の滞在ではその土地の気を体内に取り込む必要があります。取り込む方法は「飲食」「自然に触れる」「神社参拝」「温泉入浴」です。
ビジネスホテルではなく地元の食材を使った料理を提供して自然豊かな場所にある温泉旅館を選ぶと良いでしょう。その温泉旅館を起点に稲荷神社以外の清浄な神社があればお参りを予定に組み込みましょう。人が密集する都会やテーマパークはあまり適さないでしょう。
③宿泊日数と方位盤の確認
吉方位旅行は滞在日数が大きく影響をします。滞在する期間と距離によって日盤、月盤、年盤のどの方位盤から影響を受けるか変わります。間違った盤を参照してしまうと凶方位に行ってしまう可能性があるため注意が必要です。
吉方位旅行の移動距離と時間
吉方位旅行の効果は移動距離で判断します。移動時間はあまり関係ありません。
例えば、沖縄本島に行くのであれば出発点で違いがありますが、自宅から空港までを含めて五時間ぐらいでしょうか。距離にすれば1000キロ以上あるので年盤で方位確認が必要です。
距離による影響の違いは下の3種類があります。
◯移動距離が30キロ以内
日盤の影響を受ける。短期間で小さい効果
◯移動距離が30キロ~100キロ
月盤の影響を受ける。効果は5年程、多少の実感する効果
◯移動距離が100キロ以上
年盤の影響を受ける。数十年の影響がある。即効性はなくても効果を体感する
旅行日数は何泊がいい?一泊二日・日帰り?
吉方位の影響は宿泊日数によって変化します。長く滞在するほど大きな影響を受けます。とくに1週間以上の滞在は引っ越しと同等の大きな影響を受けます。
逆に日帰り旅行は当日と翌日にちょっと良い感じになる程度とも言えます。一泊二日はおいしいご飯と温泉でリフレッシュができて数週間は調子が良い状態が続くでしょう。
現実的な話をしてしまうと、予算と移動時間と休暇の日数で決めてしまっても良いです。極端な例ですが、沖縄の離島に一泊二日で旅行では滞在時間はかなり短くなり、効果も少なく体力的にも辛いでしょう。
「移動時間や体力と予算」と「吉方位の期待できる効果」の両方を考慮すると移動距離が100~150kmぐらいの二泊三日程度でバランスが良いのではないでしょうか。
吉方位旅行の出発日と帰り
吉方位旅行は行き先が吉方位、宿泊先からみて自宅が吉方位になるタイミングで出発するのが最善と言えます。しかし、予算や休暇日数次第ではそのとおりに動くことは難しいでしょう。
1週間以上の滞在は、引っ越しと同等の意味を持つので、行きと帰りで2回引っ越しをするのと同じ意味を持つことを考慮する必要があります。
短期旅行であれば、さほど帰りの方位はあまり気にする必要はありません。帰りは「時間に余裕を持って行動をする」「忘れ物に気をつける」「安全運転」を意識して無事に帰宅をしましょう。
家族旅行のときの吉方位の選び方
家族で旅行に行くときは、参加者全員が共通の吉方位に行くことが最善です。
しかし、家族5人の場合、全員が同じ方位に吉方位が重なることはかなり確率が低いです。夫婦旅行でもかなりタイミングと方向が限られます。
その場合は、宿泊予約の名前になる代表者1名もしくは家長の吉方位で判断してよいです。吉方位にならない人をお留守番にするのは止めましょう。
まとめ
吉方位を生かす方法を解説しました。しかし、吉方位の考え方は流派によって異なり、開運の行動でどれを重視するかが全く異なります。あれこれと考えてしまうかもしれませんが、自分が受け入れやすいものを採用して頂ければよいです。何種類か見て、いいとこ取りをするのもアリです。
重要な事はハッピーな気持ちで吉方位旅行をすることです。こちらの本は吉だけどあの本は凶だったから何かあったらどうしようと不安になっていると、引き寄せの法則で本当に悪い事がおこります。
「忘れ物をしない」「時間に余裕を持つ」「安全運転」「お店の事前確認」「渋滞情報チェック」など注意をして楽しい気持ちで旅行に向かうことが最大の吉効果を得る大切な手段です。