感情の動きは穏やかな人もいれば、激しい人もいます。なかなか感情を表に出さない人や露骨に感情を現する人もいます。
一般的には喜・怒・哀・楽・愛・憎の6種類の感情が知られています。多かれ少なかれ人は感情に左右され、それを避けて通ることはできないようです。
この感情のあり方を読み取るのが感情線になります。いろいろな現れ方をし、それぞれに意味があります。それではこの感情線の意味などについて詳しく解説していきます。
手相占いで感情線の意味とは?
感情線は小指の下方から人差し指の方向に向かって伸びる線を指します。
ハートラインとも呼ばれ、主に心の動きや人との関わり方が読み取れます。線が多少乱れていることが多いようです。具体的には濃さや形状などから、性格や感受性、感情の度合い、恋愛傾向などがわかります。
少し乱れがあり線の幅が広い場合、表現力が豊かになるとされます。乱れが少なくハッキリとした1本線で真っ直ぐ伸びている場合、感情の起伏が少なくあっさりとした性格になります。線全体が複雑な形をしている場合、精神構造も複雑になるとされます。
感情線の始点の位置や線が向かっている方向、長さや枝分かれも観点になります。また家族運にも大きく影響する線です。
感情線の流年法と年齢の見方
一般的には感情線の始点から終点までの長さを4等分して、最初の部分を0才~25才、26才~50才、51才~75才、76才から100才とするのが目安です。
以前は感情線の長さを4等分して0才~21才、22才~32才、33才~54才、55才~80才としていましたが、日本人の寿命が伸びたため、終点を100才とするのが主流となっています。
感情線上の年齢に該当する位置に何らかの掌紋や線が横切っている場合、その時期に病気やトラブルなどがあることが推察できます。
また以上の感情線の始点は小指の下方側になりますが、説によっては人差し指寄りの下方側を始点とすることもあります。こちらの場合でも年齢の流れは反対になるものの、4等分した線で見ることになります。
右手の感情線
手相は利き手で現在から将来の運命などを読み取ります。日本では右利きの人が多いので、一般的に右手でこれからの運勢などを読み取ることになります。
この右手の感情線では、今後の感情のあり方や愛情の深さ、精神性などがわかります。年齢を重ねることで、培われた感情のあり方、恋愛傾向や表現力の豊かさなどが読み取れます。
後天的に授かった感受性、良くも悪くも近い将来に起こる愛情面や精神面での出来事を知ることができます。
左手の感情線
手相は利き手でない手で過去や生来のものを読み取ります。日本は右利きが多いので、一般的に左手では生来のものを読み取ります。
この左手の感情線では、生まれ持っての感情のあり方、愛情表現の仕方や感受性などがわかります。幼少期からの人との接し方や社交性などから対人関係も読み取れます。
しかしこれらは生来の資質なので、成長に伴い環境や気持ちなどが変わり変化していきます。右手の感情線と考え合わせる必要があります。
感情線が二本ある
感情線が2本見られることがあります。2本の感情線が平行線になる場合、愛情や情熱が普通の人の倍あるとされます。何事もエネルギッシュで恋愛は情熱的になるようです。
物事に積極性があり行動力が伴うとされます。その分、仕事などで成功を手にする可能性が高くなります。
精神力が強く、様々な問題や困難に遭遇しても、最後までやり遂げる力を持ちます。感情線の上に切れ切れの横線があると、通常の二重感情線よりネガティブな要素が強まります。
感情線が短い
終点が中指の下方まで伸びていないものを指します。
この場合、何事も理性的に判断でき冷静沈着とされます。感情に捉われず客観的に判断できます。合理性を優先するので冷酷な人と見なされがちです。考え方がブレないので信頼されます。
直線的で短い場合、あっさりとした性格で何事も相手を束縛しないとされます。常識にとらわれない発想ができ、人の気持ちに鈍感で人情味に欠けるとされます。感情表現が苦手で恋愛の駆け引きは下手なようです。
感情線が長い
終点が木星丘(人差し指の下方)辺りまで伸びているものを指します。
終点が木星丘を通り越す場合、何事にも情熱的で愛情がかなり深いとされます。独占欲が強く些細なことで不満を感じやすいようです。
終点が木星丘にある場合、裏表のない性格で温かくハッキリとものを言うとされます。何事も合理的に考え繊細さに欠けるようです。
水平に長く伸びる場合、何事にも情熱的で純粋な精神を持つとされます。感傷的になりやすく後悔は多めになります。
感情線が切れてる
この場合、感情をコントロールすることが苦手とされます。何らかの出来事をきっかけに感情が暴走してしまうこともあります。感情のままに行動することで、対人関係は悪化しがちになります。
途切れが小指の下方にある場合、利己的な欲望が強くなり感情が乱れるとされます。薬指の下方にある場合は、我がままやプライドの高さによるトラブルが増えるとされます。中指の下方にあると、自分に原因がない愛情トラブルが起こるとされます。
感情線にフィッシュ(魚紋)
フィッシュは魚紋とも呼ばれ、魚のような形に囲まれた線です。
これが感情線にある場合、嬉しいことや楽しい事が頻発し、予期せぬ幸福につながるとされます。一見するとアクシデントと思えることもサプライズとなり、幸せな結末になるようです。いろいろな面で感情的に満たされるようです。
愛情面での影響が強く、理想の恋愛・結婚相手に巡り会える可能性が高まります。急にフィッシュが見られた場合、ごく近い将来に幸運な出来事があるはずです。
感情線に島(アイランド)
アイランドとも呼ばれ、島のような形に囲まれた線です。
これがある場合、感情のコントロールが上手く行かくなくなり、精神的に不安定になるとされます。何らかの悩みを多く抱え、ストレスを溜め込んでいることが考えられます。ネガティブな感情が停滞している可能性があります。
島が数多く見られる場合、対人トラブルを数多く抱え込み、精神的に疲れているとされます。薬指の下方に島があると眼病、小指の下方にあると婦人病の可能性があります。
感情線にスター線(星紋)
星紋とも呼ばれ短い3~4本の線が星のように交差しているものを指します。
これが見られる場合、感情面に関わる幸運な出来事があるとされます。感情線が良い意味合いならば、いろいろと良い面が際立つはずです。予期せぬ出会いのチャンスが訪れたり、結婚の好機が訪れるとされます。両思いが叶ったり、玉の輿に乗れたりします。
繊細な性格で優しい人に多く見られるようです。感情線が悪い意味合いでもトラブルをきっかけに幸運がつかめます。
感情線が二股に枝分かれ
この場合、真面目な性格で物事に常識的に接するとされます。誠実さがあり常識的な態度で臨むので、対人関係は良好になります。常識外れの奇抜な発想をする人は苦手なようです。
恋愛面では真面目にお付き合いをし、そのまま結婚に結びつくことが多いとされます。終点が木星丘に達していない場合、堅物となり恋愛に発展しにくいとされます。
感情線が3本・三又に枝分かれ
この場合、サービス精神が旺盛で人付き合いが上手とされます。対人関係は常に良好です。社交的で人とのつながりを大切にします。初対面から親切な対応ができ好印象となります。
大きく3本に分かれ木星丘に達していないと、控えめな性格で人に気配りができるとされます。小さく3本に分かれると、身近な人だけに気配り上手となります。
感情線が上向きに枝分かれ
感情線から細かい枝線が上向きに出ている場合、明るく朗らかな性格とされます。物事はポジティブな捉え方ができます。
感情線から薬指方向に上向きの枝線が出ている場合、感受性が豊かでかなり恋愛運に恵まれるとされます。異性からかなりモテようです。何事も前向きで楽天的な性格になります。人の気持ちに敏感で心が広いとされます。
感情線が下向きに枝分かれ
感情線から細かい枝線が下向きに出ている場合、神経が細やかで繊細な愛情を持つとされます。家族や恋人など愛する人に献身的に愛情が注げます。何事も悲観的になりがちで、取り越し苦労が多いとされます。
枝線が生命線の内側に向かうと過去の恋愛が忘れられないとされ、枝線が知能線辺りまで下がっていると愛情表現が苦手とされます。
感情線が鎖状・あみあみ
線が鎖状に連なっている場合、神経が細やかで、些細な事でも傷つきやすいとされます。神経が過敏でちょっとしたことでも気にする傾向にあります。
この繊細な感性が美術や文芸の分野で強みとなり、大きな成功につなげられます。デリケートな気遣いができモテるとされます。しかし人を気にし過ぎてストレスを溜めがちになります。
感情線がギザギザ
感情線がノコギリのようにギザギザしているものを指します。愛情面で苦労が多くなるとされます。精神的に不安定になっていることが考えられます。失恋や離婚などで気持ちが大きく落胆している面もあります。
ギザギザが大きかったり、線の幅が広いと、これらの意味合いがより一層深刻になるとされます。体調を崩す可能性も高くなります。
感情線と頭脳線(知能線)がつながる・合流
これは変形マスカケ線として知られています。この場合、マスカケ線の意味合いに含まれる粘り強さをある程度持つとされます。何事も最後までやり遂げる強い意志を持ちます。
自分の才能や信念などを信じ、努力を惜しまず突き進むことができます。細やかな愛情を持ち取り越し苦労が多く、気持ちを上手く伝えることが苦手なようです。
感情線がまっすぐ直線
真っすぐ伸びている場合、わかりやすい性格で思ったままの言動になるとされます。繊細さに乏しいのですが、好感を持たれやすいようです。
周りの意見や情に流されることがないとされます。しっかりとした自分の考えを持ちます。批判されても自分を貫きます。合理的な対人関係を築くので、友人や恋人を無意識に条件で選ぶようです。
感情線が人差し指の下まで伸びる
緩やかなカーブを描いて木星丘(人差し指の下方)に達するものを指します。何事にも誠実で情に流されやすいとされます。その分、損をしたり騙されることが多くなるようです。
周りの人とぶつかることがなく対人関係は円満とされます。人から信頼される存在になります。心配や不安が募りやすいので、精神的なストレスが溜まりがちになります。
感情線が急カーブ状に先端が上がる
急カーブを描いて先端が上がっている場合、気持ちのコントロールが苦手とされます。情に深く好きになった相手には、とことん尽くすようです。誰も止められない大恋愛をしやすくなります。人望に厚いリーダーとしての素質を持っています。
終点が中指に向かう場合、熱しやすく冷めやすいとされます。思い込みが強い面もあるようです。
感情線の先端が下がる
何事も熱心に取り組み情熱的とされます。自分本位になりがちな面もあるようです。一途なので恋愛で振り回されやすいとされます。繊細さがあり、心が優しいとされます。物事をネガティブに捉えるので、気疲れが多くなります。
先端が第一火星丘(金星丘の上方で生命線の始点付近)まで下がっている場合、独占欲が強くなり嫉妬深くなります。
感情線に縦線がある
感情線から伸びる縦線で意味があるものは、太陽丘(薬指の付け根の領域)にある太陽線と、水星丘(小指のつけ根の領域)にある財運線になります。
太陽線の場合、長年の努力が50代以降に大きく開花するとされます。人としての円熟味が増し尊敬されやすくなります。
財運線の場合は財を築いたり、お金を管理する能力に優れているとされます。
感情線が段違いの分離感情線
一旦途切れたようになり、段違いになるものを指します。
この場合、恋愛・結婚生活、対人関係などで何らかの問題を抱えているとされます。一方でこの問題やトラウマなどが乗り越えられる精神力があるはずです。一人でいることを好まず、どこか人を惹きつける魅力を持つとされます。
恋愛、家族、友人に関わる別れが多い面もあります。この別れは我がままが原因になるようです。独占欲が強いので、恋愛・結婚相手を束縛しがちになります。
感情線に三角紋(トライアングル)
線が三角形に囲んでいるものを指します。
これが感情線に見られる場合、愛情にかなり深くなり、人の面倒見が良いとされます。鋭い感性を持ち感情表現はストレートになります。
三角紋がある感情線が二股に分かれ上昇している場合、非常に人から好かれ、自己アピール力に優れています。三角紋があり途切れのある感情線の場合、我がままさが際立つようです。
感情線に四角紋(スクエア)
短い線で四角形を作り、#やひし形、井の字やダイヤ型に現れるものを指します。
これが見られる場合、恋人やパートナー、愛人といった親しい人との別れが多くなるとされます。別れの要因は、死別や重病、遠方に行くことが挙げられます。
言動や健康に留意する必要はないものの、心に深い痛みを残す別れになりやすく心配事につながります。
感情線にほくろ
感情線上にほくろが見られる場合、愛情面に何らかのネガティブな要因が加わるとされます。パートナーとの行き違いが多くなるようです。
感情が上手にコントロールできないので、恋愛で盲目的になり失敗したり、頭に血が上り暴言を吐くことなどが考えられます。自分を厳しく律する気持ちを強くすれば、運勢が好転するはずです。
両手の感情線が同じ位置でつながる
右手と左手の小指を合わせた際、左右の感情線の始点が同じ位置でつながるものを指し吉相となります。
この場合、物静かな性格で精神的に安定しているとされます。何事もマイペースで無理はしないようです。穏やかな人生を過ごし、大きな変化は望まないとされます。トラブルなどに冷静に対処でき、どんな困難も乗り越えられます。
まとめ:恋愛や対人関係に役立つ
喜・怒・哀・楽・愛・憎などの感情のあり方や動きを現しているのが感情線になります。ここから性格や感受性、恋愛傾向などがわかります。
感情線はいろいろな現れ方をし、少々乱れがあり幅が広いと表現力が豊かになり、真っ直ぐな1本線だと感情の起伏が少ないとされます。
線が短いと感情に捉われず客観的に判断ができ、長いと情熱的で愛情にかなり深くなることがわかります。感情線を活用して恋愛や対人関係などを円滑にしたいものです。