その人の思考力や判断力によって、人生のそのものやいろいろな局面が変わります。じっくりと考えて合理的に判断したり、直感で素早く判断したりと人それぞれです。
手相の4大基本線の一つである頭脳線は、その名の通り頭脳に関わることが現れています。
頭脳線は濃さはもちろんのこと枝分かれしたり、感情線とつながったりと様々な現れ方をし、それらに応じて意味があります。それではこの頭脳線の意味などについて詳しく解説していきます。
手相占いで頭脳線の意味とは?
頭脳線は、人差し指と親指の付け根の間辺りから始まり、手のひらを横切る線を指します。生命線と起点が同じことが多いようです。
個性や意思の強さ、考え方や判断力、集中力や創造性、才能など頭脳に関することを読み取れます。観点としては起点の位置で行動様式や人への依存度、線の長さで決断や思考の早さがわかり、線の濃さでは意思の強さがわかります。
線が手のひらあの上半分寄りに現れていると現実的な面を重視し、下半分寄りに現れていると夢や理想を大切にするとされます。
枝分かれでは何に向いているかがわかり、向かう方向で才能などが読み取れます。直線的だとサッパリとした性格になり、蛇行しているとマイペースになり何事も要領が悪くなるようです。
頭脳線の流年法と年齢の見方
頭脳線の年齢の読み取りは起点となる親指側を0才とし、人差し指中央の真下を20才、中指中央の真下を40才、薬指中央の真下を60才、小指中央の真下を100才とします。
以前は親指側を0才、人差し指中央の真下を10才、中指中央の真下を30才、薬指中央の真下を50才、小指中央の真下を80才としていましたが、日本人の寿命が伸びたので10才程度プラスして年齢を推定するのが一般的です。
頭脳線が短い場合や、起点がかなりズレた位置にある場合は線が伸びていると想定して読み取ります。
詳しく年齢を知りたい場合は、それぞれの区間を等間隔に分けて年齢を推察しても良いと言えます。これらの年齢は目安ですので、起きる出来事が多少前後することはあります。
右手の頭脳線
手相は利き手で現在から未来のことを読み取ります。日本では右利きが多いので、一般的には右手で将来のことなどを判断します。
この右手に頭脳線がある場合、今現在の考え方や能力、今後改めたい考え方やこれから開花する才能などがわかります。
ここから転職先の適性などにも活用できます。人生経験を積んでいくうちに培われた考え方なども反映されます。この他、右手が左脳とつながっているので、自覚している行動様式などの顕在意識も示します。
左手の頭脳線
手相は利き手でない手で生まれながらの性質などを読み取ります。日本では右利きが多いので、左手で生来のものを判断するのが一般的です。
この左手の頭脳線では、生来の性格や判断力、頭の回転の早さなどがわかります。幼少期から引き続く考え方や能力なども読み取れます。
ここから現在の仕事の適性なども判断できます。しかし生来の特質は変化しやすいとも言えます。この他、左手が右脳とつながっているので、情緒や感性などの潜在意識も示します。
頭脳線が二本ある
二重頭脳線となりますが、ほぼ並行して2本現れたり、2本が途中で交差していることもあります。
この場合、普通の人よりも個性や才能が2倍あるとされます。非常に頭の回転が早く、何事も要領良くこなせます。ユニークな発想ができ、独特の感性を持ちます。創業者に多く見られる手相で、クリエイティブな分野で活躍が期待できます。
人と違ったことを好むので変わり者と見なされがちです。家業を継ぐ際は個性を活かすと成果が上げられます。
三重頭脳線(三重知能線)
三重頭脳線は見分けにくいものですが、稀に頭脳線が3本現れていることがあります。太めの本線に2本の副線といった形で現われるようです。場合によっては、たくさん線があり、四重、五重ということもあります。
三重の場合、頭脳明晰で一人3役がこなせるほどの能力があるとされます。天才的な才能をいくつも持っている可能性があります。いろいろな面で格段に個性的で、普通の人が理解できない言動やファッションを平然とするようです。
頭脳線が短い
頭脳線が薬指の下方まで達していないものを指します。
この場合、直感を重視し熟考することが苦手とされます。何事も思い立ったらすぐに実行に移るので、チャンスは逃し難いのですが失敗も多めになります。頭の切り替えが早く、過去の体験や失敗を繰り返しながら、知識や技量を高めていくとされます。
決断力があるものの詰めの甘さがあるので、大事な決断は人に相談した方が良いかもしれません。ルーチン作業には向いていないようです。
頭脳線が長い
頭脳線が薬指の下方を通り過ぎているものを指します。
この場合、物事をじっくりと考えることを好み、慎重に行動に移るとされます。理屈で納得しないと決断したり行動を起こさないようです。直感はほとんど重視せず、理屈っぽい面が際立ちます。
決断が遅めなのでチャンスを逃しやすく、悩みなどが長引くことがあります。何事も計画をしっかりと立て、着実に進めていくことに優れています。人や情に流されることがなく、常にマイペースとなります。
頭脳線が切れてる
頭脳線に途切れが見られる場合、今までの考え方が大きく変わるとされます。学生から社会人になった途端に環境が変わり、性格までもが変わることが考えられます。
何かをきっかけに突如として価値観が一変するようです。強い意志が何らかの形で弱まってしまったり、集中力がなくなっている可能性もあります。
一つのことをやるよりも、いろいろなものに興味があり、思考を巡らすことに優れているとされます。また感情的にキレることにも通じるようです。
頭脳線にフィッシュ(魚紋)
魚紋とも呼ばれ、魚のような形で囲まれた線を指します。
これが見られる場合、頭脳に関わる知的な分野で予期せぬ幸運なことが起こるとされます。突然閃いたアイデアが大きな商売につながったりします。頭を使った能力や努力が報われて、大きな成果が手にできるとされます。
的確な判断ができ、大成功する可能性が高くなります。またネガティブな知能線の場合でも、悪い要素を軽減させられます。しかし物事を考え過ぎて優柔不断になりがちです。
頭脳線に島(アイランド)
アイランドとも呼ばれ、島のような形に囲まれた線です。
これがある場合、頭を使い過ぎていたり、神経が疲れているとされます。頭脳労働をし過ぎているので休息が必要です。悩みや心配事を抱え、ストレスを溜めこんでいるとされます。精神的なダメージを受けている可能性が高くなります。
起点付近に島があると、幼少期に思考力や神経が弱っていたとされ、真ん中辺りでは感受性が豊かで傷つきやすく、終点付近では脳がかなり疲弊しているとされます。
頭脳線にスター線(星紋)
短い3~4本の線が星のように交差しているものを指します。
これがある場合、頭脳や知力に関わる幸運な出来事があるとされます。知的な分野で名声や成功、大金がつかめるようです。論文や学説が世界的に脚光を浴びるかもしれません。まとまらなかった考え方がまとまったり、斬新な閃きが生まれる可能性があります。
何事にも強い向上心を持ち、スター性や人気がお金につながることもあります。しかし妨害線の一端が星紋がなる際は注意が必要です。
頭脳線が二股に枝分かれ
基本的に頭脳線が二股に分かれている場合、二つの能力に優れているとされます。好奇心が旺盛で、いろいろなことに挑戦します。物事のコツをつかむのが早く、どんな環境にあっても適応できます。
時代の変化を見極めることに優れています。同じような2つの分野で力が発揮できたり、本業も趣味も卓越した才能があることもあります。
頭脳線が3本・三又に枝分かれ
頭脳線がハッキリと三又に分かれている場合、興味対象の幅が広くなり多芸多才とされます。3つ以上の能力に優れ、何でも器用にこなします。
一方で一つの分野に長年没頭することが苦手とされます。ある程度上達するとやめてしまいます。才能がお金になり難く器用貧乏になりがちです。情報収集能力が高く、複数の言語が話せる人も多いようです。
頭脳線が鎖状・あみあみ
この場合、気力や根気に乏しいとされます。何事もちょっとしたことで投げ出しやすいようです。自信を失っている状態にあり、過去を引きずる傾向にあります。
心を閉ざしていることが多く、視野が狭くなっています。些細な事が気になり、何かと悩みやすいとされます。物事は悲観的に捉えがちで、仕事で恋愛も楽しめる余裕がないようです。
頭脳線と生命線の起点が離れている
この場合、行動力があり、何事にも積極性があるとされます。人の上に立つことを望み、人の意見や指図は好まないようです。プライドが高く考えに信念を持ちます。
度胸があり大胆な行動を取るとされます。冒険心が旺盛で、いろいろなこと挑戦します。束縛を嫌い自由を求め柔軟な発想ができます。人を学歴や肩書で判断しないようです。
頭脳線が途中で切り替わり
この場合、頭の病気やケガになりやすいとされます。切り替わりが小さいと、深刻な状況にはならないようです。切り替わりが大きいと大病や大けがになる可能性が高くなります。
ある特定の時期に考え方が変わり、全く別の考え方や価値観を持つようになるとされます。従来の考え方が行き詰まり乗り越えた末に、何らかの境地に達するはずです。
頭脳線がまっすぐ直線
この場合、性格も真っ直ぐで曲がったことを好まないとされます。責任感が強く真面目なので、人から信頼される存在になります。社会性が高く、大きく出世する可能性が高くなります。
自分にも人にも厳しく、堅物になりがちな面もあります。何かに熱中すると周囲が見えなくなり、頑張り過ぎてしまい空回りすることあるようです。
頭脳線に縦線・障害線(妨害線)がある
この場合、知力面や精神面での葛藤が多くなるとされます。何らかの強いプレッシャーを受けている可能性があります。真面目な性格で神経が過敏とされます。
心に余裕がなく、人をなかなか信頼できず対人関係に懐疑的になります。人や社会に対して批判的な面もあります。濃い障害線があると、頭に関わる病気になりやすいようです。
頭脳線が下向きに急降下・下がっている
終点が下向きに急下降していると地丘に向かうことが多くなります。地丘は掌中央部の下方で手首近くの領域です。
この場合、独特な感性と強烈な個性を持つとされます。世間の常識や流行に全く捉われず、自分なりの世界観を構築しています。言動やファッションが奇抜で、クリエイティブな分野やスピリチュアルな分野で活躍が期待できます。
頭脳線が上向きに跳ね上がる
終点が水星丘(小指の付け根の領域)に向かい跳ね上がる場合、頭の回転が早く、あっさりとした性格とされます。失敗を悔やむことなく前進できます。
社交的でコミュニケーション能力に優れています。途中で下がってから終点で跳ね上がる場合、現実面と夢とのバランスが良く、現実を冷静に直視できます。ルーチン作業も上手にこなします。
頭脳線が月丘まで伸びる
終点が月丘(小指の下方で手首近くの領域)上部に向かう場合、考え方が柔軟で創造性に優れているとされます。人当たりが良く、誰とでも上手に付き合えます。
人に好かれることが多く対人関係は良好となります。夢を追いかけるものの、現実を疎かにしないようです。終点が月丘下部に向かうと、想像力が豊かで理想が高いとされます。
頭脳線に三角紋(トライアングル)
線が三角形に囲んでいるものを指します。これが頭脳線に見られる場合、考え過ぎの状態にあり、思考に乱れがあるとされます。いろいろと考えることが多く整理がつかないようです。
精神的にかなり疲労していたり、ダメージを受けている可能性もあります。誘惑に負けやすく、目や脳に大きな負担がかかっていることも考えられます。
頭脳線に四角紋(スクエア)
短い線で四角形を作るもので「#」やひし形、井の字ように出ることもあります。これが見られる場合、物事が行き詰まり身動きが取れなくなるとされます。
この要因には病気やケガ、生活に自由がなかったり、犯罪で拘留されることが考えられます。しかしこれらは時間の経過とともに解放され、この経験が将来役立つこともあります。
頭脳線にほくろ
この場合、判断力や理解力が鈍くなるとされます。偏頭痛や脳卒中などの頭の病気にかかりやすい面もあります。
頭脳線の起点付近にほくろがある場合、ストレスを感じやすいものの、人の心に敏感で気遣いに優れるとされます。中程にあると即断即決の傾向になり、終点付近にあると非常に個性的な性格で大胆な行動を取るとされます。
まとめ:思考力が個性がわかる
頭脳線は個性や意思の強さ、考え方や集中力、才能などが読み取れる線です。頭に関わる病気なども知ることができます。いろいろな現れ方をし、二重三重に現れると能力や才能が人の2~3倍になるとされます。
短いと直感を重視し、長いとじっくりと物事を考えることがわかります。下向きに下がると独特な感性と強烈な個性を持ち、上向きに跳ね上がると頭の回転が早く社交的になります。思考力や頭のことが気になったら、参考にしてください。