ずるい人って本当に嫌ですよね。なぜ、ずるい行動をとれるのか、良心は痛まないのか、理解に苦しみます。
そこで今回は、ずるい人の心理と特徴を徹底解説!利用されないために、ずるい人との付き合い方も伝授します。
ずるい人の意味とは?
「ずるい」とは、人を騙したり落としたりして自分が得をする言動や思考を意味しています。ずるい人とは、悪賢い知恵が働き、周囲を上手く利用して自分が良い思いをするように行動する人です。
悪賢いですが、悪者ではありません。用意周到に画策し、おいしいところを持って行ったり、上手く逃げたりして、周囲から責められずに利益を得ようとするのが特徴です。
ずるい人が許せない…嫌い…
自分の能力で勝ち取るのではなく、人を利用して得をしているずるい人を見ると、「真面目に頑張っている自分は何なのか」とバカバカしくなりますよね。
さらに、ずるい人に自分が利用されようものなら、「許せない!」「あいつ大っ嫌い!」と、非常に腹立たしいです。
しかし、ずるい人は狡猾ですから、怒りを露わにしてぶつけると、返ってあなたが不利になることも…。ずるい人との接し方を間違うと、さらに痛い目に遭うので厄介です。
ずるい人の心理
ずるい人の心理は非常にシンプルです。「自分が得をしたい」に尽きます。どんな方法を使っても良いから、とにかく得がしたいのです。当然、損なことは一切したくありません。
ずるい人の卑怯な行動を見ると、「恥ずかしくないのか」「罪悪感を持たないのか」と、怒りを通り越して理解不能に思うかもしれません。
しかし、ずるい人にとっては「責任?良心?何それおいしいの?何の得にもならないじゃん」といった感じです。全て損得勘定で割り切っているので、得ができる、あるいは損から逃れられるなら、後はどうでも良いのです。
ずるい人の特徴10個
ずるい人にはどのようは特徴があるのでしょうか。性格や行動の特徴を詳しく解説していきましょう。
■1. 合理的で利益追求思考
ずるい人はとても合理的な性格をしています。利益追求思考であり、自分が得をするためにどうするべきか、シンプルかつ合理的に考え、最も効果が高い方法を選んで行動するのが特徴です。
一本筋が通っているので、ずるい行動への後ろめたさがありません。「自分のために生きて何が悪い」という考えの持ち主です。
■2. 八方美人で誰にでも良い顔をする
自分が損しないためになるべく敵を作らず、誰に対しても自分を良く見せようとします。ずるい人は基本的に八方美人で、相手に合わせて自分を柔軟に変化させ、良い印象を植え付けようとするのです。
尚、「自分を偽っている」「相手を騙している」という葛藤はありません。全ては損得勘定が基準なので、八方美人で最終的に自分が得するならオールオッケーです。
■3. 褒め上手おだて上手
ずるい人は自分を良く見せるために、相手を気分良くさせるテクニックを身に付けています。褒め上手おだて上手で、口からスルスルとお世辞や社交辞令が出てくるのが特徴です。
歯が浮くようなセリフも、ためらいなく発します。出会い頭に相手を褒めることもできるほど、バリエーションも豊富です。もちろん、人を乗せるのは造作もありません。
■4. 口が達者で言い訳がうまい
口が達者で、自分が不利な立場になっても、巧みな言い訳や責任転嫁でその場を逃れるのがずるい人の特徴です。恥ずかしげもなく「だって」「でも」と言い訳し、自分が悪いのにまるで被害者を装います。
■5. 発言に一貫性がない
八方美人で相手やシチュエーションに合わせて発言するので、ずるい人には一貫性がありません。「あれ?また言ってること変わってる…」と思うなら、その人はずるい性格をしている可能性が高いです。
厄介なのは、口が達者なので矛盾を指摘すると、ふわっとした論理で言い逃れようとする点です。日本語のあいまいさを上手に利用して「そんなつもりはなかった」「そういう意味じゃない」と、過去の発言をあっさり覆します。
■6. ためらいなく人を利用する
ずるい人は自分が得するために、ためらいなく人を利用します。「相手に迷惑かも…」「自分のせいで申し訳ない…」という謙虚な気持ちはゼロ。相手によって強気に出たり甘え上手になったりと、やり方はさまざまですが、自分の利益第一で行動します。具体例をいくつか挙げましょう。
・「それちょうだい」「おごってよ」と、日常的におねだりする
・人の発言を横取りして、まるで自分の考えのように発表する
・面倒事を人に押し付けて、我関せぬ顔をする
・人の善意には大いに甘えてお返ししない
ずるい人に「持ちつ持たれつ」という思考はありません。
■7. ナチュラルに嘘をつく
ずるい人は例外なく嘘つきです。利益のためなら何でもやるので、嘘に全く抵抗がありません。まるで息をするように、とてもナチュラルに嘘をつきます。
「嘘ついてる」とわかっていても、「あれ?本当なのかも?」と、惑わされてしまうほど。どんなに小さくても、顔色一つ変えずに嘘をつくなら、日常的な嘘つきで、かなりずるい人でしょう。
■8. 都合が悪いと姿を消す
都合が悪いと速やかに逃げ出すのが、ずるい人の特徴です。自分の嘘がバレたり、責任を問われそうになったり、損しそうな状況になったりすると、とりあえずその場から姿を消します。
「肝心な時にいない」「いつのまにか姿を消して、全てが落ち着いてから現れる」は、ずるい人の典型的な行動です。
■9. 計算高く容赦なく損切りする
ずるい人はとにかく計算高く動きます。自分が損するのは許せないので、総合的に見て「損する」と判断すると、あっさりと損切りします。義理も人情も関係ありません。どんな恩人でも利用価値がなくなった時点で切り捨てる冷酷な人です。
■10. 実は精神的に弱い小心者
実はずるい人は小心者です。正面からぶつかるのが恐いから、ずるい方法をとるのです。
なるべく自分が傷つかないように、消耗しないように生きてきた結果、ずるい言動が日常化したのでしょう。精神的に弱いので、本当の強者には逆らいません。立場の強い人に従順なのは、根本的に弱いからです。
職場のずるい人の特徴
職場で一緒に働く人の中にずるい人がいるなら、最上級に警戒すべき。なぜならば、手柄を横取りされたり、責任を押し付けられたりと、あなたに実害が出る可能性が高いからです。職場で以下のような特徴がある場合、かなりずるい人なので注意しましょう。
・上司に取り入るのが上手い
・裏では激しく陰口悪口を言う
・重要な仕事や情報を1人で抱え込む
・雑務などは上手く人に投げる
・メールなど文字のやり取りではなく口約束したがる
・人の噂話大好き
・嘘をつく
・仕事やってますアピールが上手い
・注意や指摘をすると「酷い」といじける
社交的で一見とっつきやすいですが、距離を取らないと利用されるリスク大です。
ずるい人は仕事で出世する?得をする?
職場にいるずるい人でも、「ただ楽がしたい」というタイプならば、万年平社員で終わるでしょう。向上心がないずるい人は、その場の得を優先した結果、周囲からの信頼を失って徐々に干されていく運命です。しかし、本人がそれを望んでいるところがあるので、呑気に暇を満喫するでしょう。
一方、計算ができるずるい人は、目先の得ではなく「将来出世して給料を上げる」「自分に都合良く会社を使う」という長いスパンで物事を計画します。
その結果、上司に取り入り、会社の利益を追求することになるため、意外と出世するケースは少なくありません。ずるい人が何を「得」と考えるのかによって、仕事の命運は大きく分かれます。
ずるい人は嫌われる?因果応報?
「ずるい人は嫌われて当然!」と思うかもしれません。しかし、狡猾なタイプは献身的で真面目な博愛主義者にターゲットを絞ります。
そのような人の多くは受け身で、自分を求められることに喜びを感じるため、「ずるい人だな」と思いながらも、強い反発心を持たずに従ってしまいます。更には八方美人を発動するため、一部には強く嫌われても、意外と敵は少なくなります。
しかし、ずるい人は自分がずるい思考なので、人を信頼できず、「いつ出し抜かれるか」と気を抜けません。上には上がいるもので、本当に利用される側になってしまうケースもあります。因果応報で心の通わない関係に苦しむ可能性は高いです。
ずるい人への対処法・付き合い方5個
ずるい人が身近にいた場合、被害を受けないためにどうすれば良いのでしょうか。ずるい人への対処法や付き合い方を解説します。
■1. 礼儀正しく接して隙を見せない
ずるい人は相手の弱みを握ろうと、虎視眈々と狙っています。ですので、隙を見せてはいけません。心の中では嫌っていても表には出さず、礼儀正しく接しましょう。挨拶や必要な言葉は丁寧に交わし、非の打ちどころのない態度を貫くのです。
と言っても、親切に優しくする必要はありません。あくまでも、「礼儀に則る」「人として当然のやり取りをする」に留めます。むしろ、礼儀正しさを徹して、「あなたも踏み込んでこないでください」と、壁を作ると良いでしょう。
■2. 自分の役割はしっかりこなす
ずるい人ほど、相手のずるさに敏感です。あなたが少しでもサボったり得をしようとしたりする様子が見られれば、即座に発見して「あの人ずるい」と主張し、周囲を味方に付けようとします。ですので、自分の役割はしっかりこなしましょう。
ずるい人が「手伝おうか?」と近寄ってきても、と丁重に断ってください。自分の役割を守ることで、ずるい人に立ち入らせないようにして同時に身を守るのです。
■3. 断る勇気を持つ
ずるい人はお人好し大好き。親切で優しく断れないタイプを狙って利用を企みます。ですので、断る勇気を持ちましょう。何かをお願いされても、あなたに得がないならば丁重に断るのです。「お金貸して」など、非常識にお願いに対しては、理由も述べず「無理」と笑顔で遮断しましょう。
ただし、仕事など「協力しないと、返って揚げ足を取られる」というケースは注意が必要です。断るならば上司など強い立場を引っ張り出し、協力する場合は「自分もやっている」とわかりやすく周囲にアピールして、手柄を独り占めされない防御をしてくださいね。
■4. やり取りは口頭よりもメールなど証拠が残るものを使う
口約束した後、「え?そんなこと言ってないよ」としらばっくれるのはずるい人の常とう手段。出し抜かれるのを防止するために、やり取りはメールやLINEなど、文字で証拠が残るようにしましょう。
口頭でのやり取りが進みそうになったら「ごめんなさい。私すぐ忘れるので、LINE(メール)で改めて送ってください」と言えば良いでしょう。仕事ならば、上司もCCに入れたメールにすれば完璧です。
■5. 必要以上に関わらない
最も大事なのは、ずるい人には必要以上に関わらないこと。相手は利用価値を計るためにあなたに近づいてくるかもしれませんが、最初に線引きをする態度を見せておけば「利用価値なし」「関わるとかえって危険」と判断し、ずるい人の方から離れてくれます。
ずるい人は、ある意味人の好奇心を刺激し「この先どうするか、もう少し付き合おう」と思わせる魅力があります。しかし、そこはぐっとこらえて距離をとるのが肝心です。
ずるい人の顔つき・人相
人相占いでずるい人の顔つきは、目元が鋭く、目尻が下がっていることが多いとされます。また、三白眼や四白眼の人も。
さらに、顎がしゃくれていたり、受け口だったりします。また鼻の肉が薄くて曲がっている、口角が下がっている、左右の眼に差がある、などの特徴があります。
ずるい人とスピリチュアルの関係
スピリチュアルでは、善行も悪事も自分に返ってくると考えられています。スピリチュアル的には、ずるい人は人を陥れながら、結局自分への負債を溜め込んでいるようなものです。一時的に得をして喜んでいても、その後大きな反動が返ってきます。
ずるい人が上手く立ち回ると、納得いかない気持ちになるでしょう。騙される周囲にさえ怒りを感じるかもしれません。しかし、人は善意を重んじ、そして真実を見抜く目を持っています。ずるく立ち回り人を利用し続ければ、周囲はその行動に気付き、そっと距離をとり、お互い善意の関係を築ける人を優先していくでしょう。その時、ずるい人は孤独になるのです。
結局は因果応報。ずるい人がひたすらずるい言動を繰り返せば、自ら信頼を壊していきます。あなたの周りに上手く立ち回るずるい人がいるならば、ずるいだけではなく、その人なりに周囲への気遣いや役目を果たす努力をしているのでしょう。
ずるい人の末路
根っからずるい人、一時的にずるい人、ずるさはあるけど良心もある人など、ずるい人もさまざまです。人は弱いですから、どんな人でも多少なりのずるさは持っているでしょう。ずるさとは身を守る手段でもあるのです。
「ずるい人は本性がバレて不幸になれ!」と思いたくなる気持ちはわかります。しかし、余程迂闊で極端ではない限り、適度に人に嫌われつつも、要領良くそれなりに幸福な人生を送るでしょう。周囲も多大な実害がなければ、迫害はせず適度な距離で付き合うものです。
因果応報でどん底に落ちるのは、誰が見ても狡猾で悪意にまみれ、本人も人の善意を信じられない、「ずるさ」以外にも多くの問題を抱えたタイプでしょう。
まとめ
ずるい人がいたら、静かに距離をとり、あなたは自分の役目に集中しましょう。ずるい人を気にして感情を揺さぶられるのは、デメリットしかありません。「別世界の人」と認識し、あなたの世界に立ち入られないように遮断すれば良いのです。