「人は外見で判断してはいけない」とはよく聞く言葉です。しかし、笑顔が多い、くよくよとした表情が多い、イライラしてムスッとした表情が多いなど、その人の性格によって、普段の表情には違いが出てきます。
長い時間、同じような表情が続くことにより、内面が顔立ちや雰囲気に影響してきたとしても不思議ではありませんよね。
「人相学」では、その人の姿形や立ち振る舞いから、どのような気質の持ち主であるかをみるものです。
こちらの記事では、その人相学を参考にして「ずるい人がもつ顔の特徴」をご紹介したいと思います。
ずるい人の顔つき10個
■1. 目元が鋭い
目元がやや下がり気味で、鷲や鷹を彷彿とさせる眼をもつ人は、心に冷酷な部分があるといわれています。いざとなれば、他人の事情を無視して行動を起こすため、恨みを買いやすい人であるようです。
また、分かりやすい行動や振る舞いは見せずに、自分の思惑通りに事が進むよう周囲を動かす策士であることも多いそう。
このタイプの人は、警戒心が強いので、自分に不利な状況になると態度をコロッと変えるという一面もあります。そのずる賢い振る舞いから、周りからは不愉快な人間だと認識されるかもしれません。目元が鋭く切れ込むほど、冷たい印象を与えるようです。
■2. 目尻が下がった目
目尻の下がった目=「たれ目」は、一見おだやかな人柄なのではと感じさせますよね。しかし、同じたれ目であっても人相上、要注意とされている相があります。
それは、目が三角になっていて目尻が下がっている眼。この相の人は、自分の本心を決して見せない油断のならない人とされています。周囲からは、どんな人なのか分からない、扱いにくいと思われる人物でしょう。
この目は、詐欺師など、法律に触れるような仕事をしている人に多くみられようです。駆け引きが非常にうまく、人に迷惑をかけても気に留めない性格だといわれています。
■3. 四白眼・三白眼
黒目が上か下に寄っていて、瞳の左右+上あるいは下に白眼が極端に表れる相を三白眼といいます。三白眼は、見るからに勢いや闘争心を感じさせる眼。まさしく、人相学ではたくましい精神力を表しているといわれています。
しかし、上に白眼がみえる眼は蛇眼とも呼ばれ、悪知恵が働くずる賢さもあるとされているようです。
また、冷たい印象の三白眼を持つ人は、猜疑心が強く人を裏切ることもあるため、周囲から信用されにくいかもしれません。
四白眼は、三白眼をもつ人の特徴をより強くしたものといわれています。こちらも、冷たい印象の眼であれば、悪だくみをする知恵が良く働き、平気でずるい行動をとる人物だとされています。
■4. 長くしゃくれた顎、受け口
顎が大きくしゃくれている人は、わがままで自分に都合の良い行動ばかりを取る人物だといわれています。
また、下唇が厚く上唇よりも前の方に突き出ている受け口の人は、自分が得することばかりを考えており、周りの人と打ち解けようとしません。言葉巧みで調子のいいことを言いながら、たくらみを隠しているタイプが多いとされています。
もちろん、自分の利益のためにはずるい行動もとります。このような人は、周囲から警戒されて、信用を失っていくかもしれませんね。
■5. 施眉・鬼眉
施眉(せんもうまゆ)は、眉の中につむじがあったり、眉毛が渦巻き状になっている状態のことをいいます。人相学では、施眉の持ち主は人を陥れるなど、非常識なことを平然と行う人柄とされているようです。
また、毛質が太く固く、毛が上下左右に交わって濃いような眉毛は鬼眉と呼ばれています。鬼眉は、目を覆うような厚み・長さがある場合も多いそう。この眉を持っている人は、残忍性があるといわれており、話も上手いので、人を欺くことが得意とされています。
ただし、同じ鬼眉でも顔の他の部分と総合的に判断することによって、正義感が強い相といわれることもあるようです。
■6. エラが出ているが肉がついてない
顎は愛情や、精神の安定を表しているといわれています。人相学では、耳の下にある顎の骨が極端に突き出ている相は、好ましくないものとされています。
顎が張っている「エラ張り」は比較的良相とされているのですが、こちらはその過ぎたるもので、後ろに目立つほど突き出ていたり、猫のように横に張っているような状態を示します。そして、骨だけがやたらに目立ち、肉がついていないことも特徴であるようですね。
この相を持つ人は、人と素直に親しめず、周囲の感情や立場を考えずに行動します。場合によっては、人を裏切ることや姑息な手を使うこともあるようです。
■7. 鼻の肉が薄くて曲がっている
人相学では、肉付きがよく落ち着いた感じの鼻を持っている人は人間的にも成熟しており、精神が安定しているといわれています。つまり、鼻は人間性が表れるところ。
鼻が曲がっている人は、ひねくれた考えを持つ人であり、他人を騙すことも厭わない歪んだ部分をもっているとされています。
また、鼻の肉が薄くてどこか鋭くみえる人は、自分一番なエゴイスト。他人に対して厳しく、信頼を無くすような行動を起こすこともあります。さらに、鼻先が垂れ下がっていると、よりその意味合いが強くなるようです。
■8. 額の生え際が乱れている
人相学では、額の生え際には、その人の人生が垣間見えるといわれています。生え際は、一生変わらないものではなく年齢と共に変化していく場所。その人のもつ考え方や、今までの生活によって形が変わっていきます。
ずるい人や、利己主義な人がもっているといわれる額には「乱額」というものがあります。これはその名の通り、生え際が乱れていること。多少の生え際の乱れはありふれたものだと思いますが、目立って乱れている人は、どこか卑屈な考えを持ち、他人の幸せはどうでも良く自分の幸せのみを追求する人物であるようです。
■9. 口角が下がった口
口角の上がった口は、人相学的に見て大変良いものとされているのですが、逆はどうでしょうか。
やはり左右の口角の下がった人は、品がなく、だらしのない性格であるとされています。また、他人に対しては厳しく、我が強い上に欲深いので、行動に自然とずるさが目立つようです。
投げやりなところもあり、不満も多く抱えているので笑顔でいることは少ない人物といえます。締まりのない口であれば、さらにその傾向が強まるでしょう。
■10. 左右の眼に差がある
左右水平の眼は安定を表しており、打算的な考えがない人物であるとされています。水平の眼とは、両目の中心を結ぶ線が顔の真ん中に引いた縦の線に対して直角である状態のことを示します。
反対に左右水平でない眼を持つ人は、世間の常識にうとく、良くも悪くも突拍子もない行動をとる人物であるといわれています。時には人を出し抜くようなことも、平気でしてしまう人物といえるでしょう。
また、左右の黒目に上下や大小がある人は、人を欺いたり、陥れても全く悪びれない気質の持ち主とされている相。特に追いつめられると、周囲の人の気持ちや都合を無視した行動をとりかねないといわれています。
ずるい人の見分け方
目にはその人の心の動きが表れるといわれています。これまでご紹介したずるい人の顔の特徴の中にも、目に関するものが多く出てきましたね。
ご紹介したもの以外にも、体調不良ではないのに白眼が黄色味を帯びて濁っている人は、悪知恵が働く人物であるとされていたり、黒目が極端に小さい人は利益を追求するために他人を犠牲にする残忍性をもつといわれています。
また、刺々しさや冷たい感じがする目は凶相とされています。全体なイメージでいうと、骨格やパーツが丸みを帯びているような安定した雰囲気ではなく、肉が薄い感じや違和感のある歪みが目立つ場合も要注意といえそうですね。対面した時に受ける印象も少なからず関係するようです。
言われてみると、下がった口角を持つ人などは「普段から笑顔が少ない人なのかな?」と何となく近寄りがたい印象を持ちますよね。
まとめ
その人のもつ考えや周囲への気持ちは、だんだんと表情に出てくるもの。そう考えると、ずるいことを考える人の顔や表情の傾向というものはあるのかもしれませんね。
人相学は長い歴史の中で育まれてきたものですが、1つの場所や要素から気質・人柄を判断できるものではなく、顔のいくつかの要素を含めて総合的にみるものとされています。必ずしも「ご紹介した特徴を持つ人=ずるい人」とは言えないので、ご了承くださいね。