手相はだいたい、縦線や横線、弧を描くものなどが多いのですが、斜めの線の中にも意味があります。本来は縦線であっても、人によってはそれが少し傾いている場合もあります。
掌丘と掌丘の間から始まる斜め線もあります。斜め線が多く見られたり、障害線と見なされたりもします。
これらの斜め線はなかなか見分けにくいものですが、現れる位置によっていろいろな意味を持ちます。それでは、この斜め線の意味について詳しく解説していきます。
手相占いで斜め線の意味は?
一般的に斜め線は、運勢が揺らいでいるとされます。何事も思い通りにならなかったり、多くの悩みを抱えたりします。運気の流れが停滞し悪い運気が溜まりやすいはずです。
障害線となる斜めの線は、掌線を横や縦に横切る障害線と違い、何らかの障害や問題が生じるものの、致命的なことになりにくいとされます。運気に少々の乱れがあり、気持ちが少し落ち込む程度で済むことが多いようです。
生命線に斜め線があると少し心身に疲れがあり、運命線だと運勢が滞り、頭脳線だと思考力が落ち、感情線だと感情の乱れが多くなるといった解釈になります。
いずれも対応策を講じれば、すぐに元に戻るはずです。また斜め線の現れ方によっては、運気を好転させる場合もあります。
左手の斜め線の意味
手相は利き手でない手に生来のものが現れ、日本では右利きの人が多いため、左手で過去や生来のものを読み取ります。
この左手に斜め線がある場合、生まれながらに運勢に揺らぎがあるとされます。幼少期から何事も思い通りになりにくく、様々な運気が停滞しているようです。しかし生来の資質なので意味合いが変わる可能性があります。
右手の斜め線の意味
手相は利き手に現在から将来にかけてのものが現れ、日本は右利きが多いため、右手でこれからのものを読み取ります。
この右手に斜め線がある場合、人生経験を積むうちに運勢に揺らぎが見られるようになったとされます。様々な運気が停滞し、成功や幸せがつかみ難いようです。後天的に慣れ親しんだ習慣や価値観を変えれば、運勢は好転します。
小指の下から斜めの線(説得線)
小指の下方は水星丘と呼ばれ、そこに斜め線が現れているものを指します。
これは説得線となり社交性に富み、自分の意見や気持ちなどを伝えることに優れているとされます。考えを上手く伝えられたり、愛情表現が豊かで上手に自分をアピールできるので、仕事や恋愛で良い結果が得られるようです。
頭の回転が速く、臨機応変に対処できるので、人から高く評価されます。ビジネスで成功する可能性が高く、人を説得する分野で活躍が期待できます。
小指と薬指の間の斜め線(気付き線)
小指と薬指の間から親指に向かう斜め線は、気付き線になります。
これがある場合、いろいろに状況にあって気付きやすいとされます。仕事や恋愛で気が付くことが、機転が利くと高く評価されます。気配り上手なので異性に好感を持たれモテます。人のために尽くすことに喜びを感じます。
しかしこの気が付きやすい性質をお節介に感じる人もいるので、やり過ぎに注意が必要です。また些細な事も気になるので、ストレスは溜まりやすい面があります。
薬指の下の斜め線
薬指の下方は太陽丘と呼ばれ、そこに斜め線が見られるものを指します。これは斜めに伸びる太陽線になります。
生命線上から斜めに伸びる太陽線の場合、意志が強く、何事にも努力を惜しまないとされます。目的達成能力が高く成功や幸せがつかみやすくなります。
運命線上から斜めに伸びる場合、その始点の位置で大金や幸せがつかめるとされます。掌の真ん中辺りを40才とするのが目安です。
第二火星丘から斜めに伸びる場合、強い忍耐力を持ちます。
薬指と中指の間の斜め線(貢ぎ線)
中指と薬指の間から出る斜め線は、斜めに伸びる貢ぎ線になります。
これがある場合、自分に貢いでくれる人が現れるとされます。恋愛結婚相手のことも考えられます。自分が人に貢ぐことはないようです。
金運もある程度高い状態にあるので、自己投資をするとそれなりの成果が期待できます。資格を取得して大金が稼げるかもしれません。一方で衝動買いが多く浪費傾向にあるようです。貯蓄が苦手なのでお金の管理をしっかりとする必要があります。
中指の下の斜め線
中指の下方は土星丘と呼ばれ、そこに斜め線が見られるものを指します。
これが見られる場合、明るい性格で人と話をすることを好むとされます。人の心を惹きつける話ができ、相手を飽きさせません。スピーチが上手でプレゼンテーション能力に優れています。
話上手なので異性の心を射止めやすいとされます。説得力のある話し方ができ、内容に重みがあります。人の気持ちを動かすことができるので、営業や接客業で活躍が期待できます。
人差し指と中指の間の斜め線(自己顕示欲線)
人差し指と中指の間から斜めに伸びる線は、自己顕示欲線になります。
これが見られる場合、自分をアピールすることに優れているとされます。目立ちたがり屋で、人と同じことはしたくない気持ちが強くなります。何事も自分が前に出て活動したり、主役として認められたいようです。
芸能界や人から注目される職業に向き、活躍が期待できます。一見すると目立ちたがり屋でない場合、目立ちたいという潜在的な欲求を抱えているとされます。
人差し指の下の斜め線(リーダー線)
人差し指の下方は木星丘と呼ばれ、そこに斜め線が見られるものを指します。これはリーダー線となり、生命線上から伸びるか木星丘を斜めに横切っているものです。
この場合、人をまとめ導くことに優れているとされます。管理能力やリーダーシップが求められる分野で活躍が期待できます。
優れた指導者として教え導いたり、人の面倒見が良く教師や管理職にも向いています。一方で人から指図されることを嫌い、人の下では力が発揮できないとされます。
月丘の斜め線(引き立て線)
小指の下方で手首寄りの領域は月丘と呼ばれ、そこに運命線の方向に伸びる斜め線があるものを指します。
これは引き立て線となり、人から引き立てられて運勢が切り開けるとされます。主に立場が上の人に好かれ引き立てられます。学校では教師や先輩、会社では上司や先輩などから目をかけられます。
交友関係も広く同僚や友人からも好かれています。人とのつながりによって、いろいろな幸せがつかめるとされます。恋愛では良縁に恵まれます。
斜め線が多い
手のひらに斜め線が多く見られる場合、対人に関わるいろいろな運気が低迷するとされます。仕事運や恋愛運が停滞しているので、何をやっても裏目に出るようです。
職場でミスが頻発したり、携わっている案件が失敗したりします。恋愛も思い通りに進展しないかもしれません。運気の流れが全体的に悪いので、何事も慎重にする必要があります。
まとめ:意味が多方面にわたる
手のひらの斜め線は、運勢が揺らいでいる時に現れるものです。運気の流れが停滞するものの、障害線となる斜めの線は他の障害線と比べると、障害や問題が生じても致命的な結果になりにくいとされます。
水星丘に現れる斜め線は説得線となり、社交性に富み自己アピールに優れているとされ、木星丘に現れるとリーダー線、月丘に現れると引立て線になることがわかります。なかなか見分けにくい斜め線ですが、意味を把握して活用したいものです。