通帳を記帳することが多ければ、どんどんと通帳が溜まってしまいます。また古い通帳を銀行に持って行っても破棄してもらうことはできませんし、個人情報が書かれているので、むやみやたらに捨てることができません。
また通帳は個人情報が記載されており、特に届出印などをそのままの状態で処分すると悪用されてしまう可能性もあります。
そんな古い通帳の処分方法や保存場所、また保存期間などについてご紹介します。
古い通帳はどうする?使える?
古い通帳を置いている場合は2パターンあります。
①現在も使用している口座で、記帳がいっぱいになり新しく変えて、古い通帳が溜まっているパターン
②現在は使用していない銀行の古い通帳が保管したままになっているパターン
新しい通帳を作っている場合は、古い通帳は処分しても問題ありませんが、確定申告をしている方は数年間は念のため保管しておきましょう。
使用していない銀行の古い通帳の処分には注意が必要です。
長い期間使用していない口座の通帳の場合は、銀行のATMではエラーになってしまいます。2009年1月1日以降の取引から10年以上取引していない場合(普通預金、定期預金、貯蓄預金など)は、休眠預金になっています。
この場合は、銀行の窓口に行って手続きをすませることで、預金がある場合は、手元に戻ってきます。
古い通帳が旧姓で作った口座の場合は、本人と証明できるものが必要になります。故人の古い通帳が見つかった場合は、銀行で相続手続きを行うことになります。合併等によって、その銀行や支店自体が既にない場合は、現在どの銀行になっているのかを調べる必要もあります。
古い通帳で最後まで記帳していない方は、残高がある可能性があるので、銀行でチェックしてみましょう。
使用済み通帳を捨てると悪用される?
使用済みの通帳は、持ち主のお金の流れが記載されているので、簡単に処分できないことも多いでしょう。
そのまま捨てると個人情報があるので悪用される可能性があります。使用済みの通帳を捨てるときは、下記手順で処分しましょう。
古い通帳の処分方法・手順
古い通帳で処分したい場合は、以下の手順で行ってください。
<ステップ1:通帳残高を確認する>
通帳を本当に処分していいのか確認しましょう。休眠預金の通帳や故人の通帳の場合は、古いからといって捨ててしまうと残高がある場合もあります。銀行で確認してからにしましょう。
<ステップ2:個人情報を塗りつぶす>
まずは個人情報が記載されているところを黒い油性のマジックで塗りつぶしていきましょう。口座番号、氏名、住所、届出印などすべて見えないように塗りつぶします。特に届出印をそのままにして捨てると、悪用される場合もあります。
<ステップ3:シュレッダーにかける>
黒の油性ペンで塗りつぶした後に、シュレッダーにかけます。シュレッダーがない場合は、細かくハサミで切り刻んでいきましょう。個人情報だけではなく、通帳すべてをシュレッダーにかけます。通帳を広げて一枚ずつ引っ張ると、シュレッダーにかけやすくなります。
<ステップ4:中が見えない袋に入れてゴミ出し>
シュレッダーにかけたものはさらに人目につかないように、紙袋などに入れてから、ゴミ袋にいれましょう。用心するなら小分けにしてゴミ出しをすると安心です。
風水でお金が貯まる保管場所と方角
通帳を保管しておくには風水では、貯蓄運が関係している方位が「北」になります。
家の中心からみて北方位の部屋に保管するようにすると、良い気の流れの恩恵を受けることができます。暗くて冷たい場所に保管することで、より貯蓄運が高まります。
通帳を保管するときは、現在使用している通帳と、古い通帳は分けて保管します。役目を終えた古い通帳と一緒に保管すると金運が低下してしまうと言われています。
保管するためのケースは木製のものに入れておくと、金運を高めてくれる効果があります。
北東のラッキーカラーは、ホワイト、ピンク、シルバーになります。ラッキーカラーを取り入れて、通帳を包んでおくのもよいでしょう。
金運は火の気と相性が良くないので、キッチンなどが北方位の場合は、別の場所に保管しましょう。その場合は、保管したい部屋の中心から北方位に保管するとよいです。通帳だけではなく、銀行印なども北側に保管しておくと、貯蓄運がつきます。
古い通帳の保管期限
古い通帳は、確定申告などで領収書代わりに使用している場合や、相続の手続きなどで古い通帳を保管することがあるでしょう。確定申告では5年間分くらいのものを保管しておくと問題ありません。
もしも通帳を処分してしまっても、取引記録の再発行を銀行窓口で依頼すると有料にて発行してもらうことができます。通帳の記帳が多くて、たくさん溜まってしまう人は、処分しても問題ないでしょう。
確定申告が必要ない方は、見返したい場合を除き保管する必要はないでしょう。ローンを組む際に求められる通帳記載情報は通常3か月前までになります。その必要がない場合は、新しい通帳になった時点で処分しても問題ありません。
古い通帳を捨てる時の注意点5個
古い通帳を捨てる際には、そのまま処分すると悪用される可能性があるので、きちんとした処分をしていきましょう。処分時の注意点についてご紹介します。
■1. 個人情報は塗りつぶす
古い通帳を捨てる場合は、住所・氏名・届出番号・届出印などの個人情報は、油性の黒マジックで塗りつぶしましょう。
油性の黒マジックで塗りつぶした後には、念入りにハサミで切り刻むか、シュレッダーをかけましょう。古い通帳に副印鑑票が貼ってある場合があります。
人目に触れないように紙袋などに入れて捨てるとよいでしょう。心配な方は、一度にゴミ出しするのではなく、細かく分けてからゴミ出しすると安心できます。
■2. 記帳を済ませてから処分
古い通帳の場合は、残高がいくら残っているのか把握できていないものもあるかもしれません。また故人の通帳だとすべての記録が記帳されているかも分かりかねます。
通帳を処分してしまうと手続きも難しくなるので、念のために通帳を記帳して残高確認をするとよいでしょう。確実にいらないと判断してから処分しましょう。
■3. 通帳そのままの状態では捨てない
個人情報だけ切り取って通帳だけそのままで捨てるのも注意が必要です。お金の出し入れの記録がすべて記載されています。
ゴミを捨てた場所から、最悪の場合は特定される可能性もゼロとは言えないので、通帳は必ずばらしてシュレッダーにかけて処分しましょう。シュレッダーがない場合は、ハサミで細かく切って処分します。
■4. 燃えるゴミでOK
通帳を捨てる際には、燃えるゴミと一緒に捨てましょう。一度にすべてをゴミに捨てると、もしゴミを漁られて確認された場合の危険性があるので、すべての通帳を捨てるのではなく、いくつかに分けて捨てるとさらに安心です。
■5. 古い通帳のみ処分
古い通帳を整理していて処分するのと同時に、現在使用している通帳を誤って捨ててしまったということにならないように、慎重に古い通帳のみ処分しましょう。
もしも現在使用している通帳を捨ててしまった場合は、本人名義の通帳は再発行することが可能です。故人名義のものは再発行ができない可能性が高いので、まだ相続手続きや残高など確認していない場合は、処分しないようにしましょう。
まとめ
古い通帳で使用しない不要なものを置いておくと、エネルギーが滞ってしまい金運も低下してしまいます。必要なくなった古い通帳は思い切って処分しましょう。
通帳を保管しておく場合は、北側の部屋の暗くて涼しい場所に保管することで貯蓄パワーをチャージすることができます。木製のタンスがベストです。ある程度必要な期間が終わったものは、定期的に見直して処分していくことで、お金の巡りも循環していきます。