占い好きの方だけでなく、多くの方がタロットカードの存在については知っているかと思います。神秘的な印象を受けるタロットカードに、少しの怖さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際、筆者がそうなのですが、初めてタロットカードを見てから随分と長い間、なかなかタロットカードに近づくことができませんでした。しかし、倦厭(けんえん)していたタロットカードも、いざ手にとってみると面白いのです。
そこで気になるのが、カードの並べ方ですよね。まずこれが無ければ、タロットカードを使って占うことができません。しかし、タロットカード初心者には、沢山のカードを使うスプレッドはハードルが高い・・・。
そこでオススメなのが「ワンオラクル」です。ワンオラクルは占いやすく、さらに手元にあるタロットカードとの仲も深まりますので、タロットカードを手元に迎えたばかりの方には、特にオススメなのです!
そこで今回は「ワンオラクル」についてご紹介します。
当たるワンオラクルのやり方・方法
「ワンオラクル」とは、質問を心に思い浮かべ、タロットカードの山の中から1枚だけを引いて、答えに導いてもらうリーディング方法です。
初心者の方に特にオススメしたい理由は、スプレッドのレイアウトの順番や、位置や意味を覚える必要が無いからなのです。沢山のカードを使用したリーディングは、それだけ質問への答えを深く掘り下げることができますが、どうしてもレイアウトの順番や意味を覚えることが必要となってきます。
まだタロットカードを使い始めたばかりの方には、それが難解なことに見えてしまい、タロットカードから遠ざかってしまうことも少なくありません。せっかくタロットカードに興味を持って、手元に迎え入れたのに、それでは勿体ないですよね。
ワンオラクルで手軽に気軽に、リーディングに慣れていき、少しずつカードのそれぞれの意味も覚えていくことをオススメします!
ワンオラクルのリーディングの仕方
「ワンオラクル」のリーディングにおいて最も大切なことは、直観力です。タロットカードのリーディングやオラクルカードのリーディングにおいて、使用するカードの枚数が少なければ少ないほど、自分の直感を信じることが、大変重要になってきます。
タロットカードのリーディングというのは、展開されたカードの中に「物語を読むことができるかどうか」ということなので、枚数が少なければ少ないほど、カードから受け取るインスピレーションが大切なのです。
ですので、「ワンオラクル」のリーディングの仕方とは、ズバリ、「自分の直感を信じて、1枚のカードの中に質問に対する物語を読み取る!」ということになります。一見難しそうにも感じますが、そんなことはありません。あなた自身がそのカードを楽しめばいいのです。
タロットカードのリーディングは、カードそれぞれのデフォルトの意味こそあるものの、毎回決まった答えにはなりません。最低限のカードの意味は頭の片隅にありつつも、自分の直感で感じたものを読んでいくのが、その時の答えとしては一番良いのです。どうですか?こう言われると、ぜひ「ワンオラクル」でリーディングしてみたくなってきませんか?
タロット占いでワンオラクルを行うときのポイント6つ
タロットカードリーディングのスプレッドの中で「ワンオラクル」は初心者の方にもオススメできる、取りかかりやすいスプレッドとはいえ、いくつかのポイントはあります。スプレッドの中で一番シンプルなリーディング方法ですが、タロットカードを通した神聖なリーディング法であることには、他のスプレッドと変わりはないのです。
ここでは、ワンオラクルでのリーディングポイントをご紹介します。
■ポイント①:リーディングは直感重視
まず一番大切なのは、先にも述べました通り、自分の直感を信じることです。タロットカード初心者であればあるほど、引いたカードの意味を調べてみたくなってしまいますが、あまり難しく考えることなく、タロットカードのそれぞれに描かれている絵柄や名前、数字から何か感じることがあるかどうか、自分自身で感じてみて下さい。そうすることによって、感覚がどんどんと磨かれていくはずです。
タロットカードの中には「死神」や「悪魔」など、一見すると怖いと感じるカードもあるかと思います。しかしそれは、死や悪魔そのものであるというよりも、何かしらのイメージです。本当に悪い意味ではないことを受け入れ、カードそれぞれへの先入観を失くしてください。絵柄や名前から沢山イメージをして、「これだ!」というものが出てきたなら、それが今の答えということになります。
「なんだかしっくりこないなぁ・・・」と感じた時に初めて、カードの意味を調べてみましょう。今回のリーディングは、そこに答えがあるかもしれないですし、その文章にサポートしてもらい、インスピレーションを広げるという場合もあるかもしれません。
最初のうちは、正位置や逆位置を気にせずにリーディングをしても大丈夫です。慣れて来た頃に正位置、逆位置の意味も取り入れていくと、更に深いワンオラクルリーディングができるようになりますよ。
■ポイント②:質問ははっきり、しっかり決める
ワンオラクルで行うリーディングは、1枚のカードから読み解くというシンプルさから、色々な質問に対応することができ、その時々に応じて、自由に応用を利かせることが可能です。
しかし、遠い未来の質問はあまり得意ではありません。これは、オラクルカードにしてもタロットカードにしても、カード占いという占術自体が、あまり遠い未来を占うことに適していないからです。
では、どのような質問がワンオラクルのリーディングに向いているかというと、質問への答えがイエス・ノーであるものです。イエス・ノーどちらかのはっきりとした答えの出るものということは、質問自体もはっきりしたものである必要があります。そして、その日一日のことなど、できるだけ近い未来のことが良いでしょう。
例えば、「今日一日はどんな日になるか」や「このアクセサリーを買うか、買わないか」などです。二つのものの間で迷う時は「こちらのアクセサリーは買うべきか、買わないべきか」「あちらのアクセサリーは買うべきか、買わないべきか」と、それぞれのものがイエス・ノーどちらであるかの質問をすると、答えのリーディングがしやすくなりますよ。
■ポイント③:タロットカードは戦友!カードを信じて
タロットカードは物質的には紙でできた、無生物のカードであるのは確かなのですが、ずっと使用していくうちに、友達のような、戦友のような、独特の信頼感に基づく、不思議な絆が自分との間に生まれます。タロットカードが手元に来て間もなくは、そんなことは信じられないかもしれませんが、タロットカードユーザーの方々はきっと、みなさんうなずける感覚かと思います。
そこで大切なのは、「タロットカードを信じる」ということです。カードが導いてくれる答えを信じることができなければ、せっかくのメッセージも、あなたの目の前から、どこか遠くに流れていってしまいます。そして、カードの答えを信じるということは、あなたの直感を信じること、あなた自身を信じることと同意です。
ですので、ワンオラクルリーディングが簡単でシンプルなスプレッドだからといって、片手間で行うようなことはしないようにしてください。いつでも、タロットカードに誠実に真剣に取り組んでくださいね。あなたの真剣な気持ちに、タロットカードは必ず応えてくれますよ。
■ポイント④:シャッフルはしっかりと行う
「シャッフルって、ただカードを混ぜるだけでしょ?」と思いがちですよね。「カードがバラバラになればいいんでしょ?」と筆者も思っていました。しかし、タロットカードにおけるシャッフルとは、そんな軽いものではなく、重要な動作となっています。
タロットカードは、シャッフルを数回繰り返すという動作を行うことで、タロットカードの中に神秘的な力が注入されるようにプログラミングされています。その神秘的な力とは、タロットカードとあなたの絆にも関係しますが、それにより、占いの結果に影響するのです。
なので、心を鎮めて、真剣にシャッフルするように心がけましょう。とはいえ、本来はこれと言った決まりはなく、自分がやりやすいように、つまり、自分の気持ちをタロットカードに入れやすいようにシャッフルするのが一番です。
タロットカードを手にした最初のうちは、シャッフルの見本のようなものがあった方がわかりやすいかと思いますので、ここで簡単にシャッフルの仕方をご紹介します。
1)カードを全て裏面にして揃える
2)先に決めていた質問をしっかりとタロットカードに問いかける
質問が曖昧だと、ワンオラクルリーディングで導き出される答えも曖昧になってしまうので、質問ははっきりと明確にとお伝えしたのはこのためです。
3)両手で時計回りに大きくタロットカードをぐるぐると、よく混ぜる
その際、何も考えずに無心で混ぜることがポイントです。色々と何かしらを考えて、どうしても雑念が入ってしまうという方は、目を閉じるとシャッフルに集中できるかもしれませんので、お試しください。
4)自分が良いと思うタイミングで、タロットカードを真ん中にまとめる
5)シャッフル完了
■ポイント⑤:どのカードを選ぶかは、あなた次第
シャッフルが完了したら、いよいよカードを選ぶわけですが、その選び方も、その日のあなたの直感に従います。選び方は色々とあります。
シャッフルしたカードの山を横一列や扇形に並べて、その中からピンと来るものを選んでも良いですし、シャッフルしてまとめた山の一番上や一番下をめくっても良いと思います。ワンオラクルには、どのカードを選ぶかの決まりはないので、カードの選び方さえも自分の直感に従って自由にできるところも良いですね。
エネルギーを掌で感じやすい方は、手をかざして選んでみても良いですし、ダウジングも面白いと思います。また、シャッフルしている最中に自然と飛び出すカードのことをジャンピングカードと言いますが、そのカードが気になるようであれば、そのカードをそのまま答えとして選んでも良いと思います。直感で自由にタロットカードを楽しみましょう。
■ポイント⑥:大アルカナだけで始めてみる
タロットカードは全部で78枚あり、その内訳は大アルカナ22枚、小アルカナ56枚に別れています。
この78枚と言うカードの枚数の多さが、リーディングを始めたばかりの方には「全部なんて扱えない・・・。」とハードルが高く感じられることが多いのではないでしょうか。
タロットカードでのリーディングが億劫になっては勿体ないので、最初の頃は大アルカナだけの22枚を使用するリーディングをオススメします。扱う枚数が少なくなるというのも理由のうちですが、小アルカナより大アルカナの方が、絵柄から色々とイメージがしやすいからです。
ワンオラクルでのリーディングは、1枚のカードからあなたの直感を頼りに、たくさんの意味を読み解く必要があります。ですので、色々なイメージが沸きやすい大アルカナのみで直観力を鍛える練習をして、徐々にタロットカードに慣れていくと良いと思います。
慣れて来た頃に小アルカナも加えてリーディングをしていけば、さらに深いワンオラクルリーディングが出来るようになりますよ。
恋愛をワンオラクルで占うときの注意点
どんなリーディングでも言えることですが、リーディングをする時には、ニュートラルな状態でいることがとても大切です。こうなったら良いな、この答えが出たら嫌だなという先入観を持っていると、タロットカードが見せてくれる導きを、良い方向に活かすことが難しくなってしまいます。
自分の恋愛をリーディングする時も、他の誰かの恋愛をリーディングする時にも、物事やカードへの先入観を失くし、カードから受け取るインスピレーションを大切にすることが重要です。
仕事をワンオラクルで占うときの注意点
恋愛をワンオラクルで占う時の注意点でもお伝えしましたが、リーディングをする時にニュートラルな状態でいることは、仕事に関するリーディングをする時にも大切です。
現在のあなたの顕在意識が良しと思うことが、潜在意識やこの先の人生において良いとは限らないのです。先入観を持たず、カードを開いた瞬間に感じる自分の感覚を信じてリーディングして下さい。
まとめ
タロットカードをわくわくとした気持ちで手元に迎えたのに、その枚数の多さにゲンナリしてしまった人も少なくないと思います。全ての意味を覚えようとすると、そんなことはできないと思いがちですよね。
しかし、カードリーディングをする上で重要なことは、意味やスプレッドを覚えることではなく、自分の直観力を鍛えること、そして、その直感を信じることです。
タロットカードは、そんなあなたと様々な問題を読み解くときを待っています。どうか楽しんでタロットカードとの時間を過ごしてください。
ワンオラクル以外のスプレッドにどんなものがあるか知りたい人は参考にして下さい。