日本のパワースポットの中でも屈指の人気を誇る伊勢神宮ですが、実は夫婦で行くとあまり良くないといわれているため、躊躇している人も少なくありません。実は、このジンクスが浸透しているのには理由があります。
こちらの記事では、伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由を紹介するとともに、本当に行かない方がいいのかを解説します。
伊勢神宮とは?
伊勢神宮は、三重県伊勢市に位置しています。2000年の歴史を有しており、古くから「お伊勢さん」として親しまれており、多くの参拝客が訪れる場所です。
伊勢神宮で祀られているのは「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」で、八百万の神々の中でも最高位の神様といわれています。
伊勢神宮には、大きくエリア分けすると外宮と内宮があり、天照大御神は内宮で祀られる神様です。一方の外宮では、豊受大神(とようけのおおかみ)という衣食住をはじめとするすべての産業を守る神様が祀られています。豊受大神は天照大御神の食事を司っており、伊勢神宮の中で最も尊い場所は内宮にある皇大神宮です。
さらに、伊勢神宮には外宮と内宮の他に、125の宮社があります。それぞれに神様が祀られており、伊勢神宮全体がパワースポットです。こうした背景から、伊勢神宮は日本全国にある神社の中心ともいわれています。
伊勢神宮は夫婦やカップルで行ってはいけない?
伊勢神宮を調べていると、夫婦やカップルで行ってはいけないという話を耳にすることがあるでしょう。実は、伊勢神宮で祀られている天照大御神は女性の神様で、夫婦や恋人関係にある二人に嫉妬しやすいといわれています。
とはいえ、このジンクスには確かなデータがあるわけではありません。天照大御神が登場する古事記や日本書記をみても、こうした性質を持ち合わせているという記述はなく、そもそも太陽とも言われる神様が嫉妬心を持つというのは考えにくいでしょう。
そのため、「夫婦で行ってはいけない」という噂をそこまで気にする必要はありません。反対に、あまりに意識しすぎることで喧嘩をすることにもなりかねません。ほどほどに捉えておく方が無難でしょう。
伊勢神宮が夫婦で行ってはいけないと言われる理由3個
伊勢神宮に夫婦で行っても問題ないとはいえ、ジンクスがある以上は何らかの理由があります。その理由について把握しておけば、より安心して伊勢神宮にお参りできるでしょう。続いては、伊勢神宮が夫婦で行ってはいけないと言われる理由を解説します。
■1. 天照大御神が女性だから
前章でも触れていますが、伊勢神宮で祀られる天照大御神(あまてらすおおみかみ)は女性の神様です。女性といえば、昔から嫉妬深いと言われています。
こうした性質から、女性の神様も嫉妬深いというジンクスが生まれ、夫婦や恋人同士などカップルで参拝すると嫉妬心から別れさせるといった流れになっているようです。
伊勢神宮に行っても別れないカップルもあるので、一概には言えません。カップルで行っても心静かに過ごせば、別れることも少ないでしょう。
■2. 遊郭があったから
天照大御神は女性で、嫉妬深いといったジンクスは昔からありました。こうしたジンクスの背景には、裏があります。
そのひとつが、伊勢神宮の外宮と内宮の間に存在した遊郭です。最盛期には70軒を超える遊郭が軒を連ね、大勢の遊女たちがいたといわれています。
伊勢神宮に参拝したら、遊郭で遊ぶことがひとつの流れとして考えられており、遊郭での時間は精進落としともいわれていました。しかし、女性が一緒に参拝してしまえば、男性が遊郭に行けなくなってしまいます。こうした背景から、伊勢神宮に夫婦で行ってはいけないと行ったジンクスが生まれたといえるでしょう。
■3. 参拝客が多いため
伊勢神宮は、日本の中でも非常に人気が高い神社です。そのため、年間に訪れる参拝者の数も桁違いといえるでしょう。
さらに、昨今のパワースポットブームも後押しして、近年の参拝客はうなぎのぼりです。その中にはカップル多く、その別れを選ぶカップルの確率も高くなります。
こうした数字的な背景から、伊勢神宮にお参りすると別れやすくなるのではないかというジンクスが生まれたと言えそうです。
伊勢神宮のパワースポット効果
「一生に一度は伊勢神宮へ」と言われるほど、日本はもちろん世界中から注目される伊勢神宮は、非常にパワーの強い場所です。
伊勢神宮では個人的な願い事ばかりすることはよろしくないとされていますが、何か大きなチャレンジをしている人や深刻な悩みを抱え立ち向かっている人は、パワースポットの効果を感じるでしょう。挑戦する人が努力を怠らなければ成就するというご利益があります。
また例えば、思いがけず伊勢神宮に訪れる機会が起こったり、これまで意識していなかったのに伊勢神宮に関する情報が手に入るようになれば、パワースポット効果が始まっていると言っても過言ではありません。伊勢神宮にお参りした後に、転機が訪れる可能性があります。
夫婦円満のために伊勢神宮と一緒に行きたい夫婦岩
※二見ヶ浦にある夫婦岩
伊勢神宮の近くにあるのが、伊勢市の二見ヶ浦にある夫婦岩(めおといわ)です。立岩とも言われる場所で、海の中にある二つの岩が、まるで夫婦のように仲良く並んでいます。
二見興玉神社の中にあり、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀るのが特徴です。古くから、「お参りは二見から」とされており、伊勢神宮には、夫婦岩を訪れて穢れを落とした上で参拝するのが正式な形と言われてきました。
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)に祀られる猿田彦神は、全てを良い方向に導いてくれる神様です。夫婦岩が持つパワーも相まって、夫婦円満や縁結びのご利益もあります。そのため、夫婦岩は夫婦やカップルで訪れるべき場所と行ってもいいでしょう。
所在地: 〒519-0602 三重県伊勢市二見町江575
営業時間: 9:00〜16:00
電話番号: 0596-43-2020
アクセス:JR参宮線「二見浦駅」から徒歩約15分
まとめ
伊勢神宮には夫婦で行ってはいけないというジンクスを気にして、なかなか訪れることができなかった人も多いでしょう。しかし、このジンクスには、遊郭があった過去や多くの人が訪れる場所であるためといった理由があります。
そのため、気にしすぎる必要はありません。それよりも神聖な気持ちを大切にして参拝するように心がけましょう。