あなたの周りに平気で相手を騙して陥れる人がいるなら、ソシオパスかもしれません。ソシオパスだった場合、普通の人だと思って対応していると、利用されて酷い目に合う可能性があります。
そこで今回は、ソシオパスの弱点や嫌がることを解説!ソシオパスの対処法を伝授します。
ソシオパスとは?
ソシオパスとは精神疾患の一種で、反社会性パーソナリティ障害に含まれます。共感力が非常に弱く良心がないので、自分の利益のために平気で人を陥れます。衝動的で攻撃性が強く、犯罪をするリスクが高いです。
人間関係に問題を抱えることが多い一方で、冷酷かつ狡猾な性格をしており、社交的で親切な人を装うこともあります。人気者のケースもあるので、気を付けた方が良いでしょう。
ソシオパスは後天的な原因で起こるのも特徴。暴言暴力、ネグレクトなどの虐待やDVなどを受け、トラウマを抱えているケースが多いです。自分本位で人との付き合い方も刹那的ですが、自分の理解者だと感じると、愛着を示して強く依存する傾向があります。
ソシオパスの弱点・嫌がること15個
ソシオパスは承認欲求が強く、人を利用して自分の利益と評価を得ようするのが特徴です。そのため、以下のような対応をされると、酷く嫌がります。
(1)自分が不利な立場になる
(2)自分の評判を落とされる
(3)冷静で論理的な対応をされる
(4)自分の企みを暴露される
(5)発言権を与えられない
(6)義務を課せられる
(7)利用、搾取される
(8)自分がコントロールされる側になる
(9)自分の計画をことごとく邪魔される
(10)嘘を見抜かれる
(11)自分の言葉に全く動じない
(12)マイペースに行動される
(13)情報が与えられない
(14)取り付く島もない対応をされる
(15)孤立や孤独
相手が自分よりはるかに上手で、非の打ちどころのない冷静かつ論理的な行動をされると、ソシオパスは付け入る隙がなくなります。そのため、相手を刺激して感情的にさせようとしますが、だからこそ、常に冷静な人が苦手です。実力がなく口先で相手をコントロールしようとするので、発言権を奪われると何もできません。平等で文句のつけどころがない義務も、逃げ場がないので嫌いです。
また、何を言っても動じず自分を崩さないマイペースな人も苦手。なぜならば、コントロールできない上に、行動の予測がつかないからです。人を操って自分の立場を確立しようとするため、それが通用しない状況になると、ソシオパスはどうして良いのかわからなくなります。孤立に弱いのも、自分1人でできることはたかが知れているからです。
ソシオパスの撃退方法
ソシオパスは自分を磨いて実力で勝負をするのではなく、他人を操り利益を得ようとするのが特徴です。そのため、孤立や孤独を何より恐れます。結局、1人では何もできないのです。あなたが周囲を味方につけてソシオパスを孤立させれば、撃退することが可能です。
もちろん、ソシオパスは自分を守るために、敵を排除しようとします。あからさまな無視や味方の囲い込みは、返って付け入る隙を与えるかもしれません。ソシオパスを孤立させるには、あなたが実力のある人格者になり、周囲の信頼を得なければならないため、相当な努力が必要です。
また、あなたが圧倒的強者となり、ソシオパスに指示する側に回って撃退する方法もあります。職場ならば、わかりやすい役職で上に立つことができますが、プライベートな関係の場合、精神的だけではなく肉体的な強化も重要です。「あの人には勝てない」と、ソシオパスに完全な敗北感を与えれば撃退できるでしょう。
ソシオパスの対処法5個
トラブルメーカーのソシオパスですが、必ずしも撃退しなければならないとは限りません。また、排除できない相手がソシオパスならば、関係を絶つのは難しいでしょう。この場合、適度な距離感を保ちつつ、ターゲットにされないように警戒しながら付き合う方法もあります。そこで、ソシオパスの対処法を具体的に解説していきましょう。
■1. 必要に迫られなければ関わらない
対処法の基本は、必要に迫られなければ関わらないこと。ソシオパスは密室の関係を作って相手を操ろうとするので、接触が少なければターゲットにされるリスクが減ります。最低限のマナーとしての挨拶は大切ですが、気を遣ってあなたから話しかけない方が良いでしょう。
ソシオパスに「この人は優しくて親切で善良。自分の言うことを聞いてくれそう」と思われて、利用されたら大変です。とっつき辛い印象を与えるくらいが丁度良いです。
■2. あなたの情報は極力与えない
ソシオパスは社交的で親切な人を装って、相手の情報を盗もうとします。どんな情報でも、後に利用される可能性があるので要注意。あなたの情報は極力与えないようにしましょう。特に、仕事では成果を横取りされない対策が必要です。情報共有する際は、必ず上司やチームも含めて行いましょう。
ちょっとした雑談でも、警戒が必要です。ソシオパスから質問されても正直に答えてはいけません。適当にはぐらかしながらあなたが聞き役に回り、ソシオパスに喋らせると良いでしょう。尚、仕事の場合、会話の主導権はあなたが握り、ソシオパスの思い通りに事を運ばせないようにしてくださいね。
■3. 事実確認は自分でする
ソシオパスは嘘つきです。あなたに嘘を吹き込んで、陥れたり利用したりするかもしれません。ですので、ソシオパスからの情報は話半分に聞き、事実確認は必ず自分で行いましょう。「嘘が通用しない」「関わると返って自分が不利になる」と思えば、ソシオパスの方から離れていきます。
事実確認する際は、「自分の不安を解消するために確認する」というポーズをとるのがコツ。「あなたのこと信用していないから」という態度で接すると、ソシオパスに悪い噂を流されるリスクがあります。敵に認定されると厄介なので気を付けましょう。
■4. ソシオパスに借りを作らない
あなたに敵わないと思うと、ソシオパスは上手く取り入って利用しようとする場合があります。積極的に手伝おうとしたり、贈り物を渡そうとしたりされても、受け入れずに丁重にお断りしましょう。
受け入れるとソシオパスに借りを作った状況証拠になり、後から何を言われるかわかったものではありません。付け入る隙を与えるのは危険です。
■5. 常に証拠を残す
どんなに防御しても、ソシオパスはあなたに何かを仕掛けてくるケースもあります。嫌なことをされたり、利用されたりしたら、常に証拠を残しましょう。メールやLINEは画像に残し、場合によっては会話の録音もできるように準備しておくのです。その他、物的証拠もしっかり保存しておきましょう。
職場では、あなた一人ではなく、周囲と状況や情報を共有するのも重要です。ソシオパスに陥れられないように、職場の人とは丁寧にコミュニケーションしながら、目の届く位置をキープしてくださいね。
まとめ
ソシオパスには後天的な原因があり、過去をさかのぼると悲しいトラウマを抱えているケースが多いです。ある意味、ソシオパスも被害者なのかもしれません。
しかし、同情して寄り添っても、心を通じ合わせるのは困難です。多くは期待を裏切られ、あなたが傷つく結果になるでしょう。身近にソシオパスがいるなら、あなたも非情になって、身を守ることに専念した方が良いでしょう。