サイコパスは頭の回転が速く高いカリスマ性を持つイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、サイコパスの特徴や知能指数について詳しく解説!サイコパスが持てる理由や付き合い方を紹介します。
サイコパスの特徴
サイコパスとは、精神障害の一種で、反社会性パーソナリティ障害という別名があります。その名の通り、社会に反する特性があり、以下のような特徴が見られます。
・共感力が低い
・冷静で冷酷
・良心や罪悪感が希薄
・人をコントロールしようとする
・利己的思考
・自分本位
・尊大で自信家
・息をするように嘘をつく
自分の利益を優先し、そのためなら相手を陥れたり嘘をついたりすることにためらいがありません。良心や罪悪感がないので、冷酷な判断や行動をします。
ただし、必ずしも攻撃的で邪悪とは限りません。総合的な判断により、良い人を演じるケースがあります。嘘が上手なので、本音を隠すのはお手のもの。まんまと騙された周囲は、本性に気付かず親しみを感じることも少なくありません。
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サイコパスが頭の回転が速いと言われる理由
サイコパスと呼ばれる有名人の中には、カリスマ性の高い指導者や、映画の主人公などが存在します。社会的に成功している経営者や凶悪な犯罪者など、人々がイメージするサイコパスは、良くも悪くも才能に突き抜けているのが特徴です。そのため、「サイコパス=頭の回転が速い」というイメージが先行しています。
また、サイコパスは良心や罪悪感が希薄で、共感性に乏しい特徴が、頭の回転の速さと関連しているという考え方もできます。一般的には、周囲の気持ちを汲み、場の雰囲気を見極めながら、思考を巡らせ判断するでしょう。行き届いた配慮ができますが、悪く言えば感情論に左右され、思考に時間がかかった上に判断を間違うリスクがあります。
しかし、サイコパスは感情抜きで思考、判断するため、一般的な人よりも結論に時間がかかりません。自分の利益だけを考えて物事を判断するので、周囲から見ると、頭の回転が速く感じられるのでしょう。
サイコパスの知能指数は?高い?
サイコパスが主人公の映画「羊たちの沈黙」は、あまりにも有名です。精神科医のハンニバル・レクター博士は高IQの設定なので、「サイコパスは知能指数が高い」と思っている人も多いでしょう。しかし、サイコパスの定義に知能指数はありません。
9000人以上を対象にしたアメリカの研究によると、サイコパスの中でも精神疾患の傾向が強い層では、IQが低い傾向が見られました。もちろん、IQの高いサイコパスも存在します。一般人の性格や知能指数に幅がありますが、サイコパスも同じです。知能指数が高いサイコパスもいれば、低いサイコパスもいます。
実際はサイコパスは頭いい?頭が悪い?
頭の良さをIQで測るなら、「サイコパス=頭がいい(あるいは悪い)」という断定はできません。しかし、利益のために余計な情報を排除し、スピーディーかつ冷静に結論を出せるという意味では、サイコパスは頭がいいと言える部分があります。
サイコパスの脳を調べると、平均よりも眼窩皮質(がんぜんひしつ)と扁桃体(へんとうたい)の活動が低い傾向が見られます。脳科学的にこの部分の働きが弱いと、共感力に乏しくなると言われています。一方で、理性的な判断をつかさどる前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)は活発です。そのため、利益のために最善の道を即座に判断できるのかもしれません。
サイコパスの知能指数には幅があり、頭の良さとの関連性はないと言えます。しかし、脳の動きの特性を見ると、頭がいいと言われる要因があるのも事実です。
サイコパスが魅力的でモテる理由5個
とりわけ知的とは限らず、利己的で自分本位で、むしろ性格が悪い部類に入るサイコパス。しかし、魅力的でモテるケースが多いです。なぜ、サイコパスは周囲を魅了するのか、理由について詳しく解説します。
■1. 外見の魅力度が高い
サイコパスはオシャレで外見の魅力度が高い人が多いです。なぜならば、外見の印象を上げるだけで、周囲の反応が良くなることを知っているから。
外見を磨くのはある程度のお金と努力が必要ですが、非常に即効性があり、対費用効果が高いです。利益追求型のサイコパスが、コスパの高い自己投資をやらないはずがありません。結果、外見的魅力が高まりモテます。
■2. 自分を演出するのが上手
嘘にためらいがないサイコパスは、自分を良く見せる演出力に長けています。共感力が低く、人の気持ちがわかりませんが、感情と行動の情報を集めてパターン化するのは得意です。「AのときはB」と、自分で法則性を見つけて行動します。そのため、異性に好印象を与えるのが上手なのです。
■3. 人をコントロールするのが得意
自分の利益のために、人をコントロールしようとするサイコパスは、日常的に相手の感情を観察しています。そして、自分の得になるように、相手の感情を操作するのが特徴です。相手を騙す罪悪感もないので、社交辞令はお手のもの。
本音を一切出さず、相手が欲しがっている言葉を与えて印象値を上げます。このとき、自分が相手に抱く感情は一切関係ありません。利己的に異性をコントロールし、自分に夢中にさせるのが得意なのです。
■4. 人に流されない姿が魅力的に映る
日本人は良く空気を読み、周囲に合わせようと気を遣うのが普通です。一方、サイコパスは利益のためなら孤独を恐れず、人に流されることもありません。
その姿が孤高に映り、魅力的に感じられるのです。人はしばしば自分にはないものに羨望します。サイコパスがモテるのは、普通とは違う感覚がカリスマ的に映るからでしょう。
■5. 自信があり堂々としている
サイコパスは自信家で、あまり物事に動じません。共感力がないからこそ、人の顔色を窺わず、常に堂々としています。その姿に頼り甲斐や安心を感じ、魅了される人がいるのでしょう。根拠のない自信だったとしても、オドオドしているよりもずっと魅力的に映るのです。
サイコパスとの付き合い方
サイコパスは利益追求型ですので、同じ利益を追求する同士になるのが、一番無難な付き合い方です。「無償の愛」「思いやり」で接するのではなく、お互いの利益にとって、何が一番かを考えながら、行動選択すると良いでしょう。
その上で、過度な期待をしないのが基本です。共感力が乏しいので、感情を共有するのは難しいと肝に銘じましょう。楽しいことや辛いことがあれば、話を聞いてほしくなるでしょうが、サイコパスにとっては利益のない無駄な時間です。職場ならば仕事の付き合いと割り切り、プライベートな関係ならば、あなたが気持ちを聞いてほしい相手を選ぶのが賢明です。
また、サイコパスに優しくし過ぎるのも要注意。「無償で自分のために働いてくれる人」と認識されると、利用されて終わります。サイコパスと上手く付き合うには、適度な距離感を保ち、必要なときだけ協力し、嫌なことは毅然と拒否するのが大切です。
まとめ
サイコパスの頭の回転が速く見えるのは、余計な要素を一切排除し、自分の演出力に長けているからです。定義には知能指数は含まれず、実際にはIQにもかなりの幅があります。身近にサイコパスっぽい人がいる場合は、過度な期待をせず、適度な距離感で理性的に付き合いましょう。