サイコパスの特徴40個と見分け方・対処法！性格・恋愛・仕事

サイコパスと聞くと、凶悪犯罪者をイメージするかもしれませんが、社会人として適応している人も多く存在します。しかし、サイコパスには人格に問題を抱えているケースが多く、深く関わると、利用されたり酷い仕打ちをされたりするかもしれません。

そこで今回は、サイコパスの特徴を徹底解説！見分け方と対処方法もお話します。

サイコパスとは、反社会的人格障害のこと。サイコパスは良心が欠如しており、人を傷つけても罪の意識を感じない精神特性を持っています。

アメリカ精神医学会が発行している「DSM-5」（2012年4月改定版）では、サイコパスである反社会的人格障害について、下記のように定義しています。

・自己中心的
・権力主義者で支配欲が強い
・自尊心が強固
・自分の利益や満足感を追求する
・共感力が著しく低い
・人を傷つける行為（詐欺、脅迫、暴力、暴言等）をしても心が痛まない
・人と親密な関係を構築する能力が低い

サイコパスは人の目を気にしないため、自分の利益のためなら躊躇なく行動できます。それに加えて自尊心が高いので、カリスマ的なリーダーシップを見せることも少なくありません。また、サイコパス＝犯罪というイメージが先行していますが、必ずしも反社会的な行動や犯罪行為をするわけではありません。むしろ、犯罪とは無縁のサイコパスが多数派です。

サイコパスは顔つきに特徴があります。一見明るく社交的ですが、内に秘めた闇の部分が表情に表れているのです。

サイコパスは人を利用するために、自分の本意を悟られないようにしています。だから、ポーカーフェイスです。と言っても、表面上は社交的なので笑顔も少なくありません。しかし、良く観察すると喜怒哀楽が平坦で、感情を非常に読みづらい表情をしています。

サイコパスは人の気持ちを掴むために、笑顔で親し気に話しかけてきます。しかし、良く見ると目元は冷めていて、口元だけで笑顔を作っています。「目は口程に物を言う」というのはサイコパスにも当てはまります。

性別関係なくサイコパスは一定数存在しますが、男性でも女性でも顔の作りはどちらかと言えば男性的です。これは、サイコパスの攻撃的な性格が、テストステロンという男性ホルモンからきていることが関係します。サイコパスは人よりも男性ホルモンの分泌量が多い傾向があり、顔も男性的になりやすいのです。

あの手この手で自分の魅力を見せつけて、人を惹き付けるサイコパス。だけど、サイコパスは目つきが特徴的です。

サイコパスは虚ろな目つきをしています。これは、「未来がどうなっても構わない」というサイコパスならではの刹那的な想いが表情に出るからです。サイコパスは今の利益を追求しても、長期的な将来については考えないので、目に活力がありません。

サイコパスが目的を見つけた時、ターゲットを見つけた時に、目つきに力が漲ります。強い興味を持ち、その対象をジッと見つめるのです。この時、サイコパスの瞳の瞳孔は開いています。ポーカーフェイスでも、「見つけた！」という気持ちの高揚を押さえられず、交感神経が高まって瞳孔が開いてしまうのです。

サイコパスは人を都合良く操るために、自分をより良く見せる工夫をして、その特徴はファッションに表れます。

自分をより尊大に見せるために、サイコパスは質の高い服を着ています。特に男性のサイコパスは、誰が見てもわかるような質の高いスーツや、高級ブランドを選ぶ傾向が強いです。

サイコパスは外見の大切さを熟知しています。だから、相手の信頼を得るために、常にTPOを考えて服を選んでいます。強い拘りを持っているにもかかわらず、それをファッションで貫こうとはしないのは、如何に効率良く人をコントロールするかを、常に考えているからです。

ファッションでは一見こだわっていないように見えるサイコパスですが、自我の強さは完璧に隠せるものではありません。良く見ると、サイコパスのファッションにはどこか1点だけ拘りがあります。しかし、こだわる内容によっては、周囲が気付かないことも少なくありません。

サイコパスは自分の利益、すなわち社会に適応することで得られる利益のために、本性を隠して社会に紛れています。サイコパスにとって本当の自分を偽り、相手を騙すのは難しくありません。自分を魅力的に魅せる技にも長けています。

それでも、端々にはサイコパスの片鱗がどうしても出てしまいます。サイコパスの性格や行動の特徴を知れば、深く関係する前に気付くことも可能です。

サイコパスは自分の利益優先。自分が得する為なら、相手がどんな状況に陥っても全く気にしません。「自分が一番大事」「自分以外の人がどうなっても構わない」という考えを当たり前だと思っていて、人のために自分を犠牲にする気持ちを本気で理解できません。

サイコパスは自信家です。自己愛が非常に強く、根拠がなくても「自分は素晴らしい存在」「自分ならできる」という自信に溢れています。第一印象は実力よりも自信の有無で印象が大きく変わるため、初対面だとサイコパスの本性を見抜けず、「堂々とした人格者」と誤解する人は多いです。

意外かもしれませんが、サイコパスはとても社交的です。と言っても、人が好きなわけではなく、自分にとって有利に運ぶために社交的な自分を演じているだけです。自信家なのでどんな相手にも委縮せず、積極的に話しかけられます。

サイコパスはとても口が上手いです。相手を良く観察して、どんな言葉を求めているのかを巧みに読んで発言して喜ばせます。その上、聞き上手で質問上手。相手を良い気分にさせて、自分が欲しい情報をどんどん喋らせてしまうのです。

サイコパスは嘘も上手です。しかも、嘘をつくことに罪悪感がありません。そのため、社交辞令は超得意技。心にもないことを次から次へと褒め称えられるのです。褒められた人は「社交辞令だな」と思ってもまんざらでもなく、ついサイコパスに心を許してしまいます。「あの人、あなたのこと悪く言っていたよ」という類の嘘も得意で、自分の為に嘘を並べ立てて相手をコントロールします。

また、サイコパスは自分を守るための嘘もつきます。責任転嫁はお手の物。自分のミスを他の人になすりつけたり、悪事を隠したりすることに全く躊躇がありません。

サイコパスはとても頭の回転が早く、自分の利益のためなら素晴らしい思考力を発揮します。一瞬で状況を読み取り、今の自分にとってどうすれば最も良い結果が出るのかを、速攻で考えられるのです。これは、サイコパスの長所でもあります。自分の利益と周囲の利益が一致した時、サイコパスは中心人物として周囲から頼られるようになるでしょう。

サイコパスはストレス耐性がとても強いです。過酷な状況が長期間続いても、心身にダメージを受け辛く、大きなトラブルの中にいても冷静さを保てます。これは、リーダーに必要な要素でもあります。強靭な精神力を持ったサイコパスは、状況に関わらず自分の能力を発揮できるため、リーダー的地位になることも多いのです。

「自分の利益の為」サイコパスの目的は簡潔明瞭。その目的を果たす為に、どうすれば良いのかをサイコパスは考えます。そして、良心が欠如している為、純粋に目的を達する最も手っ取り早い方法を躊躇なく選択できます。例え犠牲になる人がいても、サイコパスは罪悪感を抱かないので、物凄く合理的です。

自信家で相手の気持ちなど全く考えないサイコパスは、人に対して非常に支配的です。サイコパスに人情はなく、自分の為に人を動かすことしか考えていません。周囲が自分を支えて奉仕するのは当たり前だと思っています。

サイコパスは冷徹です。人がどんなに苦しそうでも、辛そうでも、悲しんでいても、全く気持ちを動かされません。自分さえ良ければ何でも良いのです。自信家で支配的、冷徹なサイコパスは独裁的でもあります。

サイコパスは狡猾です。自分の為ならどんなに狡いこと、卑怯なことでも平気でやってのけます。非常に狡い性格をしているのに、頭の回転が早いため、周囲に気付かれずに色々な人を同時に騙し、意のままに操ろうとします。

サイコパスが自分の利益の為にここまで徹底できるのは、罪悪感が全くないからです。何をしても「悪いことをしてしまった」という感覚がありません。良心の呵責が一切ないからこそ常に冷徹でいられ、いくらでも嘘をつけるのです。

サイコパスの罪悪感のなさは、人の気持ちを想像できない特性からきています。自分以外の立場に立って物事を考えられず、共感力ゼロなのです。口が上手なので共感したフリはできます。だけど、心にもない言葉を並べ立てているだけで、考えるのは自分についてのみです。

人の気持ちがわからないサイコパスは、他人の苦しみが理解できないため良心もありません。サイコパスでも人を喜ばせる言動がありますが、それは相手に喜んで欲しいからではありません。相手を喜ばせることで取り入って、自分の利益のためにコントロールしたいからです。

サイコパスにはリーダー的存在に収まる人も少なくありませんが、責任感は一切ありません。サイコパスが周囲から望まれる行動をとっているのは、責任感からではなく自分がそうしたいだけ。自分の興味や目的が別のものになれば、どんなに周囲が引き留めてもあっさりその場を去ります。それで周囲がどんなに困ってもお構いなしです。

強い衝動性を持つのもサイコパスの特徴です。「こうしたい」と強烈に思うと、責任感や良心など行為を抑制する感情がないため、即行動に移してしまいます。「こうしたい」という興味が犯罪行為でも、犯罪行為による不利益が少ないと判断すれば実行してしまいます。

サイコパスは自分の利益のために普段は感情を抑えています。しかし、本来はとても感情的です。それが許される場だと、自分の感情を爆発させます。怒りのままに相手を叩きのめしたり、自分の優越感の為に相手を酷くなじったりするのです。また、躁鬱が激しく、多重人格のように日によって気分が変わる特徴があります。

責任感や罪悪感がないサイコパスは浮気性です。恋愛はもちろん、お世話になった人に義理立てもしません。より有利な方へ、より快楽を味わえる方へ簡単に浮気します。サイコパスにとって、自分の利益を追求するのは当たり前。その行為を責められても、全く理解できません。

サイコパスにとって平穏は退屈なだけで、常に刺激を求めています。周囲から見ればとても安定して将来の心配が全くない状況なのに、先が見える退屈さが耐えられず逃げ出すこともあります。生活の刺激だけではなく、身体的な刺激を求める傾向も強く、貧乏ゆすりがあったり常に何かをいじっていたりする行動的特徴が良く見られます。

サイコパスは遺伝的要因が強いという説があります。成育歴よりも「サイコパスという特性を持って生まれた」ことに大きく影響を受けるのです。そのため、子供時代に動物虐待やいじめる側にまわるなどの問題行動があった場合、サイコパスの可能性は高くなります。

サイコパスの中には非行歴がある人も一定数います。罪悪感がないため、非行で捕まっても周囲から諭されても心に響かず、自分の欲望の赴くままに繰り返してしまうのです。社会的に地位に魅力を感じず、興味の対象が犯罪行為に向くタイプのサイコパスは、非行や犯罪を何度も繰り返します。

サイコパスの多くは社会適応していて、あなたの職場にもいるかもしれません。この場合、距離をとるにも限界があるため、早い段階でサイコパスを見分けて自衛が必要です。職場にいるサイコパスは、どのような特徴があるのでしょうか。

人の目を気にせず利益を追求するサイコパスの仕事は、大胆かつ強引。「え？大丈夫？」と周囲を不安にさせることもしばしば。しかし、サイコパスは周到で頭の回転が早いため、仕事を成功させて出世するケースも少なくありません。もちろん失敗するケースもあります。この場合、サイコパスは罪悪感がないため全く悪びれず、上手に責任逃れして周囲が迷惑を被ります。

サイコパスはストレス耐性が強く、窮地に立たされた時でも能力を発揮できます。そのため、問題解決力に優れていて、職場の危機を機転で乗り越えてしまいます。仕事というステージでは、サイコパスの特性が長所となって表れ、仕事がデキる人と評価されることが多いのです。

社会適応して継続的に働いているサイコパスは、自分の生活を豊かにするために働いています。仕事は生きるために必要な収入源であり、仕事そのものに情熱を燃やしているわけではありません。考えるのは「可能な限り楽に仕事をして充分な報酬を得たい」ということ。この思考で仕事の効率を追求し、元々合理的な性格もあって、物凄く仕事が早くなります。

支配的なサイコパスは職場で役職を得ると、部下を手足のように操ります。自分に絶対的な自信を持ち自分のやり方を通す為、部下の反論は一切聞く耳を持たず、指示通りに動くことを求めます。そのため、サイコパスを上司に持つと、常に振り回される羽目になってしまうのです。

サイコパスは冷酷で、「能力なし」と見限った相手は切り捨て、とことん冷たくなります。「人を育てる」という発想がなく、使えない人材は邪魔でしかないのです。仕事を与えず、情報を与えず、完全無視することもあります。ちなみに、このような行為はパワハラにあたります。

サイコパスは自分のことしか考えていません。そのため、自分が職場でミスしてしまった場合、すぐに責任転嫁をします。元々嘘をつくのに罪悪感がないため、自分より下の立場に平気でミスを擦り付けますし、明らかなミスの場合は逆切れして職場を逆恨みすることもあります。

サイコパスは自分を良く見せる術に長けていて、堂々としていて高い地位にいることも多いため魅力的。異性からモテるサイコパスは多いです。だけど、共感力ゼロのサイコパスは、恋愛でも自分の利益最優先。間違って付き合うと痛い目を見る可能性は非常にたかくなります。自分しか愛せないサイコパスの恋愛には、どんな特徴があるのでしょうか。

「気に入ったら手に入れる」がサイコパスの恋愛観です。相手が結婚していようが、恋人がいようが関係ありません。略奪愛に全く罪悪感がないため、お構いなしに口説いてきます。手に入れる為ならどんな手でも使います。

嘘をついてターゲットのパートナーの悪い噂を流したり、強引に誘って既成事実を作ったり、卑怯な方法も躊躇なく行います。サイコパスは自分だけが満たされれば良いので、略奪して結果的に気に入った相手が不幸になってもどうでも良いのです。

サイコパスの衝動性は恋愛でも表れます。「好き」「気に入った」と思ったら、その気持ちを抑えられません。相手の状況を考えずにガンガンアプローチする肉食系です。根拠なく「口説けば落ちる」という自信があり、押しに弱い人をサイコパスは好むので、本当に落としてしまいます。

自信満々で堂々としていてアプローチもストレートな男性のサイコパスは、その力強さが女性には魅力的に映ります。グイグイ迫るけど、ターゲットを落とす為に優しさも見せるため、オラオラ系と勘違いする女性は少なくありません。

しかし、サイコパスに良心も相手を思いやる気持ちもなく、優しいふるまいは単なるポーズ。オラオラ系の特徴である「誠実で一途」という気質はサイコパスにはありません。恋愛において、サイコパスはエセオラオラ系なのです。

情熱的に口説いてきたのに、ターゲットが手中に収まると手のひらを反すのがサイコパス。今までの優しさは何だったのかと相手が困惑する程、態度が急変します。積極的な態度は傲慢さに、優しさは執着と束縛に変わります。「あなたが好きだから」を大義名分に、まるで私物のように恋人を管理し、コントロールしようとするのです。逆らうことを許さず、肉体的精神的DVに走るサイコパスもいます。

恐ろしいほどの執着も、興味の対象が他に出現すれば消失します。相手がサイコパスを愛していても、一方的に別れを突き付け取り付く島もありません。熱しやすく冷めやすいサイコパスは自分勝手な恋愛を繰り返しがち。離婚歴が多いのもサイコパスの特徴です。

社会に適応しているサイコパスですが、あらゆる角度から観察することで見分けられます。これから、サイコパスの見分け方を教えます。ただし、気付かれないように細心の注意を払ってください。サイコパスは自分に害を及ぼす存在には容赦なし。あなたが何かを疑っていると気付いたら、攻撃をしかけてくるかもしれません。

サイコパスは良心の欠如という、普通の人とは決定的に違う特性を持っています。そのため、社会に溶け込んでいても敏感な人はどことなく違和感を持ちます。「明るくて社交的。だけどなぜか恐さを感じる…」と思ったら、自分の直感を信じて距離を置き、その人の言動を遠くから観察しましょう。

サイコパスの片鱗は必ずどこかに表れます。前述したサイコパスの特徴があるかどうかで、ある程度見分ける事が可能です。

サイコパスには目に独特の雰囲気があります。特に目の動きは注意して観察してみましょう。

・常に目が冷めている
・笑っているのに目の表情は変わらない
・どことなく虚ろ
・時々ギラギラとした目力がある
・暗くない場所なのに瞳孔が開いている

これらの特徴があれば、サイコパスの可能性は高くなります。

明るく社交的なサイコパスにはカリスマ性があり、高い評価を受けていることは良くあります。しかし、サイコパスなら必ず自分の本性をどこかで露呈していて、その被害に遭っている人がいるはずです。関わっている様々な人に聞き込みをしてみましょう。

多くの人が褒め称える中、言葉を濁したり、こっそり自分がされた酷い仕打ちを教えてくれたりする人がいるならば、そちらが本性かもしれません。

サイコパスは人の気持ちがわかりません。論理的な話は得意ですが、共感や感想は苦手です。だから、あなたが話の主導権を握って雑談をして、その返答でサイコパス度を測れます。

・誰もが知る映画についての感想、考察
・共通の知人友人の話
・あなたのちょっとした悩み相談
・恋愛話（惚気や愚痴）

計算できない人の感情について雑談をするのです。賢いサイコパスは一生懸命話を合わせてきます。しかし、普通の人とは感覚が違うため、話が噛み合わなくなります。

サイコパスは自己愛が強いナルシスト。自由に発言できるSNSでは、ナルシシズムが爆発しています。

・異常なまでの発言数
・リツイートが多い
・自撮り投稿が多い
・格言的な発言がある
・俺自慢が多い

SNSで「自分は素晴らしい」という思いがダダ洩れしているなら、サイコパス度はかなり高くなります。しかし、警戒心が強いサイコパスはSNSでも謙虚に振る舞い、自分の異常さを上手に隠すツールとして利用するので、必ず全体像と一緒に判断してください。

「良心がない」「自分の利益のみを追求」というサイコパスの特性が、良い方向のベクトルに進むと、仕事で素晴らしい結果に繋がります。余計なしがらみを考えずに、純粋に仕事の完成度を高めることに注力できるからです。サイコパスの多くは犯罪とは無縁で、性格的にやや難がありつつも、以下のような優秀な職に就いているケースは少なくありません。

・警察官
・外科医
・弁護士
・CEO
・報道関係
・営業職
・料理人
・聖職者
・公務員

特に、「ストレスに強い」というサイコパスの特徴は、仕事において強みになります。サイコパスの強靭な精神力は、過酷で高い技能が必要な職業に適性があり、実際に職場でサイコパスの要素を持った人が多いのです。

サイコパスは自己愛が強く、自分を無条件に愛して受け入れる献身的で受動的な人を好みます。また、自分の意のままに操りたい願望があり、よりコントロールしやすい孤独な人をターゲットにする傾向が強いです。

サイコパスが望む愛とは、自分を満たすためだけの愛。万能で素晴らしい自分を崇拝し、決して逆らわずに尽くしてくれる相手を求めています。自分の異常性を矯正しようとせず、ただひたすら肯定し続けて欲しいのです。しかし、そのような相手がいざ現れると、刺激のなさに退屈してしまい、別の人に興味が移ってしまいます。利用価値があれば関係を続けますが、それは愛情ではありません。結局、サイコパスは本当の意味で人を好きになれないのです。

サイコパスにも弱みや弱点はあります。犯罪に走るような異常性がないサイコパスは、自分の立場を有利にするためにはどうするべきかを考えています。そのため、自分より有能な以下のようなタイプに弱いのです。

・絶対的権力
・自分以上に優秀な人
・自分以上に狡猾な人
・強靭な意志を持った人

サイコパスは賢く合理的なので、「逆らっても敵わない」「反発しても得がない」相手には簡単に服従します。むしろ、従事することで評価や信頼を得て、相手の権力を自分の為に利用しようと考えるのです。

あなたの周囲にサイコパスがいたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。サイコパスに巻き込まれない撃退方法を伝授します。

サイコパスへの最善の対処法は、極力距離をとること。とにかく、関りを最小限にするべきです。と言っても、無視はいけません。不自然に距離をとると、「何もしていないのに避けられている」とサイコパスが周囲に訴え、あなたの悪評を広げるリスクがあります。サイコパスとは距離をとりつつ、以下のような最低限度のマナーを守ってください。

・挨拶はきちんとする
・仕事の報告・連絡・相談を怠らない
・丁寧な言葉遣いで簡潔に述べる

要は、隙を見せなければ良いのです。あなたが完璧な態度をとって、サイコパスが手を出せないように守りを固めましょう。

もしも、サイコパスがあなたを敵だと認識したら、あらゆる方法で排除しようと画策するでしょう。この時、感情的になったら負けです。常に冷静に対処しましょう。冷静でいられれば、サイコパスの嘘も論理的に指摘して暴くことが可能です。

サイコパスが「この人に攻撃したら倍返しされる」と認識すれば、向こうから距離をおくようになるでしょう。

サイコパスは高圧的な態度であなたを服従させようとするかもしれません。しかし、屈服しないことが大切です。「自分は正しいことを貫く」「あなたには従わない」と、毅然とした態度で訴えて、弱みを見せてはいけません。

サイコパスは人の気持ちがわかりません。そのため、対抗する際感情に訴えても無駄です。サイコパスを撃退するには、理論武装が効果的。あなたがサイコパスよりも論理的に話を展開して、論破すれば良いのです。

サイコパスは自分の都合優先で嘘が伴うため、ツッコミどころ満載です。冷静に対処して論理的に攻撃すれば、サイコパスは反論できなくなります。

サイコパスを撃退したいなら、数の暴力で対処しましょう。ネットワークを張ってコネを作り、あなたの周囲を味方につけてください。周囲がサイコパスよりもあなたの言葉を信じるようになれば、サイコパスは成す術をなくします。「自分より周到で狡猾な奴がいた」とサイコパスを思わせれば、あなたは攻撃のターゲットから外れるのです。

一説によると、サイコパスの人口比率は4％です。25人に1人がサイコパスの特性を持って生まれてくることになります。しかし、サイコパスの割合は地域に差があり、アジア圏は10分の1程度（250人に1人）と言われています。日本において、サイコパスはかなり少数派で、それ故に人が抱く違和感も大きくなります。

とは言え、サイコパスが必ずしも人に害を及ぼすとは限りません。サイコパスは人の気持ちがわかりませんが、無意味に傷つけるわけでもありません。サイコパスが人を傷つけるのは、その行為に喜びを感じるか、自分の利益の過程で傷つける必要がある時のみ。場合によっては組織を引っ張る大きな動力源になり得るのです。

だから、あなたの周りにサイコパスがいても、いたずらに恐れるのではなく、まずはどんな人なのかを知ることが大切です。偏見で判断せず、相手の人柄をきちんと見るのは、サイコパスに関わらず人間関係を円滑にする基本です。