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ルノルマンカードとは?36枚の意味・読み方を一覧で解説

ルノルマンカードとは?36枚の意味・読み方を一覧で解説

ルノルマンカードというカードを知っていますか?占いの中で人気のあるカード占いのひとつです。ルノルマンカード36枚の意味・読み方一覧をイラスト付きで詳しく解説します。


ルノルマンカードという言葉を聞いたことがありますか?
それはタロットでもトランプでもない、カードを使った占い。欧米ではタロットの次に知名度の高いカード占いです。全部で36枚のカードを使って占います。

シンプルで占いやすく、また占うことでポジティブな気分を運んできてくれる、「幸せになれる占いツール」として近年注目度がぐっと高まってきているものです。

今回は、ルノルマンカードとはそもそも何か、その歴史や特徴について解説します。また、「ルノルマン占い」で使用するカードについて、36枚それぞれの分類、意味、解釈の仕方などについても紹介していきます。

ルノルマンカードとは?特徴は?

ルノルマンカードとは、18世紀のフランス革命からナポレオンの時代にかけて活躍した、歴史上最も有名な占い師とうたわれる人物「マドモアゼル・ルノルマン」の名前を冠した占いカードです。

マドモアゼル・ルノルマンはフランス宮廷の人間関係や時代の流れなどを恐ろしいほど精確に言い当てたといいます。彼女はトランプを用いて占いを行っており、現在のルノルマンカードはそんな彼女の占いの技法を参考にして後世に作られたもののようです。

ルノルマンカードは全部で36枚。動物や植物、人物、道具などのモチーフがそれぞれに割り当てられています。モチーフはどれも身近なものでイメージがしやすく、初心者でも占いやすいことが特徴です。

タロットカードよりも枚数は格段に少なく、また恐ろしい絵柄やネガティブな意味を表すカードが少ないことも魅力の一つ。わかりやすく、絵柄を楽しみながら占うことができるのです。

また、占いによって与えられるメッセージはいつもポジティブで、元気や優しさをもらうことができるのがルノルマンカード占いの大きな特徴。不安や悩みを解決する道筋を示し、疲れた心を癒してくれる占いツールなのです。

ルノルマンカード36枚の意味・読み方一覧

1. 馬(騎士・騎手)

ルノルマンカードの馬(騎士)

キーワード:よい知らせ・チャンス・積極性
性質:ポジティブカード


勇敢に馬を駆り、どこまでも駆けていく騎士。彼にはメッセンジャーとしての役割があり、嬉しいニュースやチャンスが到来することを表すカードです。また、積極性やチャレンジ精神も表します。

ルノルマンカードが生まれた当時は馬が最も速い移動手段だったので、スピード感のある展開を表すことも、また乗り物や交通手段を表すこともあります。

基本的には良い兆しですが、ネガティブカードと一緒に出てきた場合、悪い知らせを意味する場合もあります。

2. クローバー(四つ葉)

ルノルマンカードのクローバー(四つ葉)

キーワード:小さな幸福・幸運・占い
性質:ポジティブカード


四つ葉のクローバーは幸せの象徴。ちょっとした喜び、嬉しい出来事が思いもかけずあなたのもとにやってくることを表します。幸運・幸福を司るカードですが、幸運の度合いとしては小さく、どちらかといえば日常的でささやかなものとなるでしょう。

自分でコントロールできない、思いがけないチャンスやラッキーが舞い込むということを表しています。このチャンスを活かすためには、その気配を敏感に察知してうまく動く必要があるのです。運に関わる占いや、占い師を指す場合もあります。

3. 船

ルノルマンカードの船

キーワード:新しい展開・海外・旅行
性質:ポジティブカード


船は旅立ちの象徴。今いる場所から離れて次なる目的地を目指すことを暗示します。旅行そのものも表すし、進学・就職・結婚など新しい人生のステージに進むことも表します。

船は海を渡り、遠方を目指すものですから、行き着く先はかなり遠い土地のはずです。簡単には戻れないような思い切った旅になるでしょう。人生を大きく変えるチャンスが到来するととらえることもできます。

海外にも縁の深いカードです。グローバルな人間関係を表すこともあるし、精神的な意味でのまだ見ぬ新天地(たとえば新しい仕事や人との出会い)、未開拓の事業なども表すことがあります。

4. 家

ルノルマンカードの家

キーワード:家族・家庭・安心と安定
性質:ポジティブカード


家族や身近な人との癒しの空間を表すカード。家屋・住居そのものも表すし、家族や親類を表すことも、また故郷の土地を表すこともあります。仕事に関する占いならば、自分の属する組織、居場所を指しています。

家に帰るとほっとするものですから、基本的にこのカードは「心のよりどころとなる存在・場所」を表します。安全な場所、落ち着く空間、一緒に居て心安らぐ人のことも指すことがあります。

プライベートな空間のことや、インドアで行う物事や仕事も表します。家・家庭とは安定性を司るものなので、保守性や保護意識を表す場合もあります。

5. 木(樹木)

ルノルマンカードの木(樹木)

キーワード:健康・成長・将来性
性質:ネガティブカード


樹木は生命力の象徴。心と体の健やかさを表すカードです。このカードが出ると、メンタルと健康に関することがらに気を配ってみましょう。病院や病気に関する心配事は、一緒に出たカードがポジティブカードなら回復の兆し、ネガティブカードなら注意が必要という意味になります。

また、ルノルマンカードで表される木はかなり大きな木のことで、安定した大地にどっしりと根を張り、長い年月をかけて成長してきたものを指します。このことから、長い目で見る必要性、長期的な戦略、遺伝や継承、しっかりした基盤、落ち着きや安定性なども表しています。

6. 雲

ルノルマンカードの雲

キーワード:不安・憂鬱・隠された真実
性質:ネガティブカード


太陽を覆い隠し、雨を呼び、風により絶えず形を変え、心許なく流れては消える。そんな雲が表すのは不安と混乱です。人は見えないものには恐怖を抱きます。

「雲」によって何か大切なことが覆い隠され、見えなくなっている可能性を示唆するカード。どこにあるか分からない真実や、不確定な噂に注意せよという意味です。

雲のカードには明るく見える部分と暗く見える部分が存在します。複数のカードで占った時、明るい側に配置されたカードは近いうちに解消される悩みを、暗い側に配置されたカードは先行きが重い出来事を表すとされています。

7. 蛇

ルノルマンカードの蛇

キーワード:女性・誘惑・悪意
性質:ネガティブカード


旧約聖書でのエピソードで、人類の子孫であるアダムとイブが楽園を追われる原因になったのは、蛇が彼らに入れ知恵をして唆したからというものがあります。

この話のように、蛇には狡猾で危険な存在というイメージがあり、これに基づいた意味が蛇のカードには備わっています。罠、嘘、嫉妬、裏切り、敵意といった意味、そして女性という意味があります。これは悪意のある女性を表す場合と、単なる女性を表しているだけの場合があります。

しかし、蛇の狡猾さには知性や賢さといったことも含まれているので、生きていく上で必要な要素でもあるはずです。闇雲に忌み嫌うべきものではないのかもしれません。ただし、蛇はコウノトリと隣接して出た場合、知的な女性や再生といった意味に変化します。

8. 棺

ルノルマンカードの棺

キーワード:終了・中断・停滞
性質:ネガティブカード


棺というと、お葬式の棺桶のイメージが強いでしょう。でも、死そのものを意味するカードではなく、過度に恐れる必要はありません。葬儀や遺産相続を意味する場合もありますが、限定的です。

なにかが「棺に入る」→「お蔵入りになる」という解釈で、ものごとの中断や停滞、終了を意味しています。

健康状態の低下や悪化を意味することもありますが、それが病気や死に直結するわけではなく、休養の必要性(棺=ベッドという解釈)と取ることもできます。意志が弱いことや、心を閉ざしている状態、クローズドな人間関係などを表す場合もあります。

9. 花束

ルノルマンカードの花束

キーワード:祝福・贈り物・創造性
性質:ポジティブカード


花束が贈られる時。それは何か嬉しいことがあった時やお祝いをする時、誰かに愛情や感謝を表現したい時であるはずですね。

花束は、あらゆる場面での精神的な満足、現状の肯定を表します。喜ばしく嬉しい出来事があるでしょう。または何もなくとも、今ある日常に感謝したり、幸せを感じたりすることが出来るはずです。

パーティーやイベントなど華やかな場面も表すし、色とりどりの花は芸術的なセンスや創造性、個性が発揮される仕事なども表しています。

花束はルノルマンカードのうち最もポジティブなカードで、ネガティブカードと一緒に出た場合、そのカードの悪い影響を減らしてくれる効果を持っています。

10. 鎌

ルノルマンカードの鎌

キーワード:切断・離別・破壊
性質:ネガティブカード


鋭い刃で何でも切断してしまう鎌は、便利な道具ですが扱いが難しい危険なものでもあります。鎌は破壊と決別の象徴。何かが切れる、離れる、終わることを意味します。

刃の切れ味の鋭さから、突然の出来事や驚くような展開、また怪我や事故などの危険性も表すことがあります。

もう一つポジティブな解釈として、鎌と一緒に藁(刈り取られた稲)が描かれていることから、何かが実り、それを収穫するのに適した時期が来たことを表すものとも取れます。

取り扱いには注意が必要ですが、鎌の刃は必要な時が必ず存在します。恐れるだけのものではないはずです。

11. 鞭

ルノルマンカードの鞭

キーワード:争い・不穏・困難
性質:ネガティブカード


鞭は、罪人や悪い行いをした相手を罰するために用いる道具です。鞭で打たれるなんて経験をしたことがなくても、鞭を持つ人を想像すれば誰でも「恐ろしい」と感じるでしょう。

鞭のカードは強すぎる言葉、不和、厳しい状況やハードな仕事を表します。相手を追い詰めたり傷つけたりしたいほどの強い不満、または自分の中に抱えるいらだちなど、攻撃的な感情を表現するものです。

鞭のカードには、鞭とクロスするような形で箒が描かれています。箒はたまった不満や鬱憤を吐き出すという役割を持っています。良くない感情やこじれた関係性は早めに整理し、綺麗にしましょうと示唆しています。

12. 鳥

ルノルマンカードの鳥

キーワード:予兆・コミュニケーション・知恵
性質:ネガティブカード


鳥のさえずりは耳に心地よい時もありますが、何羽も集まって口々にさえずっているのをずっと聞いていると、案外騒がしくてイライラしてきたりするものです。

鳥のカードが示すのはコミュニケーションです。重要なメッセージから特に意味の無い会話まで幅広く司ります。ただ、何気ない話の中に重要な予兆や役立つ知識が含まれていることもあるでしょう。いかに情報をうまく選り分けるかが鍵を握ります。

また、空を自由に飛べる鳥はメッセンジャーとしての役割も持ち、通信手段やSNSなどのコミュニケーションツールを意味することもあります。

ネガティブカードに分類されはしますが本質はニュートラルに近く、一緒に出たカードによって臨機応変にリーディングを考える必要があります。

13. 子供

ルノルマンカードの子供

キーワード:幼さ・新しさ・未熟さ
性質:ポジティブカード


子供そのものを表すこともあれば、子供のような無邪気さ、純真さ、初心などを表すこともあります。占う内容にもよりますが、コウノトリのカードと共に出ると妊娠の意味が強まります。

子供とは精神も肉体も未発達でまだまだ未熟ですが、未来が無限に開けている可能性の塊です。子供のカードが出たら、新しいものごとをスタートさせるのや初心に返るのにふさわしい時といえるでしょう。

子供は遊んでいたり、おもちゃを持っていたりする図案で描かれることが多いです。おもちゃは遊びの象徴で、好きなことや打ち込める趣味にツキがあることも示します。

14. 狐

ルノルマンカードの狐(キツネ)

キーワード:偽り・策略・装い
性質:ネガティブカード


狐は「狡智」の象徴。ずる賢く抜け目のないイメージは世界共通です。嘘や策略、演技や駆け引きなど、あなたが何者かによって陥れられる可能性を意味し、警告するカードです。身近な人に嘘をつかれたりだまされたりする可能性、悪徳商法や詐欺などに気をつけましょう。

しかし、「蛇」のカードと同様に狐のようなずる賢さも生きていく上では必要な場面もあります。その知恵や演技力をうまく使わねばならない時が来るのかもしれません。

「偽る」というキーワードから発展して、メイクや演技、ファッションなどの事柄を表すこともあります。

15. 熊

ルノルマンカードの熊

キーワード:力・支配・独占欲
性質:ネガティブカード


ルノルマンカードが生まれたヨーロッパにおいては、熊が最も強い野生の陸上動物です。誰もが認める森の王、そんな熊が表すのは力と権威です。

親や発言力のある親族、教師、仕事の上司や社長など、逆らうことの難しい人物を指します。また権力によって守られる可能性、逆に虐げられる可能性も示します。単純に力の関係する仕事やスポーツ、武術を表す場合もあります。

熊は嫉妬の象徴とも言われ、「嫉妬」「独占欲」がもう一つのキーワードです。また熊の母は子供を大切に育てる習性があることから、「母性」も司ります。

16. 星

ルノルマンカードの星

キーワード:希望・導き・神秘性
性質:ポジティブカード


古の時代、人々は星の動きで時間と方角を知り得ていました。星はすべての人々に平等な明るく優しい輝きであり、希望なのです。星のカードは夢や希望、そしてそれが叶う暗示です。

また、インスピレーション、霊的な感性も司ります。アイディアや将来のビジョンのことも指すし、占いや芸術など、スピリチュアルな世界への道が開けていることも示します。

昔は呪術師が医師・薬剤師としての役割も持っていたので、薬や薬学の知識を持つ人物も表します。夜や宇宙との関わりも強いカードです。

17. コウノトリ

ルノルマンカードのコウノトリ

キーワード:変化・引っ越し・妊娠
性質:ポジティブカード


コウノトリは季節に合わせて住処を変える渡り鳥です。このことから、コウノトリのカードは引っ越しや住環境の変化を表します。仕事での異動や昇進なども意味します。また精神的な変化や気持ちの遷移も意味することがあります。

もう一つの重要な意味は、「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という伝承に代表される「妊娠」です。

実際に赤ちゃんができたり家族が増えたりする予感も示唆するし、家族愛が深まる、大切な人との絆が強まるという意味も持ちます。「何かを生み出す」ということを拡大的に解釈して、創造性が広がる、新しいアイディアが浮かぶなどとも読むことが出来ます。

18. 犬

ルノルマンカードの犬

キーワード:友情・援助・誠実
性質:ポジティブカード


犬は1万5000年前も前から家畜化されたといわれています。狩猟や牧羊などの場面で生活の役に立つ存在として、そして大事な家族として人間とずっと一緒に過ごしてきた愛すべき友人です。

犬のカードは友人や仲間など、好ましい人間関係を表します。恋愛を占って出たなら、相手が信頼の置けるパートナーであることを意味しています。

また犬が飼い主に忠実で従順なことから、忠誠心や誠実さも象徴しています。仲間からの援助が受けられる可能性や、力を合わせてものごとに取り組むチームワークの重要性なども意味します。

ただし蛇や狐などと一緒に出た場合、信頼していた人物に裏がある可能性も指すことがあります。単純に犬や猫などの身近なペット、小動物を指す場合もあります。

19. 塔

ルノルマンカードの塔

キーワード:権威・孤独・公共物
性質:ニュートラルカード


塔にはなんとなく人を寄せ付けない雰囲気があります。高く狭く、中は安全そうですがどことなく薄暗く寒そうで、住んでいる人はさぞ孤独なのではないかとも考えてしまいます。

公的な建物を表すカード。企業や行政、学校などのように、古い歴史を持っていてしっかりした体制で運営がされている場所を指します。

塔は強固な守りの砦であり、見張りも常に配置されているものなので、安全性や保守性も表します。そこから発展して頑なさや心を閉ざしている状態、いきすぎたプライド、孤独感も表すことがあります。タロットカードの塔のような不吉な意味は無いニュートラルカードなので、読み違えないように注意しましょう。

20. 庭園(庭)

ルノルマンカードの庭園(庭)

キーワード:イベント・交流・人脈
性質:ポジティブカード


よく手入れされた広い庭園。様々な花や木が植わり、くつろげるようにテーブルや椅子も配置してある。こんな立派な庭を持っていれば、天気の良い週末には親しい人を呼んでガーデンパーティーなんかをしたくなってしまうでしょうね。

庭は社交の場としての役割を持っています。たくさんの人が集まる場所、華やかな催し、そして人脈やコミュニケーションを司ります。人との交流や出会いの中に良い縁やこの先の展開が待っている可能性があります。庭そのものや、自然の中でリラックスして過ごすことの必要性を表す場合もあります。

21. 山

ルノルマンカードの山

キーワード:障害・課題・試練
性質:ネガティブカード


目の前にそびえたつ、切り立った山々。ルノルマンカードの山は、ピクニックに行けるようななだらかなものではなく、頭には雪をかぶり標高何千とありそうな険しい山のことです。この山を登るならば、相応の装備と訓練、覚悟が必要でしょう。

山は障害や試練、高い目標を表すカード。あなたの進むべき道の先に何らかの壁が立ちはだかっていることを意味しています。その実態はライバル、会社の方針、あるいは経済的なこと、プレッシャー、自分自身の弱い心など様々です。隣接するカードで判断しましょう。

高い山は一朝一夕では頂上に到達することは出来ません。この試練を乗り越えるにはそれなりの時間がかかることでしょうが、腰を据えてじっくり取り組みましょう。

22. 道(岐路)

ルノルマンカードの道(岐路)

キーワード:選択・転機・決断
性質:ニュートラルカード


「岐路」と表記される場合もあります。二つに分かれた道が先に伸びています。道は「選択」を表すカード。今の状況が人生における重要な転機にあることを表します。進学や転職、結婚、引っ越しなど、あなたの生活環境や生きていく方針ががらっと変わる可能性があることを示しているのかも知れません。

このカードはニュートラルカードで、善でも悪でもなく、どちらに進んだら良いかということを示すものでもありません。選択はあなたに委ねられているのです。慎重に考えましょう。迷いや成長も表すカードです。選択に悩んだ分だけ、精神的にあなたは成長するでしょう。

23. ネズミ

ルノルマンカードのネズミ

キーワード:損失・卑しさ・惰性
性質:ネガティブカード


食べ物をかじるネズミたち。一見可愛らしく思えますが、彼らの食べているものが自分が大切に取っておいた食料だとしたらどうでしょう。一転して、とんでもないことをされていると見えてきますね。

ネズミは盗難や損失を表すカードです。物質的なものだけでなく、疲れやストレスなども表します。泥棒を表すこともあるけれど、惰性や怠慢も意味しているので、損失を引き起こすのは自分自身かも知れません。

やっているのはネズミなので一度に失うものは小さいのですが、積み重なってくると大きなダメージになることを表します。早めに対処する必要があるでしょう。

24. ハート

ルノルマンカードのハート

キーワード:愛・情熱・エネルギー
性質:ポジティブカード


中央に描かれた大きな赤いハート。見るからにハッピーなカードです。ハートのカードは愛の象徴です。恋愛に関することだけでなく、感動的な出来事、大好きな趣味、情熱を傾けられる仕事など、自分の気持ちが熱く燃え上がるような事柄を全般的に表します。

恋愛に関する占いで出ればもちろん恋人あるいは片思いの相手と相思相愛になれる予感を表すし、人間関係も良好になる予兆です。

本心や真心といった意味合いが強く、心から愛せる相手や思いやりを寄せられる人物、信頼できるパートナーを表しています。ネガティブを打ち消す力を持ち、花束に並んでポジティブなカードです。

25. 指輪

ルノルマンカードの指輪

キーワード:結婚・絆・契約
性質:ポジティブカード


美しい指輪。これは結婚指輪(または婚約指輪)を表しています。当然結婚や婚約を表しますが、このほかにも何か大事な約束、契約、絆などを表すカードです。

単にジュエリーやそれに関係する仕事などを表す場合もあります。輪になっていることから、永遠、長い時間、繰り返し循環するものなども指します。

ただ、一緒に出るカードによって意味がかなり変化するカードなので注意が必要です。ネズミや蛇、狐などと一緒に出ると不倫や浮気、棺や十字架と一緒に出ると離婚や別居などを指すことがあります。

26. 本

ルノルマンカードの本

キーワード:知識・学業・秘密
性質:ニュートラルカード


様々なことが書かれている本は知識の象徴です。本そのものを表す場合から、知識・学業を意味する場合、図書館や書店など本が集まる場所、専門的な知識を必要とする職業・あるいは学業に携わる職業(教師、研究者、文筆家など)を意味する場合まで幅広くあります。

分厚い本はよく読まないと内容が分からないことから、「秘密」という意味もあります。何か思いがけない秘密が隠されているかも知れません。秘密の恋、関係性や会合などを指すことも。もし鍵のカードと一緒に出たなら、秘密はやがて明らかになるでしょう。

27. 手紙

ルノルマンカードの手紙

キーワード:メッセージ・情報・関係性
性質:ニュートラルカード


人に何かを伝えるために書かれるのが手紙ですから、当然手紙のカードはメッセージや情報という意味を持っています。手紙でなくとも、情報伝達手段の発達した現在では様々なツールがあります。

電子メール、ファックス、SNSでの発信に至るまで、情報伝達ツールというくくりのものを手紙は幅広く司っています。それほど密な関係でなくとも軽いメッセージのやりとりなら誰でも行いますから、浅く広い関係性も意味します。

また書類ならなんでも意味するので、チケット、パスポート、権利書、婚姻届、催促状から診断書、処方箋に至るまで、隣接したカードとの組み合わせによって様々な文書を表すことがあります。

28. 紳士

ルノルマンカードの紳士

キーワード:男性・男性的・紳士的
性質:ニュートラルカード


相談者(占う対象)が男性なら、その人そのものを表すカードです。女性ならその人のパートナーや、最も身近な男性を意味します。

占う内容によっては特定の人物を表さない場合があります。その時は男性的だと一般的に考えられる特性(たとえば理論的、力強さなど)を表していると考えられますが、ジェンダーフリーの世の中なのでこのカードの解釈もかなり広がってきています。隣接するカードなどから自由に連想しましょう。

紳士のカードは右を向いており、この隣にあるカードが彼が欲しがっているものとされています。

29. 淑女

ルノルマンカードの淑女

キーワード:女性・女性的・淑女的
性質:ニュートラルカード


相談者(占う対象)が女性なら、その人そのものを表すカードです。男性ならその人のパートナーや、最も身近な女性を意味します。

占う内容によっては特定の人物を表さない場合があります。その時は女性的だと一般的に考えられる特性(たとえば感情的、優しさなど)を表していると考えられますが、ジェンダーフリーの世の中なのでこのカードの解釈もかなり広がってきています。隣接するカードなどから自由に連想しましょう。

淑女のカードは左を向いており、この隣にあるカードが彼女が欲しがっているものとされています。

30. 百合

ルノルマンカードの百合

キーワード:気高さ・性愛・プライド
性質:ニュートラルカード


百合はとても繊細で、幅広い意味を持つカードです。慎重に読みましょう。白く大きく、見るからに高貴なその様は気高さと幸福を表します。

成熟した大人の雰囲気、家族円満なども意味しているし、格式高い家柄や代々続く老舗などを表すこともあります。

性愛も司るとされていますが、百合はおしべとめしべを露わにしていることから性に対して積極的であるという説と、聖母マリアの傍らに咲く花であることから純潔、性的なことに奥手であるという説と、真逆の二通りの解釈があります。隣接したカードとの関係性をじっくり考えて読みましょう。

31. 太陽

ルノルマンカードの太陽

キーワード:成功・栄養・強運
性質:ポジティブカード


世界を明るく照らす眩しい太陽は、ルノルマンカードの中で最も良いカードの一つ。隣接するネガティブカードの効果を打ち消し、良い方向へ導いてくれる最高にポジティブなカードです。

たとえ今がどんなに大変な状況であっても、困難を乗り越えることが出来る、そして未来には明るい光が待っていることを示しています。

大きなパワーとエネルギーを表すカードで、成功や幸運、才能の開花、回復など、好ましい運気全般を司ります。また月と隣接して出れば「完璧な成功」を表し、さらに最強のカードになります。

32. 月

ルノルマンカードの月

キーワード:感情・センス・魅力
性質:ポジティブカード


夜の闇を優しい光で包み、ほのかに照らす月は、精神的な世界を司る存在です。感情や夢、イメージやセンスなど、目に見えないけれども大切な要素を表します。

太陽と同じように成功や才能の開花を表してもおり、太陽と月が隣接すると最上の吉カードとなります。

月は満ち欠けするので不安定さを象徴もしていますが、基本的にはデリケートな部分を表すもので、タロットのように悪い意味はありません。優しさや美しさ、繊細さなど女性らしいエッセンスを多く含みます。

33. 鍵

ルノルマンカードの鍵

キーワード:安心・解決方法・未来
性質:ポジティブカード


鍵は閉ざされた扉を開くもの。秘密を明らかにし、謎を解くための大事な要素です。鍵のカードが出ると、このカードの近くに出たカードがあなたにとって問題を解決するために非常に重要であるということを表します。複数のカードで占った時は、慎重に読み解きましょう。

また、鍵はかけることで中にあるものを安全に守ってくれます。ですから、安心や守り、約束、適切なコントロールといったことも司ります。幸運の鍵とも取れ、このカードが出れば願いが叶うと解釈することもあります。

34. 魚

ルノルマンカードの魚

キーワード:豊かさ・財産・水
性質:ポジティブカード


魚は昔から人々にとって貴重な栄養源であり、豊かさをもたらしてくれるものでした。一度にたくさんの卵を産むという性質からも、豊穣や繁栄をイメージさせます。また、魚は広い水の中を自由に泳ぎ回ります。これはお金が人から人の手に渡ること、つまり経済の循環を連想させます。

魚のカードが象徴するのは物質的な豊かさです。お金、財産、収入などを示します。またお金に関わる職業やお金の流れが関わること全般、つまり投資、金融、商業をも広く示します。冒険や挑戦という意味もあります。また水辺や海辺、アルコールを表すこともあるカードです。

35. 錨(いかり)

ルノルマンカードの錨(いかり)

キーワード:仕事・役割・ゴール
性質:ポジティブカード


港に帰ってきた船は、錨を降ろすことで船をその場に固定し停泊します。錨(いかり)を降ろせば、風や波に流されることなく船はどっしりとそこに留まることができるのです。

錨のカードは安定と信頼を司ります。個人の気持ちや人間関係の方針を定め、ゴールへ向かって着実に向かうべき時であることを表します。

またその場に留まるということはそこで生活するということですから、仕事や住居を落ち着けることなども意味します。今は動かない方がいい、現状維持せよというアドバイスであることもあります。

36. 十字架

ルノルマンカードの十字架

キーワード:宿命・犠牲・信仰
性質:ネガティブカード


十字架はイエス・キリストが背負った重荷を表しており、誰かの犠牲になる暗示です。

避けては通れない宿命、心配事や精神的な苦痛、試練や負担という意味を持ち、基本的にはネガティブなカードです。終焉も意味し、特に棺と隣接して出るとその意味合いが強くなります。

それでもつらい意味だけではなく、人生において本当に大切なことや、世代や命を超えて続くほどの固い絆・縁という意味もあります。単に苦痛な時期というだけでなく、精神的な強さや忍耐が試されている時だととらえるといいのでしょう。

ルノルマンカードの意味の覚え方

ルノルマンカードは、日常的なものがモチーフになっており、イメージを引き出しやすいという特徴があります。

また、基本的に逆位置がなく(紳士と淑女のカードのみ、逆位置では目線の方向が変わりますので読み方が変化することがあります)、枚数も少なめであることからタロットカードよりも格段に意味が覚えやすく理解しやすい構造です。

まずは、基本のキーワードがカード一枚につき2~3つありますので、これは暗記しましょう(最初のうちは本などの解説を見ながら占って大丈夫)。そこから、モチーフに対する印象を交えてイマジネーションを膨らませ、カードの意味を読み解いていくのです。十字架などの宗教的なモチーフで日本人に馴染みが薄い場合でも、おおまかなイメージならできるはず。

ルノルマンカードの占いは個人のイメージ力にリーディングの多くが委ねられており、かなり自由に行うことができます。テキスト通りでなくとも、あなたや占った人がそのモチーフに対して個人的な思い出やイメージがある場合、そのことも加味してOKです。

たいていは複数枚引いて占うスプレッドを使うことになるので、コンビネーションリーディングが大切です。二つあるいは三つの組み合わせから連想されるイメージを大事にしましょう。

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まとめ

今回はルノルマンカードの特徴と、36枚それぞれのモチーフが示す意味について解説してきました。

ルノルマンカードは長年専門家の間でしか知られてこなかった存在でしたが、「幸せになれる占いツール」として近年スポットが当たるようになり、ルノルマンブームが到来しています。

注目すべきはそのシンプルさ、わかりやすさ、絵の愛らしさ、正確さ。タロットカードは枚数が多くて覚えきれない、それに怖い絵柄もあってとっつきにくい…なんて思う人も、ルノルマンカードなら問題なく入っていけるはず。あなたもルノルマンカード占いを始めてみませんか?

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