魚を飼育するにあたりエアーポンプは必須なのかと疑問を持たれている方が多いのではないでしょうか。できるだけ低予算で魚飼育を開始していきたいですよね。
結論を言うと、エアーポンプなしで飼える魚は沢山います。本記事ではエアーポンプなしでも飼うことが出来る魚を、特徴などもふまえて紹介していきます。
また、エアーポンプなしで不安のある方向けに注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
エアーポンプ無しで飼える魚10選
■1. ベタ
ヒレが大きく鮮やかな色をした熱帯魚です。色の種類も沢山あり人に慣れるので愛着がわいてきます。ベタは水流が少ない場所を好み、基本的に水面付近を泳いでいるので酸素が少なくなったら自分から海面に口を出し酸素の補給をします。
エアーポンプをつけると水流が発生してしまうので準備する必要はありません。寒さにも強くヒータも必要がないのと、小さい水槽で飼うことが出来るので、低投資で飼育を始めることができ、魚飼育の初心者の方でも飼いやすい魚です。
■2. ゴールデンハニー
お腹部分に呼吸器官を備え付けた熱帯魚です。お腹に生えた特徴的な2本のヒゲで水中の酸素を吸収しています。このヒゲがあることでエアーポンプなしでも飼育することが可能です。
熱帯魚の中でも飼いやすい品種で見た目もかわいいので人気が出てきている魚です。夏の間はヒータも必要がないので飼育設備が整っていないけど、すぐに魚飼育を始めたい方にお勧めです。
■3. コリドラス
水槽の掃除をしてくれる熱帯魚です。基本的にはエラ呼吸ですが酸素が足りなくなると腸管での酸素吸収をするようになりますのでエアーポンプなしでも飼育が可能です。
また他の魚が食べ残した餌が地面にないか這いながら探して食べてくれるので水槽が汚れる速度を遅くしてくれます。
熱帯魚初心者の方も1匹水槽に入れておくだけで魚のバリエーションも増えますし、水槽もきれいに保てるのでお勧めです。
■4. ムーンフィッシュ(プラティ)
熱帯魚の入門にピッタリの丈夫で飼いやすい魚です。見た目が他の熱帯魚より原色をしていてきれいな魚です。
体が丈夫で寿命が約3年と長く、病気にかかりづらいです。繁殖力も高く稚魚が生まれても手がかかるような作業をしないでいいので飼育が楽です。
また、ムーンフィッシュは熱帯魚版のメダカなので、エアーポンプが必要ありません。
■5. ニューギニアレインボー
横長のスリムでかっこいい熱帯魚です。小さい魚で丈夫な体をしているので、エアーポンプなしでも飼育が可能です。
体色がきれいで、オス同士が喧嘩をする際に行うフィンスプレッティングが印象的です。観賞魚として飼ってみたくなる魚です。
■6. ドクターフィッシュ
人間の垢を食べることで有名になった熱帯魚です。ドクターフィッシュは海面から酸素を吸収することが可能なのでエアーポンプの必要がありません。また、水温に関しても敏感ではないのでヒータを準備する必要もありません。
餌は市販の人工餌でも手を入れておくだけで大丈夫なので餌代を節約でき、飼い方が多く楽しいのでお勧めです。自分好みの飼育方法を編み出してみてください。
■7. グッピー
どこでも手に入る小さくかわいい熱帯魚です。店頭に並んでいるときも小さな容器に入っているくらいです。複数匹で飼ってもエアーポンプは必要ありません。
こちらも熱帯魚版のメダカと考えて大丈夫です。群れで泳ぐことを好みますので複数匹で飼うことをお勧めします。
繁殖力が非常に高く体色が個性豊で魅力の一つではありますが、繁殖させすぎて川に流す人が多くいて、問題になっているので繁殖させる量には注意が必要です。増えすぎたと思ったらオスとメスを別の水槽で飼育することをお勧めします。お腹の大きな方がメスで小さいほうがオスです。
■8. 金魚
※画像は、和金(わきん)という金魚の種類です。
品種が豊富で和を楽しむことが出来る魚です。有名なものでは和金や琉金、最近では品種改良でピンポンパールなどかわいい品種がたくさんいます。
基本的に金魚類はエアーポンプを用意する必要はありません。水中の酸素が少なくなると水面に顔を出し酸素を補給します。ヒーターを準備する必要もないので魚飼育初心者で熱帯魚に手を出すのが難しい方は、まず金魚から飼ってみることをお勧めします。
■9. メダカ
※画像は、ヒメダカというメダカの種類です。
どこでも簡単に飼うことが出来る魚です。子供のころ学校で金魚と一緒に飼育していた方もいるのではないでしょうか。メダカはエアーポンプなしでも飼うことができ、餌はボウフラなどを食べるので飼育に手間がかからず学校や個人で飼っている人が多いです。
もちろん人工の餌も売っています。品種改良が進んでいて種類が多く白メダカ、楊貴妃メダカ、幹之メダカなど色々いるので好みの見た目を選ぶことが出来ます。飼育に手間がかからないのでオススメの魚です。
■10. カクレクマノミ
映画「ファインディングニモ」に出ていたペットとしてとても人気の海水魚です。最近では海水魚もペットとして普及してきて飼っている方が多くいます。カクレクマノミだけではなく海水魚全般がエアーポンプを必要としていません。
エアーポンプの代わりに酸素供給が出来る石や海藻、サンゴを入れるか波が起きるような仕掛けを水槽にしていることが多いです。
海水を作るための素材もペットショップで簡単に手に入れることが出来ますので、他の人とは違う変わった魚を飼育してみたいと思う方には海水魚の飼育もお勧めします。
エアーポンプ・酸素無しで魚を飼う時の注意点5個
■1. 小さい水槽で多くの魚を飼育しない
小さな水槽に多くの魚を入れるとその分水中の酸素量が減ります。エアーポンプを使わない場合は魚の量を少なめにして水中の酸素量を保つことが大切になってきます。
50cm水槽の場合は約3匹です。これを基準に魚を飼育してみてください。水槽が大きすぎると餌を見つけることが出来ず、水槽の掃除が大変になるので適当な大きさの水槽選びが重要です。
■2. 水をこまめに換えて水中に酸素を供給する
水換えをすると新しい水の中に酸素がたくさん入っている状態になります。こまめに水換えをすることで十分な酸素が保たれるようになります。
水を荒立たせるようにして水を入れ換えるとより効果的です。また海面に波が出来るような仕組みを作っても酸素の供給になるので工夫してみてください。
■3. 水草を入れて酸素供給が出来るようにする
水草は太陽光に当てると光合成を行って水中に酸素を供給してくれます。そのためにも水槽を日光に当たる場所に置いたり、ライトを取り付けたりする必要があります。
ライトは水草、鑑賞、魚の健康のために重要なので、できるだけ準備しておきましょう。水草の役割は酸素供給の他にも魚の隠れ家としての役割もあるので準備してください。
■4. 水深を深くしすぎない
コリドラスなどの海底で生活する魚も酸素が少なくなると海面に顔を出して呼吸します。水深が深すぎると海面まで上がってくることができずに死んでしまうかもしれません。
また海面に上がるまでに体力を消耗しすぎるのも良くないので40cmくらいに水深を保つようにするとよいです。
その際に水槽いっぱいに水を入れると飛び跳ね事故の原因になるので、水槽選びは水深に敷く砂利と海面から水槽の上までの距離を考えて選びます。
■5. 魚が飛び跳ねないように水槽に蓋をする
海面に呼吸をしに上がってきた魚はその勢いで水槽から飛び出してしまい、気づかないうちに床で死んでしまっていたということが良くあります。
そのような事故がないように水槽には蓋をすることをお勧めします。蓋を準備できない場合は海面と水槽の上が10cmあると安心できます。
ベタの飛び跳ね事故はよく聞く話ですが、ベタの跳ねる高さは5cmと言われています。6cmは最低でもあけるようにすると無難です。
まとめ
エアーポンプなしでも飼うことが出来る魚は意外とたくさんいます。しかし、流水の弱い地域で育つ魚にはエアーポンプは関係ありませんが、酸素が薄くなりすぎると魚たちの元気がなくなってしまいます。
エアーポンプの代用となる安い商品も沢山あります。それらを駆使することでエアーポンプなしでも安心して飼育が可能です。ぜひ使ってみてください。