ストーカー気質診断！特徴20個と対処法！職場・断り方

「身近にしつこい人がいる」「なんだか妙に懐かれて恐い」と思うなら、その人はストーカー気質かもしれません。あなたが対応を間違えると、相手が勘違いしてターゲットにされる恐れがあります。

そこで今回は、ストーカー気質の特徴と対処法を徹底解説します。

ストーカーとは、以下のような付きまとい行為を繰り返すことを意味します。

警視庁では、以下の行為をストーカー規制法で取り締まっているとされています。

ア　つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき等
イ　監視していると告げる行為
ウ　面会や交際の要求
エ　乱暴な言動
オ　無言電話、連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS等
カ　汚物等の送付
キ　名誉を傷つける
ク　性的しゅう恥心の侵害

出典：警視庁

ストーカー気質とは、ストーカーのような行動を起こしやすい心理を持った人を表す言葉です。1人に執着して強い独占欲で束縛したり、一方的な思い込みで相手に強い好意、あるいは嫌悪を抱いたりしやすい気質があります。

ストーカー気質の人は、実際にストーカーを起こすリスクも高いです。また、ストーカーには及ばなくても、極端な思い込みによる認知のゆがみで、相手に不快感を与えたり、自分の人間関係が上手くいかなかったりしやすいので注意が必要です。

身近にストーカー気質の人がいた場合、間違った対応をすると相手に誤解を与え、ストーカーの標的にされる可能性があります。また、自分にストーカー気質がある場合、良好な関係を築きたいのに上手くいかず、辛い悩みを抱えやすくなります。どちらにしても、ストーカー気質の知識を得て、適切な行動をするのが重要です。

好きな人のことは知りたいし、一緒にいたいと思うのは当然の心理ですよね。しかし、度が過ぎて相手に迷惑をかけたり恐怖心を与えたりするのは大問題。あなたが「当たり前」と思っていても、実はストーカーに近い行為かもしれません。

そこで、ストーカー気質の特徴をまとめ、診断チェックを作成しました。以下の項目に「はい」「いいえ」でお答えください。「はい」が多いほど、あなたのストーカー気質は強くなります。

1. 好きな人のことなら何でも知りたい
2. 好きな人の行動をSNSで追っている
3. 好きな人にとって絶対的一番の存在でありたい
4. 恋人や親友とは常に一緒にいたい
5. 大切な人が離れていくのは耐えられない

6. ロマンチストだ
7. 割と承認欲求が強い方だと思う
8. 好きな人の気持ちなら何でも理解できると思う
9. 恋は盲目になっても仕方がない
10. 根底に愛があれば許されると思う

11. 信じれば必ず願いは叶うと思う
12. 自分は弱いから1人では生きていけないと思う
13. 自分の好意を無下にされると激しい怒りを覚える
14. 一度人を嫌いになると嫌悪感と恨みがかなり持続する
15. 感情豊かで喜怒哀楽が激しいタイプだ

16. イライラを抑えきれずしばしば物に当たる
17. 思いついたら行動せずにはいられないほうだ
18. 自分のことは自分で考える
19. 自分と違う考えは受け入れられない
20. 不平不満は愚痴で発散する

ストーカー気質の男性は、初対面は親切なジェントルマンが多いです。積極的に前へ出るタイプではありませんが、お願いすると引き受けてくれ、優しい人に見えます。また、非常にマメでレスポンスが早いのも特徴です。

しかし、これはターゲットを自分の射程内に入れる策略です。女性心理を良く理解し、どうすれば自分の手中に収められるかを考えて行動しています。まんまと相手が罠にはまると、今度は徐々に傲慢さを見せてくるのがストーカー気質の男性です。

具体的には、「心配だから」を言い訳にし、相手の情報を全部聞き出そうとします。束縛も始まります。アドバイスの押し付けもあります。相手が受け入れ続けると調子に乗り、「おまえのことは自分が良くわかっている」と、上から発言が増えます。相手への支配欲を隠さなくなるのです。しかも、きっちり見返りを求めてきます。「大切にしているのだから、言うことを聞くのが当たり前」という心理なのです。

ストーカー気質の女性は、ロマンチストで思い込みが激しいのが特徴です。メンヘラ要素もあり、人に対して強い依存心があります。1人は不安だから、特定の人物に執着してしまうのです。

特に恋愛依存が強いタイプは、恋は盲目状態で暴走が止まりません。普段はネガティブなのに、恋愛にだけは超ポジティブ。相手の迷惑を考えず、待ち伏せしたりプレゼントを押し付けたりします。付き合い始めると一途に尽くしますが、恋人のことなら何でも知りたがり、当然束縛も強いです。突き放すと、この世の終わりのように嘆き悲しみ、時には自殺をほのめかします。

人に強く依存するのに、自分に都合の悪い話は一切聞き入れないので厄介です。客観的で的確なアドバイスも「でも」「だって」と言い訳し、結局自分の思うようにしか行動しません。結果、心が病んで、その辛さを依存している人にぶつけます。自己嫌悪するのに、他罰的な矛盾を抱えているのです。

職場になると、ストーカー気質の人は「全てを把握したい」「自分は特別な立ち位置でありたい」という心理が働きます。チームで仕事をしているため、置いてきぼりにされるのが恐怖なのです。

具体的には、周囲の仕事状況を細かく把握したがります。誰が残業し、どのような成果を上げているか、自分と直接関係がなくても気になって仕方ないのです。社内の噂話にも敏感で、何でも首を突っ込みたがります。

また、公私混同するのも特徴です。仕事のメールなのに長文で、全く関係ない話題を入れたり、社内チャットで頻繁に雑談を仕掛けてきたりします。また、「あなただから話すけど…」と、無理矢理共通の秘密を持ちたがります。

関りを増やしたくて、自分の仕事を疎かにしてでも人の手伝いをしようとします。無駄な打ち合わせも大好きで、職場にいるストーカー気質の人の多くは、仕事の効率が悪く、合理的ではありません。

ストーカーは異性関係に多い印象がありますが、実は同性の友達関係にも良く見られます。ストーカー気質の友達の最たる特徴は「親友」にこだわる点です。自分が相手にとって1番の友達であることを求めます。

具体的には、以下のような行動を起こします。

・特定の友達に執着する
・友達の行動を調べる
・友達の真似をする
・相談事が多い
・相談しないと怒る、拗ねる
・頻繁に連絡が入り既読返信が遅いと病む

友達の束縛を、自分との接触時間を長くすることで行おうとするのが特徴です。友達へのストーカー気質を持つ人は、家族を始めとした人間関係に不満を抱えているタイプが多く、寂しさや苛立ちを、友達に深く依存して紛らわそうとしています。

LINEやメール、電話などの連絡には、ストーカー気質の傾向が顕著に表れます。例外なく連絡にはマメで、しかも見返りを求めるのが特徴です。具体的なケースをいくつか挙げましょう。

・既読返信が速攻
・メッセージが長文
・報告メッセージが多い
・メッセージを熟読していることがわかる返信内容がくる
・即既読返信がつかないと催促がくる
・反応が遅すぎると「自分が嫌いなんだね」といきなり病む
・LINEのやり取りが終わらずチャット状態となる
・夜中でも関係なく連絡してくる
・電話になると長い

相手の迷惑を一切考えず、自分の欲望のままに連絡をしてくる傾向があります。普段は明るい内容なのに、既読返信が遅れると極度に気にするのが、最もわかりやすい特徴です。

ストーカー気質の人は、相手を支配したい欲が強いので、優柔不断な女性や自己犠牲が強く優しい女性は好かれやすい傾向にあります。また、他人に相談せずに自分で何とかしようとする人も好かれやすいです。

明るい女性の中にも根が優しく、ストーカー被害に遭ってしまう方もいます。ストーカーが始まると恐怖心を感じやすいため、相手の脅迫などに対して従順になってしまうこともあります。

周りの人に頼る、相手の家族や自分の家族・警察なども巻き込んで解決にあたっていくことが必要になります。恥ずかしいから相談しないという気持ちは持たないようにしましょう。

ストーカー気質の人は、粘着質なので簡単に諦めません。ただ一途に片思いをしているのとは違います。相手を思いやったり、相手が嫌がっていたりすることは気にしません。自分の感情を優先し、支配したいという気持ちが強いのです。そして、そういったことができる可能性のある相手として見ています。

毅然とした態度で断ることが大切です。怖いという気持ちが働いて、曖昧な返答をしたり、また今度といった返事をすると相手を助長させることにつながります。ストーカー気質な人は相手の態度を見ているので、隙があるとさらに付きまとわれます。

警察・相手の親・相手の上司など、相手が逆らえない相手にも協力してもらえるように、なるべく動きましょう。自分の家族にも相談して助けてもらってください。

身近にストーカー気質の人がいた場合、ターゲットとならないよう注意が必要です。具体的な対策・対処方法を伝授します。

最も大切なのは、ストーカー気質の人とは可能な限り関わらないこと。礼儀として挨拶は必要ですが、気を使って雑談をしたり、1人だからと声をかけたりする必要はありません。

あなたが周囲と同じように、ごく普通に接しているという認識でも、ストーカー気質の人は「優しくされた」「自分を特別扱いしてくれた」と勘違いする恐れがあります。

優しくて気遣いが細やかな人ほど、意識的に関わらないようにしましょう。「用がなければ近寄らない」が鉄則です。

ストーカー気質の人からの要望は、わかりやすくNOと伝えなければなりません。キッパリ断るのは心苦しいでしょうが、遠回しな表現や社交辞令であなたの本心を察するのを期待してはいけません。相手が都合良く解釈できるような表現は、できるだけ回避しましょう。

具体的には、以下のようにNOを伝えると良いでしょう。

・「相談事があるんだけど」→「人の相談に乗る程余裕がないから他の人を探して」
・「一緒にご飯どうかな」→「みんなと一緒ならいいけど2人だったら行かないよ」
・「これ手伝って」→「今手が離せないから手伝えない」

かなり冷たいように感じますが、その分曲解される可能性はゼロ。「この人には取り付く島がない」と悟れば、ストーカー気質の人は自ら離れてくれます。

好きな人のことなら何でも知りたいのがストーカー気質の人。親しくならないためにも、あなたの情報を相手に与えるべきではありません。やむを得ないケースを除き、プライベートな連絡先は教えないようにしましょう。

また、SNSの取り扱いにも注意が必要です。ツイッターやインスタグラムで不特定多数に向けて情報するのは控えた方が良いでしょう。「きっと見つからない」と思ったら大間違い。ストーカー気質の執念を発揮し、あなたを見つけ出して随時チェックされるリスクは高いです。

既にある程度親しい状態になっている場合、ストーカー気質の人はさまざまなアクションであなたの関心を惹こうとするでしょう。喜怒哀楽どんな感情でも、相手の反応が返ってくることを、ストーカー気質の人は何より喜びます。

そして、一度リアクションを返すと、「次はどんな反応が返ってくるだろう」「自分をもっと見てほしい」と、行動がエスカレートしてしまうのです。

だから、相手からのアクションには反応しないようにしましょう。見えないフリ、見ても無関心を貫くのです。LINEやメールは未読期間を長くした後に既読スルー、返信がどうしても必要な場合は、短文で事務的に返しましょう。

ストーカー気質の人が深くかかわってくる隙を与えないために、1対1のシチュエーションは最大限回避するのも重要です。プライベートならば呼ばれても応じない、あるいは複数人を引き連れて1対1を避けると良いでしょう。

職場で仕事を理由にされると回避が難しいですが、残業しないように仕事を調整したり、打ち合わせは個室ではなく人目のあるブースなどで行ったりしましょう。周囲の人との情報共有も効果的です。

自分の周りを守りで固めることも重要です。周囲との人間関係を良好に保ち、あなたの味方や仲間を増やして、常に一緒にいるようにしましょう。自分の世界をしっかり確立している姿を見せれば、ストーカー気質の人は別のターゲットを探す可能性が高まります。

また、親しい仲間が多ければ、いざという時すぐに相談に乗ってもらえます。ストーカー気質の人から実害がある場合は、隠さず周囲に相談しましょう。

ストーカー気質の人から実際にストーカー被害に遭い身の危険を感じた場合は、迷わず警察に相談しましょう。ストーカー行為は「ストーカー規制法」という法律で禁止されています。

警察に相談すれば、警官から直接相手へ指導が入ります。場合によっては逮捕に至るケースもあります。話をスムーズに進めるためにも、証拠があれば保全しておきましょう。相手も警察の介入で冷静さを取り戻してくれるかもしれません。

ストーカー気質を治したいなら、まずは「自分にはストーカー気質がある」という自覚から始めましょう。その上で、1点に集中しないよう興味の幅を広げると良いでしょう。

それでも改善しない場合は、なぜストーカー気質になってしまうのか、あなたが抱える問題点を明確にしていきましょう。そして、1つ1つの問題に対して、それぞれ適切な処置を具体的に学んでいくのです。これを、認知行動療法と言います。

自分の問題を認知し対処法も学んでやるべきことがわかっているのに、それでもストーカー行為を抑えられない場合は、あなたの中にある強い衝動性が問題です。一定の刺激に対して、ストーカー思考や行動を反射的に起こしてしまう状態なのでしょう。この場合、刺激を特定し、そのような状態を可能な限り避けることが必要になります。

ストーカー気質が問題行動につながる場合、あなた1人の努力では改善が難しいかもしれません。状況に合わせてカウンセリングも検討すると良いでしょう。

ストーカー気質の人は、自分より立場や腕力が弱そうな相手をターゲットにしがちです。無意識に自分に害がない相手を選び、優しさに付け込みながら力で抑え込もうとするのが特徴です。目を付けられないためにも、自分を鍛えたり人とのつながりを強くしたりして、守りを固めましょう。

自分がストーカー気質だと思った場合は、意識的して1人に執着しないように気を付けると良いでしょう。自覚があれば対策も可能です。人間関係が良好になれば、大切な人を傷つける行為も減るでしょう。