ペットが亡くなると、誰もが悲しい気持ちになってしまいますよね。家族の一員として、昔から可愛がっていたペットだとしたら、本当の家族を失ってしまったかのような喪失感を覚えてしまうこともあります。
そのような状態になってしまうことをペットロスとも言いますが、もしも友人がペットロスになっていたとしたら、友達としてどのような言葉をかけてあげるべきか悩んでしまいます。
そこでこの記事では、ペットが亡くなった時にかけるべき言葉、逆に絶対に言ってはいけないNGな言葉について紹介していきます。
ペットロスの人の気持ち
ペットを亡くし、精神的にかなり落ち込んでしまっている状態をペットロスと呼びます。ペットロスになってしまった人の気持ちは、家族を亡くしてしまったときの気持ちとかなり近いです。
なかには「たかがペットくらいで」と思ってしまう人もいますが、そのような言葉は一番ペットを亡くした人を傷つける言葉となります。
今までは当たり前にいたペットを亡くしてしまったのですから、強い悲しみを感じますし、寂しさも感じるでしょう。ペットが使っていた遊び道具を見れば、一緒に遊んだことを思い出してしまいます。
食事が喉を通らないほど落ち込んでしまう人もいれば、それが原因で精神病にかかってしまう人もいるものです。そのため、周囲にいる人がペットロスになった人をしっかりサポートしてあげることが大切なこととなります。
ペットを亡くした人への対応で大切なこと
ペットを亡くした人への対応で一番大切なことは、気持ちを理解してあげることです。
実際に「ペットを亡くしたくらいで」とまったく気持ちを理解してくれない人や、適当な言葉で励ます人もいます。また、「また別のペットを飼えばいいじゃん」というような、ペットを家族だと理解できていない人もいるものです。
このような言葉によってペットを亡くした人はさらに傷つけられることになります。それにより、さらに落ち込んでしまうため、周囲の対応はかなり大切です。
友人などがペットを亡くしてしまったときは、その人の気持ちに共感し、お悔みを伝えましょう。そしてその人のことを心配する言葉をかけてあげると良いです。
共感してもらえれば、今の自分の気持ちを理解してもらえていると実感できるため、かなり心が救われます。何か特別な言葉を言わなければいけないというわけではないため、友人として相手の気持ちに寄り添うことが大切なのです。
ペットが亡くなった時にかける言葉の例文6個
ペットが亡くなった人には共感してあげることが大切だとわかっていても、実際に何を言えばいいのかわからないという人も多いでしょう。
そこでここからは、ペットが亡くなった人にかける言葉の例文を紹介していきます。
■1. ◯◯と一緒にいられて幸せだったと思うよ
落ち込む友人に対しては、「◯◯と一緒にいられて幸せだったと思うよ」というように、希望の言葉を与えてあげると良いです。
どうしてもペットロスになっているときは後ろ向きなことを考えてしまいます。場合によっては、後悔しているような人もいるでしょう。
この言葉を言えば、少しは前向きな気持ちになれるものですので、優しく友人に伝えてみてください。
■2. 天国で幸せになれてるといいね
ペットが突然の事故などによって亡くなってしまうこともあるものです。そのようなときは「天国で幸せになれてるといいね」と優しく伝えてみましょう。
事故でペットを亡くしてしまうと、飼い主も後悔していることが多いです。自分を責めている状態ですので、どんな言葉をかけても届かないことがあります。
そのような人に対してはせめてもの前向きな言葉として、このような言葉を伝えることで、いつか前向きな気持ちを持ってくれるかもしれません。
■3. 最後までたくさん可愛がってもらえて嬉しかっただろうね
ペットが病気で、長い闘病生活の末に亡くなったという場合もあるでしょう。亡くなってしまったことは悲しいですが、そこまでしっかり面倒を見てもらえたことはペットとしても嬉しいはずです。
そのため、「最後までたくさん可愛がってもらえて嬉しかっただろうね」と言ってもらえれば、これまでの苦労も報われます。
飼い主としても最後までできるだけのことをしたはずですので、それを労う意味でもこのような言葉をかけてあげると良いです。
■4. ずっと一緒だったから辛いね
ペットが亡くなったとき、なかなか前向きな言葉を受け入れられないという場合や、まだ亡くなって日が浅く、前向きな言葉をかけるタイミングではないという場合もあります。
そのような場合は前向きな言葉は言わず、友人の悲しい気持ちに共感する言葉をかけてあげると良いです。「ずっと一緒だったから辛いね」という言葉がその1つとなります。
友人の気持ちに共感する言葉ですので、味方になってくれる人がいると友人は思うことができるでしょう。自分の辛い胸の内を話せるようにもなるため、優しく友人の気持ちに共感してあげてください。
■5. 突然のことだから私も悲しい
「突然のことだから私も悲しい」という言葉も、相手の気持ちに共感する言葉です。その上で、自分も同じ気持ちだと伝える言葉となるため、友人もかなり救われるでしょう。
しかしあなたがそのペットと一緒に遊んだことがない場合などは、この言葉は不向きとなります。「会ったことないじゃん」という反発心が生まれることもあるため、注意しておきましょう。
■6. 私も経験あるからわかるよ。私にできることあったら何でも言ってね
あなたがペットを亡くしたことがあるという場合、「私も経験あるからわかるよ」と言ってあげると良いでしょう。同じ経験をしている人ということがわかれば、友人も心を開いてくれるはずです。
その上で「私にできることあったら何でも言ってね」と言ってもらえれば、かなり心強い存在となります。
実際にお願いすることは何もないですが、気持ちの問題ですので、友人としては心を救われるものです。
ペットが亡くなった時にかけるNGな言葉4個
ペットが亡くなった友人に対して、言ってはいけないNGな言葉もたくさんあります。
このようなことを言うと、あなたと友人の関係も悪くなってしまうものですので、絶対に言わないように注意しておきましょう。
■1. たかがペットくらいで
ペットを飼ったことがない人にとって、ペットはただの動物でしかないでしょう。そのため、「たかがペットくらいで何を落ち込んでるの?」と言ってしまう人もいます。
しかしペットを飼っている人にとってペットは家族です。このようなことを言われれば、かなり傷つきますし、二度と相談しようとは思わないでしょう。
ペットロスの人が一番傷つく言葉ですので、絶対にこのような言葉は言わないようにしてください。
■2. また新しいペット飼いなよ
「また新しいペットを飼いなよ」という言葉もNGな言葉です。実際、ペットロスは新しいペットを飼うことで改善されることも多いのですが、飼い主はそうすることへの罪悪感もあります。
その気持ちになんとか折り合いをつけて、やっとの思いで新しいペットを飼うのです。しかしそのような心持ちになっていないときに、このような言葉を言われたらどうでしょう。
かなりイライラとしてしまいますし、それに反発するように新しいペットを飼うことを拒否するようになるかもしれません。友人をさらに苦しめることになるため、言わないように注意しておいてください。
■3. いつまで落ち込んでてもしょうがない
「いつまで落ち込んでてもしょうがない」という言葉も思わず言いたくなってしまいますが、絶対に言ってはいけない言葉です。
この言葉の根底には、やはり「たかがペットで」という気持ちがあります。それを飼い主は敏感に感じ取ってしまうものです。
元気になれるかどうかは本人が決めることですので、周りが無理に元気づけようとするような言葉を言うのはNGなのです。
■4. もっと早く病院に行っていたら…
ペットが病気で亡くなってしまったとき「もっと早く病院に行っていたら」というのは最悪です。
そのことで一番後悔しているのは友人自身でしょう。しかし実際にペットは言葉を発してくれるわけではないので、病気の発見が遅れてしまうこともあります。
つまり、ある程度病気の発見が遅れてしまうのは仕方のないことなのです。それを責めるような言葉を言うと、友人はさらに落ち込んでしまうため注意しておきましょう。
ペットを亡くした人へのお悔やみの贈り物・お花
ペットを亡くした人へ、お悔やみの贈り物やお花を贈るのも良いでしょう。それだけでも飼い主の心はだいぶ救われます。
贈り物はペットのお菓子やお線香、ペットの写真を入れるための写真立てなどが相場です。3,000円前後で選べば良いでしょう。
お花の場合、白い花でなければいけないというような決まりはありません。ペットの元気な姿をイメージした、明るい色の花を選んでも良いでしょう。
カーネーションやバラ、ガーベラなどがよく選ばれます。飼い主が他のペットを飼っている場合、ユリは毒になることがあるので注意してください。
まとめ
ペットが亡くなったときにかける言葉について紹介してきましたが、このようなときはしっかり相手の気持ちを考えるということが大切です。
自分の価値観で言葉をかけると、相手を傷つけてしまうこともあります。友人や知人と今後も仲良くしていきたいのであれば、相手の気持ちに寄り添うことが大切ですので意識しておいてください。