手相で運命線は知能線・生命線・感情線とともに4大基本線の一つとして知られています。主に人生の流れを読み取る線になります。以前は男性は主に仕事運、女性は結婚運や仕事運が示されるとされていました。
しかし女性の社会進出や晩婚化に伴い見方も変わり、女性は運命線が太ければ主に仕事運が強く、細ければ家庭に入るといった見方もするようになっています。
この運命線は濃かったり長かったりといろいろな現れ方をしますが、近年の時代の流れに影響され、運命線がないか極めて薄い人が増えています。運命線がないからと言っても運命がないわけではなく、それなりの意味があります。
それでは、この運命線がない人の意味などについて詳しく解説していきます。
手相占いで運命線の意味と見方とは?
運命線は始点がどこであっても、土星丘と呼ばれる中指のつけ根の領域に向かって伸びる線を指します。土星丘に達していない運命線がほとんどで、このまま伸びれば土星丘に達するというものなら運命線になります。
線の長さや太さにかなりの個人差があり、ハッキリと現れている人もいれば、運命線がほとんど見えない人や運命線がない人もいます。
主に仕事運や人生の流れを表すとされ、運命線が切り替わっている時期が運命の転換期になります。
手首付近から知能線の辺りまで伸びていると若い時期に運勢が良く、知能線辺りから中指に向かって伸びていると40才頃から運勢が好転するとされます。線が濃いほど強運で自己中心的な面が強く、薄いと運気は弱めで人との調和や協調性に長けているとされます。
結婚線や恋愛線と関わりがあり、出会いの時期などが連動していることがあります。また引越しや転職などの環境の変化を示すこともあります。
手相で運命線がない人の意味・運勢は?
いろいろな現れ方をする運命線ですが、運命線がない人や極めて薄いものが見られることがあります。
これらの場合、運勢は弱く自らの力で人生を切り開くというよりも、人と協力して運勢を開くことに長けているとされます。状況や環境に対して柔軟に対応したり、運勢の流れに身を任すことで人生がスムーズになります。
自我がそれほど強くないので、こだわりや偏った考え方をすることはないはずです。何らかの組織の中で、成長し活躍が期待できます。
性格的に大人しい人が多く、何事もマイペースとされます。好奇心が旺盛で、いろいろなものに関心を持っています。人の上に立って判断することは苦手ですが、サポート役や調整役として能力が発揮されます。
人を公平に見ることができ、冷静沈着な見極めができます。人生の目標が定まっていなかったり、将来何をしたら良いのか迷っていることもあります。明確な目標などを見出すと運命線が現れてくるはずです。
男性で運命線がないときの運勢
男性で運命線がない、もしくは極めて薄い場合、運勢が弱めでも、どんな状況にも上手に立ち回れるとされます。外見内面ともにソフトな印象が漂う人が多いようです。
変化や刺激よりも安定を求める傾向にあります。何事にも積極性は少ないのですが、受け流すことに優れ、懐の深さを感じさせるとされます。いろいろな面で責任感は少なめになります。
仕事に対する自らのモチベーションは弱いのですが、何らかの使命を与えられると素直にそれを実行します。体力面も弱めですが、感情を荒立てることがなく穏やかとされます。
チームワーク型の仕事に向き、有能な働きをします。リーダー的な立場で人を率いることよりも、サポート役に回った方が活躍が期待できます。起業や独立開業には不向きと言えます。
また仕事よりも大切にしている何かがあったり、やりたいことが数多くあり、どれも中途半端になっていることも考えられます。
女性で運命線がないときの運勢
女性で運命線がない、もしくは極めて薄い場合、運勢が弱めでも、人を支えることで幸せがつかめるとされます。自分が支えたいと思う上司や異性に出会うことで、人生の目標が見出せるかもしれません。
自力で運勢を変えていくよりも、運勢に上手く身を任せることに優れています。外でバリバリと働くよりも、家庭にいて家を守る方が力が発揮できます。家計のやりくりなどは、非常に上手くできるはずです。
人前に出て活躍したり、成功を手にして注目を浴びることは好まず、穏やかに暮らしたい気持ちが強いとされます。心が優しく人と競い合うことが苦手で、人に流されやすい面があります。
誰でも分け隔てなく付き合うことができ、対人関係は良好とされます。その分、ストレスを溜めこみやすいので、何らかの解消法を持っていた方が良さそうです。
日々の生活には刺激よりも安定を求めるので、結婚が早めになるとされます。家庭では家族の悩みなどを聞き取り寄り添います。
右手に運命線がないときの運勢
手相は利き手で現在から将来の運勢を読み取ります。日本では一般的に右利きの人が多いので、右手ではこれからの運勢などが現れるとされます。
この右手に運命線がない場合、人生でいろいろと培ってきた中で、運勢は弱めになり、人と協力することで運勢が切り開けるようになったとされます。協調性が持て対人関係は良好になります。迷いが多くなり運勢が上手く行かないことが増えるとされます。
運勢に身を任せると意外に上手く行くはずです。あくせくする日常に疲れ、穏やかに暮らしたい気持ちが強くなっている場合もあります。
いろいろとやりたいことがあり、どれも中途半端に終わっているかもしれません。一つに絞れば状況が変わり運も向いてくるはずです。また人生の目標が定まっていないか、見失ってしまったことも考えられます。目標が見出せるようになれば、運命線は現れてくるはずです。
左手に運命線がないときの運勢
手相は利き手でない手で生来のものを読み取ります。日本は右利きの人が多いので、一般的に左手では過去や生来の特徴などが現れるとされます。
この左手に運命線がない場合、生まれながらに運勢が弱く、人と協力して運勢を切り開くことに優れているとされます。
人の上に立つことよりも、人と一緒に何かをすることで力が発揮できます。幼少期から変化や刺激よりも安定を好み、穏やかな性格とされます。人と競い合ったり争うことを嫌い、対人関係は良好となります。その分、ストレスを溜めこみやすい面があります。
人生の目標が見出し難い面もあります。積極性に乏しく、成功をつかんだり出世は人よりも遅めになります。
仕事面ではノルマのあるものは向かず、マイペースでいられる環境で活躍が期待できます。しかしいずれも生来の気質なので、成長するにつれて変化して強運になることもあります。右手の運命線と考え合わせることも観点になります。
赤ちゃんや子供の手相に運命線がないときの運勢
赤ちゃんや子供は運命線がない方が圧倒的に多いとされます。人生の目標がまだ定まっていないのは当たり前で、運勢に身を委ねているのも当然のことになります。
運命線がなくても何の問題もないのですが、何らかの変化がありそうな線があれば、注目しておきたいものです。赤ちゃんの場合、利き手がどちらかわからないので、生来のものか後天的なものかという見方の区別はないと言えます。
もし赤ちゃんの段階で運命線があったとしても、すぐに変化するので、それを見て一喜一憂するのも時期尚早と言えます。
赤ちゃんから子供になると、若干薄い線が見られるようになりますが、まだ確定的ではありません。一応薄い線なので、たいていの子供の特徴となる固定概念にとらわれず無邪気な面があるはずです。また子供の段階から親から離れて暮らしている人は、運命線が明確になっていることもあります。
運命線がない芸能人・有名人
芸能人や有名人は、何らかの強運やこだわりのようなものがないとなれないので、運命線がない人はあまり見あたらないようです。元来なかった人でも知名度が上がると、それなりに運命線が現れてきます。
まとめ:運命線がなくても開運できる
運命線はいろいろな現れ方をしますが、全くない人や極めて薄いことがあります。しかし運命線がないからといって、運勢に見放されているわけではなく意味があります。
運勢は弱いものの、人と協力して運勢を開くことに長けているとされます。人生の目標が定まっていないことも考えられます。
男性で運命線がないと、どんな状況にあっても柔軟に対応でき、女性では人を支えることで幸せが手にできることがわかります。
右手の運命線がないと人生経験を積んだことで弱運となり、人と協力して開運できるようになったとされます。左手にない場合は、生来の運勢が弱く、人と協力して運勢が開けるとされます。運命線がないとしても、開運できる方法はあります。