自分軸と他人軸。近年スピリチュアルや心理学の世界でよく言われていることです。この二つはどのような違いがあるのでしょうか。
また、自分軸で生きるということは、わがままであることとどう違うのでしょうか。
この記事では、自分軸で生きる人と他人軸で生きる人との違いを中心に、他人軸から自分軸になるための自分らしい生き方を見つける方法を含めて解説していきます。
自分軸とは

「自分軸」とは、他人の意見や価値観に左右されず、自分がどう感じているのか、どうしたいのかに基づいて行動する生き方であり、自分らしい生き方を実現し、主体的な選択をすることです。
自己肯定感を高め、他人の評価に振り回されないことでストレスを軽減し、自分の価値観に基づいた目標設定はモチベーションを維持しやすく、達成感を得やすくなります。
一方で、自分軸を持つことはわがままや自己中心的な行動とは異なります。
他人への配慮や尊重を忘れずにバランスの取れた自分軸を築くことが大切であり、自分軸は固定的なものではなく、価値観や経験の変化に合わせて柔軟に変化していくものであるためです。
常に自分自身の直感や感覚を感じて、自分らしい生き方を追求することが大切です。
自分軸で生きる人の特徴5選
では、自分軸で生きる人の特徴とはどんなものなのでしょうか。ここでは8つの特徴を挙げていきます。
■1. 自分の価値観がある
自分の価値観を明確に持っている状態とは、 自分の「好き」と「嫌い」という感情を大切にし、理解している状態のことです。
これは、男性性よりも女性性が感じていることを優先し、行動している状態でもあります。自分の感覚を信じているため、他人にどう思われようと深く気にしていません。
つまり、自分の価値観を明確に持っている人とは、自分の「ものさし」を持っている人ともいえます。その「ものさし」を使って、日々の選択や行動をすることで、より自分らしい生き方ができるのです。

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■2. 主体的に行動する
主体的に行動する、ということは、自分の意思で決定し、その選択に責任を持つということです。
自分軸で判断した経験が多いほど、その結果に関わらず自己肯定感が高くなります。自分がどう感じているかという基準で選択したことは、後悔が少ないからです。
そのため、何か行動をするとき、他人や世間の一般的な価値観よりも、自分軸で行動することができます。
■3. 他人の感情に左右されない
他人にどう思われているかで、自分の選択を変えることは、人であれば誰しもがある経験だと思います。
しかし、 自分がどう感じているかよりも、他人にどう思われているかで選択するということは、自分に対する裏切り行為に他なりません。
少し怖いかもしれませんが、他人の目を気にするよりも、自分がどうしたいのかという欲望に基づいて行動することで、自己肯定感が上がり自分軸を確立することができるようになります。
■4. 自分は自分、他人は他人
自分軸がある人は、他人の感情はコントロールできるものではないということを理解して、諦めています。人が一人いたとして、その人に対する印象の受け方は千差万別、人それぞれだからです。
自分軸があると、自分がどう感じているか、自分はどうしたいかという基準で行動します。そのため、自分は自分、他人は他人、と、明確な境界線を引き、相手を尊重したコミュニケーションをとることができるのです。
自分軸が太い人はある意味、人情味があるというよりも、ドライな印象を感じるかもしれません。
■5. 自信がある
自分軸があると、自分がどう感じているか、どうしたいのか、という基準で次の行動を決めます。それは、 自分が感じていることを信じる、自信につながる行動をした経験が多いということでもあります。
感受性が強かったり、繊細であればあるほど、自分の他に寄りかかりたい確かなものが必要であることが多いかもしれません。しかし、そんな自分を責めなくてもよいのではないでしょうか。
なぜなら、自分ではない確立された別の存在に寄りかかるということを自分の意思で選択しているということは、自分軸での選択だからです。そんな自分を自分で許せているのかどうかが、自分を信じること、すなわち自信につながるのではないでしょうか。
他人軸とは

他人軸とは、 自分の価値観や信念よりも他人の意見や評価を優先し、常に周囲の目を気にして行動する生き方です。
ここで大切なのは、他人の目を気にすることは悪いことではないということです。生存本能がある限り、野生動物が周囲を警戒するのと同じように、他人の目というものは必ず気になるものです。
自分軸と他人軸の違いは、「他人の目を気にしていることを自分で選んでいる」ということを理解できているかどうかです。自分がAを選びたいと感じていたとしても、他人の目が気になりBを選んだ方が自分にとってメリットが多いからBを選びたいのであれば、それは自分軸での選択です。
美輪明宏さんの言葉に、このような言葉があります。
例えば、大根だって泥を落として、皮をむいて千切りにするなり、ちゃんと料理してお皿にもって「はい、召し上がれ」ってそれで美味しく受け入れられるでしょう。
畑から抜いたままの泥だらけの大根を突き出して、さあ食えって、失礼だと思わない?
人格も同じですよ。
礼儀作法も何も洗練されたものがなくてありのままでとか、けだものじゃありませんか。
「ありのままの自分」でいることは、自分軸でいるということとイコールではありません。
他人が好きな自分を着るのではなく、自分が好きな自分を着て生きるという状態が、自分軸で生きている、ということなのではないでしょうか。
他人軸で生きる人の特徴6選
次に、他人軸で生きる人の特徴を6つ挙げていきます。
ここで大切なのは、他人軸だからといって悪いことであるということにはならないということ。当てはまる項目があっても、自分を責める必要はまったくありません。
■1. 他人の目>自分の目
他人軸で生きる人は、自分の経験で感じたことよりも、他人の言っていることを信用します。 自分の目で見た景色よりも、他人の目で見た景色の方を信じるのです。
SNSで例えると、自分が好きな写真よりも、他人に良いと思ってもらえそうな写真を投稿する、ということです。
しかし、それを自分の意思で選んでいるのであれば、自分軸ということになります。
■2. 自分で決断することが苦手
他人軸の人は、今までに自分がどう感じているのか、どうしたいのかという自分軸で選択をした経験が少ないので、自分で決断することが苦手です。
海で泳いだ経験が少ない人は、いきなり海で泳げと言われても抵抗感があります。それと同じで、 単純に慣れていないから、自分で決断することに抵抗感を感じるのです。
自分軸での決断に自信を持つためには、ただ経験数を増やすために行動し、自分を承認していくのみです。
■3. 自己肯定感が低い
他人軸で生きる人は、自己肯定感が低いとよくいわれます。他人の評価に依存するため、他人の評価がないと不安を感じるのです。
しかし、 他人軸の状態で自己肯定感を下げる自動思考は、自分で調教することで簡単に解決することができます。
自分軸で選択したことを今までの癖で思考で否定してしまっても大丈夫です。その思考の声に、「違う、こっち!」と、言ってほしいことの方に誘導すればいいのです。
■4. 感情を溜め込みやすい
他人がどう感じているのか、どうしたいのかを考えて動くのが他人軸で生きる人の特徴です。
そのため、 本音があったとしても、他人に話したらその人がどう感じるのか、傷つけてしまわないかを気にして、感情を溜め込みやすくなる傾向があります。
しかしそもそも、そのありのままの本音を一番分かってほしい人は一体誰なのでしょうか。
それは、自分自身です。
自分が自分の本音をただ聞いてあげる。「私はこう感じている」と指差し確認をして認める。それだけで、安心感に包まれて、自然と自分軸で行動できるようになっていきます。
■5. 恋愛で依存しやすい
他人軸で生きる人は、恋愛関係でパートナーに依存しやすくなります。何か行動をする度に、自分がどうしたいのかよりもパートナーがどうしたいのかということを優先しているからです。
しかしその状態では、自分の行動にパートナーの許可が必要になってしまいます。
ここで大切なのは、 自分がどう感じているか、どうしたいかで選択した行動を否定したり支配してこようとするようなパートナーは、自分に適したパートナーとはいえないということです。「こっちから願い下げだ」という精神で、世界で一番大切な自分自身を守ってあげてください。
自分を笑顔にして、幸せにできるのは世界でたった一人、自分だけです。自分が望んだ景色を見るために、自分がどう行動すればその景色に近づけるのかというビジョンを頼りに、自分軸で行動していくことで、依存関係から自分を解放してあげることができます。
■6. 何が好きで何が嫌いなのかをはっきり主張できない
他人軸で生きている人は、自分が好きか嫌いか、はっきりと主張できないことが多いようです。
物事を決める際、自分が快か不快か、居心地がいいかどうか、好きか嫌いかで決めることで自分が真の幸せを感じられるような選択をすることができます。
そのためにも、 今何を感じているのか、どうしたいのかという自分の感覚を、常日頃から意識を向けて感じてあげましょう。
そうすることで好き嫌いの感度が上がり、自分軸が確立して自己肯定感が上がっていきます。
自分軸で生きる人と他人軸で生きる人の違い
自分軸で生きる人と他人軸で生きる人の違いとは一体なんなのでしょうか。他人への頼り方でその違いを見てみましょう。(※比較して落ち込む必要はありません。)
■自分軸で生きる人の場合
まず、自分軸で生きる人の頼り方はこうです。
②彼は外食に連れて行ってくれる人なのか。彼は今、経済的に余裕があるのか。
③かわいくおねだりしたら喜んで引き受けてくれるかもしれない。もし引き受けてくれたら、大袈裟に喜んであげよう。
すべて、「自分は何をしたいのか」「自分は何が欲しいのか」という自分の欲求が基準になっています。
考え方が主体的で、主語が「私は〜」なのです。そのため、彼がもしレストランに連れて行ってくれなかったとしても、彼に対して期待していたな、と一歩引いて俯瞰することができます。

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■他人軸で生きる人の場合
では、他人軸で生きる人の場合の頼り方はどうでしょうか。
②彼に余裕がありそうだったら、あのレストランに行きたいって伝えてみようかな。でも、彼が行きたい場所かどうか分からないな。
③彼が私に対してどんな気持ちなのか分からない。なんて伝えたらいいんだろう。
このように、他人軸で生きる人は、「彼」が主語になります。
「彼」が先で、「自分」が後になると、受け身の姿勢になります。彼がどう出るかで、自分の動き方を変えるのです。
そうなると、先手である彼の行動に不満を感じることが増えるのです。
自分軸で生きる人はわがまま?

自分軸と自分勝手・自己中はどう違うのでしょうか?
自分軸で生きるということは、 自分がどう感じるのか、どうしたいのかに基づいて行動し、他人への配慮と責任感を持ちながら、自分らしい人生を送ることを目指すことです。
一方、わがままに生きるということは、自分の欲求や感情を優先し、他者への配慮や尊重を欠き、責任感に欠ける行動のことを指します。
自分軸で生きる人は、自分がどう感じているか、どうしたいかという基準に基づいて行動します。チームでの目標が同じ場所であったとしても、 自分軸で生きる人は、周りに合わせるよりも自分のスタイルでその目標へ辿り着こうとします。そのため、特に和を重んじる日本では、わがままな印象を与えやすいです。
しかし、実際には、自分の価値観を大切にしつつ、周囲との調和を意識し、責任感を持って行動しているため、自分軸の人とわがままな人は大きく異なります。
調和が必要な居場所を選んでいるのは自分であるという責任感をもって行動することで、わがままな印象をあまり与えることなく自分軸で生きることができるのではないでしょうか。
他人軸から自分軸へ。自分らしい生き方を見つける方法4選
自分軸で生きるには、「自分と向き合う時間」をことさら大事にするといいでしょう。このちょっとした習慣が自分軸で生きる、「穏やかな毎日」を創造してくれるのです。
■1. 瞑想やヨガ
自分軸を確立するために最適な方法ひとつめ、それは、瞑想やヨガをして自分と向き合う時間をつくることです。
自分軸を確立する(統合する)ということは、自分の女性性(右脳)の声をいかに男性性(左脳)が聞いてあげられるか、行動してあげられるかということと同義になります。
そのため、女性性の声である本音を感じ取るトレーニングをすることが大切で、その方法に適しているのが瞑想やヨガという身体を伴う内観なのです。

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■2. 適度な運動
自分軸を確立するということは、自分の女性性の声をいかに男性性が聞いてあげられるか、行動してあげられるかということと同義と解説しました。
適度な運動をすることは、女性性を解放するためにとてもおすすめ。 運動をするとセクシュアリティの解放に繋がるからです。
運動の中でも特におすすめなのが、ダンスです。歌うこと、楽器を弾くことも同様に、音楽は生命エネルギーの解放にばつぐんの効果があります。
■3. 日記をつける
私は今何を感じている?
私は今どうしたい?
そんな質問をスマホにメモしまくるのもおすすめです。
何を考えているのか何も思いつかなくても大丈夫です。ただ感じたこと、頭に浮かんだことを適当にメモしていきましょう。文章の意味がわからなくても、成り立っていなくても、ただその行為をするだけであなたの魂が生き生きと輝きを取り戻しはじめます。
何を感じているのか、何をしたいのかを感じることができるようになったら、次はそれを実際に行動に移してみましょう。それを繰り返すことで、いつの間にか自分のことを好きになっていますよ。

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■4. ゆっくりティータイム
自分との対話のために、ゆっくりと過ごせるティータイムの時間を作るのもおすすめです。自分とのサシ飲みのような感覚を味わうためなので、なるべく一人で過ごしてください。
自分のためにデパ地下でいちばん食べたいものを買ってあげる。
自分のためにいちばん飲みたいお茶を丁寧にお茶を淹れてあげる。
そうして、 自分のためだけのゆったりとしてティータイムを設けて、自分と対話することで、自分が何が快で何が不快なのかを理解できるようになるでしょう。
自分を不安から守ってくれるもの、それは、自分自身に対する自分からの理解と許し、ただそれだけなのではないでしょうか。

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まとめ
自分軸と他人軸の違いについて解説しました。
今のあなたが他人軸であるからといって、自分軸である完璧な自分を想像して比較する必要はありません。今のあなたですでに完全体なのです。
「今の自分はこうなんだから仕方ない」と開き直って受け入れることで、本当の意味で自分のための成長につながる行動ができるようになります。
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タロット占い師。占いの館でプロデビュー後、対面鑑定やオンライン鑑定で実績を積む。その後、渋谷パルコ、西武池袋本店など、人気カルチャーイベントにも占い師として多数出展。衣食住と占いを繋ぐライターとしても活動中。