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縁起の良い和柄35種類の意味!商売繁盛の和柄模様は?

縁起の良い和柄35種類の意味!商売繁盛の和柄模様は?

和柄には日本独自の魅力がありますよね。縁起の良い和柄の意味について種類別に詳しく紹介します。縁起が悪い和柄、商売繁盛祈願につながる和柄模様についても解説します。


結婚式やお祝い事にふさわしい着物には、縁起の良い和柄が使われています。縁起の良い和柄には、五穀豊穣、延命長寿、商売繁盛、子孫繁栄、夫婦円満、家内安全などの人々の願いが込められています。

古くから縁起の良い和柄の着物を着ると、幸福がもたらされると信じられています。しかも和柄の文様は、日本の伝統的な美しさと優美さに溢れています。縁起の良い和柄を着るだけで、美しさと幸運に恵まれるという和柄にはどんなものがあるでしょうか。

その中から特に縁起の良い和柄をご紹介します。

縁起の良い和柄35種類

1. 麻の葉(あさのは)

麻の葉(あさのは)模様

麻の葉の文様は、平安時代から仏像の装飾などに使われた文様です。六角形を連続してつなげていく幾何学的な柄で、永遠や繁栄を象徴する縁起の良い柄とされています。

麻の葉に似たところから、「麻の葉」と呼ばれています。麻の成長が早いことから我が子の成長を願う産着として用いられました。

学業成就を祝う卒業式に着る着物の柄としても、清楚で初々しい印象を与えます。江戸小紋の柄としても、スッキリした小粋な文様となります。

2. 市松文様(いちまつもんよう)

市松文様(いちまつもんよう)

市松文様は、碁盤の目のような格子文様のひとつです。石を並べたように見えるので、「石畳(いしだたみ)」とも呼ばれています。

市松文様の由来は、江戸時代、歌舞伎役者の佐野川市松(さのがわいちまつ)が、衣装に白と紺の模様の袴を着たことから市松模様と呼ばれるようになりました。連続する柄なので子孫繁栄や事業拡大などを意味する縁起の良い文様とされています。

3. 梅文様(うめもんよう)

梅文様(うめもんよう)

梅文様は、奈良時代に中国から日本に伝えられました。梅の木の成長の早さや忍耐力、あるいは生命力の強さから子孫繁栄の象徴とされ、また新春を代表する吉祥文様とされています。

種類としては、まっすぐな枝に花をつけた「槍梅(やりうめ)」、花びらをねじった「ねじり梅」、梅の花を図案化した「梅鉢(うめばち)」などがあります。留袖(とめそで)や訪問着の柄としても用いられます。

4. 鱗文(うろこもん)

鱗文(うろこもん)

鱗文様は、三角形を交互に入れ替えて文様を形づくるので、「入れ替わり文様」とも言われています。魚や蛇の鱗(うろこ)に似ているところから鱗文(うろこもん)と呼ばれています。

蛇の脱皮から「再生」、「厄除け」などの意味があり、縁起の良い文様として用いられています。現在は、着物や帯、和装小物に、女性を守る厄除け、魔除けの柄として用いられています。

5. 老松(おいまつ)・松文(まつもん)・若松文(わかまつもん)

※上記のイラストは老松文様

老松文様とは、樹齢何百年となる松の木を文様にしたものです。松は常緑樹で、冬でも枯れることがないので、「常盤木(ときわぎ)」とも呼ばれています。そのため延命長寿を象徴する吉祥文様とされています。

種類としては、「若松文(わかまつもん)」、「笠松文(かさまつもん)」、「枝松文(えだまつもん)」、「大王松(だいおうまつ)」などがあります。「松葉文(まつばもん)」は、松の葉の2枚がもとで繋がり、落ちても離れないことから、永遠の愛を表すものとして人気があります。

6. 扇文(おうぎもん)・扇面(せんめん)

扇文(おうぎもん)・扇面(せんめん)

扇文様は、扇の形をしていることから、末広がりという意味で、拡大や発展を象徴する縁起の良い文様とされています。扇文様は別名、「末広(すえひろ)」とも呼ばれています。

扇の文様は、開いたもの、半開きのもの、閉じたものなど多様性があります。流水に扇を流した文様は、「扇流し(おうぎながし)」と呼ばれ、水に扇が流れていく美しい様を描いています。

7. 鴛鴦(おしどり)

鴛鴦(おしどり)

鴛鴦(おしどり)の文様は、正倉院の宝物の中に鴛鴦の文様が見られます。おしどり夫婦と言われるくらいに、仲の良い夫婦の象徴でもあります。夫婦和合を象徴する縁起の良い文様とされています。

鴛鴦が向き合った柄は、婚約中を表わし、寄り添っている柄は、結婚後を表わしていると言われています。鴛鴦の文様は羽根の色が美しく鮮やかなことから、黒留袖や訪問着の着物や礼装用の袋帯などの文様として用いられています。

8. 鹿の子文(かのこもん)

鹿の子文(かのこもん)

鹿の子文の由来は、小鹿の背中のまだら模様に似ているので、その名が付きました。絞り染めの技法で作られる文様のため、「鹿の子絞り」と呼ばれています。

完成までに数か月かかるので、「鹿の子絞り」を全体に施したものを「疋田(ひった)鹿の子絞り」と呼び、着物の中でも最高級品とされています。

この「疋田鹿の子絞り」は昔から京都で作られたので、「京鹿の子」とも呼ばれます。鹿は子どもを近くにおいて大事に育てることから、子孫繁栄を象徴する縁起の良い文様とされています。

9. 唐草文様(からくさもんよう)

唐草文様(からくさもんよう)

唐草文様は、植物の蔓(つる)を図案化したものです。蔓(つる)の間に花や葉、実などを加えた文様もあります。種類は、「忍冬唐草(にんどうからくさ)」、「葡萄唐草」、「牡丹唐草」、「蓮華唐草」などがあります。

唐草文様は古代エジプトを起源とし、中国を経由して日本に伝わりました。四方八方に伸びる蔓(つる)の様子が延命長寿の象徴とされ縁起の良い文様と言われています。

10. 亀甲文(きっこうもん)

亀甲文(きっこうもん)

亀甲文はもともと中国から伝わった文様です。平安時代の貴族の衣装などの文様として使われました。形は亀の甲羅(こうら)の文様に似た正六角形の繋ぎ文様です。「亀は万年」と言われ長寿を象徴する吉祥文様です。

種類としては、「亀甲繋ぎ(きっこうつなぎ)」、「亀甲花菱(きっこうはなびし)」、「毘沙門亀甲(びしゃもんきっこう)」などがあります。

11. 源氏香(げんじこう)

源氏香(げんじこう)

源氏香とは、香道(こうどう)から来た言葉です。香道には、「組香(くみこう)」と呼ばれる作法があり、5種類の香木をそれぞれ5包ずつ合計25包用意します。選んだ香木を香炉で焚き、香りを言い当てる競技です。

源氏香は、縦5本の線で香の順序を表わし、同じ香の場合は横線でつなぎます。正解数は52種類あり、それぞれに名前が付いています。

源氏物語の54帖ある中から、最初の「桐壷」と最後の「浮橋」の除いた52の名前になっています。源氏の繁栄や出世を表わす文様として、吉祥文様のひとつとされています。

12. 小桜(こざくら)

小桜文様(こざくら)

小桜文様は小さな桜の花を一面に散らした模様です。桜の持つ華やかさと優美さを表しています。

小紋に使われる小桜文様は、非常に小さな桜の文様で、一見無地に見えるくらいの細かい柄のものもあります。一面に散らした桜の文様は、「桜づくし」、「桜散らし」とも呼ばれています。

桜は、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を表す縁起の良い文様と言われています。桜のもつ艶やかさと可憐な美しさを文様にした着物は、若い女性の着物の文様として人気があります。

13. 紗綾形(さやがた)

紗綾形(さやがた)

紗綾形とは、卍(まんじ)という字を斜めにくずした文様です。そのため「卍崩し(まんじくずし)」、「卍繋ぎ(まんじつなぎ)」、「雷文繋ぎ(らいもんつなぎ)」、「菱万字(ひしまんじ)」とも言います。

桃山から江戸時代に中国の明から、表面がなめらかな絹織物の紗綾織(さやおり)が輸入され、その地紋に使われていたため「紗綾形(さやがた)」と呼ぶようになりました。

慶事礼装用の白襟には必ず「紗綾形」が使われています。「紗綾形」は、絶えることなく永遠に続く繁栄を表す吉祥文様です。

14. 七宝つなぎ(しっぽうつなぎ)

七宝つなぎ(しっぽうつなぎ)

七宝つなぎは、ひとつの円の円周を4分割して、他の4つの円で等しく4つの部分で重なるように配置します。

同じ重ね方で、同じ大きさの円を連続して重ねていくと、七宝つなぎの文様になります。「輪違いつなぎ文」とも言います。永遠や子孫繁栄を表す縁起の良い文様です。

四方(しほう)が変化して、「しっぽう」となり、七宝に変化したと言われています。七宝は仏教の用語で七つの宝物を表わしています。

金、銀、瑠璃(るり)、めのう、さんご、水晶、真珠の七つの宝を意味しています。これらの宝の品々は極楽浄土の世界にあり、この文様のご利益で最高に幸せな人生となると信じられています。

15. 青海波(せいがいは)

青海波(せいがいは)

扇型の波をかたどった文様です。波の文様の由来は古代ペルシャで生まれ、シルクロードを使って織物が中国に運ばれ、その後日本に伝わりました。

青海波の名前の由来としては、日本古来の芸能としての舞楽(ぶがく)の演目で「青海波」の文様が、装束に使われたことから、この文様の名前として呼ばれるようになりました。

種類としては、「菊青海波」、「松青海波」、「菱青海波」などがあります。青海波は無限に広がる海の波が、未来永劫を表わすものされ吉祥文様のひとつです。

16. 宝尽くし(たからづくし)

宝尽くし(たからづくし)

宝尽くしは、とてもおめでたい文様です。留袖、訪問着、振袖などの晴れ着などの文様に多く使われています。

宝物を集めた文様で、願いが叶うとされる如意宝珠(にょいほうじゅ)、打ち出の小槌や金嚢(きんのう)、隠れ蓑(かくれみの)、宝剣(ほうけん)、法螺(ほら)、丁子(ちょうじ)、分銅(ふんどう)など、たくさんの宝物が描かれています。

どんな願いも叶う吉祥文様の最高峰と言われています。

17. 橘文様(たちばなもんよう)

橘文様(たちばなもんよう)

橘文様は、不老長寿を意味する吉祥文様です。格調の高い文様として、留袖、振袖、訪問着などに用いられています。常緑樹で「永遠」を意味し、めでたい木とされています。

平安時代の宮中の内裏にある紫宸殿の前庭には、桜の木と橘が植えられており、「左近の桜、右近の橘」と言われています。

橘を使った家紋の種類としては、「橘紋」、「丸に橘」、「井桁に橘」、「三つ葉橘」、「三つ組み合わせ陰橘」、「五つ寄せ橘」などがあります。

18. 束ね熨斗文(たばねのしもん)

束ね熨斗文(たばねのしもん)

束ね熨斗文は、きらびやかな美しいリボンを束ねたようなデザインです。熨斗は長寿を表す縁起の良いものです。留袖や振袖、訪問着などの晴れ着の豪華な文様として用いられています。

また、お宮参りの着物としても人気があります。着物以外でも宴席やお祝い事に使う食器などの模様として使われます。

「亀甲(きっこう)」や「七宝(しっぽう)」、「梅(うめ)」、「牡丹(ぼたん)」、「菊(きく)」などの模様と合わせて描かれると、豪華さが増します。

19. 立涌文(たてわくもん)

立涌文(たてわくもん)

立涌文は、縁起の良い格式の高い文様です。形は水蒸気が涌き上がる様子を2本の曲線で描いたものと言われています。波状のふくらみのある部分に他の文様が入るものもあります。

例えば雲の図柄が入った「雲立涌文様(くもたてわくもんよう)」、菊が入った「菊立涌」、波が入った「波立涌」などがあります。

波線が途切れたものは、「破れ立涌」、波線が竹や藤の茎で描かれるものは、「竹立涌」、「藤立涌」と言います。高貴な文様とされ、吉祥文様のひとつです。

20. 波千鳥(なみちどり)・千鳥文(ちどりもん)

波千鳥(なみちどり)・千鳥文(ちどりもん)

波千鳥や千鳥文は、たくさんの千鳥が海の上を飛ぶ様子を文様化したものです。千鳥は夫婦そろって子育てをすることから、家内安全、夫婦円満などの願いが込められた縁起の良い文様と言われています。

波を越えて飛ぶ姿が難を避けるものとされ、手ぬぐいなどの文様に使われ贈り物にします。

千鳥文様の種類としては、「浜千鳥(はまちどり)」、「沢千鳥(さわちどり)」、「千鳥格子(ちどりごうし)」、「千鳥卍(ちどりまんじ)」などがあります。

21. 菱文(ひしもん)

菱文(ひしもん)

菱文は水草の一種である「ひし(菱)」の葉に形が似ていることから名付けられたものです。縦長の菱形の場合は、「立菱(たてびし)」と呼びます。身分の高い人の装束に用いられている吉祥文様のひとつです。

種類としては、菱形を連続した「繁菱(しげびし)」、少し間隔をあけて並べた「遠菱(とおびし)」、菱形のなかに連続して小さな菱形を入れた「入子菱(いれこびし)」、唐花と呼ばれる花模様を菱形にした「唐花菱(からはなびし)」、4つの花菱をまとめて菱形にした「幸菱(さいわいびし)」などがあります。

22. 瓢箪(ひょうたん)

瓢箪(ひょうたん)

瓢箪は、子孫繁栄、魔除け、厄除けなどを意味する縁起の良い文様です。瓢箪の文様は種が多いことから、子孫繁栄にちなんだ縁起の良い文様です。

六個の瓢箪を描かれた文様は、語呂合わせで、「六瓢(むびょう)」と言い、無病息災を意味しています。財布などの柄にするとお金が増える意味があります。

23. 宝相華(ほうそうげ)

宝相華(ほうそうげ)

宝相華は、唐草文様のひとつです。華麗な5つの花弁花の植物を組み合わせた文様です。宝相華という花はありませんが、豪華な花の文様です。

宝相華の発祥地はペルシャと言われ、その後中国を経由して日本に伝わりました。薬師寺東塔や唐招提寺の金堂の装飾や法隆寺の弥勒菩薩(みろくぼさつ)の光背(こうはい)などに宝相華の文様が見られます。

現代では、格調の高い着物や帯の文様に用いられている縁起の良い文様です。

24. 牡丹(ぼたん)

牡丹文様(ぼたん)

牡丹は、百花の王と言われ、吉祥文様のひとつです。幸福、富貴、豪華さの象徴でもあります。五穀豊穣の兆しを示す「瑞花」として尊ばれています。

牡丹と唐草を組み合わせた「牡丹唐草文様」は、豪華絢爛な模様で、室町時代から吉祥文様の代表的なものとして扱われました。現在でも留袖、振袖、訪問着などの文様として使われています。

25. 矢絣(やがすり)

矢絣(やがすり)

矢絣は、「矢飛白(やがすり)」、「矢羽絣(やばねがすり)」、「矢筈絣(やはずがすり)」とも言います。矢羽(やばね)は、日本の弓矢に使う矢に、まっすぐに飛ぶために付けた鳥の羽です。

布地に織る時は、向かい合わせの平行四辺形2枚1組を「矢羽」に見立てて、「矢羽」の形を連続して織り出した文様です。

弓矢は飛ばしたら戻らないということから転じて、「出戻らない」という意味もあります。まっすぐに飛ぶ矢のように突き進む意味で、縁起の良い文様とされています。

26. 籠目(かごめ)

籠目文様(かごめ)

籠目とは字のごとく、竹かごの格子状に編まれた編み目を表しています。「六芒星」の形に見える編み目のため、玄関先に竹かごを置き、物の怪や邪気を払っていました。

そして、この模様が連続する籠目文様は、古来より魔除けとして利用されてきました。また、非常に格式高い模様でもあり、室町時代には能の衣装にも使われたほどです。

27. 入子菱(いりこびし・いれこびし)

入子菱(いりこびし・いれこびし)

入子といえば、同じ形の箱の中に大きさの違う箱を順に入れるものを表します。入子菱はその名の通り、菱形の中に大きさの違う菱形を入れた模様です。

菱形は、池や沼に生える水草「菱」の果実の形に由来しており、平安時代から使われています。菱形自体に厄よけや健康を願う意味があり、入子菱も吉祥文様として重宝されてきました。

28. 鶴文様

鶴文様

※折り鶴

「鶴は千年亀は万年」という諺があるように、亀に続き鶴も長寿を願う縁起のいい模様として古来より重宝されてきました。鶴が持つ純白の羽毛や立ち姿や飛来する姿の美しさなどから、非常に誇り高い模様でもあります。

鶴文様の中には、「折り鶴」や「雲鶴」など様々なバリエーションがあり、成人式や七五三などでも多く利用されます。

29. 鮫小紋

鮫小紋

鮫の鱗のような小さな点が扇状に広がっているのが鮫小紋です。江戸時代の格式高い「江戸小紋」の一つでもあります。

鮫の皮は古来より非常に厚く硬いと言われており、厄よけや魔除けといった意味がありました。この柄の布に包まれたものは、邪気から守られると言われ、風呂敷にもよく使われる模様です。

30. 雪輪文様

雪輪文様

雪輪文様は、名前が表している通りぼたん雪が輪の形になっているデザインを表します。数ある雪の文様の中でも平安時代から使われている柄です。

雪は五穀の精とも言われており、豊作になる吉祥の象徴とも言われます。また、雪輪は六角形を変形させた形をしており、自然界における最も美しい形を表しているとも言えます。

31. 流水文様

流水文様

生命の源として欠かせない水をモチーフにした模様です。中でも流れる水は腐らないことから「清らかさ」を意味する模様であり、お清めや厄除けにも活用されてきました。

着物では他の模様と組み合わせて使われることが多いのが特徴です。中でも、「観世水」という模様は有名で、能の観世家が使ったことから広まりました。

32. 竹文様

竹文様(たけもんよう)

まっすぐに伸びる気高く力強い竹が施されたのが竹文様です。潔く割れ、中が空洞になっているところから何も隠すことがない「潔白さ」も表現しています。

また、寒い冬でも常に青く新鮮な様から、「不老不死」の意味合いもあります。他の文様と組み合わせて使うことも多く、吉相文様を合わせてより縁起のいい模様を表現します。

33. 菊文様

菊文様

菊文様は、格調高い花柄として季節を問わず利用されている模様です。もともと薬草として奈良時代に日本に伝わった菊は不老長寿の意味を持ち、すでに桃山時代から日本的な意匠として扱われています。

江戸時代になると品種改良によって様々な種類の菊が現れ、菊の模様も小菊から大輪のものまでバリエーション豊かになりました。

34. 朝顔文様

朝顔文様

朝顔は、平版時代に中国から薬草として伝えられた植物です。その朝顔を施したのが朝顔文様。しっかりと蔓を伸ばす植物であることから、固い絆といった意味があります。

また、太陽と共に花が咲くため、運気を蓄えて咲くといわれ縁起のいい花でもあります。季節感が明確な花なので、浴衣や夏の着物などに用いられることが多いモチーフです。

35. 四君子文様

四君子文様

四君子文様とは、蘭・竹・菊・梅といった4種類の植物を合わせたデザインを指します。そもそも、君子は徳行が正しい人格者であり、学識も高く、高潔な人を表しています。

4種がそれぞれの特性を持ち、また、春夏秋冬の季節を代表する植物であることから、お茶席でもよく使われる文様であり、吉祥文様とされる模様です。

商売繁盛の和柄模様は?

商売繁盛の和柄模様

※松竹梅と鶴が描かれています。

商売繁盛を表わす和柄の代表的なものは、未来永劫を表わす「松の文様」や「松・竹・梅」を散りばめた柄や、無限に広がる海のように連続した波を表わす「青海波」などがあります。

繁栄や生命力を表わす「唐草文様」、末広がりを表わす「扇文・扇面」、宝物に恵まれるように「七宝つなぎ」、「宝尽くし」や「宝相華」なども商売繁盛を願う和柄です。

その他にも「宝船」や「七福神」、「打ち出の小槌」、「小判」の柄を描いて、商売繁盛を願うものもあります。

ユニークな柄として「福助人形」があります。頭が大きく「ちょんまげ」を結った頭で童顔をしています。「福」を招くものとして、商売繁盛、千客万来などを招く縁起の良い柄です。

縁起が悪い和柄はある?

着物の柄は、歴史的に縁起の良い文様を使って作られたものです。長寿や富裕を願い、厄を除けるものですので、縁起の悪い文様はありません。

例えば、「氷割れ文様(ひわれもんよう)」は、氷が割れる様を意味しているので、縁起が良くないのではと思ってしまいますが、逆に縁起の良いものなのです。「氷割れ文様」は春の訪れを表わす縁起の良い文様で、結婚のお祝いにも使います。「氷裂文様(ひょうれつもんよう)」とも呼ばれ、中国で考案されたものです。

南宋時代に、宮廷で用いられた青磁の表面には氷裂文様が見られます。日本では、江戸時代中頃から、着物の柄として用いられるようになりました。

まとめ

縁起の良い和柄にはどんなものがあるのか知っていましたか?縁起のいい和柄が描かれた、華やかな着物を着ると気分も明るくなります。いつも心をプラス思考にしていれば、良いことが連続して起きます。縁起の良い和柄の入った着物で、気分を変えてみましょう。

最近は、マスクに和柄を使ったものをよく見かけます。とてもおしゃれな印象を与えます。見た目の美しさだけでなく、健康を願う「麻の葉」の和柄が入っていれば、鬱陶しい気分も吹き飛ばすことができます。少し時間をかけて手製のオリジナルのマスクを作ってみてはいかがでしょうか。

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