仮病は嘘なので良くないことですが、会社を休む際の理由として、とても使いやすいのも事実です。ごくたまになら、仮病を使って会社を休むのもあり…かもしれませんよ。
そこで今回は、仮病を使って会社を休む際の理由を、伝え方の例文付きで紹介!バレないためのコツも伝授します。
会社を仮病で休んで大丈夫?
「今日はなんだか会社に行きたくないな…」
「明日会社なのに猛烈に行きたい誘いがあった」
そんな時、「会社休んじゃおうかな…」という考えが頭を過ぎるけど、正直に理由を伝えるのも気が引ける…。そこへ浮上するのが仮病。「突然の体調不良で否応なく会社を休みたい」これなら言いやすいです。
しかし、仮病とはすなわち嘘。嘘をついて会社を休むことに良心が痛むかもしれません。しかし、日本には嘘も方便ということわざがあります。一定の休みは労働者の権利として認められているものの、馬鹿正直に理由を述べて休みをもらうよりも、あえて仮病を使った方が、あなたも会社も円満なケースもあるのです。
「遊びで有休?けしからん!」というブラックな職場ならば、仮病を使うことであなたは上司から嫌味を言われずに済みますし、上司も小言を言わずに「お大事に」とスムーズに休みを了承できます。仮病もケースバイケース。バレなければ結果オーライです。
会社を仮病で休む理由10個[当日編]
病気は突然起こるもの。仮病で会社を休む際、当日のシチュエーションが最も多いでしょう。まずは、当日に会社を仮病で休む理由を紹介します。
■1. 発熱
最も使いやすい会社を休むための仮病が発熱です。本当に風邪をひいた時、出勤するか否かの判断基準を熱の高さにしている人は多いですよね。発熱ならば、多くを語らずとも会社を休む理由になります。以下のように伝えると良いでしょう。
「〇〇です。お疲れ様です。すみません、体調が悪くて熱を測ったら37度を超えていまして…。今日は会社をお休みさせていただきたいのですが…。突然で申し明けありません」
会社側も熱がある社員に「無理して会社に来い」とは言いません。次の日出社した際、何か聞かれたときのために、念のため「家でゆっくり寝ていたら夕方にはすっかり解熱」という設定を作っておきましょう。
■2. 腹痛
腹痛は、その時は痛くてとても辛いけど、比較的短時間で治ることが多い症状なので、会社を休む仮病に向いています。と言っても、腹痛を我慢して出社する人もいるので、会社に伝える際は、以下のように理由を付け足しましょう。
「おはようございます。〇〇です。すみません…昨日深夜から腹痛が酷くて…。様子を見ていたのですが朝も治らず、今日は会社をお休みさせていただいても良いでしょうか?」
腹痛の状態が長い設定にすれば、「腹痛ぐらいで休むなんて」と思われないでしょう。症状の経過は「午前中に痛みが治まり、少しずつ食べて薬を飲んだらよくなった」という設定にしておきましょう。
■3. 酷い下痢
緊急性が高く、外に出るのが難しい下痢も、会社を休みやすい仮病です。誰もが「すぐトイレに行ける状態じゃないと無理」という下痢を経験したことがあるのではないでしょうか。以下のように伝えましょう。
「〇〇です。すみません…寝冷えしたのか食べ物が悪かったのか、朝起きてから下痢が酷くて…。お恥ずかしいのですがトイレから離れられない状態で…。すみませんが、今日は会社をお休みさせてください」
酷い下痢も、全部出るとそれだけで落ち着くケースは多いです。午前中は大変だったけど、午後にはすっかり良くなったという設定にすれば良いでしょう。「下痢」というワードが恥ずかしい場合は、他の仮病を使ってくださいね。
■4. 頭痛
頭痛も酷くなると、起き上がるのが辛くなり、会社に行くのも大変なので、仮病として使えます。片頭痛や緊張性頭痛など、病気ではない頭痛もあるため、風邪などの疑いをかけられたくないとき、会社を休む仮病に使いやすい理由です。「頭痛くらいで」と思われないために、少し工夫して伝えると良いでしょう。
「お疲れ様です。すみません…朝から頭痛が酷くて、すぐに鎮痛剤を飲んだのですが今日は全く改善せず、動くのがとても辛い状態です。申し訳ありませんが、今日はお休みをいただけますしょうか」
薬を飲んできちんと対策しているアピールがポイント。時間を空けて次の鎮痛剤服薬で改善したことにすればバッチリです。
■5. 酷い咳
体調不良で会社を休む際、「自分がしんどいから」だけではなく「周囲に遷しては大変」というのも理由になります。飛沫が激しく飛ぶ咳が酷い場合、職場にとっても「休んでくれた方がありがたい」となるので、仮病で休むのに使いやすい理由です。
「〇〇です。風邪をひいてしまったみたいで、咳が酷く倦怠感もあるので、申し訳ありませんが、今日はお休みさせてください」
この時、スラスラといつもの声で言わないように注意しましょう。少し声を小さめにして、ボソボソとした感じで発声するのがコツです。下手に咳の芝居を入れると、返って嘘っぽくなります。咳の症状は長引きやすいので、次の日はマスクをしてカモフラージュしましょう。
■6. 嘔吐
嘔吐は胃腸炎の可能性があり、もらいたくない病気の代表格。会社を休む仮病の理由に使いやすいです。「1回吐いてスッキリ」というケースもあるので、会社を休むためにはもう少しストーリーを付け足しましょう。
「お疲れ様です。すみません…起きたら具合が悪く嘔吐しまして…、熱はないのですがまだ吐き気があり、すみませんが今日は会社をお休みさせてください…」
午前中で吐き気がなくなり、少し喉がイガイガして風邪かもしれないという設定にしておきましょう。次の日のお昼休みは、消化の良い物を選んで真実味を出すのを忘れずに。間違ってもこってりラーメンなどを食べてはいけませんよ。
■7. 貧血
貧血は酷くなると、直立できずひたすら横になるしかない状態になるため、会社を休む仮病に使えます。健康診断では貧血の値ではなくても、ホルモンバランスの変化や寝不足、疲労等でも起こりえるので、そこは気にする必要はありません。特に女性に使いやすい仮病です。
「〇〇です。おはようございます。すみません…朝から調子が悪く…恐らく貧血でしばらく横になれば良くなると思うのですが、今日はお休みいただいてもよろしいでしょうか…?」
一時的な貧血は休めば良くなるからこそ、休んでも良いかお伺いを立てる形にすると良いでしょう。
■8. めまい
めまいを伴う病気はさまざまですが、貧血のように疲労などで一時的に起こるめまいもあり、1日だけ会社を休みたい仮病に向いています。過剰に心配されないよう、伝え方には気を付けましょう。
「お疲れ様です。〇〇です。すみません…今日体調不良なので会社をお休みさせていただきたいのですが…。少しめまいのような症状がありまして…」
次の日、めまいを心配して突っ込んで聞かれたときのために、「調べて、多分回転性めまいだと思う」という設定を作っておきましょう。自律神経の乱れかも起こるめまいで、「たまたまその日だけめまいがしたようだ」ということにできます。
■9. 生理痛
労働基準法では生理が辛い女性が会社を休むために「生理休暇」という制度があります。「仕事が辛いほど生理がしんどい」という状態の女性が、いつでも会社に申請できるため、当日仕事を休む仮病に適しています。伝え方は、以下のように「生理痛」をそのまま言えばOKです。
「〇〇です。すみません…今日はとても生理痛が酷く、鎮痛剤も飲んだのですが動くのが辛いので、お休みさせていただきたいのですが…」
ただし、普段生理が軽くいつでも元気で働いていて、しかも職場に女性が多い場合は、別の仮病を使った方が良いでしょう。「え?そんな突然会社に行けない程生理痛?」と仮病を疑われたり、婦人系の病気を心配されたりする可能性があります。
■10. 体調不良
普段真面目に働いて休みもほとんどとらず、有休の大半が残っているような状態ならば、症状を細かく話さず「体調不良」と伝えるだけで説得力があります。以下のように簡潔に伝えるだけで充分です。
「お疲れ様です。〇〇です。昨日から体調不良で良くならず、本日はお休みさせていただきます。申し訳ありません」
次の日職場の人に心配されたら、「おかげさまで1日休んで元気になりました」と言えば良いでしょう。
会社を仮病で休む理由5個[前日編]
「少しでも早く休むことを伝えた方が良い」と、前日に仮病で休む場合、前述の仮病に「念のため明日までお休みさせてほしい」と言えば立派な理由になります。しかし、職場によっては「夜寝れば良くなるんじゃないの?」という反応をされるかもしれません。
そこで、前日でも使いやすい仮病で休む理由を紹介します。
■1. 酷い腰痛
前日に仮病で会社を休む際には、会社終わりから夜遅くなる前に急激に発症するシチュエーションと、「明日病院に行きたいから」という理由付けがあるとスムーズです。ぎっくり腰を疑うような急な酷い腰痛は、その両方を兼ね備えています。
「すみません…会社から帰る途中、突然猛烈な腰痛になりまして…明日病院に行きたいので、お休みさせてください…。突然で申し訳ありません」
急な腰痛の場合、完治までしばらく時間がかかるケースが多いです。仮病を使った後1週間は、活発な動作を避けて疑われないようにしましょう。
■2. 酷い歯痛
歯痛は辛いので、一刻も早く歯医者に行って治したいものですよね。以下のように連絡を入れれば、前日に会社を休む仮病として使えます。
「お疲れ様です。〇〇です。すみません…ずっと誤魔化していた奥歯がすごく痛くなってしまって、明日歯医者の予約がとれたので、お休みをいただきたいです」
口の中なら職場の人から覗かれることもないので安心です。
■3. 胃腸炎
受診して病気を診断された場合、静養のため明日の休みをとりやすくなります。症状は強いけど1~2日で改善しやすい胃腸炎は、前日の仮病に向いています。以下のように伝えましょう。
「すみません…帰宅途中具合が悪くなり病院に行ったのですが、胃腸炎だと言われました。体調も悪く、明日はお休みをいただいてもよろしいでしょうか?」
休み明けは胃腸炎の設定を忘れず、昼食時の内容には気を付けてくださいね。
■4. 蕁麻疹
地味にしんどい蕁麻疹(じんましん)は、アレルギーだけではなくストレスや疲労でも起こる症状です。裏に怖い病気が隠れている可能性もゼロではないので、病院に行きたいという理由で会社を休めます。
「お疲れ様です。すみません…蕁麻疹が出てしまいまして…、明日念のため病院に行きたいので、お休みさせてください」
症状について職場の人に深く聞かれるケースは少ないですが、蕁麻疹は外から見えないお腹周りに出たことにして、次の日にはかなり良くなったけど一応受診し、貰った塗り薬で完治したことにしておきましょう。
■5. 家族の体調不良
自分ではなく、家族の体調不良も会社を休む理由に使えます。家族を巻き添えにするのは少々心苦しいですが、休み明け病気の演技を続けずに済むので使いやすいです。家族の体調不良にも色々なパターンがあります。
・親が体調不良で病院に付き添う
・子供が体調不良で園(学校)を休むため看病が必要
・妻(夫)が体調不良で子供の面倒を自分がみなければならない
休み明けで会社に行った際は、「突然休んで申し訳ありません。おかげさまで症状も落ち着きました」と、謝罪と感謝の気持ちを伝えましょう。
最強の仮病は?
最強の仮病は、休む日数や言うタイミングで適切なものを選ぶのが正解です。
例えば、1日休みたいだけの場合、コロナウイルスの流行を考えると、風邪や熱だと言ったら、数日以上は休むことになるでしょう。
1日休むだけなら頭痛、めまい、下痢など1日で回復する可能性があるものを選びましょう。ぎっくり腰も使えます。本当にぎっくり腰になったことのある人なら分かると思いますが、痛み止めの薬を飲めば1日で何とか動けるようになります。ただ、その場合は動きづらそうにする仕草は必要でしょう。
会社を休む時の伝え方は電話?メール?
会社を休む際の伝え方は口頭が基本です。特に、当日突然休む場合、電話をして確実にその旨を伝える必要があります。
メールだと、上司が忙しくてチェックが後になったり気付かなかったりして、「あいつなんで出社してない?」と、職場をザワつかせ迷惑をかけるかもしれません。休みの連絡は電話で確実に伝えましょう。
会社によってルールは様々ですが、直属の上司に連絡するのが基本です。就業開始時間の10~20分ほど前に会社に電話し、上司に取り次いでもらいましょう。上司が不在ならば伝言をお願いし、「電話で〇〇さんに伝言をお願いしましたが…」と前置きをして、上司に休むメールを送れば完璧です。
明日会社を休む場合の多くは、就業後帰宅してから休みを決めますよね。この場合、既に上司も帰宅していたら、「〇〇で明日お休みをいただくかもしれません。明日また電話でご連絡いたします」と、メールを送って次の日電話をしましょう。
会社を1週間休むとクビ?仮病は使える?
労働者の権利として有給休暇があります。会社を1週間休んだとしても、有休を使うならば何ら問題はありません。「会社を1週間休みたいだと!?それならクビだ!」と言われたなら、立派なパワハラになります。会社のコンプライアンス部署や労働基準監督署に相談した方が良いでしょう。
ただし、1週間休みたいなら、計画的に休みをとって仕事の調整を行うべき。仮病となると突然1週間休むことになるため、弊害が大きくなります。仮病で長く休むと嘘が大きくなり、バレるリスクが高まりますし、あなたも心苦しいでしょう。理由をきちんと説明し、1週間休めるよう職場の人にも協力をお願いしましょう。
「有給は完全に使っちゃったけど、やっぱりもっと休みたい」という場合は、就業規則をチェックしましょう。「正当な理由なく欠勤を繰り返すときは解雇することがある」という内容の記述があると、有休を超えて尚休む場合、問題視されるリスクがあります。
会社を仮病で休むとき病院の診断書は必要?
当日はしんどくて会社を休む必要があるけど、比較的すぐ治るのが仮病で休む大前提。腹痛や風邪症状の仮病に診断書は必要ありません。
ただし、感染症の場合は各企業によって扱いが変わるので注意が必要です。前項では仮病で1週間前後の長期休みはおすすめしていませんが、仮にインフルエンザを仮病として使う場合、会社によっては診断書を求めるかもしれません。
仮病ですから当然診断書はとれないので、嘘をついた後に「出社停止にしておくから診断書ちょうだい」と言われて墓穴を掘らぬよう気を付けましょう。
仮病がバレないための注意点4個
仮病で休むときに最も重要なのは、嘘がバレないこと。有休を使うのは罪ではないのに、嘘がバレたら信用を失いかねません。そこで、仮病がバレないための注意点を解説します。
■1. 1日で回復しても不思議ではない仮病を使う
仮病を使う際は、症状の選択がポイントです。1日だけ休みたいのに、「骨折した」など、完治まで長期間かかるような仮病を使うと、簡単に嘘がバレてしまいます。この記事で紹介しているように、頭痛や風邪症状など、1日ゆっくり休めば次の日元気になれる仮病を選びましょう。
また、症状を伝える際は、大げさにならないよう注意です。「上司を納得させたい」と、「すごくつらくて…」「熱が39度以上あって…」といった重い症状を具体的に伝えると、とても心配されて、次の日出社したときの注目度が上がってやりにくくなります。
■2. 会社の人とバッタリ会わないよう気を付ける
どこかに出かける予定がある場合は、会社の人とバッタリ会わないように細心の注意を払いましょう。あなたは体調不良の設定中。家で療養していることになっています。元気に外を出歩いている姿を、会社の人に見られたら一大事です。
どうしても会社の周辺に近づかなければならない場合、帽子やマスクなどで念のため顔の一部を隠した方が安心です。特に就業時間終了後は、できるだけ会社の近くには行かないようにしましょう。
■3. 迂闊にSNSに投稿しない
会社の人とは絶対合わないような場所でも、やはり外出には気を使う必要があります。お出かけでテンションが上がり、映える写真や動画が撮れたとしても、迂闊にSNSに投稿してはいけません。
誰がいつあなたのSNSを発見するかわからない世の中です。会社の人には公表していなくても、例えハンドルネームを使って自分が映っていなかったとしても、何かがきっかけでバレる可能性はゼロではありません。「自分は今病気で家にいる」という設定を決して忘れないでくださいね。
■4. 休み明けにペラペラと病状を喋らない
仮病を使って会社を休むと、次の日の出社が気まずく感じるものです。嘘をついた罪悪感と「バレてはいけない」という危機感で、ついつい仮病について饒舌になりがちですが、喋れば喋る程、嘘がバレるリスクは高まります。仮病の症状はペラペラとしゃべってはいけません。
体調不良が1日ゆっくり休んだだけで回復するのは、誰もが経験しているごく普通のこと。「昨日は突然休んでご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。おかげさまで回復しました。今日からまたがんばります」と上司にあいさつした後は、通常勤務に戻りましょう。下手に病み上がりを演出する必要もありません。
まとめ
一定の日数の休暇は労働者の権利です。仮病を使わなくても、会社は休めます。しかし、状況によっては仮病を使うのもあり。
頻繁に仮病で休むのは問題ですが、ごくたまに、職場に迷惑が掛からないなら、「今日1日休んでリフレッシュしよう」とポジティブになって、せっかくの休みを楽しみましょう。次の日から、また頑張って働けば良いのです。