犬は死ぬ前に泣く?涙が出る?鳴き続ける?様子は?

犬は死ぬ前に泣く?涙が出る?鳴き続ける?様子は?

犬は死ぬ前にどんな状態や様子になるのでしょうか。泣く?涙が出る?鳴き続ける?など死ぬ前の犬の症状や様子、飼い主が死ぬ前にできることを説明します。犬が弱ってきたときには確認してください。


※ブリーダーなどペット業界経験豊富なライターが書いています。

子犬はあっという間に成犬になり、シニア期に突入します。愛犬が年老いてもしばらくはピンときませんが、何かのきっかけで衰えを感じると、「その日」を意識せずにはいられません。

愛犬を看取るのは飼い主の役目――と頭では理解していても、あっさり受け入れられる飼い主さんは、おそらくかなりの少数派。しかし、愛犬はいつか必ず最期を迎えます。だからこそ、犬が死を迎える直前のことを知っておきましょう。

犬の平均寿命

ギネス記録の長寿犬は、1931年に亡くなったオーストラリアン・キャトルドッグの「29才5ヶ月」です。犬としては驚異的な長寿ですが、人間の平均寿命と比べたら、たったの29年と5ヶ月というべきでしょうか。

ペットフード協会が発表している全国犬猫飼育実態調査によると、犬全体の平均寿命はおよそ14.3才。これは超小型犬~超大型犬まですべてを合算したもので、犬の体格別に分けると、おおまかな平均寿命は以下の通りです。

・超小型犬(体重5kg以下) 13.8才
・小型犬(体重5~10kg) 14.2才
・中型犬(体重10~20kg) 13.6才
・大型犬(体重20~40kg) 12.5才
・超大型犬(体重40kg以上) 10.6才

犬は死ぬ前に泣く?涙が出る?鳴き続ける?

犬は死ぬ前に泣く?涙が出る?鳴き続ける?

犬の死に直面したことがない飼い主さんにとって、一番気になるのは亡くなる前に犬がどのような状態になるのか、ということではないでしょうか。

犬は息を引き取る前、涙を流したり、人間のような意味合いで「泣く」ことはありません。ただ、少しだけ声をあげて「鳴く」ことはあります。

多くの場合、死の直前は意識が朦朧として、呼びかけに反応するのは稀。そのため、鳴き声が痛みや苦しみによるものか、あるいは飼い主さんを呼んでいるのかはわかりません。

犬が呼吸を止めるまでには、以下のような段階を踏むことがあります。

・口元に水を垂らしても反応しない
・呼びかけに反応しなくなり、意識を消失、あるいは朦朧としたまま
・体温が下がり始め、耳や肉球を触ると冷たい
・歯茎や唇の色が白い
・何度か痙攣する
・オシッコやウンチが出る

順番はこの通りとは限りませんが、こういった状況を経て犬は旅立っていきます。

犬が死ぬ前の症状

犬が死ぬ前の症状

犬が亡くなる少し前には、今までとは違う様子が見られることがあります。以下のような症状に気づいたら、まずはかかりつけの獣医師に相談しましょう。

・年をとってからも食いしん坊だった犬が、食事を残すようになった
・好き嫌いがまるでなかったのに、偏食するようになった
・眠っている時間がどんどん長くなっている
・少し前に比べて皮膚に弾力がない
・以前より呼吸の回数が多くなっている

亡くなる直前まで食べていた犬も、息を引き取る前日あたりからは、食べなくなるものです。これは、体が機能を停止する準備を始めたからでしょう。同様に、水を飲んでも以前ほど吸収されなくなり、皮膚の弾力が失われていきます。

また、呼吸の回数が増えるのは、心臓の働きが悪くなり、酸素不足に陥った体が酸素を取り込もうとするからです。

犬が死ぬ前にできること4個

愛犬を失った飼い主さんの多くは、「何もしてあげられなかった」「もっといろいろしてあげたかった」と後悔するものです。だからこそ、愛犬の最期を意識した日から、思いつく限りにいろいろなことをしてあげましょう。

1. 一緒にいる時間を増やす

愛犬が元気な頃は、犬と触れ合うのはちょっと後回しにして、何か別のことを優先したかもしれません。しかし、お別れが近いと感じたら、なるべく多くの時間を愛犬と過ごしましょう。

お家の中でワンちゃんが大好きだった場所や、家族が集まる部屋で寝かせてあげるだけでも喜びますよ。いつでも飼い主さんの姿が見えて声が聞けますし、飼い主さんも愛犬の異変に気づきやすくなります。

また、これまでは外飼いだったとしても、最期の日々だけはお家の中で過ごさせてあげましょう。どうしても部屋の中がダメなら、玄関という手もあります。

2. 好きなものを食べさせる

愛犬が元気だった頃は、栄養バランスを考えて食事内容を決めていたかもしれません。しかし死期が近いと感じたら、リミッター解除の時がやってきました。愛犬が食べたがるものを食べさせてあげましょう。

食欲を失いつつある犬も、大好きなものだけは多少なりとも食べるかもしれません。これまでだったら肥満防止のために使わなかったトッピングをかけたり、オヤツにあげていたササミの量を増やしたり、欲しがってもあげなかった甘いパンを少しだけ食べさせる…。こんな小さなことでかまわないのです。

もちろん、食べすぎや嘔吐に気をつける必要はありますが、愛犬を好物で喜ばせてあげましょう。

3. 散歩に連れ出す

一日の大半を寝て過ごすようになったワンちゃんも、お散歩が嫌いになったわけではありません。穏やかなお天気の日には、抱っこやペットカートを利用するなどして、外へ連れ出してあげましょう。

自分の足では歩けなくなったとしても、大好きだった場所へ連れ出すことは、犬にとって良い刺激になります。家の中にいるだけでは感じることができない音やにおいにふれさせると、犬はとても喜びますよ。

どうしても外へ連れ出すのが難しい場合は、お天気の良い穏やかな日にベランダで日光浴するだけでも、リフレッシュできるはずです。気持ちの良い日差しをあびながら、愛犬にたくさん話しかけてあげましょう。

4. 体をきれいにする

愛犬の体が衰えてくると、以前ほどこまめにシャンプーすることが難しくなります。しかし、お別れの日が近いと感じたら、思い切ってワンちゃんの体をきれいにしてあげましょう。

以前のように全身を洗う必要はありません。ドライシャンプーで拭きあげたり、被毛をブラッシングするだけでもかなりスッキリします。体調が安定しているようなら、短時間で汚れた部分だけシャンプーするのもおすすめです。

体の衰えたワンちゃんが汚れやすいのは、オシッコやウンチが出るお尻やお腹の周辺と、食事がこぼれる首回りや胸元。拭き取るだけでもきれいになりますが、思い切ってシャンプーすると、フワフワの被毛に戻りますよ。

犬が亡くなった後にする必要があること3個

息を引き取った直後の愛犬は、眠っているようにしか見えません。愛犬を失った事実をすぐに受け入れるのは難しいものですが、生命活動を止めた体は、時間が経つにつれて変化していきます。飼い主として、適切なタイミングできちんと送り出してあげましょう。

1. 火葬、埋葬の準備

亡くなった直後はまだ温かくて柔らかだった体も、時間が経つにつれて冷たくなり、死後硬直が始まります。まずは無理のない体勢で四肢を折りたたみ、そっと目を閉じさせてください。目が完全に閉じなくても、無理をする必要はありません。

また、息を引き取るまでにウンチやオシッコが出きっていないと、漏れ出てくることがあります。遺体の下にトイレシーツを敷いておきましょう。

愛犬の体を静かに寝かせたら、火葬や埋葬の準備を始めます。火葬する場合は速やかに火葬の手配をし、必要に応じて愛犬の体が傷まないように保冷剤などを用意してください。庭に埋葬する場合は、近隣への配慮のためにも、1m以上は穴を掘る必要があります。

2. お世話になった方や、動物病院に挨拶

生前に愛犬を可愛がってくれた友人・知人や家族親戚など、愛犬の死を知らせたい人がいる場合は、なるべく早めに連絡しましょう。火葬や埋葬をする前に、一目会いたいという方がいるかもしれません。

また、かかりつけの動物病院にも、愛犬が亡くなったことを連絡しておきましょう。特に、闘病していたワンちゃんは、生前に少なからずお世話になっていたはずです。

動物病院の先生や看護師さん、受付の方など、ワンちゃんがお世話になっていた方達に挨拶することで、気持ちに区切りがつけられることがあります。

3. 死亡届の提出

犬を飼う時と同様に、犬が亡くなった時も死亡の届け出をする必要があります。基本的に手続は死後30日以内、鑑札票と注射済票を添えることになりますが、印鑑が必要な場合もあります。

詳しくは住んでいる地域の保健所で確認してください。現在、自治体のほとんどがWebサイトで飼い犬が死亡した際の手続き方法を公開しています。鑑札票や注射済票を紛失している場合は、どのように対処したらよいか、事前に確認しておきましょう。

犬の死後の悲しみの乗り越え方

愛犬を失った深い喪失感を、一朝一夕で癒すことはできません。我慢しないで、とことんまで泣きましょう。

愛犬の懐かしい思い出をたくさん話すことでも、気持ちは少しずつ落ち着いていくものです。ただし、大切なペットの死を経験したことがない人に話しをしても、なかなか気持ちを理解されないことも。話しをする相手は、同じような経験をした人が一番の適任です。

また、家族の間で愛犬の死に温度差があったとしても、これは仕方がないことです。愛犬と一番向き合った人の喪失感は、家族ですら完全に理解できません。そんな時は、ペットを失った人達が集まる掲示板などに参加して、思う存分語り合いましょう。

愛犬を失った悲しみを、無理に乗り越えようとする必要はありません。時間をかけて、ゆっくりと折り合いをつけていけばいいのです。

まとめ

いつまでも元気に長生きしてほしくても、いつか必ず愛犬の最期を看取らなければいけない日がやってきます。しかし、恐れることはありません。なぜなら、大好きな飼い主さんに送り出してもらえる犬は、間違いなく幸せだからです。

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