運命は変えられるものなのか、変えられないものなのか、人によって捉え方はいろいろではないでしょうか。しかし手相はその人の気持ちなどで変化しやすいとされています。考え方や価値観が変われば、手相にも反映され、変化します。
運命線も固定的ではなく、その人の努力などによって運命が違ってくると言えます。運命線を把握すれば、望む運命に導くことができるわけです。
それでは、この運命線の意味について詳しく解説していきます。
手相占いで運命線の意味とは?
運命線は始点の位置に関わりなく、中指の付け根の領域にあたる土星丘に向かい伸びる線を指します。土星丘に向かうと言っても土星丘に届いていないことが多いようです。
いろいろな現れ方をし、他の四大基本線と違い全くないこともあり千差万別と言えます。主に仕事運や人生の流れを示し、環境の変化を示唆します。
運命線に切り替わりがあれば、運命の転換期があるとされます。濃い場合は、強運に恵まれ運勢が好調になるはずです。薄いと協調性に優れるものの弱運になります。運命線の前半部が薄く後半部が濃くなっていると、後半生から運勢が好転するとされます。
また結婚線や恋愛線と関わりが深く、出会いの時期などと連動している面があります。
右手の運命線の意味
手相は利き手で現在から将来の運勢を読み取ります。日本では右利きの人が多いので、右手にこれからの運勢などが現れるとされます。
この右手に現れる運命線には、今までの人生で培ってきた経験などによって得られた運勢が現れていることになります。
ポジティブな意味合いの運命線がある場合、基本的に今後の運勢が安泰と言えます。
全体的に濃い場合、常に仕事は積極的に取り組め、思い通りの運勢になるわけです。運命線の後半部が濃くなっている場合、将来運勢の大好転が期待できます。
一方でネガティブな運命線が右手にあると、何らかの要因が生じることで運勢が低迷するとされます。思い当たる要因を排除すれば、運勢が好転させられるはずです。
左手の運命線の意味
手相では利き手でない手で生来のものを読み取ります。日本では右利きの人が多いので、左手に過去や生来の運勢などが現れるとされます。
この左手に現れる運命線には、生まれながらの運勢が示されているとされます。人生を変えるような出来事が起きる時期が運命づけられていることも考えられます。
しかし幼少期から培われた性格や考え方などが変わると、生来の運勢が変化します。運命的な出来事が形を変えたり、時期がズレることもあります。
ポジティブな運命線がある場合でも、将来、安泰とは行かず、考え方などを維持していく必要があります。
ネガティブな運命線の場合は、今後の気持ちや価値観の変化次第で運勢を変えることができるわけです。
運命線の年齢の見方は?流年法
運命線の流年法は人生を100年として判断します。基本は手首の線から中指のつけ根のラインまで伸びていると想定し、手首の辺りを0才、中指のつけ根を100才と割り振ります。
どんな長さの運命線も始点を0才にすることはなく、この想定上の運命線の真ん中あたりを40才とするのが目安です。
以前は真ん中のあたりを35才、感情線のあたりを55才としていたのですが、寿命が伸びたので真ん中を40才、感情線付近を60才とするのが主流となっています。
中指の付け根のラインは90才~100才以上になりますが、人によって年齢設定は前後するかもしれません。
また運命線が短かったり薄い場合、想定上の運命線を水性ペンなどでなぞってから割り出しても良いと言えます。
運命線が二本ある
この場合、本業と副業、仕事と趣味などといった2つの分野で活躍が期待できるとされます。女性の場合、仕事と家庭の両立に優れているようです。二本の線が平行している部分が両立時期となります。
2本の運命線が感情線から伸びている場合は、60才を過ぎた頃から2つの仕事で活躍できるとされます。
2本の運命線が交差する場合、短い方の線が主となる運命線を横切る障害線となり、この交差する時期に不運やトラブルが起こるとされます。
運命線が長い
終点が木星丘(人差し指の付け根)寄りに長く伸びる場合、上昇志向と責任感が強いので、信頼されて人を率いることに優れています。
終点が太陽丘(薬指の付け根)寄りに長く伸びる場合、気づかい上手で人望に厚いとされます。人から好かれ成功が手にでき、地位や権力にこだわりはないようです。
生命線に沿う場合、親などの影響力が強く助けに恵まれます。手首から中指まで伸びる場合、運も精神力も強いとされます。蛇行している場合、真面目でこだわりが強いとされます。
運命線が短い
生命線の弧の内側から始まる場合、独立心が強く努力を積み重ね、自力で人生を切り開く運命にあるとされます。
生命線上から伸びる場合、努力が報われ開運するのに時間を要するとされます。
手のひらの真ん中辺りから伸びる場合、人生半ばから強運になり、自力で幸せがつかめるとされます。
感情線あたりから伸びる場合、60代頃から運気が強くなり地道な努力が認められるとされます。
手のひらの真ん中辺りで止まる場合、前半生に運気が強いとされます。
運命線が枝分かれ
大きく2つ以上に枝分かれる場合、仕事などで複数の分野に携わると成功が手にできるとされます。
大きく枝分かれし木星丘に伸びると、強い願望と向上心を持ち、努力を惜しまないとされます。
大きく枝分かれし太陽丘に伸びると、その分岐点の時期に幸運がもたらされ、努力が報われるとされます。
大きく枝分かれし水星丘に伸びると交渉能力に優れているとされます。
小さく2つに分かれる場合、晩年期に苦労やトラブルが多くなるとされます。
運命線が切れてる
運命線が途切れている場合、その時期に運勢が低迷し迷いが多くなるものの、方針転換をすることで復活する運命にあるとされます。
運勢が思うように行かず家庭不和や離婚などになりやすいのですが、考え方や価値観を一新することで再起できるようです。転職に失敗してもそれがきっかけで独立し成功することも考えられます。
運命線が途切れた先にしっかりとした線がある場合、何らかの遠回りしても着実に幸せがつかめるとされます。
運命線が斜め
月丘(小指の下方で手首寄りの領域)から伸びる場合、周りの人の協力などにより開運できるとされます。
金星丘(親指の付け根の領域)から伸びる場合、親や親族の援助に恵まれるとされます。
人差し指と中指の間に向かう場合、向上心や野心のために人一倍努力し、何事にも積極的とされます。
感情線と合流する場合、パートナーの支えによって運が開くとされます。
感情線を越えた辺りから急カーブする場合、晩年に苦労が報われるとされます。
運命線にフィッシュ
フィッシュは魚紋とも呼ばれ、魚のような形に囲まれた線を指します。これが見られる場合、運命的な出来事に遭遇するとされます。
予期せぬ幸運が訪れます。突如として高収入を得たり、突然の昇進、理想の結婚相手と出会えたりすることが考えられます。現状が一気に好転しやすくなります。
運命線上のフィッシュが現れている時期に、数々のラッキーなことが起きやすくなります。生涯を通じて不定期に幸運が訪れることもあるようです。
運命線にスター線
スター線は短い3~4本の線が星のように交差しているものを指します。これが見られる時期に良くも悪くも衝撃的な出来事が起き、今までの運勢が大きく変化するとされます。
人生を大きく左右するような出来事により、その後の運勢が決まる可能性があります。ポジティブな運命線なら良いことが起きますが、ネガティブな運命線の場合は注意が必要です。
このスター線の先に運命線が伸びていないと、致命的な不運になりやすいとされます。
運命線に島
島はアイランドとも呼ばれ、島のような形に囲まれた線を指します。楕円形に囲まれていることが多いようです。
これが見られる時期に仕事運が低迷したり、金銭的な損出や何らかのトラブルがあるとされます。
大きな失敗をして評価を落としたり、チームワークが必要な際に仲違いなどをすることが考えられます。例え良い成果を得たとしても、思うような収入アップや出世につながらないようです。運勢が全般的に上手く行かない面もあります。
運命線がないとどうなる?
運命線がない場合、素直な性格で慎重さがあり、人と協調して運勢が開けるとされます。周囲の状況に柔軟に対応しマイペースな人が多いようです。
運勢に身を委ねることに優れている面もあります。固定観念に縛られないものの、人生に計画性がないとされます。まだ人生の目標を決めていない人も多いようです。
しっかりとした自分がなく人に左右されやすいので、信頼されないとされます。結婚して専業主婦・主夫になるなら良い相と言えます。
まとめ:運命は変えられる
運命線で見る運命は気持ちや考え方で変えることができます。ポジティブな運命線ならば、現在の考え方などを維持し、ネガティブな運命線なら考え方などを改めれば良いわけです。
運命線が切れていたり、枝分かれしていたり、スター線や島がある場合、それが見られる時期にそれぞれの意味が示す出来事が起こるとされます。
流年法では、手首の辺りを0才として中指の付け根を100才として推察します。運命を読み取り人生を充実させたいものです。