前もってならともかく、突然「午後休がほしい」とは、なかなか言い辛いですよね。特に、こっそり転職活動していて、面接が午後の場合、正直に理由を言えないので「どうやって午後休をとろうか…」と悩ましい問題です。また週明けの月曜日にいきなり午後休も取りづらいところ…。
そこで今回は、午後休の理由を当日と前日に分けて紹介!午後休を申請するときの伝え方も解説します。
会社の午後休の理由・言い訳5個[当日]
当日に午後休をとりたい場合、シチュエーション的には「突然午後休む理由」が必要になります。まずは、当日に使える午後休の理由や言い訳から紹介していきましょう。
■1. 頭痛
会社を休む突然の理由と言えば、やっぱり体調不良が一番使いやすいです。その中でも、突然起こって、しかも仕事をするのが辛い症状の頭痛は、当日午後休をとる理由として最適です。もちろん、本当に頭痛が辛いときは、無理をせずに午後休で体を休ませた方が良いでしょう。
伝えるタイミングは、重要な仕事が当日にあって引継ぎが必要という事態でもない限り、お昼休みの30分~1時間前程度が良いでしょう。「今朝から頭痛があり薬を飲んできたのですが、あまり効かず酷くなっているようなので、午後にお休みをいただいても良いでしょうか?」と相談する形で伝えましょう。
■2. 腹痛
腹痛も突然午後休をとりたいときに使える理由です。頭痛と同じで突然辛い症状が起こるので、嘘の理由としても使えます。何度かトイレとデスクの行き来をすれば、リアリティが出せます。
伝えるタイミングや伝え方は頭痛と同じです。仮病として腹痛を理由に使う場合、少し前かがみの姿勢になりましょう。腹痛時に平然と直立不動していると不自然なので気を付けてくださいね。
■3. 家族の体調不良
家族の体調不良も突然起こるので、当日午後休をとるのに適した理由です。大人の家族(両親や夫、妻など)ならば、「突然具合が悪くなり、午後病院に送迎しなければならない」という理由になります。
子供の場合は「(園や学校から)子供の具合が悪く、早退するため迎えにいかなければならない」という理由が使えます。子供の早退はすぐに迎えに行くのが原則なので、伝えるタイミングに注意が必要です。お昼休みに入った直後にスマホをチェックしたら連絡が来ていた設定にすれば、丁度良く午後休をとれます。
■4. 突然の用事
その他、以下のような突然の用事も、午後休をとる理由となります。
・スマホが起動せずショップに行って修理に出したり買い替えたりしたい
・鍵を失くしたので部屋の管理会社とやり取りしたい
・財布を無くしたのでカード会社や銀行へ手続きに行きたい
ただし、具体的な内容で記憶に残りやすいので、何度も使うには不自然な理由です。ここぞという時にとっておきましょう。
■5. 仕事が落ち着いている
有休休暇は労働者の権利ですので、仕事に支障がなければ理由を問わず取得できます。ですので、「今日仕事が一段落して落ち着いているので、午後お休みもらってもいいですか?」というのも大いにあり。
有給取得率を上げたい企業は多いので、職場の人に迷惑がかからないなら、「ゆとりのある今がチャンス!」という理由で午後休をとるのも良いでしょう。
会社の午後休の理由・言い訳5個[前日]
「明日午後休をとりたい」という時に使える理由や言い訳を紹介します。
■1. 病院の予約がとれた
「歯痛や腰痛などで受診をしようと病院に予約の電話を入れたら、運良く明日の午後にとれた」というのは、午後休をとるのに充分な理由になります。本当に受診する場合は、そのまま理由を伝えましょう。
一方、嘘の理由として使いたいなら、傍から見て不調がバレにくく、しかも緊急性が高い歯痛による歯医者受診がおすすめです。「急に奥歯が痛んで歯医者に電話をしたら、明日の午後に予約が取れたのでお休みさせてください」と伝えましょう。
■2. ペットの体調不良
ペットは大切な家族なので、体調不良で獣医に診てもらうのを理由に午後休をとっても良いでしょう。緊急性が高いので、嘘の休みの理由としても使えます。午後休を取りたい場合は、予約制の動物病院で、午後に予約がとれたことにすれば良いでしょう。
尚、実際にペットを飼っていない場合は、他の理由を選ぶのが無難です。動物好きは多いので、職場の人の中に「ペットの写真見せて!」と言ってくる人がいるかもしれません。
■3. 銀行や役所に用事がある
銀行や役所は平日しか開いていないところが多く、しかも半日あれば余裕をもって済ませることができる用事が多いため、午後休の理由として適しています。
「明日の午後でなければならない」というシチュエーションは少ないので、「明日仕事の調整がつきそうなので、明日の午後に用事を済ませたい」という理由にすれば良いでしょう。
■4. 突然の不幸でお通夜に行く
お通夜の連絡は突然入ることが多く、夕方から行われるので、明日午後休をとる理由になります。本当にお通夜があるならば、そのまま上司に伝えましょう。
一方、嘘の理由として使いたい場合は、お通夜だけ参加すれば良い人は誰かを想定しておいた方が良いでしょう。設定としては「友達の親」「お世話になった先生」が適切です。とは言え、かなり不謹慎な嘘なので、できるかぎり使わない方向で考えてください。
■5. その他突然の私用
その他、突然午後に用事が入った際も、明日午後休をとる理由となります。いくつか具体例を挙げましょう。
・自宅アパートの配線などの工事の立ち合い
・突然両親が来ることになった
・水漏れがあり午後修理業者がくることになった
突然の私用を理由に午後休をとる場合は、なるべく緊急性の高い内容にしましょう。
転職面接で午後休を使う時の注意点
転職の面接は、1回だけとは限りません。複数面接があるケースや、希望が通らず何社も面接を受ける可能性を考えると、ゆとりをもって1日有休をとるよりも、間に合うなら午後休だけで対応した方が良いでしょう。
これは、今の職場に仕事で迷惑をかけないだけではなく、面接する企業に対しても「時間を上手に使い、効率良く仕事をしながら転職活動も並行して行う調整力のある人材」と思わせ、印象を良くするメリットがあります。
ただし、午前中の仕事が長引いてしまい、面接の時間に間に合わなかったり、準備が不十分になったりしないように注意が必要です。転職の面接で午後休を使う際は、前日までに完璧に準備をし、当日は決して仕事を長引かせないよう事前に調整しておきましょう。
午後休の伝え方・連絡方法
当日午後休を伝える際は、既に出社していることが前提とすると、直接上司に口頭で伝えるのが基本です。以下のように伝えましょう。
「すみません。少しお時間よろしいでしょうか…。突然で申し訳ないのですが、〇〇なので午後休をいただきたいのですが」
タイミングは午後休をとらなければならないと判断した直後が良いでしょう。
一方、前日に午後休を伝えたい場合も、会社にいるなら当日と同じく口頭で伝えます。既に帰宅した後に連絡する場合、時間帯が早ければ上司に電話で許可をもらいましょう。
時間が遅いなら次の日朝イチの連絡が良いでしょう。なお、休みたい日が月曜日の場合、日曜日ではなく金曜日中に伝えるのがマナーです。
午後休は何時から?
労働基準法では有給休暇について細かく定められていますが、半休については記載がありません。そのため、午後休が何時からなのかは、会社によって異なり、多くは以下の3つの中のどれかになります。
・午前と午後で分ける(午後休は正午から休んで良い)
・就業時間を半分に分ける(例えば9~17時が就業時間だった場合、半分の13時から休んで良い)
・お昼休みで分ける(お昼休み開始時間から休んで良い)
午後休を取る際は、あなたの会社の規定を確認し、それに従いましょう。
午後休は昼休みの休憩時間は含む?
前述した通り、午後休に昼休みを含むか否かは、会社規定によります。お昼休みで分けているなら、休憩時間を含まず午前の就業時間が終わったら退社となります。
一方、昼休み時間に入っている時間と重なった場合、労働基準法では6時間を超えた場合に休憩が定められていますが、午後休だと1日の労働時間が6時間未満となるため、休憩を取らずに働いた方が良いでしょう。
まとめ
当日や前日など、突然午後休をとる際は、可能な限り職場の仲間に迷惑をかけないようにしましょう。必要があれば、しっかり仕事の引継ぎをしてくださいね。