九星気学には九つの星があります。その中で最初に登場するのが一白水星です。一白水星は九星のなかでも水の意味があり始まりを意味する星でもあります。
今回は一白水星の性格を紹介します。
一白水星とは?象意は?
一白水星は水の意味を持ちます。季節は冬の12月の最も寒い時期です。担当する方位は北になります。水の中でもとくに冷たい水や川や海といった動き流れる水の意味を持ちます。
しかし、湖はまた別の星の象意になります。人の心の動きでは「思う」「悩む」「考える」などがあります。
恋愛においては縁談、結婚、妊娠です。一白水星には陰の象意もあり、夜、秘密、色情、盗み、死に関する物という要素もあります。
人体においては腎臓や膀胱など下半身の臓器、泌尿器に関する物、生殖器を象意として持ちます。一白水星の表わす病態は糖尿病や生殖器関連のもの、アルコールなど依存症があります。また、穴の空いた物という意味から鼻や耳も一白水星の象意となります。
一白水星の調べ方
本命星が一白水星か調べる方法は2つあります。
①一覧表で自分の生まれた年を参照する
②生まれ年から計算して確認する
一覧表や計算方法について以下で説明しています。
⇒九星気学の本命星の調べ方と計算方法【早見表】
一白水星の生まれ年
一白水星の生まれた年は以下のとおりです。
1927年(昭和2年)卯年
1936年(昭和11年)子年
1945年(昭和20年)酉年
1954年(昭和29年)午年
1963年(昭和38年)卯年
1972年(昭和47年)子年
1981年(昭和56年)酉年
1990年(平成2年)午年
1999年(平成11年)卯年
2008年(平成20年)子年
2017年(平成27年)酉年
2026年(令和8年)午年
一白水星の人生
一白水星の人生は苦労が多いと言われています。象意や性格に「深く考える」「悩む」というものがあり、他の星がさらっと流せることでも気にとめて考えてしまうことがあります。
さらに「単独」「孤独」の意味もあるため、相談ができずに抱え込んでしまい、必要以上に悩んでしまう、事態を悪化させてしまうことがあります。
また、一白水星は基本的に真面目で控えめな「いい人」であるため、巻き込まれやすいとも言えます。そのため、非常にストレスをためやすく、健康上も苦労が多いでしょう。
しかし、そんな状況でも悲観せずに努力をすると、必ず「助け人」が現れて助けられるという不思議な縁の力ももっています。苦労も多いですが必ず助け人や抜け道が用意されているのが一白水星の不思議な人生です。
また、独立がキーワードにもなるため、地元、実家暮らしより遠方にでて暮らす方が成功しやすいとされています。
一白水星の性格5個
■1. 物事を深く考える
一白水星は他の星と比べて物事を深く考えます。起こった事象に対して事細かく分析もします。この特徴が良い方向に働けば問題解決やトラブルの予測などに役に立ちますが、悪い方向に向かうと悩みや思い込みとなりストレスの種となっていきます。
また、様々な事象や可能性を考え過ぎてしまうあまり、決断ができず迷いの原因にもなります。他人からみると優柔不断とも見えることがあります。
■2. コミュニケーション能力は高い
一白水星はお喋りタイプではありませんが、相手を思いやる優しさと周りと調和する能力をもっているため、コミュニケーション能力は高い方です。
はっきりとした自己主張をするタイプではなく相手や周囲のペースに合わせるタイプです。そのため、多くの人と接する場合は気疲れをしてしまいます。自己主張は強くありませんが内面には揺るぎない強い信念や意志があります。
■3. 本心は簡単に見せない
一白水星はコミュニケーション能力が高いのですが、本心を簡単には見せません。相手を簡単に信頼しない傾向があると同時に自分自身が傷つかないように防衛ラインをしっかりと張っています。
穏やかで柔軟な性格のため、短い期間で他人と仲良くなりますが、常に一定の距離は確保しているでしょう。
また、一白水星は好きと嫌いがはっきり分かれるため、嫌いな人には手の内を見せることもなく近づくことも無いでしょう。
■4. 様々な環境に合わせられる
一白水星はとても柔軟な対応ができるため、様々な環境に適合できます。
体力を使う現場作業や体育会系の気質は苦手ですが様々な業種、職種に対応できます。水の本体は形がなく器の形になるように置かれた環境に合わせることができるでしょう。
しかし、真面目でルールや手順、マナーなどを重視するためグレーゾーンの多い環境や曖昧、矛盾が多い環境は苦手でしょう。
■5. ストレスをためやすい
一白水星は悩みやすい傾向です。さらに他人と深い関わりになることが少なく、一人で抱え込んでしまうことがあります。
また、優しい性格や相談すること自体が「他人の迷惑になるのでは」と相談すること自体が悩みの種になってしまう事もあります。
周りに気を遣うタイプなので1対1で話している場合は負荷が少ないですが、大人数の行動では気疲れをしてしまうこともあります。人の好き嫌いがはっきりしていて「根に持つ」傾向もあるので、必要以上に自らストレスを増やしてしまうこともあります。
一白水星は冷たい?優しい?
一白水星は基本的にはとても優しく周囲を気遣い、自分の意思より他人の思いを優先する傾向があります。しかし、時には感情を排除して機械的に状況を分析することもあります。
また、本心を見せず、一定の距離を持って深入りしないようにする傾向もあるため、冷たいと思われてしまう事もあります。嫌いな相手には容赦なく突き放す傾向があります。
一白水星は孤独?
九星の中で水星の名の付く物は一白水星一つしかありません。土星のように姉弟がいません。そのため、「孤独」「単独」であるといわれています。
本心を素直に見せられないこともあり、深い関係になる人物が少なく業務上の知り合いやサークルの仲間はそれなりにいても「親友」と呼べるような人物はあまりいません。ストレートに表現すると友達は少ない方です。
もともと、気疲れをしやすい性質なので、あまり多くの交流を持たない傾向です。また、水のように流れる人間関係なので状況が変わると関係が途絶えることもあります。
一白水星の天職
一白水星はコミュニケーション能力が高いのですが、「戦略的なコミュニケーション」はあまり得意ではないため、営業職には向きません。しかし、柔軟な対応と穏やかな物腰があるため、接客業には向いています。
あまり大きなお店ではなく小さなショップや落ち着いたBarのような場所がよいでしょう。大きな店や大衆的な居酒屋などは対応する人数も多く騒音も多いため、気疲れやストレスなど疲れて消耗が大きくなってしまいます。
その他には物事を深く考える、考察するなど特徴から出版社や翻訳家、作家などにも能力を発揮する人もいます。
一白水星の相性が良い・相性が悪い相手
一白水星の相性が良い相手は、木星と金星です。木星の中では「三碧木星」、金星の中では「六白金星」と相性が良いです。
三碧木星の特徴は「行動」「決断」「未来思考」です。真逆の特徴ですが、お互いの弱点をフォローする相性です。六白金星の特徴は「信念」「努力」「指揮官」です。お互いの長所をより大きく伸ばし助け合う関係です。
一白水星の相性が悪い相手は、火星と土星です。
「九紫火星」の特徴は「直感」「感情」「正義感」です。真逆の特徴で衝突する関係です。お互いの良さを打ち消してしまうでしょう。
土星は「五黄土星」との相性が特に良くないでしょう。五黄土星の特徴は「自信」「豪快」「支配者」です。豪快で出所不明な自信を持ち支配的な思考の五黄土星とは価値観、考え方が違いすぎて会話も上手く出来ないかもしれません。
一白水星の金運は?お金に困らない?
一白水星は節約家で金運は比較的安定しています。大金を稼ぐタイプではありませんが、お金に困らない運勢を持っています。
困っていても誰かに助けられる不思議な運を持っています。ただ、たまに使いすぎてしまうことがあるので、注意が必要です。
まとめ
一白水星を本命星に持つ人の特徴を紹介しました。一白水星は穏やかで柔軟性のある性格でコミュニケーション能力が高いです。しかし、物事を深く考えすぎてしまう、悩んでしまう、ストレスをためやすいという弱点もあります。
一白水星は性格のグラデーションがあり、特徴の出方が異なります。様々なタイプがいてとてもユニークな星といえます。