お守りの種類・効果一覧！意味や正しい持ち方・身につけ方を徹底解説

神社に行くと、さまざまな種類のお守りを見かけます。健康、開運、厄除け、開運お守りなど、何かを祈願をするためにお守りを購入した経験のある方は多いでしょう。

あなたの願い事を叶えるためにも、願いに合った効果が期待できるお守りを選ぶことが大切です。

今回は、お守りの種類や名前、効果を一覧形式で紹介します。どれを買ったらいいのか悩んでいた方は、ぜひ参考にしてください。

あわせて、お守りの意味や歴史、お守りの効果を高める正しい持ち方や身につけ方なども一緒に見ていきましょう。

お守りとは、開運や厄除けといった祈願のための縁起物です。お守りを身につけたり持ち歩いたりすることで、悪霊などがら身を守り、ご利益を得られると言われています。

お守りは、小さな布袋の中に、紙や木でできたお札が入ったものが一般的です。お札には、神職者の祈祷によって神の力が宿っており、その力が逃げないようお守り袋の紐を閉じるようになっています。

古来からご神像として崇める存在だったため、お守りは「1個、2個」ではなく「1体、2対」が正式な数え方です。

お守りの起源は、縄文時代の魔除けの勾玉、仏教の呪符など複数の説があり、陰陽師が活躍した平安時代に広く普及したと言われています。

お守りには、人の願い事に応じてさまざまな種類があります。お守りのご利益を得るためにも、自分が求めている効果のある種類を選びましょう。次は、お守りの種類や名前、効果をご紹介します。

健康を願うお守りには、

◉ 健康祈願
◉ 無病息災
◉ 病気平癒
◉ 長寿祈願

などがあります。

「病気や怪我をせず、毎日を健康に過ごせますように」と願うなら、「健康祈願」や「無病息災」のお守りがおすすめです。

「長寿祈願」は、健康で長生きできるように願うお守りで、高齢の方への贈り物としても人気があります。

現在患っている病を治したい場合や、手術の成功祈願などには、「病気平癒」のお守りが良いでしょう。

安全を願うお守りには、

◉ 安全祈願
◉ 家内安全
◉ 交通安全
◉ 航空安全
◉ 旅行安全

などがあります。

「家内安全」のお守りは、家族全員が病気や事故、厄災などに見舞われず、平穏で健やかに過ごせることを願うものです。

「交通安全」は、交通事故に遭わないよう祈願するもので、車の中に飾る人も多く、通勤や通学時の安全を祈願します。

「航空安全」や「旅行安全」は、旅行に出かける予定のある方や、出張などで飛行機を利用する方に人気です。

金運関連のお守りには、

◉ 金運上昇
◉ 千客万来
◉ 商売繁盛
◉ 出世成功
◉ 昇格昇進

などがあり、お金を得る手段などによっても適したお守りが変わります。

「千客万来」「商売繁盛」は、商売をしている人にとって、金運アップが効果が期待できるお守りです。自営業でお店をやっている場合などは、商売がうまく行き、たくさんの客に恵まれることを祈願できます。

「出世成功」「昇格昇進」は、現在の仕事での出世や昇進を望む人に人気です。仕事で成功することによって、結果的に金運アップが期待できます。

「金運上昇」は、シンプルに金運アップを願うお守りです。現在の状況や仕事に関係なく、収入を増やしたい、金運に恵まれたい人に適しています。

恋愛関係の祈願には、

◉ 縁結び
◉ 恋愛成就
◉ 良縁祈願
◉ 夫婦円満

などが人気です。

「恋愛成就」のお守りは、恋愛関係全般の願いにご利益があります。特に、すでに出会っている人と恋愛に発展させてくれる効果があり、現在片思いの相手がいる人などにおすすめです。

新たな出会いを求めている場合は、「縁結び」や「良縁祈願」が良いでしょう。この「縁」というのは恋愛に限らず、友人関係や職場の人間関係など、さまざまな出会いに対して効果が期待できます。

夫婦が末長く仲良く過ごせるよう願う場合は、「夫婦円満」がおすすめです。

学業のお守りは、

◉ 合格祈願
◉ 学業成就

などが有名です。

「合格祈願」は、受験や試験などに合格することを祈願するお守りです。志望校に受かりたい受験生や、資格試験などに励んでいる人におすすめです。

「学業成就」は、勉学に励む人のためのお守りで、試験のように合否で判断されない勉学全般に効果があります。学問において自分なりの目標がある人、成績を向上させたい人などに人気のお守りです。

安産や子宝に関するお守りには、

◉ 安産祈願
◉ 子宝祈願
◉ 子授け

などがあります。

「安産祈願」のお守りは、自分自身のために購入するだけでなく、妊婦さんへの贈り物にも人気です。出産する母親と生まれてくる子供の無事を願うお守りになります。

「子宝祈願」「子授け」は、なかなか子どもに恵まれない人が、子宝のご利益にあやかりたいと願うお守りです。

厄除けに関するお守りは、

◉ 厄除け
◉ 方位除け
◉ 開運除災
◉ 身代わり御守

などが有名です。

「厄除け」お守りは、あらゆる厄災から身を守ってくれる効果があります。厄年の人だけでなく、不運が続いている人や、平穏無事を祈願する人などにおすすめです。

「身代わり御守」も厄除けと同様のご利益があり、持ち主の身代わりとなって厄災から守ってくれる効果があります。

「方位除け」は、九星気学における自身の星が、その年「凶方」に位置する場合に必要なお守りです。神社では、厄払いと同様に方位避けの祈願を行っている場合がほとんどで、方位厄にあたる人は祈願と一緒に購入することが多くなっています。

厄年や方位厄が無関係でも、災難から身を守り幸運に恵まれたい人は、万能の「開運祈願」が人気です。

◉ 開運招福
学業、金運などこれといった目的はなくても、全般的な幸運を願う際におすすめのお守りです。運を切り開き、幸運を招き入れる効果があります。

◉ 諸願成就
あらゆる願いごとを叶えるご利益のあるお守りです。恋愛成就、合格祈願などが願いに当てはまらない場合はこのお守りが適しています。

◉ 必勝祈願
スポーツの試合や囲碁将棋といったものまで、勝負に関わることで勝利を願うお守りです。勝負時に運を味方に付け、勝利に導くご利益があります。

◉ 成功祈願
仕事のプロジェクト、起業など、何か成し遂げたいものがある人におすすめのお守りです。成し遂げる段階での不運を遠ざけ、成功に導く効果があります。

◉ 水難避け
船員や漁師、海上警備や海上レジャーなど、川や海を活躍の場とする人の水難を防ぐためのお守りです。海に関する仕事をしている人や、航海旅行の予定がある人に適しています。

◉ 五穀豊穣
農作物が豊作になるよう祈願するお守りです。五穀とは「稲・麦・粟・稗・米」のことで、これらの作物に限らず、農業に携わっている人が満作を願う際に適しています。また、「食べ物に困らず幸せに暮らしていけますように」という意味も込められています。

お守りを複数持っていると、「神様同士がケンカをするので効果がなくなる」という説がありますが、そんなことはありません。

このように、さまざまな神社からお守りの複数所持について「何の問題もない」と回答が出ています。

同じご利益でも異なるご利益でも問題なく、それぞれ違う神社で購入したものでも差し支えありません。重要なのは、お守りに感謝する気持ちと、そのお守りを大切に扱うことになります。

お守りを購入した後、それを身につける、持ち歩く、財布に入れるなど色々な方法が思い浮かぶでしょう。きちんとお守りのご利益を得るために、正しい持ち方をチェックしてください。

お守りは、肌身離さず持ち歩くことでご利益を得られるとされています。一番良い方法は、首から長い紐をかけてお守りを通し、胸ポケットに入れることです。

人間が「気」を発する心臓に近い位置にお守りを身につけることで、効果が高まると言われています。

首にかけるのが難しい場合は、常に身につけていれば問題ありません。カバンなど、毎日持ち歩くものに忍ばせておくのもOKです。

常にお守りを身につけることが難しい場合は、正しい方法でお守りを保管してください。

神棚が最も望ましいですが、なければタンスや本棚など、高い位置でお守りを保管しましょう。明るくて、視界に入りやすい場所がおすすめです。

保管の際は、置き場所をきれいに掃除し、白い紙を敷いてその上にお守りを置くと良いでしょう。

＜1. 縁結びのお守りの身につけ方＞
良縁を結びたいと願い、お守りを購入しても、持ち歩くことは恥ずかしいと思う人もいるでしょう。カバンなどの内ポケットの中に忍ばせたり、スケージュール帳などの人の目に触れないような場所に見つけるだけでもご利益があるといわれています。

＜2. 金運上昇のお守りの身につけ方＞
金運アップのお守りはお財布に入れるのも良いでしょう。ただし、財布の中を神様が居心地の良い環境に整えておくことが大切です。また、お財布をお尻のポケットなどに入れて持ち歩くと、神様への失礼にあたるため注意してください。

＜3. 合格祈願などのお守りの身につけ方＞
学業の神様に守ってもらうには、普段から使用するペンケースやノートなどを入れるカバンなどと一緒に持ち歩くと効果が期待できます。

＜4. 厄除け関係のお守りの身につけ方＞
日々あらゆる災いから守ってもらうため、常に身に付けておくのが望ましいです。携帯や財布などのように、当たり前のように身に付けることで、あらゆる災いや病気から守ってもらえるでしょう。

＜5. 交通安全のお守りの身につけ方＞
通勤、通学など毎日外に出る場合は身につけるのがおすすめです。車や自転車などを利用する人は、鍵に付けておくのも良いでしょう。子供はスクールカバンなどに取りつけるのも良いとされています。

お守りのご利益を得られるのは、おおよそ1年程度と言われています。1年経ったら古いお守りを神社やお寺に返納し、新しいお守りに変えるのがおすすめです。

安産祈願、合格祈願、手術成功など、明確な目的があるお守りに関しては、願いが叶った時点で返納すると良いでしょう。

お守りは神様の力が宿ったものなので、正しい方法で手放すことが大切です。購入した神社やお寺、または返納を受け付けているほかの神社などにお返ししてください。

自分で処分する場合は、お清めしてから焼却処分しましょう。お守りに感謝の念を込め、白い紙や封筒に包んで処分してください。

お守りの種類や効果、正しい持ち方などを紹介しました。

お守りを購入するタイミングは、あなたに願い事があるときがベストです。祈願したいことがあって神社に訪れることもあれば、年初めの初詣の際に購入する人も多いでしょう。神社によっては、毎月1日になると販売される特別なお守りもあります。

あなたの願い事に合わせて、最も適した効果のあるお守りを選んでくださいね。